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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)

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試験?そんなフラグはぶち殺す!

「おい、今日の中忍試験大丈夫なんだろうな?」

朝一番に再不斬が聞いてきた。

「正直行く意味があるのかと思うんだが……(チラッ」

「…(チラッ」

「試験♪試験♪試験ー♪」

「アイツが心配だからな…」

「だ、大丈夫ですよ!彼は僕よりも強かったですから!
あの時でも軽く上忍の力量はありましたから!」

「白…中忍試験には筆記がある」

「え………不安になってきました」

「だろ?」

「「「はぁ……」」」

三人で朝から浮かれまくるナルトを見てため息をはいた。








「へー、結構居るもんだな」

アカデミーに着いた俺、ナルト、ピンク、時惚れは辺りにいる
下忍であろう人達を見て言った。

「…フンッ」

「サスケ君…」

何でコイツらはここまで来てもラブコメってんの?
砂糖はくぞ。

「さて、301の教室だったな」

「おう!さっさと行こうぜ!」

お前は少し落ち着け。









ドカッ

「ふーん、そんなんで中忍試験受けようっての?
やめたほうが良いんじゃない?ボクたち。
ケツの青いガキはコレだからよぉ…」

「そうそう…」

何か騒がしい。
どうやら一悶着あったようでオカッパの少年が尻餅をついていた。

「兄ちゃん…あれ」

「あぁ、効いてないな」

ナルトも見つけたように、あの少年はダメージを受けていない。
演技がしたいのかは知らんが、……結構才能(魔改造の)がありそうだ。

「あの、お願いですから通して貰えませんか?」

あれ?この声…何処かで………まぁいいか。
どうやら301と書かれただけの教室の前に陣取っている奴がいるようだ。
そして少女が通してくれるよう頼んだところ男が腕を振りかざし…

「はい邪魔ー」

「ぐぁ!?」

降り下ろす前に扉に叩きつけてやった。

男は扉を突き破って教室に転がり、震えながら立ち上がる。

「テメェ…覚悟できてんだろうな…」

「若作りしてる暇があるなら任務行けよ中年」

「なっ!?気づいてやがったのか!」

「それと、さっさとこの幻術とけや。
手抜きにしか思えねぇ出来栄えだぞ」

「………やるね、君。
けど、見破っただけじゃぁ……ねぇ!」

そう言って片割れが俺に低い位置から蹴りを放ってきた。
俺はその蹴りを迎撃しようとして蹴り返し……

「うげぇ!?」

何故か止めに来た先程の少年ごと蹴り飛ばしてしまった。

「……何がしたかったの?お前…」

「おーい、大丈夫かってばよ?」

「(あのリーを蹴り飛ばした?
この男出来るな…)おい、名乗れ」

今度は目が白い……白!?何その眼!怖いんだけど!

「ビュリー・フォー」

「俺は日向ネジ。貴様とは戦ってみたいものだ」

おい、突っ込みは無しか?
それとも信じた?

「日向…ヒナタの嬢ちゃんの兄貴か何かか?」

「なぜお前が……そうか、お前が落ちこぼれの片割れか」

「何を納得したのか知らんが、上から目線は頂けないぞ?」

「なぁなぁ、コイツ誰?」

「ん?コイツは……誰だっけ?」

「貴様……まぁいい。精々あがくんだな落ちこぼれども」

そう言って去っていく日向の兄貴だった。
その後ろをさっきのオカッパの少年が続き、先程殴られそうになった少女がこちらを向いてお辞儀をしたあと、走って追いかけていった。

あぁ、あの少年達はグループ立ったのか。
そう思った廊下での出来事だった。









さて、アカデミーにあるバルコニーのような広い場所。
そこで時間まで暇をしようというところ。

「目付きの悪い君、ちょっと待ってくれ!」

頭上から声をかけられ、見上げてみればオカッパの少年が。

「…何だ?」

「今ここで、僕と勝負しませんか?」

どうやら時惚れをお求めらしい。
こんなのと戦って何がしたいのか?

