| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

旧エクリプス(機動戦士ガンダムSEED編 )

作者:cipher
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第09話 ティターンズ

■C.E.70年 2月11日
ロゴス・メンバーは月面会議のアポロ宣言に反発し、国連の要求を拒否する。
コーディネーターに対する反コーディネーター組織、ティターンズを結成する。
ブルー・コスモスや軍需産業複合体、プラント理事国の軍がこれに同調する。
ティターンズは宣戦布告なしに、月面のプトレマイオス基地より侵攻開始する。
なお、この際ブルー・コスモスに所属する将校により、MA空母 "ルーズベルト"に、極秘裏に一発の核ミサイルが搬入されていた。

■C.E.70年 2月14日
血のバレンタイン。
コウキ公国側はモビルスーツ部隊をもって、ティターンズの攻撃を殲滅する。
だが、核攻撃によって60基あるコロニーの一つ(食料生産コロニー/ユニウス・セブン)に被害を受ける。
コウキ公国は、24万3721名の犠牲者を出したと公開する。(実際は完全オートメーションにより無人化してあった)
従軍カメラマンが、ブルー・コスモスに所属する将校により、MA空母 "ルーズベルト"に、極秘裏に一発の核ミサイルが搬入している映像を録画しており、映像は報道機関を通して報道される。

■C.E.70年 2月18日
黒衣(喪服)の独立宣言。
コウキ公国は "血のバレンタイン" での犠牲者を弔う国葬の際、独立宣言とティターンズへの徹底抗戦を明言する。
クライン議長による積極的中立勧告する。
ティターンズの非参加国には優先的に物資を提供すると勧告する。
非プラント理事国である太平洋連邦、欧州連合、南アメリカ合衆国、アフリカ共同体などはこの勧告を受諾する。
内々にZAFTはコウキ公国に軍事同盟を結ぶ。

■C.E.70年 2月19日
ティターンズは南アメリカ合衆国とアフリカ共同体の軌道エレベーターに武力侵攻するが、コウキ公国のスパルタニアン部隊により、これを撃退する。

■C.E.70年 2月20日
南アメリカ合衆国とアフリカ共同体は、ティターンズの軌道エレベーター侵攻を批判し、コウキ公国支援を表明する。

■C.E.70年 2月21日
アスラン・ザラ、イザーク・ジュールら、ZAFT軍に入隊する。

■C.E.70年 2月22日
世界樹攻防戦。
ティターンズの月への橋頭堡であるL1の "世界樹" を巡っての戦い。
ティターンズは第1~第3艦隊を投入し、激戦となる。
コウキ公国はこの際、核分裂抑止能力をもつ "ニュートロン・ジャマー" を試験投入する。有効性が実証されるが、戦闘そのものは双方が拮抗する。コウキ公国も大きな被害を被るが、最終的に "世界樹" を確保する。
但し、コウキ公国の兵器は無人化さらており、人的被害は出ていない。

■C.E.70年 3月 8日
パナマ基地のマスドライバー施設 "ポルタ・パナマ" とビクトリア基地のマスドライバー施設 "ハビルス" がテロに合って破壊される。
反ブルー・コスモス組織 "カサブランカ" より、犯行声明が出された。
これにより、東アジア共和国は非戦の声明を出し、武器輸出を制限した。

■C.E.70年 3月18日
世界各地で反戦運動が盛り上がり、ブルー・コスモスに関係する会社では、サボタージュや離職が相継いだ。

■C.E.70年 3月24日
国連は大西洋連邦とユーラシア連邦に戦闘の停止を呼び掛けたが、これを無視して戦闘の中止を訴える議員達を拘束して行った。
国連はこれに対して、これは軍事クーデターであると宣言し、他の国々呼び掛け地球連合を組織した。
また、ティターンズの専横に反対する軍人達の離反が相継いで、地球連合軍が形成されていった。


C.E.70年 4月 1日 コウキ公国 ユニウス市 ユニウス・ワン 執務室

Side マザー

「光輝、オペレーション・ギャラクシーを発動しました。」

オペレーション・ギャラクシーは、ティターンズの宇宙拠点の摂取計画である。

「了解。呉々(くれぐれ)も敵の乗員を殺さないように。」

「はい、心得ています。エンジン部のみ破壊して、航行不能にさせます。こちらの被害は増えますが殺してしまうと、その家族から反コーディネーターへの感情が強くなり、ブルー・コスモスの勢力が増えてしまいます。捕虜は精神診査して、ブルー・コスモス派は拘束し、地球連合に引き渡します。」

