仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜
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手合わせ 〜後編〜
ユウスケが構える
すると、腰の部分にベルトが現れる
「変身!」
ユウスケの体が光に包まれ、
古代の戦士、クウガへと変わった
「全員鎧型か…
なんというか…うーん…」
タツミが呟く
「本気でいかせてもらう」
そう言いながら、アカメは
刀を構え、クウガの方へと向かって来た
「なあ、大丈夫なんですか、ナジェンダさん
アカメの帝具、一発でも当たったら
彼、死ぬんじゃ…」
「よくみろ、アカメは
普通の刀を使っている
帝具は鞘に収まったまんまだ」
アカメの斬撃がクウガを襲う
だが、それをよけ、
アカメの腹に蹴りをいれる
「くっ…」
すぐに復帰し、再びクウガに斬りかかる
「このままじゃなんかな…」
そう言うと、クウガは再び変身の時のように構えた
「超変身!」
クウガの姿が、赤色から銀色へと変わる
タイタンフォームだ
「士!そこの剣をとってくれ!」
クウガは士の後ろにかかっている剣を示しながら言った
「ほらよ!」
士が投げた剣をクウガがキャッチする
すると、剣の形が変わる
「おお!」
ナジェンダが再び、目を輝かせる
アカメの刀が振り下ろされる…
だが、クウガは避けようとしなかった
ガキンッ!
ボディに刀が当たるが、弾かれてしまう
「その程度の攻撃なら今の僕には効かないよ!」
クウガが剣を降る
アカメは咄嗟の判断で刀で受け止めるが、
吹き飛ばされてしまう
「強いな…」
そう言いながらも、アカメはクウガに斬りかかる
だが、また同じことが起こるだけであった
「超変身!」
再び、クウガの姿が変わる
最初の姿に戻った
「早いかもしれないけど決める!」
必殺技の構えをとる
アカメは大技がくる事を予想し、
あらかじめ潰そうとしてくる
だが、クウガの方が早かった
「いくぞ!」
クウガがジャンプし、足を突き出して
アカメの方へと飛んで行く
立ち止まったアカメは
クウガに向かって剣を振るう
ドンッ
アカメの体が後方へ飛ぶ
だが、クウガの体も同じように後方に飛んでいた
「うっ…
最後のあれはなかなか重かったな…」
変身を解除したユウスケが言う
「片足に全体重が乗っていたから
もう片方に攻撃をした、それだけだ」
アカメが立ち上がりながらユウスケに言った
「二人とも、中々やるな
全員実力は十分だ
士のは見てないが、レオーネの言った通りなら
素晴らしい戦力となるだろう」
ナジェンダは全員に向かって言った
「よし…時間もちょうどいい
そろそろ夕飯の準備をしよう
今日は三人の歓迎会だ
行くぞ」
ナジェンダの言葉に従い、全員が
アジトの中へと戻って行った
その日の夜、帝都の闇にたたずむ
3つの影があった
全員、昨日のイェーガーズ襲撃者と同じ格好をしていた
その影達は拷問場の方を見つめていた
「残酷な事を…ひどすぎる」
一つの影が呟く
どうやら、声からして女性のようであった
「この帝都を変えるのが私たちの目的よ」
もう一つの影も女性の声で答える
二人の腰には赤と緑、色違いのベルトがついている
「下衆共を消し、
苦しむ人々がいない世界を作る…
それが私の望みだ」
残った影が二人に言う
その影の腰には
襲撃者…エンペラーと同じベルトが装着されていた
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