| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

九校戦編〈上〉
  一高女子入浴×二人で賊退治

地下の大浴場である人工温泉は、現在一高一年女子の貸切状態となっていた。大浴場には、来賓がいると思ったがまだここに来ていないらしいので貸切状態となっていたけど。深夜達はまだ夜遅くのISによる模擬戦をしていたのか、予約時間になったら一真から一年女子が入りたいと言ってたのでまだ模擬戦闘をしていたからだ。大浴場はグループ風呂みたいなもんで、元々こういう風な運営をしているからだ。地下の人工温泉は大浴場と言えど、十人程度しか入れない大きさでこの温泉は演習や訓練後による筋肉痛や間接痛の治療目的にホテルの地下に流れるアルカリ性泉質の温泉。まあここは元々蒼い翼が温泉を掘ったら出てきた本物の温泉なので、軍関係者や蒼い翼繋がりのホテル従業員やお忍びで来るCBのクルーやメンバーたちが入りに来る施設の一つである。

「あれ?来賓の人はまだ来てないのですか?」

「今確認しましたところ、一真様が連絡をしたところ一高一年女子が入った後に入られるそうです」

「もしかしてお母さま達ですか?」

「その通りでございます、現在深夜様達は軽く運動をしているらしいのであなた達が入った後に入浴すると予約時間を先延ばししたのですよ」

ほのかが女性スタッフに聞いたら、まだ来賓客が入っていない事に気付いたのか聞いたらまだ入ってないらしい。俺が深夜達に言ったら予約を先延ばしして、23時から入るからお先にどうぞと言った感じである。深雪が聞いたらその通りだったらしいけど。大勢の観光客がレクリエーションなど想定していないので、身体を洗う場所はシャワーブースしかないと思われたが、ホテル向き水栓と桶に風呂用の椅子もある。そこは主に来賓や身内と入る時のみ使われるので、一高一年女子はシャワーブースを使っていたし、タオルのみというのも身内または家族や親族だったらいいのだが一生徒は湯着を着用しないといけない。急遽準備させたが、湯着のサイズは合っていた物ばかりだったので助かるといえば助かる。純白のミニ丈甚平で半ズボン無し状態なので、帯を使わないとミニ丈の浴衣で入浴には最適であるが水着よりも着心地がよかったのだった。

「わぁ・・・・・」

「な、なに?」

異性の目には恥ずかしくて曝せない格好だからなのか、ここにいるのは同性で女同士。気心の知れたチームメイトで、皆織斑一真には少し好意を持った女子達ばかりで温泉に入れたのも彼のお陰なのか、ますます好感度アップである。エイミィの漏らしたため息に、ほのかは男性に見られているような羞恥と警戒を感じた。男から見ても同じような視線で胸の谷間を見ていた。思わず胸元を握り合わせるようにして閉じるがもう遅いけど。

「ほのか、意外にスタイル良ぃ~」

そう言いながら手をワキワキさせて寄って来るエイミィに、後退するほのか。が、浴槽の壁にぶつかったので逃げ場は無し。

「ほのか、むいていい?」

「言い訳ないでしょ!」

エイミィの目は笑っているし、悪ふざけなのは確かだけど冗談で済まされるところではない。いくら女同士でも、スタイルの良い同性がいたら触らずには負えないと思うんだけど。実際拠点でもあった事だし。助けを求めて、浴室を見渡したがチームメイト全員は湯船に浸かっているか、浴槽の縁に腰を下ろしていたり足湯のようにしている。彼女たちも目だけは笑っていたので、エイミィと同じくという感じである。

「いいじゃない。ほのか、胸大きいんだから。触っても問題ないでしょ」

「問題あるわよ~!雫、助けて!」

「いいんじゃない?」

「なんで!?」

ほのかはたった一人の友人に助けを求めたが、それは拒否されたかのように言うようにして湯船を出る。親友の裏切りに悲痛な叫びを放つほのか。雫は一瞬自分の胸元を見下ろしていた。

