『自分:第1章』
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『飲み』
料金いただいて、タオルや歯ブラシなどの準備を始めた。
そしたら、準備まだまだエエでって。
とりあえず飲も♪って。
酒、珍味系、ガッツリおかず系まで、いっぱい頼んでる。
大阪の何処ら辺か聞いて、ビックリする事に同じ大正区だったから暫く懐かしい話をしてた。
6年間しか知らん町並みやけど、其れを共有できる人に出逢ったことは奇跡のように感じた。
大阪弁も場所によって違うから方言話で盛り上がった。
零那の、色んな方言混じったワケ解らん言葉もツッこまれた。
お客さんにつられて大阪弁に戻ったり、かと思いきやコッチの言葉なったり...
自分でも違和感だらけのワケ解らん日本語。
相当重症や...
そんなこともあって?だいぶ打ち解けた♪
『ところで何でナース?』
『コスプレ無料サービスやからって勧められて、断るのもアレやし適当に言っただけやで!あ、興味ないから着んでええで!』
『そぉなんや!なんでわざわざ似合わんナース選んだんやろ思て不思議やった』
『あー...確かに制服のが似合うわなぁ♪でも新人ナースみたいになるんちゃう?着てみる?』
『いやいやいやいや!遠慮しときます!!』
笑われた。
程良く酔ってるみたい。
まだ1時間も経ってない。
『ペースダウンした方が...』
『なんぼ飲んでも今より酔うこと無いから平気やねん』
『普段どんくらい飲むん?』
『仕事の都合で毎日は飲めんから飲む時は一升瓶2~3本は飲むで』
『そりゃ強いなぁ...』
『飲んで食べて敬語一切禁止で楽しんでやぁ♪』
暫く色んな話を聞いた。
色んな事知ってて賢い人。
『チョット寝さして...昨日寝て無いの忘れてたわ。12時に起こして~ごめんなぁ~もたへんわ。飲み食いしょって♪』
『寝て下さい寝て下さい!解りました!おやすみなさい♪』
焦った。
寝てないまんまやったんかい!
そりゃ大変や...
速攻で寝落ちした。
他の女の子はロングで客寝たら楽やしラッキーって言う。
でも零那は嫌。
額に見合った仕事をした気がせんから。
でも今は寝て貰うことがお客さんの為。
何乗って帰るんか知らんけど、交通機関で寝るつもりやったんかも。
音立てんように気を付けながら、冷蔵庫のビールを取った。
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