戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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ニ十章
潜入×内側からの攻撃
「・・・・一真様。お待たせ致しました!全員壁登り、完了です!」
登ってきた皆と小さな声で話してたり通信機で様子を報告とかを聞いていると、潜入部隊の殿を務めていたころがようやく登ってきた。
「お疲れさん。八咫烏隊は?」
「玉薬の補充をしてから上がるので、先に行っていて構わないそうです」
「そうか。なら、烏の判断に任せるか」
こういう場面は慣れているだろうし、俺達みたいに。烏がOKならこちらは進ませてもらうぜ。黒鮫隊の蒼太、大地、海斗と桜花、結衣、沙紀は各武装点検をしていたりしていたけどね。女性隊員は一真隊が良く見る者の方がいいと思ったからだ。蒼太たちとは前回会っているし。
「ではさっそくここからは予定通り、隊を2つに分ける。緑隊は、城内も詳しいころが率いて、補佐にひよと綾那」
「はい!」
「了解です」
「黒隊は俺が率いて、補佐に鞠と小夜叉」
「分かったの!」
「お手並み拝見してやんよ」
「黒鮫隊の者たちはさっき言ったから大丈夫として。緑隊は今、松葉が攻めている千貫門の攻略を。小波もそっちに向かっているらしいから、連絡を密にして、状況次第では途中合流してくれ。判断は皆に任せる」
「じゃあ、大手門は一真様達です?」
「そういうこと」
「大手門に一真様が向かうのは危険ですよ!」
「ひよ、俺をなめては困るぞ。戦闘が多い所の方が燃えるんだから。それに千貫門はお前らで十分なんだから」
俺は銃や剣を出してから言った。普通に人殺せるし、優秀な部下がいる。
「それに頭と呼ばれる者が安全なところにいるのもおかしな話だろうに。随分前には本丸に行っては頸を落としたのだからな。危険度は両方とも同じなんだからな」
「お頭の戦闘力についてはまだまだ未知ということですか。それなら安心ですね、沙紀さんたちもいますし」
「それと一真のことはオレに任せとけや」
「鞠も居るの!一真の背中を護るの♪」
とまあこんな感じで言うので、三人は安心していたけど。俺達はプロの軍人だし、現代兵器があるし。
「というわけでひよところの事、綾那に任せたぞ」
「はいです!」
と言って三人は一隊を率いて千貫門の方に行った。千貫門の方には沙紀を上空から見ているので、もし見つかった場合は狙撃しろと言ってある。無論ISの兵器で。ビットを飛ばして現代兵器の銃口にすれば狙撃銃と変わらないからな。結衣は春日山城の上空に飛んで行った。こちらにいるのは桜花だ。
「さてと・・・・」
「大手門の方にはどうやって向かうの?」
「これを見れば分かるが、二の丸を降りて南二の丸、南三の丸を通ってという流れだ」
「すっごく遠いの・・・・」
確かに距離はある。こちらにはGPSがあるし、城内のスキャンは完了しているからどうやって行くのも把握済み。誰も気付かずの所に行くと遠回りになる。
「なるほどな。・・・・向こうが平均して危ねえって言うわけだ。ケツまくって逃げるなら千貫門より安全、突き進むならより危険って事だろ?大手門は」
「そういうこと」
ころたちには綾那がいるし、千貫門までの距離が短い。裏口だから、途中の見張りや増援の兵士の数も、大手門ほど多くはない。その分、攻略してほしいという無理を頼んでいるわけだから・・・・平均しての危険度は高まるけど。こちらはその逆になる。
「小夜叉は向こうの方がよかったか?」
「こっちの方が殺りがいもありそうじゃねえか。勿体ねぇよ」
「言うと思ったよ」
「静御前も離れないの!」
「こちらの方がやりがいがあるのは間違いないからな」
俺達も久々に銃が撃ちたくてたまらない状態だ。最近撃ちまくったといえば、金ヶ崎の退き口のときだったな。
「・・・・で、実際どうするかだな」
「忍んで行くにはちょっと厳しそうなの・・・・」
「ふむ・・・・」
