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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第2巻
  IS改造×実習

今日は土曜日なので、国連軍日本支部に行くことにした俺とセシリアとシャル。今週の月曜に話した通り、ISを改造しに行くことと正式に俺の隊に入り国連軍の手帳をもらいに行く。IS学園は、外出許可書を出すことになっているが、俺と一緒と言ったら出さなくていいと言われた。俺がこいつらの保護者だと思えばいいとか。本来なら土曜は授業があるのだが、授業は実習なので明日の日曜日にやることになった。で今は正門で、車出して待っているところだ。ちなみになぜか気配だけのなのだが監視されてるような気がした。

「遅くなってすいません、一夏さん」

「ごめん、一夏。待った?」

「いや、大丈夫だ。さあ乗った乗った」

と左右の前部座席に座った、ちなみに俺はセシリアが乗る前に運転席に乗った。この車は、運転席が真ん中で左右が助手席になっている。あと後部座席もあり3人座れるようにしてある。発進して、IS学園を出たのだが後ろが気になるので、カメラで見たら一台の車が追ってきた。あれは千冬に箒に鈴が乗っている。

「どうしましたの一夏さん?」

「後ろを見ろ、尾行されてる。しかもあの車に乗ってるのは千冬と箒と鈴だ」

「え、ほんと?まずいんじゃない。僕たちが国連軍の者って知られると」

「大丈夫だ、この先の角を曲がったあとに空間切断してから撒く。その先は国連軍日本支部のトンネルだから」

一方千冬たちは、最初は怪しいと思って千冬だけ行こうとしたら、篠ノ之と鳳が来て話をしたからだ。あの三人が怪しいことを、そこで篠ノ之と鳳に外出届を出させて一緒に行くことになった。

「あの三人どこに行くのよ」

「確かにな。火曜日から一緒になることが多いし、鳳の言うとおりだ」

「ただの買い物とは思えませんが、それに転校してきたシャルロットを初めっから愛称でシャルと呼んでましたから」

とここで一夏は尾行されてるのがばれたのか、スピードをあげた。こちらもあげて角を曲がったらいなかった、どういうことだ。

「千冬さん、これはいったい?」

「わからんが撒かれたようだ。凰、何を見ている」

「こうなると思って発信器を付けておきました、一夏に。でも地下なのか反応がありません」

どこへ行ったんだと思って探したが結局見つからなくて、IS学園に戻った三人とも。一方俺たちは、無事に撒けて今地下通路を走っていた。ちなみに発信器がついてたことは知ってたので破壊済み。地下通路をを出たあと、少しは知ったら門があったので停まり俺の軍隊手帳を見せたら敬礼されて通った。そのあと駐車場に停めて、降りた俺たちは建物の中に入って行った。ちなみに俺たちの格好は私服。司令室に行くと、ちょうどいたので挨拶した。

「お久しぶりですな、司令」

「やあ、元気そうだね。そちらはセシリア・オルコットとシャルロット・デュノアだね。前振りと言っておこうか」

『お久しぶりです』

「挨拶はこれくらいにしてキミたちには正式に国連軍に入ってもらった。配属は言わなくてもわかるだろう」

司令の机には、手帳と階級のバッジが置いてあった。二人とも国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの隊員で階級は少佐だった。これぐらいの階級をつけないと他の部隊から何か言われるかもしれないからな。とノックが聞こえたので入ってきたのは桜花とアリアだった。この二人も俺の部下だけどな、ブラック・シャーク隊のIS部隊の人数は200人。本当ならもっといたが、隊員は全員記憶共有者にしたのでこの人数になった。

「桜花にアリア、久しぶりだな」

『お久しぶりです隊長』

ビシッと敬礼をしたあとに、なぜこの二人が呼ばれたかというとセシリアとシャルのそれぞれの隊の隊長だからだ。桜花は量産機のティアーズ隊、アリアはラファール隊だからである。手帳とバッジをもらったあと二人は桜花たちについて行った。おそらく軍服のサイズを決めるのであろう、でもらったあとはここにいるだけは軍服に来てもらわないと困るからだ。ちなみに俺は二人が出たあとに量子変換機で軍服に着替えた。久しぶりに着たけど。