「ほのか、胸大きいからしょうがない。触っても問題ないんじゃないの」

雫から許可が出たのか、他の女子達はほのかを囲みエイミィはほのかの胸を触って揉むのだった。前から触って揉んでいる姿は、異性が揉んでいるのと同じような感じとなりほのかはエロい声を出していたのだった。

「・・・・・んっ、胸を揉まないでぇ」

「ほのか、意外に反応が敏感なんだねぇ~」

とまあ前から後ろに向かせたほのかを背中から揉みしだくのだったけど、止める者はいなかったのでエイミィが堪能するまでほのかの胸を揉んでいた。大浴場が桃色な感じとなっていた雰囲気になっていたが、浴室に悲鳴というより卑猥な行為を止めないエイミィとほのかで声がエロくなっていった。

「(いったい何をしているのかしら?この声はまるで行為の声なのかしらね)」

浴室の中から聞こえてくる水しぶきとほのかの卑猥な声が聞こえてきたので、ついつい随分前の行為について思い出していた。深雪は擬態前の姿で、既に処女喪失している。最も処女を無くしたのは、父親であって兄となった一真が少女から女にしてくれたのだ。それも深雪からの志望だったので、奏達と共にシたのだった。あれ以来は一真から誘って来ないが、深夜達とやった後に部屋の中でやっていた時もある。なので最近は行為をしていない。

「(最近はお父さまもお忙しいのか、お母さまとする行為の数が少なくなったような気がするなぁ)」

深雪はシャワーブースで洗い直していた、深雪は既にユニットバスで洗った後であったけど急遽入れるようになったので手順に従った「人間洗濯機」の異名がある全自動シャワーブースで身体をもう一度洗い、湯着に袖を通した。長い髪をテップに纏めて、深雪はようやく騒動の気配がある浴室へと移動したら騒動が治まったように見えた。

「何やってんのよ?エイミィ。もしここに異性がいたら襲われているわよ」

「あはは・・・・。ついつい調子に乗っちゃった、まああんな声を出したほのかの声を聞いたら男性は襲ってくるもんねぇ~」

「その原因はエイミィでしょ!」

そう言いながら、深雪はゆっくりと浴室に入ると皆の視線が、深雪の身体に注がれた。深雪は慣れたように、その視線さえも気にせずに入った後に聞いた深雪。

「スバル、どうしたの?」

「い、いや、女の子全員が見とれた視線をしているのに深雪は焦らずに気にしてないというのがね」

「そうそう。まるでもう見慣れたような感じだからぁ~」

見とれたという風に聞いた深雪は、前にこの世界では母親である深夜からも同じ意見を聞いた事がある。それとCBメンバーとたまに一緒に入る者たちもだが、深雪の事を同性なのになんか艶がある身体という雰囲気を出していると毎回言われる時があるからだ。内ももの辺りに手をやって短い裾を引っ張るような仕草に、浴室にいる全員が奇妙な沈黙をしたのだった。薄地の湯着は、シャワーを浴びた後の肌に残る水気と浴槽から立ち上がる湯気で身体に貼り付いた深雪の女子というより女性らしいラインを張りのある胸の双丘を含めて、くっきりと浮かび上がらせる。前袷からのぞく、ほんのり上気した桜色の胸元。短い裾からすんなりと伸びた、眩しい程の白さの、非の打ちがない脚線美。他の女子ならともかく深雪の姿は、水着より露出のない湯着姿のはずが一糸纏わぬ裸身よりも鮮烈な色香を醸し出していたのだった。

「私に向けられた視線については、もう慣れているわ。私よりも大人である沙紀でさえ、たまにそういう視線が来るからなのか。もう慣れてしまったからか女の子同士というのは理解している」

