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『自分:第1章』

作者:零那
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『1人目:180分』

お客さん、見た目は普通。
でもヤクザ。
ここらのヤクザの大半は筋やか通さん。
やけん好かん。
四国で一番質の悪いヤクザが集中しとんちゃうかってくらい。
10代20代のガキだけじゃ無くてヤクザも下っ端もバカやから最悪。


『指名ありがとうございます。写真ですよね?』

『そ!可愛らしかったし。プロフ見てないんよ。何歳?』

『18です』

『そぉ言え言われたんやろ?ほんまは?』

『18です!童顔なだけです。中学生とか言われるんで腹立ちます』

『あ、じゃあ今もムカついた?』

『はい』

あ、笑顔でハイ言うてしもた。
笑われた。
普通怒るよな?
やっぱ自分には普通が解らん。

『すみません、つい』

『かまんよ!下手にかしこまられてもオモシロないし。仲良くしよ!』

『仲良く?』

『あはははは!素直な反応するねぇ!おもろいわぁ!まぁ飲も!』

笑われてばっか。
飲もって言われてばっか。
180分、長いなぁ。
てかおなか空いた。
悪酔いする。

『自分で払うんでツマむもん頼んで良いですか?空腹で悪酔いしそうなんで』

『金やか気にせんと何でも頼み!』

『せめて自分の分くらい払います』

『ほな俺が適当に頼むけん食べ』

なんか、えらいぎょーさん頼んでた。
いっぱい届いた。

 
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