光輝達は銀英伝の艦隊を使い、着実に敵の基地を占拠していった。

「光輝、敵艦からの通信です。」

「回線を繋いでくれ。」

「はい、ただいま。」

『こちらは大西洋連邦所属の第8艦隊司令官のハルバートンだ。交戦の意思はない。』

『念の為、機関を停止してこちらの誘導に従って下さい。』

『了解した。』

第8艦隊は戦闘せずに降伏した。
デュエイン・ハルバートンと光輝は話し合いの結果。地球連合軍に参加する事になった。

『歓迎します。ハルバートン提督。閣下には太西洋連邦の暫定政権を作って頂き、一緒にティターンズを打倒しましょう。』

『了解した。光輝殿。』

「光輝、大変です。ティターンズが地球連合に組みしている国々へ、無差別の核攻撃しようとしています。」

「しょうがない。Nジャマー(ニュートロン・ジャマー)を散布開始しろ。」

「了解。」

『ハルバートン提督、お聞きになったでしょう。ティターンズは無差別に核攻撃をしようとしています。我々はニュートロン・ジャマーを散布します。通称Nジャマーの影響下では、自由中性子の運動を阻害する事により全ての核分裂を抑制します。』

『それでは核ミサイルを防ぐ事は出来ても、原子力発電なども使用不可能になるのではないかね。』

『はい、その通りです。しかし、既に我々は核融合炉の発電所を用意してあります。電波の伝達が阻害される副作用がありますが超光速通信では影響ありません。』

『そうか君達は、こうなる事も予想していたのだな。』

『はい、最悪のシナリオとして準備していました。』

その後、暫くしてからマザーより報告があった。

「Nジャマーの散布終了しました。これより大気圏外でのミサイルの迎撃開始します。念の為に放射能除去のマイクロマシンを散布します。」

大気圏外でミサイルが迎撃されているのが確認出来た。

『ご覧の通りです。ティターンズは地上の放射能汚染さえ、(いと)わなくなっています。ハルバートン提督には、先の戦役で捕虜にしている兵達を率いて下さい。ブルー・コスモスの兵は、別に拘束してあります。ハルバートン提督が前面にでれば、迷っている将兵もこちら側に付きましょう。我々の戦いは苦しい物になるでしょう。敵には同胞もいます。しょうがなく上の命令に従っている者もいます。そんな相手を殺すことなく、戦わなければならないのです。』

『君達はそんな戦いをやって来たのか?』

『えぇ、殺すことは簡単です。それでは新たな憎しみを生みます。我々はナチュラル対コーディネーターの戦いをしているのではありません。一部の富を独占しようとしている者達と戦っています。』

『分かった、協力しよう。』

『ありがとうございます。ハルバートン提督には月面都市アポロに行って頂きたい。そちらに艦艇を用意してあります。』

Sideout


■C.E.70年 4月 2日
ティターンズが無差別に核攻撃した事が報道されて、今まで日和見していた国民の多くが、反ティターンズ、反ブルー・コスモス運動に参加していく。また、ハルバートン提督が地球連合軍に参加した事を聞いて、今までティターンズに従っていた将兵も離反した。
後に "エイプリル・フール・クライシス" と呼ばれる出来事は、テレビや通信といった弊害により混乱しながらも、反軍需産業複合体への流れに静かに収束していった。

■C.E.70年 4月 3日
ZAFT(ザフト)は地球連合に協力する為に、オーストラリアのヨーク岬半島とアーネムランド半島をまたがるカーペンタリア湾に軍事基地を作った。

■C.E.70年 4月 4日
ティターンズはニュートロン・ジャマーを非難したが、テレビ放送が出来ない為に、仮想空間を使って宣伝した。ただティターンズの連中は知らなかった。仮想空間が二つあり反コーディネーター派は、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)の仮想空間にしか繋がっていない事に。
通常の仮想空間では事実が正確に報道されており、ティターンズが検閲しようにも別に仮想空間が存在しているとは、分からなかった。
また、電力もコントロールされていて、ティターンズへは核融合炉からの電力がカットされていて、電力不足が続いている。

■C.E.70年 4月17日
ヤキン・ドゥーエ攻防戦。
ティターンズ第5、第6艦隊がL5宙域のプラントを取り戻すべく、資源衛星 "ヤキン・ドゥーエ" へに月のプトレマイオス基地より侵攻する。
しかし、既にL5宙域には何も残っていなかった。
光輝達が摂取した資源衛星やプラントをL4宙域に移動した後だった。
プトレマイオスへ帰還しようした矢先、背後から待ち構えていたコウキ軍に攻撃を受けて全員が捕虜となった。
コウキ公国は本国防衛の点から、ヤキン・ドゥーエを防衛要塞に改装することにした。

