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ストライクウィッチーズ 私達の恩人

作者:末武克之
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第3話 その力は仲間のために

ーバルクホルンー


私は夢を見ていた。
あれは数年前妹のクリスを助けた奴との出会った夢だった。


~夢の中~


私は燃えている故郷のカールスラントを上から見ながら怒りに割れを忘れてネウロイに攻撃を仕掛けた。

バルクホルン「ぬぉおおおお!!」
ダダダダダダ。
MG42の弾丸がネウロイのコアを破壊した。
そして下を見ると陸戦型ネウロイを一瞬で倒した男がいた。



~現実~


バルクホルン「待ってくれ!」
そう私は大声で言った。
あの男はクリスを助けてくれた。
しかしいきなり倒れて体が光になって消えた。
クリスは神様みたいな人だと喜んだが私はクリスが下に居るのに気付かずにネウロイに攻撃を仕掛けた。

軍人として姉として失格だ。


ー龍牙ー


俺は銀竜を片手に持ちながら新技を考えていた。
美緒「おい!黒鋼!」
後ろを振り向くと坂本が立っていた。
龍牙「よう。」
俺は銀竜を鞘に戻して坂本を見た。
美緒「何をしてるんだ?」
そう坂本は聞いてきた。
龍牙「いや、新技を考えてた。」
俺はそう言って空を見ていた。


ー芳佳ー


私はリーネちゃんと黒鋼さんと一緒に朝ごはんを作っていた。
龍牙「よし、できたぞ!」
黒鋼さんはそう言って鮭のムニエルを作った。
リーネ「芳佳ちゃん聞いた カウハバ基地が迷子の子供のために出動したんだって」
そうリーネちゃんは言った。
芳佳「へぇーそんな活動もするんだ!すごいね!」
そう私は言った。
リーネ「うん!たった一人のためにね」
そうリーネちゃんは言った。
芳佳「でも そうやって 一人を助けられないと 皆を助けるなんて無理だもんね」

そう私は言った。
バルクホルン「皆を助ける…そんなことは夢物語だ」
そうバルクホルンさんは言った。
芳佳「え…」
私はバルクホルンさんにどういう意味か聞こうとした。
バルクホルン「すまん独り言だ」
そう言ってバルクホルンさんはイスに座った。


ー龍牙ー


俺は皿を洗いながら芳佳とリーネを見ていた。
芳佳「…ん?」
芳佳は何かを感じたような顔をしていた。
リーネ「どうしたの?」
リーネは芳佳に聞いた。
芳佳「誰か見ていたような気がしたんだけど」
そう芳佳は言った。
龍牙「誰もいないぜ」
そう俺は言った。
芳佳「気のせいかなぁ」
そう芳佳は言った
俺は体をポキポキ鳴らせていた。
ルッキーニ「おかわり!」
そうルッキーニは言った。
龍牙「俺がいくわ」
俺はそう言ってポテトサラダの入ったボウルを片手に持ちながらルッキーニの座ってる場所まで歩いていった。
龍牙「ん?バルクホルン美味くなかった?」
俺はバルクホルンの皿を見て聞いた。
バルクホルン「……………………」
バルクホルンは何も言わずにトレーを持ってどこかへ行った。
俺はバルクホルンの後ろ姿を見て何かを背負っている感じがした。
ルッキーニ「おかわり早くー!」
そうルッキーニは言った。
龍牙「ああ、悪いな」
俺はそう言ってポテトサラダをルッキーニの皿に入れようとした。
ペリーヌ「バルクホルン大尉じゃなくてもこんな腐った豆なんてーとても食べられたもんじゃありませんわ」

そうペリーヌは言った。
俺はボウルをルッキーニのテーブルに置いて銀竜を片手に持ちながら力一杯ペリーヌの頭を銀竜で殴った。
バキッ。
ペリーヌ「いた!何をするんですの!」
そうペリーヌは聞いてきた。
龍牙「残さず食え!じゃないと殺すぞ!」
俺は殺気を100%出しながらそう言った。
ペリーヌ「ひっ!」
ペリーヌは少し怖がりながら納豆を食べた。
俺はルッキーニの皿にポテトサラダを入れた。