「そ、そうなんだ・・・・。深雪を見ていると性別何て関係なく気になって来るんだよね」

「そう言われても違和感はないわね、まあ実際お母さまや沙紀や結衣も同じような感じだったから」

気にしてない様子のように、足を踏み入れてから食い入るような視線を気にもせずに淑やかに膝を折って身体を沈めるのだった。横座りになって首まで浸かると、襟が湯の流れに揺れて、刹那、深雪のうなじが大きく露わになる。誰からともなく、ため息が漏れるが冗談や悪ふざけ無しでも妖しい空気であったのを感じ取った深雪であった。

「そういえば沙紀さんといえば、いつもいる護衛者さんはどこに行ったの?」

「元々お母さまが入る予定を私達が入っちゃったから、予約時間を先伸ばししているのよ。だから今頃お母さまと一緒に軽く運動しているはずよ」

「深雪のお母さんって、今日の懇親会で零社長からの紹介にあったあの人?父親もいたそうだけど」

「私のお母さまは、四葉真夜様の姉なのよ。旧姓四葉深夜で、今は織斑深夜として生活しているわ」

そう言ったら道理で、発足式の時に出た四葉家当主様と似ていると言っていたが深雪が言ったので納得した女子全員。雫は静かにサウナ室から出てきたけど、意識は相変わらず深雪に注がれていたが、慣れた様子で湯に浸かっていたので話題を変えたエイミィ達だった。話題さえ変えちまえば深雪に注がれる視線は無くなった後に、雫が入って来た。いつもの調子を戻した女子達のトークはオシャレや恋愛話だけではない、昨日懇親会で見かけた男性の噂話になっていた。対象は主に「男の子」だが「男の人」や一部「小父様」を含んでいる。今の女子達は懇親会で見た各学校の男子やホテル従業員に混ざっている高校生や、初老の者とか。

「・・・・でさ、ドリンクバーのバーテンさんが素敵な小父様だったのよ」

「うわっ・・・・あの人、明らかに四十歳超えてたじゃない。中年趣味とか終わっている・・・・」

「ナイスミドルと言って欲しいなぁ。あたしに言わせりゃ、高校生なんて子供よ、子供。てんで頼りにならないって感じ?」

「そうかな~?同じ年頃の男の子、皆が皆頼りにならないとは思わないけど、男運が悪かっただけじゃないの?」

「そうだよねねー。五十里先輩なんて包容力ありそうじゃん?何より、優しそうだし」

「彼女持ちを好きになっても虚しいだけだと思うよ?五十里先輩の場合は彼女から更に進んで婚約者だけどね」

「頼りになるって言ったら十文字先輩じゃない?」

「いやぁ、十文字先輩の場合は頼りになりすぎでしょ。見た目もそうだけど、十師族の跡取りだよ、あの人」

「十師族の跡取りって言えばさ、三高に一条の跡取りがいたよね?」

「あっ、見た見た。結構良い男だったね」

「うん。男は外見だけじゃないけどさ、外見も良ければ言う事ないよね」

とこういう具合で、大浴場にいる一高一年女子達のガールズトークはこういう盛り上がり度だった。ここで不意に、エイミィが湯船の隅にいた深雪に話を振った。

「三高の一条君って言えばさ、彼、深雪の事を熱い眼差しで見てたね」

エイミィが話しかけた相手は深雪だったが、深雪がセリフを言う前に周辺の女子が反応したのだった。

「えっ、そうなの?」

「もしかして一目惚れかな?」

「深雪だったら有りだよね」

「むしろ、深雪に惚れない男がおかしい?」

「実は前から知り合いだったりして」

そう言ったら、周辺はきゃーという黄色い歓声が上がった。

「深雪、どうなの?」

黄色い声に同調しなかった雫が、大真面目な口調で抑揚の乏しい雫の口調は、本人にその気が無くても大真面目に聞こえてしまうのである。そう問いかけた雫だった。それに対する深雪の回答だったけど。

「・・・・一条君の気配は感じたけど、あまりいい視線ではなかったからなのか沙紀が一条君の後ろにいた男子達を厳重注意してたわ。気配と視線は複数だったけど、一条君の視線は私に向けた物だったと思う。それも恐らく一目惚れでもしたんじゃないのかしら?」

