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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第4巻
  コンサート×集団暴行

研究所から帰った夜のことだった。夕食を食ってからだったけど。

「一夏さんに皆さんは、明日からの予定は決まっておりますの?」

「いや決まっていないけど、どした?」

「明日コンサートがありまして、私もバイオリンで出るんですけど皆さんもどうですの?」

「いいねー、それってもうメンバーとか決まってるの?」

「私は一人で出ますけど、他でコンサートに出る方はIS業界では有名な方や私みたいに代表候補生が出ますわ」

「なるほどーじゃ僕達も行こうか。一夏はどうする?」

「セシリア、一応聞くがもし観客の中に男がいたり、コンサートに出る者の隣でやる男がいたらどうなるんだ?今は女尊男卑だろう。観光中も何度か俺に文句言ってきた奴とかいたからさ」

「前に一度だけありましたね。確か一度だけ有名な人とコンビで楽器を弾こうとしたら、ヤジ刺されてましたね。そのあと観客がその男性をコンサート会場から追い出されたと聞いた事があります。なので今後は一切観客やコンビになろうとすると、ビンタされて追い出されましたよね?アリス」

「ああ、あったあったその事件。ニュースにもされてたから、隊長が行ったらまた二の舞になりますよね?」

「たぶん。だけど隊長は確か色んな楽器使えますよね?一番はギターと聞きましたけど?」

「まあな。趣味でやってるけど、腕は一流だ。得意なのは、さっき言ったギターとかあとはバイオリンとかもたまに弾くな。そうだちょっと弾いてみるか」

俺は空間からバイオリンを取り出した。立ち上がって、音調整をしてから弾きはじめた。弾きはじめて数分が経って弾くのをやめるとセシリアたちやここにいるメイドや執事達から拍手をもらった。どうやら相当上手だとか。なので明日のコンサートは、セシリアと共に出ることになった。セシリアも日本に来る前から、結構人気だそうでモデルとかもやっているそうだ。という事で食事をしてから、セシリアにコンサートのスポンサーに連絡してもらって一人男性でコンビで出ると言ったらどんな人ですか?と聞かれたそうだ。

いくら女尊男卑でも、有名な男性だったら出れるがバッシング受けられますらしいので俺の事は正直に言ってもらった。国連軍ブラック・シャーク隊隊長でありIS学園に通ってる唯一の男性操縦者だと。そしたらスポンサーが、ぜひ会いたいとの事でセシリアとタッグで出場する事となった。なお、俺の事は文句言われて追放されそうになったら自らバラすからと言っておいてあるし、もし武器みたいなので来たら観客に混じっているシャルロット達に無力化することになった。

そして当日俺は量子変換機で、スーツを選択。上下黒でちゃんとした格好である。パーティーとかコンサートに出る男の服装はこんな感じだと聞いたな。着替えた後、リビングに集合したみんな。いきなりだったので、コンサートに合う服はなかったので合う服も見つけては俺が創造して創った。なぜかこの時期くらいになると、創造神としての力が覚醒するんだよな。なぜかは知らないけど。今回はオルコット家の車で乗っていった。コンサート会場は結構有名なところで、席も満席だがオルコット家とスポンサーの懇意により席は確保した。俺はセシリアとスポンサーの人と会いに行った。他の皆は客席に行ってるとのこと、ということで出場者の楽屋に行ったら個室ではなく大広間だった。スポンサーの人とは、別の部屋で会ったけど。

「あなたが織斑一夏さんですか。初めまして、このコンサートでのスポンサーをしていますキャロライン・エーメリーと申します」

「日本語ペラペラ何だな。急遽で悪かったと思う」

「いえいえ。唯一男性操縦者に会えて光栄です。ですが観客達にとっては非難されると思いますが?何しろ本来なら男性も観客やコンサートに出る者も前までいたのですが、ISが登場して以来男尊女卑から女尊男卑になった途端、男性客がいたり男性が出た途端バッシングされて最悪観客が会場に乗り出して暴力を振るという事件があってから男性は一切コンサートとかライブとかは来なくなってしまったのです。なのでこういうのはできるだけDVDとかを出しているのですが、あっという間に完売するほどだとかで」

「なるほどな。だが安心しろ。最悪そうなったら俺がISを部分展開して防ぐ。客達には怪我させないが、武器を持ち出して来たらコンサートは中止になってしまうから出来るだけ避けたいが、もしものために我々の隊の人間を観客席のところにいますから。あとここにいるセシリアも軍属です」

「そうなんですか!どおりで私が事件を語りだしたら顔を引きつったような感じだったのですね。では、そろそろ出場するお二人は楽屋に行ってください。おそらくですがコンサートに出る人も、一部ではありますが女尊男卑の考えを持ってる方がおりますのでご注意ください」

