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『ポケスペの世界へ』

作者:零戦
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第三十三話






「年上ェッ!?」

 あ、ゴールドがイエローの年齢で驚いた。

「まぁ驚くのも無理はないわな」

「お~~~やっと追いついたわい」

「あッ!?育て屋のバーさんッ!!」

 そこへ育て屋夫婦達がゴールドのポケモンと一緒にやってきた。

「おぉッ!!俺の相棒達ッ!!無事で良かったぜッ!!」

 ゴールドがニョロトノに抱きつく。

 ニョロトノも嬉しそうにしている。

「あら?この様子は進化したてね。この辺りの岩場には『陽光線』っていう『太陽の石』と同じエネルギーが含まれているからその影響ね」

 ブルーがキマワリを見てそう分析した。

「おぉッ!?」

 振り返ったゴールドはブルーのお尻を見た。

 ………はぁ。

「誰だ?このフェロモンムンムンのねーちゃんは?」

パンパン。

 ゴールドはにやけながらブルーのお尻を叩く。

「きゃあぁんッ!!」

「へ?」

 ゴ、ゴールドの手に驚いたブルーが近くにいた俺に抱きついてきました(何故標準語?)

バキィッ!!

「カベラッ!?」

 その時、ゴールドはシルバーに殴られた。

「汚ない手で姉さんに触るなゴールドッ!!」

「て、てんめぇ~~~」

 殴られて地面に倒れていたゴールドがシルバーを睨む。

「何すんだこのクソシルバーッ!!ちったぁオレに感謝しやがれッ!!イケメン殴るぞッ!!」

「五月蝿いッ!!話が別だッ!!というか誰がイケメンなんだッ!!」

「自分で気づけッ!!」

ドカッ!!バキィッ!!ドカッ!!

 そしてゴールドとシルバーの殴りあいが勃発した。

「あ~ぁ………でも良かったゴールド………」

 クリスは溜め息を吐きつつも、ゴールドの生還に喜ぶ。

 ………ところで。

「あの………ブルーさん?いつまで俺に抱きついてるんでしょうか?」

 何故か標準語のままブルーに言う。

「へ?え?………ぁ………」

 ブルーは俺の顔を見て、状況を思い出したのか顔を赤くしてススっと俺から離れた。

 ………何かいい匂いがしてたよなぁ。

「何のいい匂いですか?」

「そりゃあブルーの匂い………ってエ、エリカさん?そ、それにナツメさん、アカネさんまで………」

「何でさん付けなんやショウ?」

「き、気のせいやろなうん」

 三人の笑顔がかなり怖いですッ!!

「一つ………ショウの未来を言おう」

 ナツメが口を開いた。

「な………何ですやろか?」

 俺は恐る恐る三人に聞いた。

『オ・ハ・ナ・シ♪』

ゾクゥッ!!

「ピジョットッ!!」

 身の危険を感じた俺は直ぐに逃げた。

「モンちゃん”からみつく”ッ!!」

「ゲェッ!?」

 空へ逃げようとした瞬間、エリカがモンジャラを出して俺を拘束した。

「ま、待て三人共ッ!!は、話せば分かるッ!!」

「ブルーさんに抱きつくなんて非道ですよショウさん」

「待てやッ!!どうやったらブルーに俺が抱きついたんやッ!!基本的に悪いのはゴールドやろッ!!」

 エリカの言葉に俺が反論する。

「ま、まぁまぁ三人共落ち着いてよ。私がショウに抱きついたのが悪かったんだから」

 そこへブルーが言う。

 ………マジでありがとうです。

「………仕方ないですわね。ブルーさんに免じて許してあげますわ」

「そうだな」

「浮気はあかんで」

「俺はお前の思考がどうなっているか検査したいわ」

 そして、レッドはイエローとカスミへの返事は「りょ………両方は駄目かな?」と言ったら二人から右ストレートを食らった(笑)

 それでも三人は満足そうやった。

 とまぁ、何とか事件は終息するのであった。

「あら?貴方達の関係の方がまだ終わってないわよ?」

「………母さん、俺は何時四人にフラグを立てたんやろな」

「知らないわよ」

 母さんのバッサリ切るのは辛かった。

「というより、五角関係で終わるかが問題よね………」

「何か言った母さん?」

「何にも言ってないわ」

 ならええけど………あ、ヤナギを収用しないとな。

 すっかり忘れてたなおい。





 
 

 
後書き
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