インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
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山田先生って強いんだなー(棒)
「では本日より格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」
「はい」
2組と合同か。まぁ居ようが居まいがさして変わらんけど
「くうっ…。何かいうとすぐにポンポンと人の頭を…」
「…一夏のせい一夏のせい一夏のせい…」
そういえばこいつらさっき殴られてたなw
ドガッ
「なんとなく何考えているかわかるわよ…」
凰の蹴りが織斑に炸裂、いい動きだ。
「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど活力が溢れんばかりの十代女子もいることだしな。凰、オルコット」
「なぜわたくしまで!?」
「専用機持ちはすぐに始められるからだ。いいから前に出ろ」
「だからどうしてわたくしが…」
「一夏のせいなのになんであたしが…」
「お前ら少しはやる気を出せ。…あいつにいいところを見せられるぞ?」
今何か聞こえたぞ…。それでいいのか教員
「やはりここはイギリス代表候補生、わたくしセシリア・オルコットの出番ですわね」
「まあ、実力の違いを見せるいい機会よね。専用機持ちの!」
代表候補生ェ…
「それで、相手はどちらに?わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」
「ふふん。こっちの台詞。返り討ちよ」
「慌てるな馬鹿ども。対戦相手は…」
キィィィン
ジェット機的な音がする。上からか!
「ああああーっ!ど、どいてください~」
なんとか逃げ切った。
「ふう…。白式の展開がギリギリ間に合ったな。しかし一体何事…」
あー、これは…
「う?」
「あ、あのう、織斑くん…ひゃんっ!」
アウトだな
「そ、その、ですね。困ります…こんな場所で…。いえ、場所だけじゃなくてですね、私と織斑くんは仮にも教師と生徒でですね…ああでも、このまま行けば織斑先生が義姉さんってことで、それはとても魅力的な…」
おい、誰かこのダメ教師を殴れ。現実に引きずり戻すんだ
そして織斑もいい加減降りろ。周囲の視点が気にならないのか?
「はっ!?」
織斑が逃げ出したとほぼ同時に織斑の頭があったところをレーザーが貫く。
「ホホホホホ…。残念です。外してしまいましたわ…」
いい激おこプンプン丸をありがとうございますw。
次に凰の格闘兵装[双天牙月]が織斑に投げられた。
「うおおおっ!?」
なんとか躱した織斑はその場に倒れる。そして、先ほどの双天牙月がブーメランの要領で帰ってきた。
織斑に当たると思ったが、それは何者かに軌道を変えられ、地面に転がりおちる。
それを成したのは2発の銃弾だった。
そして、撃ったのはまさかの山田先生だった。
ふむ、これは先生に対する評価を改めなければ
「山田先生はああ見えて元代表候補生だからな。今くらいの射撃は造作もない」
「む、昔のことですよ。それに代表候補生止まりでしたし…」
元代表候補生か…、人は見かけによらないなぁー
「さて小娘どもいつまで惚けている。さっさと始めるぞ」
「え?あの、2対1で…?」
「いや、流石にそれは…」
「安心しろ。今のお前たちならすぐ負ける」
はったりではなさそうだな。
「では、始め!」
3機が動き出す。さて、どうなるか…
「さて、今の間に…そうだな。ちょうどいい。デュノア、山田先生が使っているISの解説をしてみせろ」
「あっ、はい」
いまのところ、代表候補生組が押しているように見えるが、決して山田先生も劣勢ではないか…
「山田先生が使用されているISはデュノア社製[ラファール・リヴァイヴ]です。第2世代最後期の機体ですが(ry」
「ああ、いったんそこまででいい。…終わるぞ」
山田先生は射撃でオルコットを凰にぶつかるように誘導、ぶつかったところでバンドグレネードを投擲、2機とも落下した。
「くっ、うう…。まさかこのわたくしが…」
「あ、あんたねぇ…何面白いように回避先読まれてんのよ…」
「鈴さんこそ、無駄にばかすかと衝撃砲を撃つからいけないのですわ」
「こっちの台詞よ。なんですぐにビットを出すのよ。しかもエネルギー切れるの早いし」
「ぐぐぐぐっ……」
「ぎぎぎぎっ……」
代表候補生とはこのレベルか。
「さて、これで諸君にもIS学園教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」
俺ならやれる…か?これが全力ならいける気がするが…
「専用機持ちは織斑、オルコット、黒鉄、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰だな。では6人グループ3つと7人グループ3つになって実習を行う。各グループリーダーは専用機持ちがやること。いいな?では分かれろ」
俺がグループリーダーだと…、じょ、冗談じゃ…
そして織斑、デュノア、俺に集中する女子。ちなみに俺のところは2人と比べたら少ない。それでも12人だが…
「織斑くん、一緒に頑張ろう」
「わかんないところ教えて~」
「デュノアくんの操縦技術を見たいなあ」
「私もいいよね?同じグループにいれて」
以上が織斑やデュノアに群がった女子。
俺のところは…
「てっつー、一緒にしよう~」
いつもののほほんさん
「黒鉄くんって強いよね。教えて!」
「どうしてもトーナメントで勝ちたいの、お願いします!」
向上心はあるが下心丸見えの連中。いいか?俺は面倒が嫌いなんだ
「この馬鹿どもが…。出席番号順に1人ずつ各グループに入れ!順番はさっき言った通り。次にもたつくようなら今日はISを背負ってグラウンドを100周させるからな」
あのグラウンドを100周だと…、じょ、冗談じゃ…
「最初からそうしろ。馬鹿者どもが」
俺のグループは俺以外で5人。そしてのほほんさんも残った。
「てっつー、頑張ろうね~」
「ええと、いいですかー皆さん。これから訓練機を1班1体取りに来てくださいを数は打鉄が3機、リヴァイヴが2機、それと黒鉄くんの班はリゼルを取りに来てください。それ以外の班は好きな方を班で決めてくださいね。早い者勝ちですよー」
リゼルか。ウチの新型なんだよな。まぁ、ここであれに1番詳しいのは俺だし、俺の班が使うのは必然か。
「よし、取りに行くぞ。あれはウチの新型だ。期待してくれ」
班員を連れて、リゼルを受け取る。やはり生身で持ち上げるには少し重いか…
それを察したのか、5人とも手伝ってくれた。
「流石に1人じゃ重いよね~」
「てこずっているようだな。手を貸そう」
おい、今ゲドがいたぞ。
なんとか持ち位置につく。
「じゃ、始めるか」
まずは歩行訓練、これは難なくこなす。
「次は射撃訓練をする。まず谷本さんからいこうか」
谷本さんがリゼルを装着する。
「武装から好きな射撃武器を展開してくれ。二種類のビームライフルがあるはずだ」
「うん」
谷本さんはロングバレルのものを展開する。
「試しにアリーナの壁を撃ってみようか。俺がポインターで指すからそこを狙ってくれ」
ロングメガバスターを展開、スコープからレーザー光を照射する。これはスコープを使うよりレーザーポインターを使うことが多いゆえに改造したものだ。
ビームライフルからメガ粒子の塊が吐き出され壁に命中、壁の表面を熔解する。
「僅かにずれてるな。もう1回やってみて」
「うん」
次は狙ったところに当たった。
「よし、次の人に交代してくれ」
こうして午前中の授業は過ぎていき、ノルマを余裕をもって達成し、授業が終わった。
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