■C.E.70年 5月 3日
コウキ軍は月のプトレマイオス基地攻略を目指し、月の裏側のローレンツ・クレーターに基地設立する。
双方はグリマルディ・クレーターを境界に月を二分し、小競り合いを繰り返す。(以後、月面戦線は "グリマルディ戦線" と呼ばれる)

■C.E.70年 5月20日
ZAFTのカーペンタリア基地が完成。地上戦力としてかねてより開発していた空戦用MS "ディン" を配備する。

■C.E.70年 5月22日
ZAFTはカーペンタリアを橋頭堡とし、地上の拠点攻略を本格化。地中海へ侵攻開始する。

■C.E.70年 5月25日
カサブランカ沖海戦。
カサブランカ沖で、ティターンズ軍(ユーラシア主力)の地中海艦隊とZAFT潜水空母艦隊が衝突する。
この時に水中用MS "グーン" を実戦初投入した。
この戦いに勝利したZAFTは地中海に侵入する。アフリカ北岸より侵攻開始する。
また、イベリア半島のジブラルタルに軍事基地の建設を開始する。

■C.E.70年 5月30日
スエズ攻防戦。
戦場となったエル・アラメインにて、ティターンズ軍とZAFT地上軍の攻防が開始する。
ZAFTはユーラシアの大戦車部隊に対し苦戦するが、アンドリュー・バルトフェルドの奇策で、陸戦用MS "バクゥ" が多大な戦果を上げる。
以後、ZAFT軍はスエズ運河でティターンズの艦船を規制する。
アンドリュー・バルトフェルドは "砂漠の虎" と呼ばれるようになる。
因みに中東、北アフリカは緑化事業で砂漠は既に無い。
過去の第二次世界大戦のドイツ陸軍の英雄ロンメルが砂漠の狐であったことから砂漠の虎と呼ばれている。

■C.E.70年 6月 2日
月のグリマルディ戦線にて、ティターンズの重要な資源供給基地であったエンデュミオン・クレーターでの攻防戦。
ティターンズ軍は第3艦隊壊滅の憂き目を見るが、鉱床・施設破壊を兼ねてレアメタルの混ざった氷を融解するための設備 "サイクロプス" を暴走させ、コウキ軍とZAFT軍を撃破しようとする。しかし、潜入していた工作員によって暴走は防がれてしまう。
この戦闘において、ムウ・ラ・フラガ、スパルタニアンでティターンズのMA "メビウス" 4機撃破する。
ラウ・ル・クルーゼ、ローラシア級戦艦 "カルバーニ" の艦長として戦闘に参加する。
エンデュミオンでの敗退で、ティターンズはグリマルディ戦線を放棄。月より一時撤退する。
第3艦隊撃破で功績を挙げたラウ・ル・クルーゼは、新造のナスカ級戦艦 "ヴェサリウス" を受領する。クルーゼ隊は、軍内部でも特殊任務を請け負うエリート部隊となる。

■C.E.70年 6月14日
L4宙域のアジア共和国管理下の資源衛星 "新星" をコウキ公国に有償で譲渡する。
コウキ公国はこの衛星を軍事要塞化し、"ボアズ" と改名する。
この時期より、双方の大規模軍事行動が減少。地上・宇宙を問わず、小競り合いが繰り返され、戦局は膠着状態となる。
状況打開策の一環として、第8艦隊司令、ハルバートン准将による連合製MS開発プロジェクト "G" 計画が見直され、オーブの企業 "モルゲンレーテ" を巻き込み、運用艦となるMS搭載型戦艦 "アークエンジェル" 共々、ヘリオポリスで本格的に開発を開始する。

■C.E.70年 9月20日
アスラン・ザラが士官学校卒業。イザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマン、ニコル・アマルフィらと共にクルーゼ隊に配属される。

■C.E.70年10月22日
10月会談。
膠着状態の打破と、そしてこの戦争の落としどころを求め、マルキオ導師による、地球連合事務総長オルバーニとクライン議長の秘密会談が画策される。
ZAFTとが技術面で協力を行う事が決定する。
 
 

 
後書き
原作の開始まで、後3ヶ月になります。
ロゴスとブルー・コスモスが合わさりティターンズを結成しています。
ZAFTとは地球連合に協力しています。
太平洋連邦は戦後の調停役になる為に中立を貫いています。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