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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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入学編〈下〉
  移動中の会話

車に乗り込んできた、会頭たちが乗車完了となるとさっそく発進した。運転は俺で左ハンドルなので、左に座っていて助手席に深雪と蒼太が座っていた。沙紀は?というとISを装着して車の屋根にいる。しかも屋根に掴む取っ手を付けたので、固定されている。そして後ろに会頭と桐原先輩とレオとエリカが座っていた。そういえばなぜ桐原先輩も乗ってきたのか聞いてなかったので、左耳に通信機を付けているが聞いてみる事にした。

「ところで、なぜ桐原先輩も乗ってきたんですか?」

「今更だな。織斑兄」

「理由を聞くの忘れていたので、これから俺達が行くのが戦場みたいな感じですが?」

「俺が許可を出したからだ。それだけでは足りんか?」

「それだけだと弱いですね。何らかの理由が無い限り、俺は許可しませんでしたけど。いったい理由は何なんですか?桐原先輩の口から言ってほしいですね」

運転中なので、前だけを見ていた俺であって話ながらであるが桐原先輩が乗る理由について問いただした。そしたら何やらごもごもしていたのか、エリカにかわかれていたけど。しょうがないので、会頭と桐原先輩の声を録音したのを流してもらった。

「何を言っているのか、いまいち分かりませんね。しょうがないので、蒼太」

「了解です。これをこうしてっと」

「何をするんだ?織斑兄」

「聞いてみれば分かりますよ。蒼太、流せ」

蒼太はボイスレコーダーを再生させようとしていたので、何をするかは分からなかったがすぐに理解したのか顔を真っ赤になっていた。

『十文字会頭』

『お前は桐原か』

『お願いします!俺も連れて行って下さい!!』

『・・・・何故だ?それについては織斑に聞け。だが、まあ一応聞こう』

『一高生としてこんなこと見過ごせません!』

『そんな理由では、織斑には即断れるのがオチだぞ。それに俺でもだ、命を懸けるには軽すぎる。もう一度訊く、何故だ?』

『・・・・壬生がテロリストの手先になっていたと聞いて。俺は中学時代の壬生の剣が好きでした。人を斬るための剣ではなく、純粋に技を競い合う壬生の剣はとても綺麗だった。でもあいつの剣は、人を斬る剣に変わってしまった』

『それで剣道部の演武に乱入したというのか?』

『俺は変わったアイツが許さなかったんです。剣道部にアイツの剣を変えちまったヤツがいるハズだ、そしてその背後で壬生を利用したヤツが俺は許さない!十文字会頭お願いします!!』

『良いだろう。織斑がもし付いて来る理由を聞かれたら、俺が説得をするようにはしてみよう。それに男を懸けるには、十分な理由だ』

とボイスレコーダーの再生が終わったあとに、ボイスレコーダーを空間にしまったあとに桐原先輩が赤くなりながら叫んだのだった。同時にエリカがからかうように言ったけど。

「織斑、何時の間に俺らの会話を録音していたんだ?」

「小型偵察機で、聞かせてもらいましたけど。それにしても桐原先輩のは、まるで告白のようですな(笑)」

「お前っ!それを壬生に流すなよ!」

「桐原先輩、車の中なんですから、暴れないでくださいよ。で、いつ告白するんですか?」

「くっ。このアマ、その口を閉じろ」

「とりあえず聞かせてもらったけど、会頭の言う通り壬生先輩のことを話で入れなかったら、俺は断っていましたよ。あと深雪と蒼太以外に言っておくことがある」

『何だ/何なの。織斑?/織斑兄?/一真?/一真君?』

同時に返事が返ってきたが、俺が言う前に通信機からの情報が入ってきたのだ。それもトレミーからな。それによると、どうやらこれから向かう廃工場にて外で戦闘中らしいという事だった。地上班は先ほど校内でテロリストを鎮圧していたCBメンバーが、すぐに撤退した理由は廃工場にドウターゲートが出現する可能性があったからだ。

「すると、今現在ソレスタルビーイングがその廃工場で化け物と戦っていると、そう言いたいのか?織斑」

「化け物って、それは何の冗談なんだ?織斑兄」

「冗談ではありませんよ、こちら移動中の織斑だ。フェルトにミレイナ、今の状況はどうなっている?」

『こちらプトレマイオス2改、通称トレミーです』

『地上と空中にて戦闘の最中です~』

「この声はどこからなんだ?織斑」

「これははるか上空5千フィートから1万フィートにいる戦艦ですよ。ゼロ、トレミーの映像を出せ」

運転中に通信機でトレミーにいるフェルトに状況確認していたら、どこからなのかなのでこれは箝口令を出るくらいの極秘なのでと言ってから。投影型の映像を出した、トレミーの全体像と上空と地上で戦っているCBメンバーがいた。彼らと戦っているのは、レオたちから見ると姿形は化け物と見える。こいつらを見たあとに、オートマトンたちが活躍中だった。それは校内で鎮圧した戦い方である対人対魔法師に対しての鎮圧用なのに対して、今見る映像を見る限り対人ではない鎮圧用だった。それは殺傷能力有りのマシンガンを撃ちまくるという感じだった。