~中庭~


俺達は洗濯物を干していた。
龍牙「しかしペリーヌの奴好き嫌いがあるのは許せないな」
そう俺は言った。
リーネ「でも龍牙さんペリーヌさんを睨んだだけで食べさせましたよね…」
そうリーネは言った。
芳佳「やりすぎじゃないでしょうか?」
そう芳佳は聞いてきた。
龍牙「あれぐらいやらないと」
そう言ってベットのシーツを干していた。
ブゥウウウン。
空を見るとバルクホルンとハルトマンがストライカーユニットを履いて空を飛んでいた。

俺はそれを見ていた。
バルクホルンは俺を見ているように見えた。


~浜辺~


俺は銀竜を鞘から抜いて新技を試してみた。
龍牙「鬼神・覚声!」
俺は鬼の字をエネルギーにしてそれを放った。
丸太に直撃した瞬間丸太は真っ二つになった。
俺は新たな新技を完成した。


~大食堂~


俺はメシを食い終えて皿を下げていた。
ミーナ「龍牙君!ちょっといいかしら?」
そうミーナ隊長は俺を呼んだ。
龍牙「ん?」
俺は皿を下げ終えてミーナ隊長に近づいた。
ミーナ「はい!給料よ」
そうミーナ隊長は言った。
俺は隊長から給料を貰ってそれをポケットに入れた。


~次の日~


俺は空を見ながら考え事をしていた。
あの燃えていた街で泣いた少女は無事だろうかと。
俺は銀竜を片手に持ちながら海の向こうを見た。


~滑走路~


俺は適当にぶらついていた。
ウーウーウー。
龍牙「ネウロイか!」
俺は背中にドラゴンウイングを生やして空を飛んだ。
美緒「グリッド東07地区高度一万五千に侵入!」
そう坂本は言った。
俺は銀竜を鞘から抜いてメンバーを見た。
芳佳とリーネとペリーヌと坂本とミーナ隊長とバルクホルンの7人でグリッド東07地区に向かった。


~グリッド東07地区高度一万五千~


俺達はグリッド東に到着した。
そこにはネウロイがいた。
俺は銀竜を片手に持ちながらネウロイを見た。
俺はミーナとリーネの側を飛んでいた。
ミーナ「やっぱりおかしいわ」
そうミーナ隊長は言った。
リーネ「え?」
リーネはどういう意味かわからない顔をしていた。
ミーナ「バルクホルンよ!あの子はいつも視界に2番機を入れてるのよなのに今日は一人で突っ込みすぎる!」
そうミーナ隊長は言った。
龍牙「おい!ミーナ隊長」
俺は銀竜を片手に持ちながらミーナ隊長に話し掛けた。
ミーナ「何?」
ミーナは俺を見た。
龍牙「俺がバルクホルンと同時に攻撃を仕掛ける!」
俺はそう言った。
ミーナ「わかったわ!黒鋼君お願い!」
そうミーナ隊長は言った。
龍牙「ああ!」
俺は何か嫌な予感がした。
バルクホルンはペリーヌを無視してMG42でネウロイに攻撃をしていた。
俺は銀竜に雷属性の魔法を注ぎ込んだ。
龍牙「バリバリボール!」
俺は雷属性の電撃の玉をネウロイに向けて放った。
ドゴーン。
ネウロイはビームをペリーヌに向けて放った。
ペリーヌはシールドで避けたがバルクホルンに激突した。
バルクホルンは近距離でネウロイのビームを喰らった。
バルクホルン「くっ…!」
ドゴーン。
バルクホルンはビームが直撃して致命傷を負った。
俺は銀竜を鞘に戻してバルクホルンをお姫様抱っこして地上に下りた。


~地上~


俺はバルクホルンを地面に寝かせた。
ペリーヌ「私のせいだ!どうしよう…」
そうペリーヌは言った。
芳佳「出血が…!動かせないもっとひどくなる!ここで治療しなきゃ!…焦らないゆっくりと集中して…」
そう芳佳は言った。
ペリーヌ「私のせいだ!私の!」
涙を流しながらペリーヌはそう言った。
龍牙「ペリーヌ!」
俺はペリーヌを呼んだ。
ペリーヌ「はい!」
ペリーヌは俺を見た。
龍牙「ここは俺に任せろ!お前は坂本達の所にいけ!」
そう俺は言った。
ペリーヌ「はい!」
ペリーヌは涙を拭き取って空を飛んだ。