「やっぱり感じたんだ、深雪も凄いと思うけど一真さんも凄いと思うな。九校戦の練習から教鞭を打ってもらったけど、一真さんは他の男の子じゃないと感じたかも」

深雪の予想外の回答にスバルが一真の事を言ったら、周辺にいた女子達も一真の事について話し始めた。護衛持ちで二科生だけど一科生の男子よりも戦闘慣れしていて、男子の中では唯一名前で呼んでもいいと一真から許可を出してある。それと少し話しただけだが、ちゃんと名字を覚えていて、顔もいいし頭もいい。一真から名前で呼ばれているのは、深雪以外ならほのか、雫、エイミィ、スバル、和美だけだ。

「いいなー、雫達は入学式から仲良くなったのにエイミィ達は九校戦メンバー就任からなんでしょ?」

「一真さんは現代魔法や古式魔法でも違う魔法を使っているのか、たまに一人で呟いているけどあれは何なの深雪?」

「あれは精霊と話をしているのよ。古式魔法には精霊魔法というのがあるのは、皆も知っていると思うけどお兄様が使う精霊術式は自然にある精霊と話が出来たりするからたまに独り言になる。主に風の精霊とらしい、風の精霊は主に探査や索敵をするらしいから今頃私達の会話でも聞いているんじゃないのかしらね」

精霊って言うから、古式魔法と思いがちだけどお兄様のは本物の精霊術を使う唯一の術者だ。それに精霊王と契約はしてないが、精霊王自らお兄様の事を気に入ってからは他の異世界=外史に行っても力を貸してくれる。貸してくれると言えば神界と冥界からの神召喚は、ここでは最近やってないと思うけど前回の外史では結構使っていた気がする。

「一真さんって、私達が使う魔法以上に持っていると思うなぁ~。だって蒼い翼の後ろ盾を持っているから、一年生二科生で選手とエンジニアになっちゃうんだから」

「エイミィの言う通りだよね、これまで一真さんとデバイスで練習してきたけどいつもより軽くなったと思ってる」

「そういえばそろそろ十一時になるけど、まだ深雪は出ないの?他の女の子たちは出るらしいけど」

「私は本来だったら、お母さまと入る予定だったのよ。織斑家の者とね、で、私の友達と一緒でいいと聞いたら別に一緒に構わないと言ってたからよかったら雫達も待っていればいいわよ。織斑家の者と繋がりを持てば援助してくれると思うし、お兄様も恐らく一緒に入ってくると思うわ」

「という事は私達だけなら構わないって事なの?でも一真さんがここに入っては来れないはずでしょ?」

「本来なら混浴はダメだけだけど、織斑家と四葉家の女性はお兄様が入っても大丈夫と言ってたから」

そう言うと、脱衣所から聞こえてきた声は一高の女子ではなく大人の女性の声が聞こえてきた。脱衣所では、上空で模擬戦をしていた深夜&真夜と穂波さんに結衣と沙紀だった。そうして入ってきてから、シャワーブースで身体を隅々まで洗ってから大人用の湯着を着てから深夜達は大浴場いる深雪とその友人たちがいたので近付いて来たけど。

「あらあら深雪さん、待たせてごめんなさいね」

「こんばんはお母さまに真夜さん、私達こそごめんなさい。勝手に時間変更してしまって」

「いいのよ、元々私達は運動をした後に入ろうとして予約を入れてたけど一真さんから通信が来てね。一高女子達が入りたいらしいと聞いたから喜んで時間変更をしたのよ。ところであなた達が深雪のお友達ですの?」

