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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第百三十七話 真剣で仲間と話し合いなさい!その三

「こいつ凄い上から目線なんだよな」
「上から目線でもね」
「悪い奴じゃないからな」
 熊飼と大串がここでこう言う。
「結構親切でね」
「面倒見がいいからな」
「このすき焼きの肉も何だかんだでね」
「奢ってくれているからな」
「下々のことは常に忘れる面倒を見る」
 今度はこんなことを言う英雄だった。
「それが上に立つ者のあるべき姿だからな」
「お流石です、英雄様」
 しかもだった、その英雄をあずみが褒める。
「それでこそ九鬼家の次期当主です」
「うむ、では皆食うのだ」
 英雄は腕を組んだまま言い続ける。
「豆腐も茸も葱も麸も最高級だ、遠慮はいらん」
「卵は」
 京は英雄に卵の質について尋ねた。
「それは」
「勿論最高級の有精卵だ」
「そうなの、有精卵なの」
 そう聞いてだ、京はその目を光らせて大和を見た。そのうえでこんなことを呟いた。
「では大和の精力も」
「糸こんにゃくも最高のものだ」
 英雄はこれもだと言う。
「砂糖、醤油、全てに至るまで最高のすき焼きだ」
「では今夜大和の部屋に忍び込んで」
「ちょっとあんた聞こえてるわよ」
 その京にだ、一子がクレームをつける。
「一体何考えてるのよ」
「何でも」
「何でもじゃないでしょ、大和はね」
 一子もムキになって言う。
「私がものにするから、許さないわよ」
「大和は私のものだから」
「あんたのものじゃないでしょ」
「そうだぞ、二人共違うからな」
 松風も言ってきた、松風ということになっている。
「大和は由紀江のものだからな」
「ちょっと松風それは」
 その松風を両手に乗せている由紀江が慌てた口調で止めに入る。
「言っては」
「言わせてもらうぜ、由紀江は大和に下着まで見られたんだからな」
「そ、そのことを言ったら」
「こうなったらもう責任取ってもらうしかないだろ」
「なら私もだ」
 今度はクリスが参戦してきた。
「大和にいつもはしたない姿を見られているからな」
「F組はいつもこうなんだよな」
 井上は四人のやり取りを見つつすき焼きの卵を掻き混ぜて述べた。
「それがちょっとな」
「そういうあんたは何も思わないんだな」
「ああ、俺は同年代の女の子には興味がないからな」
 井上は源の問いにあっさりとした調子で答えた。
「俺は年下が好みだからな」
「そこは相変わらずだな」
「しかも小さな子がな」
「相変わらず危ないね」
「本当に」
 島津と師岡がその井上に突っ込みを入れる。
「そのうち捕まるか」
「確実に」
「まあ僕も準の趣味には言わないけれど」
 葵は今もクールな調子である、とはいってもその目は密かに大和に向けられている。
「あの娘達に独占させることはちょっと、かな」
「俺は写真専門だな」 
 福本の手には今もカメラがある。
「それで充分だよ」
「盗撮か」 
 エルギッテがその福本を見て述べる。 
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