「そういえばISの武器の作成書が届いてからもうロールアウトされたようだけど見に行かないのかな」

「ああ、あれね。それは二人とも軍服に着かえたあとに行こうと思っている、あそこは専用のIDカードがないと入れないし」

「ちょうどいいから、コーヒー飲まないかい?」

「いただきます、司令のコーヒーはうまいですからな」

と談笑しながらコーヒーを飲んでいた俺と司令。あと今の姿は見慣れているから質問はしない。本来の姿だからな。コーヒーを飲んだあと、司令室を出て桜花たちのところへ向かうとちょうど着替えたセシリアとシャルがいた。

「似合ってるじゃないか、セシリアとシャル」

「サイズぴったしですわ。そういえばここではなんとお呼びしたほうがいいのですか?」

「今まで通り名前で呼んでくれ、隊長じゃあ呼びにくいだろう。それに桜花たちも名前で呼んでいるだろう?」

「うん、僕たちはさん付けで呼んでるよ。いつも通りに」

とここで桜花とアリアが来たので、俺たちはブラック・シャーク隊専用IS研究所に行った。そこには専用のIDカードが必要だが俺は持ってるので入った。そこには量産された白式と甲龍とシュヴァルツェア・レーゲンがあった、あと武器としては俺の黒鐵の翼とかレールガンやビームライフルなど、他のところではない物が大量に作られていた。そしてさっそくセシリアとシャルのISを改造するべく、展開してもらったあと降りてもらった。

「さっそくですが、セシリアさんのはこれ以上ビットが増えませんので、腰部にホルスターを取り付けたいと思います」

「ちなみにどういったビットなんですの?」

「シールドビットとライフルビットをつけます。今まで装備してた場所も変更します、今までのビットは腰部につけて、あとのは今まで取り付けていたところにシールドビットとライフルビットを取り付ける予定です」

「なるほどな、シールドビットやライフルビットを付けるから合計で20個か。ドラグーンシステムを使うんだろう?」

「はい、あとハロによる機体制御や火器管制をやってもらうのでドラグーンシステムは使いません」

と説明されたあと、デザインも少々変わるのでセシリアが納得するまで少々唸っていた。一方シャルのほうは、拡張領域をさらに倍にして、半分実弾半分ビーム兵器にした。さらにシールドビットを装備させるために、中をガラリと変えて第二世代から第三世代になった。近接ブレードを廃棄して代わりにビームサーベルを装備、これはストフリと同じ腰部に付いたものであとレールガン兼スラスターを付けた。あと高エネルギービームライフルを2個、前後に連結することで、より高出力のロングレンジ・ビームライフルになる。

ISを研究者に任せて、セシリアとシャルはアリーナに来ていた。ブラック・シャーク隊のIS部隊が模擬戦をやるから。あとちょうどいいから二人とも量産された機体に乗っての対決になった、ラファールは第三世代にしてあるから慣れる前少し動かしていたけど。そして模擬戦が始まったが、セシリアもシャルも新たな機体だと思ってやっていた。今のところブラック・シャーク隊のIS部隊のISは全て量産機であるが全て第一形態で装甲はVPS。それぞれ近接・中遠距離に分かれている。ISは白式、ブルー・ティアーズ、甲龍、ラファール・リヴァイブ・カスタム、シュヴァルツェア・レーゲン。

ちょうど終わったのか次々と降りていく隊員たち、ちょうどいいから俺もやるかと思い黒鐵を展開。飛んだり瞬間加速使ったり、ハイマットモードにしたりと動き回った。あと的を50個用意させてのハイマットフルバーストを使った。全弾命中させたあとは、隊員との模擬戦での近接格闘だった。ビームサーベルやグリフォン ビームブレイドでの蹴り技などを使った。終わったあとは、黒鐵を解除させて軍服姿になった。隊員は、俺にタオルとスポーツ飲料を渡されたので汗を拭いて飲んだ。

そろそろ夕方になるので俺とセシリアとシャルは、研究所に行くと作業を終えて俺たちを待っていたようだった。シャルの機体は第三世代になっていた。本人達は納得してた、機体を量子変換しアクセサリーに戻して付けたセシリアとシャル。そして研究所から出て、俺の部屋で軍服から私服に着替えなおした。俺は量子変換機があるから一瞬で着替えたけど。駐車場に行って、車に乗った俺たち。ちなみに軍服は持って帰る事にしたが、ばれるとまずいので俺が預かる事にした。量子変換機で中に入れた。