といってキャロラインは、他の仕事があると言ってしまったので俺たちは大広場にある楽屋に行った。最初セシリアが入ったあと黄色い歓声が聞こえたが、俺が入ると何かひそひそし始めた。でセシリアのところに椅子があったのでセシリアの隣に座った。スポンサーがわざわざ用意してくれたそうだ。でもなんか落ち着かなかったな。で私は如何にも女尊男卑の考えですよと言う人が俺の目の前に来た。そいつはセシリアの知り合いだったそうだが、セシリアに挨拶を終えると俺に向かってはたこうとしたので、俺ははたこうとした手を防いだ。

「あんた、ここがどんな場所かわかっているんでしょうね?ここはコンサートに出る人の楽屋よ。あんた何様なの?セシリアの隣にいるとか。追い出してあげましょうか、ねえ皆さん?」

と言ったらここにいる者全員が俺に向かってきたが、セシリアが何か言いたそうにしたがプライベート・チャネルで止めた。俺は立ちあがって、全員にIS学園の手帳と国連軍の手帳を見せた。

「俺の名は織斑一夏。日本で唯一のIS男性操縦者で、国連軍の大佐だ。君たちが束になっても俺には敵わないと思うが?」

「あ、あんたがですってぇぇぇ!嘘をおっしゃい、どうせその手帳だって偽装でも・・・・・」

「じゃあこれを見ても信じないのかな?」

そう言って手帳をしまってから、左腕だけ部分展開した。そしたら俺に暴言吐いた奴は黙ってしまった。で、何か言う事ある?と聞いたらここにいる全員が謝罪をしてきた。俺はもういいと許してから部分展開解除したけど。そしたら別の女性がこちらに来た、またセシリアの友人らしい。

「あなたが織斑一夏さんでしたか。申し訳ありません」

「もう過ぎた事だからあまり気にするな。これで少しは女尊男卑が治ればいいと思っただけだ」

「それなら良いのですが、私達はいいとして観客はどう対処するおつもりですか?」

「素性を出せば大丈夫だと思っているが、さっきみたいになったら部分展開でもするつもりさ。俺は軍人だからな」

「お強いのですね。おっとそろそろ始まりますので失礼いたします」

と言って、行ってしまった女性。セシリア曰くあるパーティーで知り合ったと言ってた。で俺たちの番になったので、俺とセシリアは会場に行った。それそれ手にはバイオリンを持って。本来ならセシリアだけなので、セシリアの名前が出た途端観客はフィーバーし始めた。セシリアはモデルでも人気らしい。セシリアが出てきた後に俺が出ると、途端にバッシングが始まった。やれ男は帰れだの出ていけだの観客たちは奇声を上げて非難したのだった。しょうがないからこのまま始めることにした。司会は静粛にと言ったが、ヤジは飛んでくる始末。セシリアと息を合わせて演奏を開始した。演奏開始直後、何か俺の頭に当たってきた。が、俺は演奏をやめずにして最後まで演奏した。最後まで演奏を終えた後、いきなり壇上に乗り出した観客達が俺に向けて攻撃を開始した。俺は反撃せずにしたら殴る蹴るで、あと何か鈍器のような物で殴ってきたのでさすがにまずいと思った俺は回避した。

「おいお前ら。さすがに限度があるぞ」

「うるさい!こっちはセシリア様の演奏を聞きにきたのに、あんたの所為で無駄になったわ!何あの雑音みたいなのは、思いっきり下手くそじゃない!」

「下手とは失礼だな。セシリアに認められるほどの腕前を持っているというのにな。だいたい雑音に聞こえたのはお前らが騒いでるからじゃないのか?」

「た、確かにマナー違反だけどね!ここにいる観客全員の代表として言ってあげるけど、セシリア様の演奏を見に来たの!あんたのおかげで台無しよ!」

と言いながら再び集団暴行開始。俺は殴られたり、蹴られたりして、頭からは血がたらりと出るほど。しかもこのコンサートはテレビで生放送しているそうだ、なのでヨーロッパ中に放送されてるはず。これを見た政府はどう判断するのかね?と思いながらもリンチし続けてから鈍器で殴られた。頭からは大量出血で、口は切り、顔はボコボコで服もボロボロだった。まさかここまでとはな。俺は司会者からマイクをもらってから大きな声で発言した。

「見たか!ヨーロッパの諸君。これが現実だが、改めて名乗ろう。俺の名は織斑一夏!国連軍の軍人で、唯一のIS男性操縦者であるぞ!!!!」

と言ったら、暴行をしてた奴らは顔を青ざめた。俺が名乗った事により、隊の者は全員俺を暴行した奴を拘束した。逃げようとした奴はISを展開してシャルが網でまとめて捕まえた。コンサートは一時中止し、警察が来て集団暴行した奴を全員逮捕した。で、俺はエリクサーを飲んだので怪我する前に戻った。打撲もね。テレビでの生放送もあってか、俺が発言した後になると映像再会したようだ。ただ音だけは拾っていたので、それが証拠となり暴行した奴を非難した。中にはお金持ちのお嬢様もいたようだ、それに有名な女優やモデルもいたそうで、すぐに新聞社が号外を出した様子。俺はというとセシリアに肩を貸してもらって楽屋に行った。 
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