「おーい、やめといたほうが良いぞー」

「…君は!」

「おい、どういうつもりだ(まさか、止める気じゃないだろうな?)」

「コイツはこう見えて…そう、凄いんだ(弱いと言う意味で)。
お前が何者かは知らんが、試験前に気を落としたくなかったら(がっかりすると言う意味で)止めとけ」

「お前…(やはりコイツの実力はまぐれか。
だと思ったぜ。万年落ちこぼれのコイツが今までの任務で俺より上に立つなんてあり得ねぇからな)」

俺はオカッパの少年に糞弱い時惚れとやって淡い期待を持っているオカッパ少年のやる気を削ぎたくないのだ。
何か勘違いしてそうなやつもいるし。

「助言は感謝します。
しかし、あのカカシ班のうちはと闘うのは僕としても目標の一部だったのです。
どうでしょう?うちはサスケ君」

「……良いだろう。降りてこい」

あーあー、知らないぞ?
どう見てもオカッパ少年の方が実力的に上だ。
試験前だと言うのに…こんな所で体力使ってどうすんだっつーの。

「兄ちゃん兄ちゃん、流石に結果が…」

「しっ、黙っとけ。
安請け合いした奴が悪い」

「サスケ君ー!頑張ってぇー!」

ピンクが煩い。

「行くぜ!」

「!」

時惚れは一直線にリーに向かって走り出した。
リーは冷静に分析するような眼で殴り掛かろうとする時惚れの腕を掴んで空いた脇腹を蹴り飛ばした。

「ぐっ!(何て蹴りだ!
意識を持ってかれそうだったぞ!コイツはーーーー)」

「!(何だ今の感触は?
まるで蹴った気がしなかった!……成る程、勢いをあんな体制から殺すなんて!
流石はうちは!相手にとって不足はないです!これはーーーー)」

「「(油断出来ない!)」」

何してんのこいつら?
お互いに勘違いしまくりじゃねぇか。(読心術実施中)

「サスケ君に一撃いれるなんて…!」

テメーも戦慄してんじゃねえよ馬鹿ピンク。

「兄ちゃん…」

「言うな。悲しくなってくる…?」

誰か見ているな。
この感じは…未だあったことはないが、恐らく雰囲気からしてあのリーって子の担当上忍だろう。

「はぁっ!」

「てぁ!」

体術で応戦し合う二人は段々ヒートアップ……と言いたいが、
時惚れのソレは子供が親に殴りかかるかのようなレベルの低い戦い方だ。
兄貴とは大違いだな。

「あ!あの眼!」

「おお…開眼したのか…」

自惚れ君はいつの間にか写輪眼を開眼していた。
と言っても斑は一つ。
開眼したてなのが丸分かりである。

「あ…」

いつの間にか自惚れが押され始めている。

「せい!はぁっ!たぁ!」

バキ!ガス!ドカ!

あらら、やられ放題だ。
このまま行けば顔の原型変わるんじゃね?

「うおおおお!「そこまでだリー!」っな!貴方は!」

…亀だ。亀がいる。
亀が喋ってる。いや、珍しくはないけどさ、シュールと言うかさ。

「お前は相手の力量を考えずに動く気か!」

「いえ、しかし、相手はあのうちはですし…」

「馬鹿め!そんな言い訳が通用すると思ったか!
忍びとは強くなることだけが全てではない!
時には観察する眼も必要となるのだ!」

「お…オス!」

「覚悟は出来たであろうな…」

「オス!」

「ではガイ先生、お願いします」

ボンッ!