必要な人数で割り切りはしたけど、18人というのも明らかに多いな。
「それじゃ組を作ろうか。俺は蒼太たちも入れて5人、鞠5人、小夜叉5人を率いて、ばらけるとしよう」
「ばらけてどうするの?」
「18人と黒鮫隊の者たちを纏めて動くより少人数で動いた方が目立たないだろう。それで大手門を目指す」
幸いなことに、美空の城攻めで城内全体が浮き足立っている状況だしな。城内に焦りや動揺が広がっているから、隙はあるはずだ。
「南三の丸の隅に、湧水の沸いている場所があっただろ。合流場所はそこにしよう」
「亀割りの水って奴か」
「もし見つかったらどうするの?」
「そうだな。もし見つかったら黒鮫隊の者が何とかするだろうよ。煙幕を使って錯乱中に黒鮫隊の者が攻撃をする。煙がなくなったあとまでに合流地点に行く方がいいな」
「そうなったら、ぶっ殺してもいいのか?」
「まあいいけど。本番は大手門だからな。程々にしろよ?」
「分かってるっつうの。オレだって本命のはとっとくのさ。で、そういうのはあいつらには?」
「ころたちの上空にて、見つかり次第任せると言ってあるから。あとは千貫門まで行けるだろうよ。それに綾那がいるし」
こういうのはあまり使いたくないけど、俺達は使わなくても大丈夫だ。
「それじゃ、先に俺達から行く。二人は時間をおいて続けてくれ。大地と海斗は、何かあればこれで連絡を頼む」
「わーった。しくじらないと思うが、気を付けろよな」
「一真、気を付けてね」
「小夜叉と鞠もなー」
言いながら5人の仲間を連れて、二の丸に続く道を歩きだす。俺と蒼太は道は分かっているが、残りの兵たちは俺らに付いてくるしかないだろうし。
「それにしても、この先どうなっちまうんだろうなぁ・・・・」
「人質の二人もいなくなっちゃったし、もう俺らの勝ち目とかないだろ。あーあ、付く相手を間違えたなぁ」
「あの二人を取り返したのって、織田の残党だって聞くしな。美空様に織田まで付いてるとか、もう無理だろ」
「そうなのか?俺ぁ春日山の天狗が怒って二人を美空様の所に連れてったって聞いたけど」
「天狗ぅ?そんなんまで出てくるようじゃ、もう末だな。神も仏もねえぜ・・・・。あれ?おい、どこに行った・・・・」
んだと言おうとした足軽に対してのヘッドショットをした。そのあとここにいた足軽たちは目を閉じさせて、そのままにしといた。
「悪いな。これも俺達の敵になったらどうなるか、ということだ」
藪からの狙い撃ちをしたお陰で見つからずに済んだ。というか夕方になっても、目標は外さないしな。
「さすがお頭と蒼太さんですぜ。俺らでは真似できませんぜ」
「そりゃそうだろうな。さてと、とっとと行くぞ」
俺達の手段は、敵兵がいたら素早くヘッドショットをすること。サイレンサーも付けてあるから、音は一切鳴らないから大丈夫。原作なら変装作戦だろうが、こちらは百発百中の腕を持つ俺と蒼太がいれば問題はないだろう。アサルトライフルで撃った蒼太だったけどね。俺はハンドガンにサイレンサー付き。しかもオートだし薬莢は出ても自然消滅するから。やはり二人の存在は大きかったらしいが、勝ち目が薄くなっていると感じるな。この三人もだが、城方の士気は人質やそれ以外の要因もあってか、俺達の想像以上に低下している。確実に大手門に行くためにも、城攻めの攻略を助ければ上等なもんだし。
「隊長、そろそろ行きましょうか」
「お頭。準備完了です」
「よし。二の丸を抜けるとしようか」
俺達は何かがなかったかのように、死体を消滅の炎で消しといた。そして進んだ。通信機からでも他のも大丈夫だと。一方長尾勢は。
「で、一真の様子は?」
「まだ特に報告は来ませんね。状況はあまり芳しくないのかもしれません」
「このまま大手門を三昧耶曼荼羅で破壊しちゃいましょうか?」
「それもよくありませんが、戦う前に一真さん言ってましたけどもう忘れたのですか」
「忘れてはいないわよ・・・・。一応使おうとしても使えないから。一真が使えないように封印処置でもしたのでしょう。柘榴、まだ行けるわよね?」
