魔法科高校~黒衣の人間主神~
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入学編〈下〉
対テロリスト戦(1)
突如として轟音が鳴り響いた直後に、拍手をしていた生徒たちに警報という音が鳴り響くことになった。
「きゃあ!」
「何だ!」
「何の音だ!?」
と慌てる生徒だったが、生徒の一人が実技棟に炎が上がっていると。煙が上がっていると知ると、講堂の中でマークしていた人物たちが動き出したので俺は叫んだ。
「委員長!同盟メンバーが動き出しました」
「分かっている。風紀委員!各自マークしているメンバーを拘束しろ!」
委員長からの通達により、即取り押さえられたメンバー。風紀委員会は軍隊でもないからまともに訓練などしていないのに、この統率力で次々と拘束していく。俺も一人のメンバーを拘束したら、俺は窓の方を見ると会長も気付いたようで窓から離れるように進言した。
「まずい。窓から離れろ!」
外から何かが来たと思ったらガス弾だった。煙が出たあと、服部副会長が煙を吸わない様にと指示していると煙がなくなり、ガス弾が中に放たれる前となった。今のは気体に対する収束系と移動系の魔法だな。あの短時間に煙ごとガス弾を外へ隔離するとはさすがだなと思ったら、服部副会長は不機嫌そうに顔を逸らした。出入口が開いたと思ったら、銃火器を武装したテロリストが来た。
「好きにさせるか!!」
委員長が手をテロリストにかざすと、突如として苦しみだしたテロリスト。あれはMIDフィールド、ガスマスク内部の狭い空間を窒素で満たしたようだった。そしたらまた完全装備をしてきた者が入るが、委員長の魔法が妨害されていた。
「なっ!あれはキャスト・ジャミングか!!」
「へへっ。これでお前らは魔法を使えない!喰らえ!」
と言って、銃を構えたテロリスト共は魔法師である生徒に向かい引き金を引くが、俺らがいるのを忘れてほしくないな。銃から放たれたので、生徒たちと委員長はやられると思ったらしいが、何かで防がれている音が聞こえたので目を開けた委員長と風紀委員会の者たち。そして驚くテロリストたち。
「どうやら間に合ったようですね。オートマトン隊、こいつらを鎮圧してください!」
と言った沙紀はそう叫ぶと機械の兵器が前に出てきたと思ったら、突如としてマシンガンが撃たれて次々と殲滅していく。そして委員長たちを守ったのは、浮かぶ盾であったシールドビットだった。出入口に入って来ようとするのを、押し戻していくオートマトン。
「あの兵器はまさか!?」
「そうですよ。あれこそCBの兵器の一つであるオートマトンですよ」
「一真君!するとあの浮かぶ盾はいったい?」
「ああ、これはシールドビットと言いまして。沙紀がコントロールしています」
オートマトン部隊から撃ち漏れた弾丸から守るシールドビットは、沙紀が部分展開によりビットを飛ばした訳だ。で、どうやら原作と違いこちらが多いようだ。すると通信機から通信が入った。どうやら他の棟にも侵入者がいるようで。
「何!そっちにも侵入者だと!」
『はい。こちらにも銃火器を持った者がいますが、守ってくれる人達が殲滅中と共に彼らはこう言いました。自分らはソレスタルビーイングだと』
「そうか。ではそちらはCBの指示通りに動いてくれると助かります」
と言ってから、こちらも殲滅完了したらしく風紀委員が取り押さえている。オートマトンの各機は、講堂の外から敵が来ないようにして見張っている。蒼太は俺の傍にいるけど、シールドビットを量子変換し終えたら、講堂による戦闘は終了した。
「生徒の皆さんはどうか落ち着いて待機してください。蒼い翼による粛清行動をしたので、もう大丈夫です」
と会長がそう言ったので、落ち着く生徒たちだった。
「委員長!俺らは爆発があった実技棟の様子見してきます!」
「お兄様!お供します」
「気を付けろよ!二人とも!」
「大丈夫です。ここに沙紀とオートマトンを置いて行きますので。蒼太、行くぞ!」
と言ってから、沙紀とオートマトンを置いていってから俺らは行動を開始した。侵入者には、CBの隊員が対応に当たっているからな。魔法科高校には、魔法実技を指導する為、魔法師が教師として常駐しているのは知っている。最高レベルの魔法科高校として目されている第一高校ともなれば、教師陣は魔法師としても一流ばかりである。この学校は小国の軍隊程度なら、単独で退ける実力を持っているし、外部から襲撃するというのは想定していても予想はしていない。危機感のないところは警戒が薄いと言えるだろう。予想外だった外部勢力による侵入・奇襲攻撃にまんまと先制を許した実技棟であったのか、壁面が焼けていて窓にヒビが入っているという事は、小型化された炸裂焼夷弾の爆発音なのだろう。焼夷弾の消火は教師たちが消火をしていて、その教師たちをガードしている俺の部下たちとオートマトンとレオがいた。
「レオ!」
「一真か、何の騒ぎだ。こりゃ!」
テロリストは10人から20人がレオやCBの隊員を取り押さえようとしても、オートマトンたちがそれを阻止してくれる。俺らが来た事で、オートマトンは半分を壁面にある焼夷弾の炎を鎮圧用から消火用にしてから、消火に向かった。改良に改良をしたのか、鎮圧用のバリエーションも増えたが消火用も取り付けたと聞いたな。
あと5人だったので、深雪と俺で残りのを殲滅した。深雪の指がしなやかに踊り、片手で操る携帯端末形態のCAD。一瞬にして展開・構成・発動するサイオン情報体。魔法師と魔工技師、「魔法遣い」のみが目にすることのできる、魔法の煌めき。だが相手もこちらが魔法を使ってくるのを知ってか、キャスト・ジャミングを使用してきたのかさすがの深雪でも魔法発動が出来なくなったのをいい事に、深雪に向かってくるが甘いわ。
「魔法が使えなくなったとしても、俺には関係ないわ!」
と言って属性の一つであるエスパーを使い、残りの5人の動きを止めてから吹き飛ぶようにして上昇してから、思いっきり地面に落下させる。さすがのテロリスト共も、予想外だったのか、キャスト・ジャミングだろうとも魔法を使えた事に驚愕と共に地面に叩き付けられたので気絶したのだった。
「助かったぜ、一真。ところでこの人たちは?あとこの機械はいったい?」
「その話は後だ。それよりテロリストが侵入された。大地たちもご苦労さん」
『はっ!』
と言ってCBの隊員たちは、気絶したテロリスト共を拘束をしている間に、エリカが到着していたけど。
「ぶっそうだな、おい」
深雪と蒼太は、事の顛末を教師たちから聞いていた。消火はオートマトン達に任せている。レオはそれだけで納得していたけど、今現在状況把握をしてから排除すべき敵がどこに向かったかだ。
「レオ、ホウキ!・・・・・っと、援軍が到着してたか」
反対側である事務室方面から姿を見せたエリカだった。俺達の事を見て、エリカは走ってきた足を緩めてきたけど。
「気にすんな。この人たちと機械のお陰で、間に合ったタイミングだぜ」
「気にする訳ないでしょ。殺したって死にゃしないくせに」
「んだとコラ!・・・・いや、今はテメエと遊んでいる場合じゃねえ。さっさとオレのCADを寄越せ。って、投げんなよ!」
CADってのは精密機器とは言っても、タフな環境下で使用される事前提されている機器だ。ソフトコートに落としたくらいで壊れたりしないが、それを知っているエリカは投げ渡した。レオの抗議を当然のようにして無視したが、まあ壊れる危険性であっても無視だろうな。
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