「全く!青春してるなぁー!お前らー!」

おっとこれは予想外。
リー少年以上に濃いキャラが出てきたよ。

「バカヤロー!!」

「ぐふぅえ!」

うっわ。クリーンヒット!
結構深く入ったな今の…手加減はされてるみたいだが痛そうなのはかわりがないな。

「お前って奴ぁ…お前って奴ぁ…!」

「先生…僕は…僕は…!」

「もういいリー!何も言うな!!」

「ガイ先生ー!」

グワシッ!と言う効果音が付きそうな勢いで抱き締め会う二人。
熱い…熱血だ…何か…あれは……

「な、な、兄ちゃん!
あーいうノリ何か良いってばよ!」

「お前もそう思う?」

「カカシ先生は元気かね、君達!」

「カカシを知ってんのか…?」

おっと、いつの間に回復したのかね自惚れ君。

「クク…知ってるも何も…」

ん?おっと。

「人は僕らの事を『永遠のライバル』と呼ぶよ…」

「いつの間に…」

そう、話の中でガイは俺達の後ろに回り込んだ。
まぁ俺はその後ろにいるのだが。

「…!…まぁ今回の事はリーが迷惑を掛けだが俺の顔に免じて許してやってくれ。
このさわやか(フェイス)に免じてな」

「まぁ喧嘩を買ったのはソレだし、いいんでないの?」

「…(ソレ……?)」

「なぁなぁ、そろそろ教室に行こうってば」

「そ、そうね!サスケ君大丈夫?」

「フンッ。次はのしてやる。
行くぞお前ら」

何仕切っちゃってんの?
ぼろ負けだったくせに。いい加減弱いの自覚しろよ。















「…全員来たか」

301の教室前。
そこにはカカシが立っていた。

「お前たちには黙っていたが、実のところこの試験は三人一組(スリーマンセル)でしか受験できないことになってる」

「え?でもこの前は個人の自由って…」

あぁ成る程。要はこの中の誰かが一人出ないって思ってたわけだ。

「あー、それはこの結果が物語っている。
さて、今言ったようにこの試験には三人一組(スリーマンセル)が第一条件だ。
詰まり、お前達の内誰かが辞退しなくてはならない」

「ええ!?何だよソレェ!」

「確かにこの班は4人。それは特例として定められたことなんだ。
だからその特例の人物が抜けることで三人一組(スリーマンセル)として受験することが
火影様の話で決められた。
正直俺は皆で出てもらいたいし、全員そろって中忍になってもらいたい。
だが、火影様からの指名だ…ユウジ、お前に受験を降りることを通達する」

あー、根本的な所からそうなったわけだな。

「そんなの無いってばよ!ユウジの兄ちゃんは今日まで一緒に頑張ってきたんだぞ!」

「それは俺が一番わかっている。
正直に言ってユウジがこの班の主戦力だとさえ思っている。
だが、火影様はユウジが受験することを良しとしていない」

何か言い方悪くね?
まぁ意図は分かるけどさぁ…。

「フンッ、足手まといがいなくなって精々するぜ」

お前は話を聞いてたか?
俺がこの班の主戦力って言ってたんだぞ?

「まぁ上忍がこの試験やっても意味無いよな」

「「「はぁっ!?」」」

「…!」

「だから、俺は上忍なんだよ。
一番問題があるとされた班に入り、監視をするって言うのが俺の任務だ。
つまり、この試験は受けなくても代わり無いんだよ」

「なぁんだ、そうだったのか…」

「…フンッ」

「最低…」

ピンクうぜぇ…。

「ま、そう言うわけだから、ユウジは一足先に火影様の所へ向かってくれ」

「へーい。ナルト、頑張れよ」

「おう!任しとけってばよ!」

「ははっ、じゃな!」

そういい残して俺は姿を消した。










「いやー、正直びっくりしたわ。
まさか門前払い喰らうとは思っても見なかったからな」

火影執務室。
そこに到着した俺は開口一番にそう言った。

「すまんのう。
今回の試験としては三人一組(スリーマンセル)での申し込みじゃからな…。
あの班で抜けるとなると、やはりお主しかおらんのじゃ」

「まぁ理解してたから問題ないよ。
さてさて……これからどういう展開になるのか、見物だねぇ…」

「…今更ながら心配は要らんとは思うが、何か企てがあるのか?」

「企てって程でもないんだけど…そうだな、じいさんにはコレを渡しておこう」

そう言って懐から赤い宝珠を取り出して渡す。

「これは?」

「それは…あー、何て言うのかな?
まぁ御守りみたいなもんさね。
今日から試験が終わるまでずっと肌身離さず持ってるといい。
んでもってピンチになったらソレを割れ」

「……見るからに高価そうなんじゃが…」

「製作時間5秒に満たない物だ。問題ないよ」

「そうか…有り難く頂戴しよう」

「おう。
いいか?ピンチになったら、だぞ?」

「承知した」

これでまぁ計画とはちょっと外れたけど、概ね蒼也の情報通りになりそうだ。
まぁそれまで暇だし、再不斬達の修行でも見ようかね? 
 

 
後書き
ビュリー・フォー →ビューリフォー →beautiful  
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