ドリトル先生と伊予のカワウソ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十一幕その八
「是非共」
「ワインはイギリスでは上流階級が飲むものですね」
「お酒もそうして分けられていますので」
「日本人が考えるよりそこは明確に分けられていあmすね」
「そうですね、まことに」
「しかし日本にいますから」
それならとです、長老さんはビールを飲み続けながら加藤さんにお話します。
「これからは階級なぞ気にせず」
「色々なものを口にされて」
「色々なお店に入ります」
「是非そうされて下さい、それでは」
「それではですね」
「そうされます」
是非にというのでした。
「私もまた」
「では旦那様」
執事の服を着たカワウソさんが答えちぇきました。
「これからは」
「何でも。美味しいものならね」
「お出しして宜しいですね」
「ここは日本だからね」
それならというのです。
「是非そうしないと」
「それでは」
「うん、そういうことでね」
こうお話してでした、そしてです。
老紳士はお好み焼きに焼きそば、それとビールを楽しみ続けるのでした。そうして海を見ながら長老さんにも言いました。
「これからどんどん日本を巡って」
「日本を御覧になられますか」
「味も楽しみながら」
そうして、というのです。
「そうしたいと考えています」
「では我等共」
「是非共です」
「おお、こちらもです」
お互いにというのです。
「楽しく過ごしましょう」
「共に仲良くして」
「そうしましょう」
「どうも我々は最初はお互いに」
「恐れていてそれで」
「距離を置いてしまっていましたが」
「意味のないことでしたな」
こう二人でお話するのでした。
「先生とお話をして仲良くなれば」
「何もかも悪くはなかったですね」
「まことに」
こうお話するのでした、そして。
二人でなのでした、共に。
海も見ました、長老さんはそのマリンブルーの綺麗な海を見つつ老紳士にこうしたことも言ったのでした。
「夏になればこの海で海水浴が行われてですじゃ」
「狸さん達もですね」
「うむ、泳ぎまする」
そうしているというのです。
「これがまたよくて」
「では」
「はい、カワウソさん達は水泳が得意ですな」
「生まれた頃から水辺にいますので」
だからだとです、老紳士も答えます。
「そちらはです」
「問題ありませんな」
「自信があります」
老紳士は確かな笑顔で長老さんにまた答えました。
「まことに」
「では泳げない者にも教えて下さいますか」
「水泳をですね」
「そうして頂きますか」
「わかりました、ではこちらもです」
「我々もですか」
「そうです、実は狸さん達にもです」
こう長老さんにお話していきます。
「日本のことを教えて頂きたいので。あと腹鼓というものも」
「おお、あれも」
「はい、面白そうなので」
「わかりました、それでは」
長老さんも快諾しました、そしてなのでした。
カワウソさんと狸さんは親睦を深めていくのでした、このパーティーでも。それは今こうしている中でも進んでいました。
そしてなのでした、皆で。
次第に踊りもはじめました、日本とイギリスのそれぞれの踊りを。先生はそうしたものも見ながら笑顔になっています。
ページ上へ戻る