緋弾のアリア 偽りの超偵
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第2章 秘められた能力編
誕生日の出来事(前編)
前書き
今回は九条家についての説明です。
今日は10月1日………
俺の誕生日…となっている日だ…
まぁ別に俺は気にはしていないが…
「兄者…誕生日おめでとうでこざる拙者は兄者の誕生日を盛大にお祝いするでござるよ!」
「いや、別に盛大になんてしなくていいからな風魔……つか俺は今日は
部屋でゆっくりしたいからさ」
「ですが…拙者は……」
……風魔の俺の誕生日を祝いたいという気持ちは分かるんだが、
しかし、俺は実際自分の誕生日が好きではない、理由は単純だ…10月は昔の呼び名は神無月という…俺は神という名が嫌いだから自分の誕生日の月が神の名前だからという、どうでもいい理由で俺は誕生日が嫌いだ
「……分かったよ…そんな顔されると無理に言えねぇじゃねーか……」
「ほんとでござるか?兄者!」
「ただし!」
「ただし?」
「ただし…盛大には駄目だからな」
風魔は散々むぅぅぅ…と唸っていたが……最後には折れた……
「……はぁ…分かったでござるよ」
「まったく…そんなに祝いたいか?俺の誕生日を……」
「当たり前でござるよ」
いかにも当然といった風に風魔が言ってきた。
「まぁいい…じゃあ俺は少し出るが
まぁ……夜には戻るつもりだから、
祝うなら…ここにしよう、この部屋なら別になんでもしていいが…あんまりいじったりすんなよ」
「了解でござる兄者」
俺は今日はやることがある……
いまとなっては毎年の恒例行事と
なってきた気がするな……
俺は寮の裏に停めてあるバイクに乗るとある場所を目指した……
「あそこに行くのも…もう久しぶりに感じる…実際1年しか経ってないというのにな……」
バイクで飛ばすこと約40分ぐらいで
目的地に着いた…
俺が毎年誕生日に行くその場所は…
九条家のあった…土地…
「ただいま……」
バイクを止めたあとに呟いた……
もう今はなき…九条家の土地に…
何故九条家の土地がなくなっているのか…それは九条家が存在しないから、存在しないといっても…九条家の人間がいないわけではない…何故なら俺が、現九条家当主だからだ…
では…何故九条家の土地がないのか
それは…本来九条の人間は九条家であることを知られてはいけないから
である…九条家は古くから自分にとって足りないものを持っている人と
婚姻を結び…基本的に相手の姓になるという掟がある…つまり九条の土地はあってないようなものだから…
九条家は存在を消す目的で土地を自らの存在を守る為に捨てたらしい…
だが俺は毎年ここに誕生日だけ…戻ってきて挨拶をして帰る…
「それじゃあ…また来年来るからな
九条家の名に恥じぬように我ここに誓う…現当主 九条 裕也…今年で…
18となりました…ではまた…」
今年の挨拶を終えた俺は用事が全部終わったのであとは帰るだけだからバイクで走り出した時だった……
携帯電話の着信音が鳴った……
……相手は狙撃科のレキか……
なんの用かわからないが一応出る
「とりあえず…出るか…」
ピッ……
「………九条…裕也さんですか?」
レキは相変わらずの無感情な声で
話してきた……
「レキか?どうしたんだ急に…」
「依頼を受けました…九条さん」
……?依頼を受けた?
それを何故俺に報告するんだ?
「………九条さんを生け捕りにしろという依頼を受けたので…生け捕りにします…動かないで下さい…」
………なるほど、それで警告と予告を兼ねて電話をしてきたわけか……
「残念だがな…レキ…無理な話だな
まず…動くなということだがな……
俺はいま高速をバイクで移動中だ…いますぐ止まるのは無理だな…」
「確かに…そうですね…では…」
「あと…生け捕りにされるつもりもないからな…」
「……そうですか…なら私から逃げて下さい…九条さん…そうすれば生け捕りにできませんので……」
「…はぁ…よく言うぜ…逃がすつもりなんてないくせに…レキ?」
「当たり前です…九条さん」
プツ……
レキはそう言い残すと電話を切った
タァァーンっ……
「くそっ…早速撃ってきやがった」
俺は車体を低くして車の通りが少ない車線に移動しながら蛇行やジャンプを混ぜながらレキの狙撃を避ける
タァーンタァァーン…タァァーン…
レキとの距離が離れていることが幸いしているのかなんとか狙撃を躱すことができているが…どうも誘導されている気がするな……
タァァーンっタタァァーンっ…
「……っ!!まずいっ……」
今まではリズムが一定だったから
ある程度予測出来たがパターンを
変えてきたことにより動揺した…
バイクの起動上にドラグノフの弾丸が重なっている……
……避けれねぇ……恐らく直撃するコースだと俺は予測した…
……だが、実際はバイクのタイヤを
正確に撃ち抜かれただけだった……
俺はバイクのホイールを剥き出しにした状態で高速にホイール痕を残しながら時速120kから減速を試る……
ギャギャギャギャーーーーっ
金属が擦れる音を盛大に鳴らしながら少しずつ減速していく……
レキはもう撃ってきてはこない……
恐らくタイヤを撃ち抜いて勝ちを…確信したのだろう……
その時……俺の体の中で血が疼いた
後書き
長くなるので分けます。
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