深夜、深雪、真夜の順で話してたらエイミィ達に視線を巡らせていたので、一人ずつ軽い紹介を深雪がさせたのだった。紹介すると言うので、大浴場から出た深雪達と雫達だった。そんで並んでたけどね、まさかここに十師族の頂点とも言われている四葉真夜がここにいるのだから。ほのかから詳しく紹介をされた後に最後が和美だったけど、紹介を終えると握手をしてから湯船に入った。一真さんは?と深雪に聞くからそろそろではと言ってたが、深雪達がのぼせないようにしてたのは半身浴をしていたのと縁に腰かけていたからだ。深雪達がここに来たのは三十分前で、その時俺は幹比古と一緒に精霊魔法の鍛錬をしていた。

「そうそう、その調子だ。何だ、随分前よりと違うようになったな」

「そうかな。僕としてはまだまだだと思うけど、僕が使うのは『精霊は術者の思念の強さに応じて力を貸す』だけど、一真のは『術者のイメージしたのをそのまま術者の力となる』だからプロセスが全然違うんだけどね。例えば僕が呪符で雷童子をやろうとしても、一真の場合は雷をそのまま操り相手を痺れさせるという感じだから」

現代魔法の解釈だと精霊とは、実体を離れ情報の海を漂う情報体とされている。概念そのものが情報の世界を移動する事に付随して、その概念によって表現されるエネルギーが塊となって実体世界を移動する。それが非物質体として観測されるのだとされている。幹比古は、こうして精霊と触れ合う事により彼らを確かにこの世界に「在る」ものとして感じていた。理屈ではなく実感で、幹比古にとっては精霊は確かにここにいる意思を持つ存在であり、こうして触れ合う事で術者に教える事だというのは一真も同じ事を言っているけど。

「幹比古、感じたか?これは悪意だ、それも犯罪者ではなく賊だな」

「僕も感じた。けど一真はどうやって感じたんだい?僕は喚起魔法でやっと気付いたけど」

「話は後だ、今は賊を片付ける。付いて来い!せっかくだ、実戦でもしてみろ」

そう言った後に俺と幹比古は賊がいるところに向かうと、賊は10人でこちらは2人だが何とかなるだろう。俺は賊が走る方向に向けて電磁砲を放った、コインで連発してから三人片付いたので次と言いながら真っ暗闇を走り出す俺達は、次に幹比古の呪符で雷童子をした。いつもの幹比古なら速度が遅いが今の幹比古なら、すぐに魔法が発動してから三人痺れながら倒れて行った。それを確認すると、俺達は残りの賊を片付けるために幹比古には精霊を使った地面を揺らしてもらった。

「いいぞ幹比古、これでも喰らえ!」

「あと一人だよ。一真!」

三人は拳銃を向けていたが、こちらが早いので俺は銃を撃ち相手が持つ銃の銃口に向けて放ち暴発した。その間に暴発した銃と共に、電磁砲で倒してからあとの一人を風の斬撃で気絶した。風だけじゃ気絶しないから、雷を纏わせてから放ったけど。そんで最初の賊達は俺が風で10人を纏めて山積みにしたのだった。10人とも拳銃に小型の爆弾を持っていたが、ホテルの敷地外でもここは既に管理地内。この基地のセキュリティは決して甘くはないはず、人と機械の双方で侵入者を排除する。武装相手には特に容赦はないが、そのセキュリティを破って侵入する賊を片付けた俺と幹比古であった。俺はデバイス何かなくとも、エレメンツや精霊については発動可能だし幸いハンドガンを所持してたからよかった。

「これで最後のようだな、幹比古お疲れさん」

「いつもの僕なら、警備員を呼んでいたけど一真と一緒なら恐くないと思ったからさ。それに術がいつもより早くなったのは、一真のお陰さ」

「似たようなもんだろうよ、ただ古式魔法とエレメンツでは全然違うからな」

「違いないね、一真、何しているの?」

「爆破物とかあるんでな、これがそうだが。幹比古は相手が持っている拳銃を回収できるか?それとも俺が回収して幹比古は警備員でも呼んでくるか?」

「僕はこういうのは手慣れてないからね。ちょっと待ってて、警備員を呼んでくるから」

そう言いながら呪符で跳躍してから、警備員を呼びに行った幹比古。俺は相手が気絶しているが、万が一起きたらまずいから賊全員に催眠入りので眠らせた。眠らせたのを確認すると俺は銃と小型爆弾である手榴弾を回収してから、しばらく待っていると懐かしい気配を感じたので俺は振り返る。