ーバルクホルンー


私は薄れ行く意識の中目の前に誰かが居た。
それは妹のクリスだった。
芳佳「今治しますから!」
そう新人の宮藤は言った。
ネウロイのビームがこっちに来た。
しかしそれを同じ新人の黒鋼が扶桑刀で弾いた。
バルクホルン「私に張り付いてはお前達も危険だ離れろ私なんかに構わずその力を敵に使え」

私はそう言った。
芳佳「嫌です!必ず助けます!仲間じゃないですか!」
そう宮藤は言った。
バルクホルン「敵を倒せ私の命など捨て駒でいいんだ」
そう私は言った。
芳佳「貴方が生きていれば私なんかよりもっともっと大勢の人を守れます!」
そう宮藤は言った。
バルクホルン「…無理だ皆を守るなんて出来やしない私はたった一人でさえ…」
私はそう言った。
芳佳「皆を守るなんて無理かもしれません!だからって傷ついてる人を見捨てるなんてできません!一人でも多く守りたい守りたいんです…!」
そう宮藤は言った。
龍牙「メロンディフェンダー!」
バシュ。
黒鋼は盾でネウロイのビームを防いでいた。
龍牙「バルクホルンお前バカか?」
そう黒鋼は聞いた。
バルクホルン「何んだと!」
私はそう言った。
龍牙「お前は何のために戦ってたんだ?」
そう黒鋼は刀を見せた。
その瞬間私は刀を見てあいつを思い出した。
それは妹のクリスを助けた男だった。
バルクホルン「もう迷いはしない!」
私は立ち上がってMG42と九九式二号二型改を両手に持った。
芳佳「バルクホルンさん?」
私は守ってみせるこの二人の新人を。
私はストライカーユニットを全速力でネウロイに向かって飛んだ。


ー龍牙ー


俺は銀竜を片手に持ちながら魔法を発動した。
龍牙「火竜・一閃!」
俺はジャンプしてネウロイのボディにヒビ割れを起こした。
バルクホルン「うおおおお!」
バルクホルンの弾丸がネウロイのコアを破壊した。
龍牙「よっし」
するとミーナ隊長がバルクホルンに近づいた。
バルクホルン「ミーナ…」
パチン。
ミーナはバルクホルンの頬を叩いた。
ミーナ「何をやっているの!?貴方まで失ったら私達はどうしたらいいの!故郷も何もかも失ったけど私達はチーム…いいえ家族でしょう!この部隊の皆がそうなのよ!貴方の妹のクリスだって貴方と幸せに暮らしたいのよだから死に急いじゃダメ!!」
そうミーナは言った。
俺はバルクホルンに妹がいたのに初めて知った。
バルクホルン「…すまない私達は家族だったんだよな ミーナすまないが休みを貰えるか?クリスに会いに行く」
そうバルクホルンは言った。


~滑走路~


俺は銀竜を片手に持ちながら空を見ていた。
芳佳「あーあ結局何もやれなかった」
そう芳佳は言った。
リーネ「そんな事ないよ」
そうリーネは言った。
芳佳「そうかな…」
するとハンガーからペリーヌが出てきた。
ペリーヌ「………ありがとう 一応お礼だけは言っておくわ」
そうペリーヌは言った。
俺は何も言わずに空眺めていた。
ハルトマン「みーやーふーじ!トゥルーデを助けてくれたんだって?」
そうハルトマンは言った。
芳佳「トゥルーデ?」
そう宮藤は言った。
リーネ「バルクホルン大尉のことよ」
そうリーネは言った。
芳佳「いえ助けてもらったのは私の方で…」
そう芳佳は言った。
ハルトマン「本当にありがとう!」
そうハルトマンは俺を言った。
龍牙「ん?来たな」
俺はそう言った。
空を見るとバルクホルンとミーナ隊長と坂本が帰還した。
俺は親指を立ててグッドポーズをした。
バルクホルンは少し手を上げた。
5人「おかえりなさい!」
俺は家族がこんなに暖かいとは知らなかった。

この日常が長く続く事を願おう。


続く 
 

 
後書き
次はシャーリーです。 
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