「今日はありがとうございました一夏さん」

「ん?何のことだ」

「僕たちの所属だよ。代表候補生兼軍人になれたから、それに僕のISを第三世代にしてくれたし」

「まあこのことは、各政府の上層部が知ってるだろう。そうじゃないと改造できないし」

「確かに、いろいろと武装を入れたから今後が楽しみだよ」

そして俺たちはIS学園に戻ってきた、駐車場に停めて中に入った。学園長室に行って、二人が隊の所属になったことを報告した。あとISを改造したことも。あと二人とも階級を持っていることを報告し、何か事件とかあったら教師部隊ではなく俺たちを頼るようにしといた。このほうが楽だし、もし出てきたとしても邪魔だから。学園長室から出たあとは、何事もなかったように部屋に行った。ちなみに二人とも国連軍の手帳は何が何でも離さずに持てと言っておいた。

俺とセシリアとシャルはアリーナに来ていた。本来は休みだが、昨日学園長の許可で出かけたので今日は実習だ。でなぜか知らんが、生徒がいた。主に一組のだ。あと箒と鈴がいたけど。実習ということなんで見張りとしてなぜか、織斑先生だったけど。やりづれえな。

「アンタ達昨日はどこ行ってたか知らないけど模擬戦やりましょ」

「そうだ、お前たちの見張り役として休日出勤したのだ。ありがたく思え」

いや、絶対俺らのISを見たいだけじゃねえの。まあいいやと思い、セシリアとシャルはISを展開した。装甲の色は灰色で明らかに改造しましたって感じだった、ここにいる生徒の反応を見て。

「ん?なぜ装甲の色が灰色なんだ?初期設定したのか」

「まずはセシリアとシャルの武装を見るか、二人とも装甲オンだ」

と言った瞬間、二人のISの装甲は灰色から蒼とオレンジになった。これに驚いた生徒と千冬、だが驚くのはまだ早い。セシリアはシールドビットとライフルビットを全機だし20個を、空中へと行き本体のまわりへと回りだした。シャルは的に向かって、ラピッドスイッチで次々と的に当てて、最後らへんにビームライフルを前後に連結させて高出力のロングレンジ・ビームライフルにして撃った。威力は抑えていたが、全力だとシールドバリアーが穴開くくらいかな。まだシールドピットは出さないで置いた、出すと面倒なことになるからだ。着地したセシリアとシャルに、千冬が来た。

「オルコット、デュノア、こちらの情報と違うがどういうことだ?どこで改造した?」

「それについては極秘です。学園長には言ってありますが、各政府には言ってませんがね」

「なっ!じゃあどこで改造したっていうのよ。昨日はどこへ行ってたのよ?」

「それも機密に関わるから言えない」

俺たちは立ち去ろうとしたが、ここで客が現れた。

「ねえ、ちょっとアレ・・・」

「ウソっ、ドイツの第三世代型だ」

「まだ本国でのトライヤル段階だって聞いたけど・・・・」

急にアリーナが騒ぎ出した、箒や鈴もだけど。セシリアとシャルは冷静に見ていた。ISは解除している。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

そこにいたのはもう一人の転校生、ドイツ代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒだった。転校初日以来、誰とも話そうとしていないし、シャルから聞いたが部屋でも無言のままらしい。

「おい」

ISのオープン・チャンネルで声が飛んでくる、俺はISを装備してないが通信とかは左耳についていて、ISからの通信でも聞こえるようにしてある。ちなみに千冬は、ボーデヴィッヒのことを見ていた。どうやら様子見だそうだ。

「俺に何か用か?」

「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え」

何だこいつ?と思いながらビットをステルスにして飛ばしてボーデヴィッヒの周りを囲んだ。

「理由もなく戦うほど俺はバカじゃないんでね、それに戦う理由はない」

「貴様にはなくても私にはある」

まあそうだろうな、ドイツ、千冬と関係するのは俺が誘拐されたことだろう。第二回IS世界大会『モンドグロッソ』の決勝戦のときに誘拐されたことだ。目的は千冬の二連覇を止めたかったのであろうな、真っ暗のなかでしばらくすると軍隊がやってきたと同時に俺は黒鐵を装備し、誘拐犯を全て無力化した。千冬が来たから黒鐵を解いてから抱き合ったが、そして千冬は一年間ドイツで教官をやり、俺は国連軍ブラック・シャーク隊に配属された。千冬は現役を引退し、IS学園の教師をやっていて、俺はずっとブラック・シャーク隊の隊長としてやっていた。

「貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業を成し得ただろう事は容易に想像できる。だから私は貴様を、貴様の存在を認めない!」