「なかなかの戦闘振りでしたな、織斑少将」

「玄信か、幹比古もなかなかやりますよ。風間少佐殿」

そう言った後にまだ国連の癖があるのか敬礼をしていた俺だったが、玄信も敬礼返しをしてくる。玄信は俺に近づいてくると、なかなかの腕ですなと言われた。全員死んではいない威力を放ったのだから、それに幹比古も良くやったと俺は思った。プラインドポジションから、複数の標的に対して正確な遠隔攻撃、捕獲目的で相手に致命傷を与える事なく無力化した。

「今は名前で結構ですよ、それより良く二人で十人という倍の相手をやりましたな」

「あいつの腕が良いんだよ、それより古式魔法の使い手となる玄信はどう見る?」

「私は九重先生の弟子だがそれと同時に織斑少将の弟子でもあり元部下でもあります、私からはどうかと思いますが」

「まあそれもそうか。それよりコイツらの処遇を任せてもいいかな?ここは国防軍の基地内だ、俺の権限はここでは無力に近い」

「もちろん引き受けますとも、基地司令部には私から言っておきます」

「頼む。それにしてもコイツらの目的は一体何なんだ?小型の爆弾まで持っているとすれば、明日からの九校戦目当てかもしれないが」

犯罪者相手は管轄外な国防軍だが、コイツらの装備を見た風間少佐殿は恐らくとでも言って良い程であった。技量も積極的なもんだと思うが、俺ら相手には余裕も感じなかったのか。それとも隠密行動をしているとバレていないとでも思ったのかなと感じた。しばらく待ったら幹比古と警備員=基地内にいる軍人達数名がこちらに来てから、俺と幹比古はこの事は誰にも言うなと言った後に風間少佐殿と別れた俺達。幹比古も汗をかいていたが、俺は予約をしていた大浴場に行ったらちょうど十一時だった。な
ので俺が大浴場に行くとちょうど女性スタッフが待っていた。

「待たせたな、中には誰がいるんだ?」

「お待ちしておりました、織斑少将。深夜様達五人と一高女子六人おります。これが男性用の湯着となります」

「深夜達はいいが、深雪達がまだ入っているとはな。まあいいや、どうせ深雪が許可したと思うし。それとその呼称はやめてくれ」

「失礼致しました『ここでは織斑様でしたか』ゆっくりとお入りしてください。この時間からは貸し切り状態ですので」

そう言った後に女性スタッフは外で見張りをしていると、なので俺は量子変換機で裸になった後に湯着(甚平とハーフパンツ)を持ってから、シャワーブースで身体を洗い流してから湯着を着た。そして扉を開けたので、見ると深雪はいいとして他の女子達が深夜達と話している時だったようだな。

「よう、待たせたな諸君」

「お兄様!」

「あらら、やっぱり一真さんも入って来たのか」

他の女子達は恥ずかしいと思ったらしいが、俺は見慣れていると言ってから深夜の隣で湯船に浸かった。そんで明日からの九校戦では、俺も技術スタッフに入るかもしれんが、その時は普通に呼んでもいいと言っといた。名無しの時は選手の時だけなのでと言った後に、深雪達はもう遅い時間だったので先に出てから俺達はもう少しゆっくり浸かってから俺達は出た。その後脱衣所には着替えていた深雪達だったが、俺は奥に行ってから身体を拭いてから量子変換機で普段着パート2を出した。女子達は着替
え終わった後に深夜達はもう少しかかるので、俺が女子達を部屋まで送ってから俺の部屋に行った時にはまだ蒼太が起きていた。そんで少し賊に関して話してから寝た。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