「余裕っす!」
「・・・・さて。こちらは支払いはする気十分だけれど、あなたはちゃんと催促に戻ってきてくれるのかしらね・・・・一真」
一方俺らは順調に二の丸を抜けていた。今いるのは南三の丸。
「この先が大手門だ。蒼太準備はいいな?」
蒼太は無言で頷き、一真隊の兵たちも頷く。ここまで来たのは全て俺たちの銃でのヘッドショット。そして二の丸にいた頃より、戦の音がはっきりと聞こえてくるけど。この先は激しい戦いなのだろうが、逆に俺と蒼太は燃えてくるぜ。
「少し休憩しよう」
「了解です」
今まで結構早いスピードで来たからな。清水のところまで行けば水をゆっくり飲めるけど。ここで焦ってもアカンし、周囲を見てから俺達は、藪の中に入ったら、小夜叉達がいた。小夜叉も自分の勘と大地によって、ここまで来たんだと。
「そもそも見つかんなかったからな」
「そうか・・・・」
「見た奴がいたら皆殺しにしてただろうけどよ」
「俺達はこれで皆殺ししてたけどな・・・・」
俺と蒼太は銃を見せると何となくだが、小夜叉は納得した様子だった。でも皆殺しするなら、剣や槍でぶっ殺したいといったら小夜叉も同感らしい。まあ森一家は頸を刈り取る集団だしな。サーチアンドデストロイ、見敵必殺コースだ。
「で、この先はどうするんだ?どこもかしこも嫌な予感しかしねえぞ」
「小夜叉なら突っ切って皆殺しという風だと思うが、それは大手門についてからにして欲しいな。だけど進むとしても静かに脳天に鉛玉を撃ちこめばいいことだし」
「鞠もそれがいいと思うの」
「鞠。無事で何よりだ」
「もちろんなの!」
鞠は普通に歩いて来たらしい。危ないところは分かっていた様子であったから、海斗が安全第一にここまで連れてきた様子だ。
「一真。普通にまとめて行った方がよかったんじゃねえの?」
「一応分けていたからな。今考えると纏って行った方がよかったかもな」
「一真はたくさん考えて、それが一番って思ったの。だから、それで正しいの」
鞠はニコニコしながら俺の頭を撫でてくるから、まあこれでよかったのかなと思ったけどな。あと普通に危ない所と言われても俺らは分からないからな。ホント、この時代の武将のステータスはおかしいぜ。
「で、この先はどうするんだ?コソコソやんのも限界だぞ」
「うん。鞠もね、この先はどこもぞわぞわってするの」
「今考えているところだがな」
俺はトレミーでこの先はどうなっているか見てくれた。そしたら二人の予感は的中してたけど。
「お頭。外が騒がしいですぜ」
「・・・・・何?」
「あ、一真。あれ!」
「あれは・・・・」
鞠の指差した方向を見れば、はるか彼方に真っ赤な煙が上がっていた。
「おいおい、あれってまさか・・・・!」
「そういうことだな・・・・」
普通ならあるはずがない、真っ赤な煙。夕焼けに染まったわけでもない。それ自体が真っ赤な煙だ。俺達の照明弾か煙幕の煙であろう。
「・・・・・ひよ達だ」
「そこの茂みの中にいる奴!出てこいっ!」
「ど、どうしようころちゃん、綾那ちゃん・・・・っ!私のせいで・・・」
「まだ大丈夫です。それにあれを見て下さい」
小波が指を差したのは次々と倒れている足軽たち。次々と倒れる仲間を見た奴らは上を見た瞬間撃たれていたけど。
「さすが沙紀さんです!でも綾那も暴れたいのです!」
「こいつ!まだ仲間がいたのか!」
「バレては仕方がないのです!見つかってしまったら暴れるだけです!」
と綾那も暴れている間にころも囮となって行った。残ったのはひよと小波。
「ころちゃんたちが囮をしている間に私たちは千貫門に移動しよ。私だって一真隊の一員何だから」
「はっ」
「了解です!」
「ころちゃん、綾那ちゃん・・・・門は絶対に開けて見せるからね・・・・!」
一方俺たちは小波の連絡を聞いたところだった。
「・・・・了解した。小波も気を付けろ」
「ひよたち、どうだったの?」
「見つかりそうになったけど、沙紀が射撃をしてくれたあとに、綾那ところの機転で、二人での陽動作戦にしたらしい。ひよと小波は千貫門に向かっている」
