仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百三十五話 ローマの死闘その十七
「それで肝心なのはな」
「その中身ね」
「そいつが本体だからな」
岩石大首領のそれだというのだ。
「本体を潰さないとな」
「そういうことね、それなら」
「行くか」
ウィザードも言ってきた。
「今から」
「はい、それでは」
「四人でね」
「口だ」
ウィザードはその本体への進入路も言った。
「今から奴の口の中に飛び込む」
「丁渡関節を攻撃して腕の動きも鈍くなってますし」
「攻撃した介があったな」
「そういうことですね」
「七人の仮面ライダーはあの中に一気に飛び込んだが」
かつての岩石大首領との決戦の時にだ。
「俺達はだ」
「スサノオを弱めて」
「それからになるけれど」
「今から飛び込む」
まさにだ、今だというのだ。
「それでいいな」
「一気に飛び込むからな」
ビーストも二人に言う。
「例えスサノオが攻めて来ようともな」
「動きは鈍くなってますし」
「威力も弱まってるから」
関節が攻められては満足に力も入らない、それでその攻撃の威力も弱まっているのだ。
「それで、ですね」
「今から一気に」
「決着をつけるからな」
スサノオの本体を倒し、というのだ。
「行くぜ」
「了解です」
「行きましょう」
二人も応えてだった、ビーストも入れて四人で。
一気に突っ込む、スサノオは攻撃を浴びせようとするがやはり関節を攻撃されていてその動きはかなり鈍い。それでだった。
四人は何なく大首領の口の中に入った、そして。
その中を駆けていく、エリカはその暗い中を駆けながらウィザードに問うた。
「これから何処に行くのかしら」
「大首領の脳のところだ」
「頭ね」
「そこに本体がいる」
彼等が目指すその相手が、というのだ。
「そして本体を倒せばだ」
「私達の勝ちね」
「そうなる、ではいいな」
「ええ、そこまでの道はわかってるのね」
「いや」
だが、だった。ウィザードの道に対する返事はというと。
こうしたものだった、つまり知らないというのだ。
「俺は知らない」
「あら、そうなの」
「しかし気配を感じるな」
「ええ、それはね」
「確かに感じます」
エリカだけでなく護堂も答えてきた、二人共自然に目が鋭くなっている。
「スサノオの気配をね」
「これ以上になく強く」
「道としては」
「こっちです」
丁渡分かれ目だった、しかしその左の方からだった。
二人はスサノオの気を察した、それでウィザード達に言った。
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