オズのムシノスケ
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第六幕その七
「アメリカでも」
「それがそのままオズの国に出て」
「色々食べられる様になったんですね」
「そうなのよ、チャイナタウンだけでなく中国系の人もアメリカ全体に広まって」
「それで中華料理も一杯食べられる様になって」
「オズの国でもなのよ」
「そしてね」
教授もお話します。
「オズの国の人も変わったよ」
「オズの国の人も?」
ナターシャが目を瞬かせてそれで教授に尋ねました。
「っていいますと」
「オズの国では色々な人がいるね」
「はい」
「そしてそれぞれの人の目の色や肌の色の人がいるね」
「白人だけじゃないですね」
ナターシャは具体敵な人種のこともお話に出しました。
「アジア系や黒人の人も多いですね」
「うん、そうだね」
「そこもですか」
「昔のオズの国は白人が殆どだったんだ」
「そこも変わったんですね」
「私の様なバッタもいたりかかしさんや木樵さんがいたけれどね」
人間という種族に当てはまる人達はといいますと。
「人間は白人が殆どだったんだ」
「そこも変わって」
「アジア系や黒人の人も増えたよ」
「そこもアメリカの影響を受けているんですね」
「そうだよ」
まさにその通りだというのです。
「だからそうなったんだよ」
「オズの国の人口も増えて」
「色々な人種の人がいるんだよ」
「ううん、オズの国も変わるんですね」
「何事も変わっていくものだよ」
教授はそうしたことを見ているお顔でこうナターシャに言うのでした、皆で黄色い煉瓦の道からその森のところに向かいつつ。
「オズの国もね」
「そうなんですね」
「広くもなったしね」
「大陸全体がですね」
「そう、死の砂漠が大陸の岸辺まで至ってね」
それで狐の国やスクーグラーの国までオズの国まで入ったのです。
「そうなったんだよ」
「そうですね」
「ただ。海水浴を出来る場所もあるからね」
死の砂漠に覆われていてもです。
「そこは楽しめるよ」
「海水浴ですか」
「君達もよかったら楽しめるよ」
「水泳もスポーツですしね」
「水泳は最も身体を動かすスポーツの一つだよ」
教授はこう言って水泳というスポーツも肯定します。
「あれはいいものだよ」
「確かに。機会があれば」
「一緒に泳ごうね」
「はい、その時は」
「リンキティンク王の国にもね」
あの国にもなのでした。
「あの王様にもお会いしてね」
「リンキティンク王ですね」
「あの人も面白い人だしね」
「そして大陸の周りには」
オズの大陸だけではないのです、その周りも色々とあるのです。
「色々な島がありますね」
「そういえばそうだったね」
カルロスはナターシャの言葉に応えます。
「そしてその島達にもね」
「沢山の人達がいるのよ」
ドロシーがカルロスに答えます。
「そうですよね」
「ええ、そうよ」
「じゃあそうした国にも」
「機会があれば一緒に行きましょう」
「そうしましょう。さて」
ここまでお話してなのでした、一行はその林檎や梨の森に来ました。見ればコバルトブルーの綺麗な林檎や梨が一杯あります。
その果物達を見てです、カルロスは喉をごくりと鳴らして言いました。
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