「・・・・どうするんだ?引き返すか?」
「んなわけないだろうに。俺達もこのまま大手門に向かう。見つかったら突っ切るしかないけどな。それに沙紀も上空からの狙撃をしているから何とかなるだろう」
まあラッキーな事に向こうで立ち上る煙のせいで、こちらの兵たちは何事かと浮き足になっている。進むのなら今の内だな。
「一応聞くが、二人とも。嫌な感じはどうだ?」
「前ほどじゃねえな」
「鞠もなの。急げばきっと大丈夫なの!」
「よし。二人の勘を信じて大手門に行くぞ!」
「了解」
「分かったの!」
一方一真隊本陣はというと。
「あの煙・・・・ひよさん達に何かあったのでしょうか」
「・・・・いえ。小波さんからの報告では、沙紀さんからの狙撃ところさんと綾那さんが囮になっての陽動作戦になったらしいです。ひよさんと小波さんは千貫門に向かっているとのこと」
「そうですの・・・・。良かったですわ」
「という事は、やはり主様は大手門側か・・・・」
「まあ、予想通りと言いましょうか。半分戦闘狂な方ですから」
「ハニーはご無事ですの?」
「はい。私たちの前に小波さんが連絡をした時はまだ無事だということです。まああの方がそう簡単にやられはしないでしょう」
「ただいま戻りました!」
「あ、歌夜さん、お帰りなさい。向こうは大丈夫でしたか?」
「はい。八咫烏隊も隊を分けて、双方の援護に向かうと言っていましたし・・・・ここまで状況が進んでいれば、どちらも戻ってくるのは門からだと思いましたので」
「そうですね。私もそう思います」
「あの煙は・・・・」
「小波から事情は概ね聞きましたが、綾那がいますから」
「信じていらっしゃるのですね・・・・」
「さて。歌夜が戻ってきたなら、いよいよ大詰めぞ。・・・・梅、抜かるでないぞ?」
「お任せくださいまし!」
「では、そちらの隊の差配は頼みます。雫」
「はい。詩乃たちもお気を付けて」
「一真隊、これより隊を分け、大手門と千貫門の援護に向かう!主様とひよ達を出迎えるぞ!」
と気合を入れた一真隊であったが、それを聞いた俺は作戦通りだなと思いながら進んだ。
「大手門が見えてきたの!」
「よし。やっとだ・・・・」
ひよ達のドンパチのお陰で俺達は、城門の裏手まで辿り着くことが出来た。ちなみに原作では長坂坡というキーワードが出るらしいが。原作曰く「鈴々の本気を見せてやるのだ!」らしい。
「さすが一真だな。戦闘に慣れているというのはホントだったみたいだな」
「そうじゃないとやっていけないよ。それはいいとしてここからは暴れ放題だ。蒼太たちも、俺達の援護を頼む。二人とも準備はいいか?」
「おうよ。鹿頭にばっかり良いカッコさせてたまるかよ」
「うんなの!いっぱい暴れるの!」
そして俺達は暴れる好機なので、俺を先頭に堂々と歩いた。
「ちっ。相変わらず手強い・・・・」
「もうあれだけいたらダメですよ。逃げましょうよ、大将・・・・」
「馬鹿者!大恩ある政景殿にご恩返しするまたとない好機ぞ!戦え、死ぬまで戦うのだっ!逃げる奴はこの儂が殺す!」
「おい、貴様らも持ち場を離れるでない!」
「あぁ!?誰に命令してんだ・・・・貴様!」
「なんだ・・・・がぁっ!?」
「な・・・・・」
「な、何をしているんだ、貴様・・・・っ!」
「何って、殺したに決まっているだろうが。見て分かんねえのか?行くぞー!野郎ども!」
といってから俺たちの惨殺の始まりとなった。俺を中心に左右に鞠と小夜叉だったけど。
「な、何だ何だ・・・・。まさか、敵の・・・・・!?」
「各々方!出会え、出会えーっ!」
「ほう。ちゃんとやる気があるなー。喧嘩はやっぱりこうではなくてな、小夜叉!」
「おうよ。オレ達なめてかかるとすぐ死ぬから少しはもてやー!」
「うるさい!叩き切れ!」
「口上はないが、その辺りは省略ということで、俺の名は織斑一真!この俺に殺されたい奴は前に出ろやー!」
「同じく前略中略後略!この森武蔵にぶっ殺されたい奴ぁかかってこい!」
