仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜
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開戦前日
前書き
そういえば、スーパーヒーロー大戦で
ディエンド(大樹)とモモタロス達は面識ありましたね
すっかり忘れてました
モモタロス達を連れて、
士はアジトへと辿り着いた
既にナジェンダからの命令を
完了させたメンバーが勢ぞろいしていた
「お、おい!なんだそいつ!
危険種でも連れてきたのか!」
モモタロスを見たタツミが叫ぶ
「あぁん?なんだテメェ、その顔は!」
「落ち着けお前ら、静かにしろ」
「また随分と騒がしい連中を
連れて来たな、士
一体誰だ?」
「こいつらは良太郎とモモタロス
俺達に協力してくれる奴だ」
「そうか
ところで、エスデスの方から何か情報は
得られたか?」
「エンペラーに関しては
鳴滝が言っていた事以上のことは
わからなかった
だが…」
「だが?」
ナジェンダが聞き返す
「帝都に地獄の旅団っていう奴等が来てるらしい」
その言葉にタツミとレオーネが反応する
「そいつらなら俺たちあったぞ!」
「本当か?」
「ああ!てかそれだけじゃなくて
エンペラーの仲間にも会ったぞ!」
その言葉に全員が驚く
「本当か!全部話すんだ!」
ナジェンダが食いつく
「お、おう!
話せば長くなるんだけど…
まず俺達が帝都から出ようとした時、
変な奴等に襲われたんだ」
「変な奴等?」
「ああ、四人ぐらいでその中には
拷問場から失踪したって人もいた」
そういいながら、
タツミは戦闘の際に拾った物を出した
「壊れてるんだけど…そいつらはこんなのを使ってた」
「ガイアメモリだと?」
士にはそれに見覚えがあった
Wの世界で、ミュージアムという組織が
街に流通させていた物
そしてそれを使用した者は
メモリによっていろいろな特徴を持つ
ドーパントと呼ばれる怪物になる事も知っていた
「知っているのか?」
「ああ。簡単にいえば
こいつらには人を怪物化させる力がある」
「確かにあいつら、これで怪物になってたな
まあ大したことなかったけど」
タツミが続ける
「そいつらを倒した後に
アヒムとかいう奴が来たんだ
エンペラーの仲間だ、って
そいつも帝具使いで、確か
レッドホットチリペッパーとかいうのを
使ってたかな」
「……そんな名前の帝具、聞いたことないな…
まあいい、続けてくれ」
ナジェンダがタツミを促す
「エンペラーの目的は世界を変えること、
とか言ってたかな
他にもあるみたいだけど知らないとかなんとか
まあ、戦ったんだけどさ
そいつらと俺たちは…
その…相性が悪くてさ
ボコボコにやられちゃって…」
「そんな時に、その地獄の旅団のやつが
助けてくれたんだ」
レオーネが続きを話す
「炎の帝具みたいなのを使ってたな
アヒムには逃げらたみたいだけどね
で、私たちが回復するまで看ててくれたんだ
その時に大臣と契約した、と」
「大臣と契約しただと?」
「うん。でも、私たちと戦う気はない
目的はエンペラーを倒すことだ、
みたいな感じのことを言ってたよ」
「なるほど…地獄の旅団か…
士、レオーネ、他に話すことは?」
「ない」
「ないね」
「わかった
ラバ、チェルシー、お前らは何かわかったか?」
ナジェンダは
エンペラーの帝具に関して調べていた
ラバ達に聞いた
「俺たちも全然だ
わかったのは
そのエンペラーの帝具が
覇者の帝具って呼ばれてることくらいかな」
「覇者の帝具?なぜだ?」
「なんでも強力すぎて
その力を使えば簡単に人々をひれ伏せさせることが
出来るとかなんとか
肝心な能力についてはいろいろな話がありすぎて
どれが本当かわからねぇんだよなぁ…」
「つまり、有力な情報は特になしか…
こりゃ大変だな…」
「ディケイドォォォォ!」
再び以前のような声が聞こえる
「またか鳴滝!」
前回と同じように鳴滝が現れる
「一体なんだ?」
「君達の仕事が全然うまくいってないようだからね」
「そうか、じゃあさっさとすませてくれ」
鳴滝は不敵な笑みを浮かべた
「エンペラーの居場所がわかったんだよ」
「「「な、何ぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」」」
あまりにも以外な言葉だった
「ちょ、おま、はぁ!?」
「鳴滝さん、それ本当ですか!」
「ああ、本当だよ」
「あなたは一体何者なんですか…」
「フフフ…まあそれは置いといて
エンペラーの居場所は東の方にある
今は滅亡した国、テクシスだ」
「テクシス?」
「テクシス…大河が入り混じるところにあった国か
前皇帝の時は貿易相手として仲がよかったが
今の皇帝になってから大臣を止めようとして
大臣からの命を受けたエスデス達によって滅ぼされた国だ」
「その通り
そこの廃墟となった城を拠点にエンペラーは
行動しているようだ」
「そうなのか…」
「戦うなら早めがいい
やつの力が覚醒する前に
倒さなければ、面倒なことになる」
「…そうだな
全員、すぐに出発の準備をしろ!
これから出発すれば
明日の夕方には着けるはずだ」
ナジェンダが指示をだす
「全員、この前と同じように危険種に乗っていくぞ
チェルシー、手配を頼む」
「了解」
その様子を見て、鳴滝は満足そうに頷く
「では、私はデンライナーで
オーナーと少し話してくるよ」
「オーナーとも知り合いなの…?」
「ああ、そうだよ
残りのイマジン達にも戦ってもらった方がいいだろうしね」
鳴滝が良太郎に言う
「では」
そうして、鳴滝は時空の歪みへと消えていった
帝都の外れにある小屋
地獄の旅団はそこを現在の拠点として
使っていた
大臣と契約してから装備の調整などを
そこで行っていた
「ジョセフ…いけるか?」
リーダー格の男が
メンバーで一番年配の男に向かって言う
「ああ、準備は出来ておる」
ジョセフと呼ばれた男は
そばにあった大きな首飾りを身につけながら言った
「頼んだぞ」
やがて、ジョセフは
小屋にあった大量の灰を地面にぶちまけた
「ハーミットパープル!」
ジョセフが叫び、ぶちまけられた灰を殴る
すると、首飾りから電流のものが流れ、
腕を伝い、灰へと向かっていった
やがて、その灰が少しずつ
図や文字を形作りはじめた
「テクシス…ここにエンペラーが?」
「そのはずだ」
灰が描いたのは
帝都を中心とした広い範囲の地図であった
その端の方には大きな印がついており、
そばにはテクシスという名前が書いてあった
「奴等が来るぞ」
アポロガイストが男に告げる
「始まるのか…」
男は椅子から立ち上がり、
目の前に並ぶ、数人の男女とアポロガイストを
見つめ、言った
「準備は…できてるな?」
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