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知らない世界

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第三話


コンコン

「どうぞー」

「あぁ…で?側近と言っても何をすればいいんだ?」

「私のそばにいればいいだけよ?あとは好きにしてちょうだい」

「分かった」

「少し街でもみてきたら?」

「そうしよう」


俺はあてもなく歩いていた。

えらく高性能な武器など様々なものがあり楽しめる。

1人待ちを出て森を歩く。

ガサガサ


「おぉ?人間みっけ!おい!大人しくしとけば苦しまずに食ってやるが?」

「人間はうまいのか?」

「あぁ!うまいさ!特に女子供がなぁ!」

「ゲスが…」

「あぁ?てめぇ!もう一度…」

「言う必要はないな…聞こえるか?」

しかしすでに妖怪は平たい板のように潰れていた。

「面白みもくそもないな…」

俺はブラブラして妖怪を適当に潰しながら…まぁ本当にぺっちゃんこにだがな…街へと戻った。




それから数ヶ月後

俺は街をブラブラしたり街の外をうろついたり永琳のそばにいたりとたいして何かをしたって訳ではなかった。

ひとつ変わったといえば少し永琳との距離が縮まったことだろうか?

今では友人のように話している。

しかし今日は大事が話があると俺は部屋に呼ばれていた。

「近々私たちは月へ移住することになったわ」

「は?」

「最近妖怪が活発になっててね…軍の方では核を落とすみたいよ?」

「どうやって月に行くんだ?」

「ロケットね」

「俺も行くのか?」

「えぇ…もちろんよ?」

「そうか…いつ頃だ?」

「あと1ヶ月ほどね。ロケットも核も準備はできてるから」

「そうか…あと1ヶ月か…わかった」


そして俺は部屋を出てそのまま街に出る。

そして鍛冶屋に行った。

「いらっしゃい!ん?見ない顔だな」

「あぁ…それよりただの鉄の針…半月でいくらできる?」

「うーん…1日30として400ほどか?」

「わかった…早速作ってくれ。」

「あいよー!毎度あり!」

そして俺は自室に戻り全てを操作する程度の能力で脳を活性化させ大量の札を作った。

あとは鉄の針…この際鉄針でいいか…の完成を待つ。



半月後

早すぎる?知らん、作者に…

作.そこまでにしてつかあさいや

俺は出来上がった鉄針の入った木箱に手を突っ込み鉄針を一回りするように札を貼り付けて行く。

「そろそろ疲れてきたな…」

1人でコーヒーを入れて煙草に火をつける。

そしてまた作業の繰り返し。

そしてさらに半月が過ぎた。

いよいよ当日

最初は貴族らしき人間や軍のお偉いさんそして民という順に馬鹿でかいロケットに乗り込んで行く。

そして急な妖怪達の進撃に備え軍隊が最後に乗り込む。

「乗り込むわよ…刹那」

「すまないな…」

「え?」

「俺は行けない…すでに妖怪達は街に向かってきてる…」

その証拠に地面が揺れ始めている。

「いえ…あなたは行くのよ!死んでしまうわよ!」

「それで全員乗った後にロケットに攻撃されて全滅の方が嫌だがらな…それじゃ永琳もお陀仏だ」

「でも!」

「おそらくこの数の兵士を乗せるには時間が必要だ…そして間に合わない」

「死はしないよ…」

「絶対よ…絶対に帰ってきなさい…これは上官命令よ」

「あぁ…初めての命令か…それは聞かなくてはな」

目の前には妖怪の大群…兵士は尻込みしている。

「全員ロケットに乗れ!」

「必ず帰ってきなさいよ」

「わかってる…必ずまた会おう」

そしてロケットに乗り込む永琳の瞳には光でかがやくものが浮かんでいた。

それに気づくことなく大群に向かって走り出す。

「爆蒸札(ばくじょうふ!)!!」

そう叫び鉄針を懐から出し妖怪の大群に複数投擲する。

するとかなりでかい爆発が起きた。

爆蒸札は鉄針に霊力で作った札を貼り付け俺の霊力に反応して爆発する。

「水蛇!八岐大蛇!」

そう叫び俺は全てを操作する程度の能力で水を集め巨大な八岐大蛇を作り上げる。

「てめえらなんぞ…束でかかっても俺に勝てないことを教えてやる…」

そうしてロケットが月に向かって飛び立った。

「牙山隆起!」

牙のような岩山が妖怪の大群を襲い…八岐大蛇が妖怪を潰して行く。

「そろそろか…」

周りは俺を囲むように妖怪の大群…俺は空に浮かぶ小さな光を見た。

「ま、生きて帰れるかしらねぇが…寿命を伸ばしたとて不死身ではないからな…さすがに木っ端微塵は厳しい」

すまねぇな…永琳…まぁ俺もなるべく足掻くが…生きてたら会おう!

「封印結界!五行地天陣!」

そして俺は様々な属性を封印してある札が貼ってある鉄針を丸くなるように地面に突き刺した。

地面には足の踏み場もない札を敷き詰め頭上には縄で繋げた札が円を作る感じで浮いている…

そして妖怪達はまるで神々しい神社を見たような幻影を見る。

直後…




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォンンン!!!!!!!!!!!!!!


丸い太陽がその場を焼き尽くした。

 
 

 
後書き
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