「おおおおおおおおおおおおっ!」←春日山武士
「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」←俺
「がああああああああああああああああっ!」←小夜叉
刀と刀がぶつかるが、俺達は一気に突き進む。
「うらああああああああああああっ!」
「無茶苦茶だが、俺も似たような者だなっ!」
「オラオラオラオラオラオラぁぁっ!」
俺と小夜叉の無双であったが、蒼太たちの援護射撃に鞠の一閃で、この場は地獄と化した。相手の声も俺と小夜叉の声で掻き消されている。
「どけどけぇっ!オレの前に立った奴ぁ死んじまうぜぁっ!」
「同じく俺の前にいた奴は斬って斬って斬りまくるだけだぜぇっ!」
「「ヒャッハー!」」
で、逃げた奴も死んだけどな。烏の援護射撃だろうけど。
「一真!あのときみたいに息を合わせろー。あれを使うぜぇ!」
「わかった!いつでもいいぜ!」
「行くぜえええええええええっ!刎頸二十七宿ぅっ!」
小夜叉のお家流が発動したので俺も剣を光のオーラを纏い、ちょっとしたライザーソードくらいの太さだがな。俺と小夜叉の息の合した攻撃をしたあとの蒼太たちの援護射撃に烏たちの後方射撃。
「わーい!屋根の上から撃ちまくりー!ぱんぱーん!」
「・・・・・・・・」
「この距離なら外せない!さすがお姉ちゃん!」
「な、何だ貴様ら・・・・がっ」
「・・・・・・・・」
「あはは。さすがに雀でも、この距離だったら外せないよー。お兄ちゃんのを見て作った消音機があるから、気付かれにくいし!」
「・・・・・・・・」
「援護は雀に任せて、お姉ちゃんたちは思いっきり撃ちまくって!お兄ちゃんの部隊に負けないように!」
「・・・・・・・・」
「援護は任せろー!パパーン!」
「「ヒャッハー!!」」
俺達が暴れている所に八咫烏隊精鋭の後方射撃が容赦なく飛んでくる。蒼太たちも前に出てはフルで撃っている。俺は通信機越しで聞いているが、八咫烏隊の数が聞いてたのより数が少ないようだ。おそらく千貫門に応援を割いたのであろうな。こちらにも銃はあるからな。
「おらおらおらっ!やる気ねえのならくたばれやーっ!」
俺達を避ければ蒼太たちや八咫烏隊によるヘッドショット。避けなかったら俺達と正面対決。二択ではあるが、どちらも選べば即死だ。
「うらあああああっ!死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「おらあああああっ!くたばって死ねぇぇぇぇぇ!冥界よ、我の声を聞いて参上されたし。来い!」
と刀を振りながら援護として死神たちを呼んだ。そして死神を見た者たちは鎌で殺される運命だ。あと俺たちは鉄砲の殺気を感じているのか、八咫烏や蒼太たちが俺達の動きを読んでいるのか、弾丸の雨のど真ん中にいる俺と小夜叉には一発も当たらない。一言でいうなら超人の、超人による、超人無双だな。という状態だ。
「鞠!俺と小夜叉がやっているうちに門に行けー!ここは任せろ!うおりゃあああああっ!」
「うんなのっ!皆!ついて来てなのー!」
「な・・・・何だ貴様らっ!」
「隊長の代わりに言うが、俺らはただの織田の残党だ。故あって長尾美空景虎殿にお味方いたす!鞠さん!」
「行くの!疾風!烈風!砕雷矢ーーーーっ!」
鞠が力一杯に放ったお家流の衝撃波が、大手門の閂に吸い込まれていった・・・・。あと手榴弾も投げてからの爆発。
「よし!鏑矢と照明弾!」
「はっ!」
「撃つぞー!」
一方大手門外側にいた長尾勢は。
「大手門内側から鏑矢と光!一真さんっす!」
「千貫門方面でも鏑矢が上がりました!そちらも作戦成功の由!」
「やってくれるじゃない・・・・一真。なら、こっちも一気に決めるわよ!柘榴!」
「わかったっす!全軍突撃ぃっ!」
俺達の戦いは終わった。久々に暴れまわった死神にも感謝をしてから冥界に帰した。
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