仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百三十六話 真剣で一緒に戦いなさい!その三
「やるからには」
「そうだ、勝とうな」
「戦いの時は」
「しかしスサノオはだ」
対する相手は、というのだ。一条はその彼のことも言った。
「どの世界も征服したり滅亡させたりすることはな」
「もう考えてないですね」
「全くな」
「つまり俺達と勝負したいだけですね」
「そうして俺達を見たいんだ」
「人間を」
「グロンギの時はわからなかった」
五代達の最初の戦いだ、この時に五代と一条の誰にも切り離すことの出来ない絆が生まれ育ったのである。
「しかしだ」
「後で、でしたね」
「グロンギのことがわかったからな」
ン=ダグバ=ゼバがスサノオの姿の一つでありそしてグロンギがスサノオが動かしていた種族であるとだ。
「それからだったからな」
「はい、スサノオのことも知って」
「俺達もまた戦うことになってな」
「あらためて色々と知りましたね」
「思えばグロンギは謎に包まれた種族だった」
その戦いが終わってからもだ、グロンギには多くの謎が残っていたのだ。だがその謎もスサノオのことを知ってだったのだ。
「その謎も解けてな」
「スサノオの考えもわかりましたね」
「あいつの考えは変わったからな」
ショッカーの当初からだ。
「俺達人間を見たい」
「俺達との戦いの中で」
「だからだ」
それで、と言うのだった。
「勝つ、そして」
「見せてやりますか」
「そうしてやらないとな」
「そうなりますね、それでなんですけれど」
「ああ、どうした」
「スサノオについての何か情報は入ってますか?」
五代がここで尋ねたのはその他ならぬスサノオの今のことだった。
「何か」
「そのことか」
「はい、そうした情報は」
「今のところはない」
一条は正面を見ながらこのことについては残念そうに述べた。
「知りたいところだがな」
「そうですか」
「また入ればいいが」
「そうですか、残念ですね」
「何かあればすぐに情報が入る」
一条は五代に応えながらその手に自分の携帯を出した、メールの着信も今は一つの入ってはいない。誰からも。
「すぐにでもな」
「俺もです」
五代もこう言って自分の携帯を出した、しかし彼のそれもメールはなかった。二人共未確認のものは一つもなかった。
「今は静かです」
「そうだな、だからな」
「今のところは待つだけですか」
「それだけだ」
まさしく、というのだ。
「それなら待とう」
「ゆっくりとですね」
「御前も今は時間があるな」
「はい、冒険からも帰って本も書きましたし」
その原稿も脱稿したというのだ。
「ですから」
「そうだな、それではな」
「今はですね」
「待つだけだ」
それだけだと言ってだ、そしてだった。
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