「これはかつて蒼い翼で公開された兵器なのではないのか?」

「どういうことですか。十文字先輩?」

「このMSと呼ばれる有人機動人型兵器に、これはISと呼ばれる兵器だ。これはかつて大漢崩壊と第三次世界大戦と呼ばれる20年世界群発戦争勃発の最終日に現れた兵器だ」

今映っているのは、上空にいるMS部隊がドウターと呼ばれる化け物を倒していたときのと、地上にてISを纏っていた者がビーム兵器か何かで化け物を倒していた。しかもたまに姿がまるで鬼のような感じのもいたのだが、その化け物がやられると塵のようになって消滅していくのだった。

「この化け物を私たちは通称ドウターと呼んでいます。そして私はその兵器であるISを所持しています」

「すると、深雪も戦った事があるって事なの?冗談よね?」

「エリカ。私が冗談で言っていると、そう思っているの?ここにいるお兄様と蒼太さんにこの車の屋根にいるISを装着した沙紀さんも、私たちは戦ったところがあるのよ」

「ではその化け物、ドウターだったか。それを倒す有効的な兵器は、そのMSやISしか倒せないのか?魔法では倒せないのか?」

エリカは冗談と思っていたようだったが、深雪が発言したのかそれは冗談という類いではなさそうと思ったレオたち。そして十文字会頭は、ドウターに有効な武器を聞いてきた。最後に魔法は効果あるのかという風な感じで聞いてきた。

「その答えについては、後で話しましょうか。見えてきましたよ、作戦行動を指示するんで聞いてくれ。本来だったらレオとエリカにも仕事をしてもらおうと思ったが、廃工場にてドウター排除を最優先任務としてCBは今そうやっているので。レオとエリカは地上班にいるCBメンバーと一緒に行動をしてくれ。十文字会頭と桐原先輩と屋根にいる沙紀は裏口から排除してください。いいですね?」

「こちらは任せてもらおう。桐原もいいな?それにしてもISを装着している沙紀だったか。なぜその人と一緒に行動をするんだ?」

「まだ情報としては、確定されてないのですが廃工場内にドウターの反応がありますので。一応配置させてもらいます、もし魔法で倒そうとしたらしても構いませんが。魔法では倒せないという事を理解してくれれば助かります」

「なるほど。実際魔法で倒そうとして倒れないのであれば、先ほどの話はホントという事か。桐原もそれでいいな?」

「もちろんです。この刀での高周波ブレードで倒せなかったら、信じるしかありませんね。織斑兄、もし倒せなかったらどうすればいいんだ?」

「倒せなかったら倒せなかったで、沙紀が倒してくれますから」

『一真さん。地上班からの定時通信によると、門前にて集結しているそうです』

「了解した。沙紀、聞こえたな?」

「はい。こちらから確認しました。このまま突っ込んでください」

と言って廃工場の門前に集結しているドウターを確認した会頭たちは、映像よりリアルがあると思った。そして沙紀による乱れ撃ちによって消滅していったので、突っ込んだあとに急ブレーキをかけた。そして降りたあとに、隊員がまだドウターを倒している最中だった。

「隊長!ご苦労様です」

「ドウターは?」

「先程、沙紀による乱れ撃ちのおかげで消滅しました。ですが、まだあそこにゲートがある限り、ドウターは出るでしょう」

「なら、ここにいる西城と千葉を頼んでいいか?俺らは中に突入する、俺と深雪と蒼太は表からでここにいる十文字会頭と桐原先輩と沙紀は裏から行く予定だ。ではこれより作戦行動に入る」

『はっ!』

俺達が敬礼をしたあと、俺らは表で行って会頭たちは裏に入った。レオとエリカはCBメンバーである大地と海斗たちに預けた。エリカはCBメンバーが持っていた量産型のエクスカリバーを貸してもらった。この剣なら効果はあると、そしてレオはオートマトンたちと一緒になって戦っていた。メンバーが使っている籠手を装着して、殴ることと自分の硬化魔法で防御したりしている間に、オートマトン部隊の総攻撃をしていたのだった。 
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