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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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21ー反撃のための13発目

 
前書き
阪神ファンとして最高の日ですね。
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ! 

 
「…これがこの死銃のカラクリだよ。」
「そんな…。」

死銃は2人いて、まずあの透明マントを使って大会の景品を送り届ける時に住所登録するのを見る。そして片方が撃つ時にもう片方が毒薬を現実で注射する。
簡単に言うとそんな感じだ。かなりはしょったけど。

「じゃあ…私の部屋にも…?」
「ああ。そして…僕の部屋にも。だ。」
「え…?」

僕はシノンに不安を感じさせない様に笑いかける。

「ザザ…死銃は『絶望させてから殺してやる』って言ったんだ。つまり僕の部屋にも入れる可能性は十分にある。まあ、詩乃の部屋に入れる時点でこっちにも自然に入れるしね。」
「そんな…。」

シノンが震えるが僕はさらに笑いかける。

「でも大丈夫。シノンは僕が守る。」
「そんな根拠の無い事…!」

シノンがそう言って叫ぼうとすると僕はシノンの口元に人差し指を寄せる。

「僕が根拠のあること言ったことある?」
「…。」

シノンはうっ!と唸ると少し考えて…。ボソッと一言。

「ないわね…。」
「でしょ?それで僕が大事な場面で嘘ついたことある?」
「ない。」
「なら大丈夫でしょ?♪ほら、問題ない(ノープロブレム)

そうするとシノンは少しにやっとして。

「問題なのは佳の頭のネジ…でしょ?」

そう言ってシノンは僕を見て続く。…さっきの自分が殺される恐怖からだんだん脱却してきているように感じた。

「そうだね。…いや⁉︎ネジは緩んでないよ⁉︎
…ただ僕は変わらないよ。」

僕は少し伸びて。声を出す体制をつくる。

「さあ。次のサテライト・スキャンまで少し時間があるね…。歌を歌おうか。一曲…。」
「…?」

僕はシノンから少し離れる。
そして自分で作った歌を歌い始めた。


〜いつもの帰り道君と歩いたのを思い出すんだ。
でも君の事は忘れていたんだ。おかしいかな?それでも君を思い出した。あの日から僕の時計は動き出したんだ。だから待ってて。僕が行くまで。

love song for you
これが君に届ける贈り物。少し恥ずかしいけどこれしか思いつかないよ。
I want saying love
これは君から言われたい言葉。言われたらきっと誤魔化すんだろうな…。でも。
『今』という現実を歩いていかなくちゃ…♪〜

この歌を歌い終わると僕は目の前のシノンを見る。

「なーんか恥ずかしいな♪でもこの曲はね。SAO時代の…シノンとの記憶がない時から作ってた曲なんだ。」
「え?」

僕はシノンを優しく頭を撫でる。

「この曲の返事は現実に帰ってからね。」
「それって…。」
「僕も殺されないし、シノンも殺されない。そんな未来を切り開くんだ。」

僕はいつも通りの笑みを浮かべて。

「だから…シノンは待ってて。僕が行くまで。」

そう。あの時の様に。僕が決着を…!
そうすると不意にシノンに服を引っ張られた。

「…私も。」
「ん?」
「私もやる…!」

シノンはさっきのキリトと同じ表情で僕を見る。
何かをすると決めた時の眼だ。

「私も…スノーの…佳の事を守る…!もう嫌なの…あの日も、再会してからも佳に守られっぱなし。…私は決めたの‼︎今度は私が佳を守る‼︎」
「詩乃…。」
「だから言ったんでしょ?『僕達が強くなればいいんだよ?』って。」
「…。」

ついお互いにリアルネームが出た。それほど真剣だった。
僕はもう一度シノンの眼を見て。

「わかったよ…。シノン。いつも通り後ろ、頼むよ?」

そうするとシノンもクールに、少しだけにやっとしながら。

「当たり前でしょ?…私達の力を見せつけるわよ。」

そう言ってシノンと拳を合わせる。
さあ、僕達は無我夢中。
ここからが僕達の延長戦。

サテライト・スキャンが映し出される。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「キリト君‼︎」

私はキリト君がダイブしている病室に着くとすでにキリト君はログアウトをしていた。

「…。明日奈…。」
「キリト君…!言いたい事はいろいろあるけど…!」
「ああ、それは後で埋め合わせする。…それより。」

キリト君はテレビを指差す。
そこにはちょうどスノーが水色の髪の少女に歌を歌っていたところだった。

「…。前から思ったんだけど。」
「なんだ?」
「スノーってあの子の事になるとキリト君そっくりだよね。」

そう言うとキリト君は頭をかきながら。

「あー…。そうだな。恐らくスノーも同じだろうな…。」
「何が?」

聞くとキリト君は恥ずかしそうにチラチラ私の事を見るとボソッと。

「…大事に想ってるんだよ…。」
「なーに?きこえないよー!」
「なっ⁉︎聞こえてただろう!」

私は少し笑う。
そう、きっとスノーにとって大事な人なのだろう。あの水色の髪の少女は。だからきっと必死になって守ろうとしている。

「ラフコフに…勝てるかな…?」
「ああ、きっと勝てるさ。…俺達を助けたスノードロップならきっと。」

私はそうやってキリト君はベットに腰掛けている隣に座り、手を繋ぐ。

「うん…。そうだね…。スノーならきっと…。」

私はそう言ってテレビを見る。
…そこには決意の眼差しをした少女と、飄々としながらも何かを守ろうとする少年が映っていた。
 
 

 
後書き
阪神タイガース♪フレー♪フレフレフレー♪
スノー「よ、良かったね…。」
もう最高。
スノー「…うん。何も作者には言わない。」
あ、ちなみにケンケン4の4は阪神の選手の背番号から来ています。
スノー「はいはい。…感想募集しています!…それでは!」
スノー&作者「「次回もよろしくお願いします‼︎」」 
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