仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百三十四話 ローマでその十五
「流石にね」
「そうか、なら心配は無用だな」
「そうよ。ただ本当に複雑な場所だから」
エリカも知っている、このことは。
「だからここはイタリアさん達の言葉を聞きましょう」
「それではね」
こうしたことを話しながらだ、彼等は。
この夜の特訓の後イタリア兄弟からローマの詳しい事情について話してもらった。そうして今はしかとだった。
ローマの地図を頭に入れた、そして言うのだった。
「本当に複雑だな」
「ローマの街って」
「歴史が長いだけに」
「しかも広いし」
四百万以上の人口がある、それなりの規模のある街だ。
「本当に小路が多くて」
「入り組んでいて」
「おまけに地下まであって」
「何か凄い複雑」
「やっぱり教えてもらってよかったな」
フランスもしみじみとして言う。
「お陰で決戦の時助かりそうだな」
「地の利は心得ておかないとな」
木崎もこう言う。
「まずはな」
「あっ、俺そういうことは結構考えてるつもりだよ」
ここでイタリアは木崎に応えて言った。
「地形のことは」
「そういうことは確かによく考えているな」
ドイツもアフリカ戦線のことを思い出しつつイタリアに応える。
「俺よりもな」
「アフリカは大変だったよね」
「全くだ」
「凄く暑くて」
「地獄だった」
ドイツ本来の軍服で行ってだ。
「あんな場所ではな」
「ドイツのあの軍服じゃ戦えないよ」
戦争の前に熱気で倒れるからだ。
「とてもね」
「全くだ」
「とにかく、その場所に合った戦いがあるから」
「そこはちゃんと考えないとね」
ロシアもこう言う。
「本当に戦いどころじゃないから」
「そういえばロシアさんのところは」
祐理がそのロシアに言う。
「寒いですから」
「うん、冬将軍がいるからね」
実際にロシアの後ろにいた、白い巨大な男が。
「寒さで敵を防いでくれるけれどね」
「俺達は平気だ」
「元々寒いから大丈夫っぺよ」
スウェーデンとデンマークという北欧組が言う。
「暑い方が苦手だ」
「寒いのは平気だっぺよ」
「気候はそれぞれだよ」
北欧組に負けずにだ、ロシアは祐理に話す。
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