「おいおい、お前言ってる事分かって言ってるのか?お前の教官はここにいるし、今言った事は千冬が俺を大切だと思っての事だ。それがわからなければただのバカだな」

「な、なんだと!貴様!」

とボーデヴィッヒは俺に向かってレールカノンを放とうとしたが遅い。ステルスを解除させてビットでの攻撃をした。ここにいる生徒たちも千冬も、何が起きたか分からなかったが、ボーデヴィッヒは突然の攻撃で見まわしたら俺のビットに包囲されていたのを今気づいた。

「やめておけ、俺に攻撃するなんて、お前本当に軍人か?生身の人間に攻撃するなんて馬鹿だなお前は」

「な、なんだと!貴様、私を侮辱するのか!?」

「侮辱はお前だろう、この馬鹿者が」

いつの間にボーデヴィッヒの後ろに立ち、IS専用武器のハリセンを思いっきり振り下ろした。そしたら絶対防御が作動し、攻撃が通った。そして強制解除して倒れこむボーデヴィッヒ。俺は素手でハリセンを持ちながら元の場所にもどった。

「織斑先生、あとは頼みますけどいいですね」

「あ、ああ。ラウラのことは任せろ」

ビットを量子変換で戻らせて、俺とセシリアとシャルはアリーナを出た。そのあと俺は、部屋に戻ったけど。ノックがしたのでドアを開けると山田先生がいた。

「なんでしょうか、山田先生。なんなら中に入りますか?」

「いえ、そんなに大事な話ではないのでここでいいですけど、今月下旬から大浴場が使えるようになります。結局時間帯別にすると色々問題が起きそうなので、織斑さんは週に二回の使用日を設けることにしました」

「ああ、よかった。一生シャワーかと思ってました」

「いえいえ。織斑さんもお風呂入りたいと希望してましたからね、では伝えましたのでこれで」

と言って行ってしまった山田先生。まあたまには風呂入りてえなあと思ったがな。で少し眠くなったので、ベッドに入って仮眠した。起きたら夕食食う時間になっていた、ちなみに俺の格好は制服だけど改造して白から黒にしてある。

「一夏さん、おりますか?」

「開いてるからどーぞ」

俺はベッドに横になっていたが、入ってきたのはセシリアとシャルだった。どうやら、夕食を誘ってきたらしい。

「一夏さん、一緒に参りませんこと?」

「ああ、わかった。行くか」

と言って廊下に出たが、左右の腕にセシリアとシャルが腕にからみと体を密着していた。まあ慣れてるからな、こういうのと思ったら叫び声が聞こえた。

「なっ、なっ、何をしている!?」

廊下の端から早足で来た者は箒だった。

「見ればわかるだろう、ちょうど夕食に行くためだ」

「それと腕を組むのとどう、関係がある!?」

「あら、殿方がレディをエスコートするのは当然のことです」

それはそうだ。俺は大人だからな両サイドにいる者をエスコートするくらいは当然のことだ。

「一夏っ、私が食堂で待っていたというのに、どういうことだ!?」

「はあ?そんなの知らねえし、お前が勝手にそうしたんだろう。俺はさっきまで寝てたんだ」

どういうことも何もそういうことだ。

「ともかく私とシャルロットさんはこれから夕食ですので失礼しますわね」

「早く行こう。席が埋まっちゃうし」

「ま、待て!それなら私も同席しよう。ちょうどこれから夕食だったのでな」

おい、お前はさっき食ったばかりだろう。

「あらあら箒さん、一日四食は体重を加速させますわよ?」

「ふん、心配は無用だ。私はその分運動でカロリーを消費しているからな」

ああ、剣道部のことか。俺はやってないが実力は本物らしいとどこかの噂で知ったが。

「それに実家からこれを送ってもらった。今日もあとで居合いの習練をするから何も問題ない」

そう言って見せたのは日本刀だった、鞘に収まっているがあれは真剣だな。俺はセシリアとシャルに、離れてもらいハリセン一発した。そのあと部屋まで置いて来いといった。ここはどの国のものじゃないにせよ、子供が真剣扱うなっつうの。でそのあと、再びセシリアとシャルが腕を絡んで来て歩いた。無論ここにいる生徒も見ていた。

「ああっ、いいなぁ・・・」

「両手に花ってやつね」

「専用機持ちずるい」

視線は俺ではなくセシリアとシャルに向けられていたが心地いいらしい。歩きながら今日の夕食を考えていた、が二人が腕に密着するから柔らかいものが当たっているが気にしないようにしとこう。わざと当ててるに違いない。そのあと食ったあと、寝た。ぐっすりとね。 
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