| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

緋弾のアリア 真実の皇偵

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

孤独の理子

 
前書き
全然の続きです。
感想で書かれたのですがSSSランク?おかしくね?
Sの上ならRだろ?的な感想を書かれました。
作者の考えではRの上を考えた結果がSSSです。
ですので疑問に思っても仕方ないのですがどうがご理解お願いします。
 

 
「付いて来るな」

後ろから堂々と付いて来る女の子 理子に言う。
武偵校の生徒なら隠密に隠れて備考しろ!

「良いじゃん一緒に帰ろ〜」

俺の隣まで歩き俺と同時に歩き出す。

「俺は用事が有るの忙しいの」

そう言って早歩きで帰るが理子は付いて来る。

「付いて来るな」

更にスピードを上げ歩く。
もう歩く速度を超えているが歩く風に走る。
だが、それでも理子は付いて来る。

「一緒に帰ろうよ〜」

笑顔で言うが俺は無視する。
何か言い返せば変な回答が返って来て疲れるだけだ。
なら無視して早めに帰ろう。

「無視?
なら反撃だ!」

理子は急に猛ダッシュで走り俺を抜かす。
そして道を塞ぐ様に立ち止まり仁王立ち。

「俺は疲れたの帰りたいのゴロゴロしたいんだよ!
だから通してくれない?」

今日は疲れた。
屋上から飛び降りた(態と)女の子を助けたり助けた女の子を保健室に運んだり。
しかも助けた女の子は変な女の子でテンション高いし喋り方は変だし意味不明だし。
疲れた三拍子のオンパレードでクタクタだ。

「通してあげても良いけど〜私の質問に答えたらね〜」

可愛らしい仕草で理子は答える。
名前は帰る前に自己紹介を無理矢理されたので嫌でも脳に残っているが理子に関しての記憶を抹消したい。
理子と接するのはとても疲れる。

「質問ね。
答えられる範囲なら答えるよ」

どうせ理子の質問は俺の家の場所だろ?
なら家の場所を教えて帰られせれば問題は解決する。

「蒼太、お前は皇偵か?」

人格が変わった?
口調が変わり表情も柔らかい表情から豹変し口がキツイ上司ヅラに変わった。
しかも皇偵だと?

「知らんな」

「その顔、ビンゴだ」

嘘が通じないのか?
普通の武偵が皇偵の存在を知る筈が無いが理子は俺が皇偵だと知っている?
レキの奴も俺が皇偵だと知っていたが同じ情報源か?

「私はお前が武偵校に在学している理由が知りたい」

「在学している理由?」

「お前は皇偵、武偵の上だ。
なら武偵校に通う必要は無い」

アリアと同じ事を言っている。
俺が東京武偵校に転入の形で入学した時もアリアは俺が武偵校に転入する理由を聞いてきた。
その時は曖昧な返事を返したがアリアはそれで納得したので話は終わったが理子が皇偵の存在を知っているなら!

「水無月 蒼太が皇偵として命ずる!
俺の素性、情報を他人に他言するな!」

武偵憲章裏一条 皇帝の命令は絶対順守
武偵なら皇偵の命令に逆らえない。
皇偵の存在を知らない武偵なら命令は通じないが理子は俺の存在を知ってる!

「yes 我が王よ」

理子は俺にひれ伏し言った。
この反応からしてリコは俺が皇偵だと知っていた事実は確実だ。
でも、公衆の面前でひれ伏すのはマズイ!

「公衆の面前で俺にひれ伏すな!」

「解りました。
我が王」

本当に性格が変わった?
喋り方も態度も初めて会った時と全然違う。
テンション高めだった女の子が急に静かで冷静な女の子に変われるもんなのか?

「質問は聞いてやる。
俺の家で良いか?」

今の理子ならマトモな会話が出来そうだ。
だが了承や話す時にまた我が王よとか普通に公衆の面前で言われると変人と勘違いされるので家に移動する選択を選んだのだか?

「遂にあっくんの家に行ける!
ヤッリ〜〜!」

え、性格が元に戻ってる!?
猫でも被ってたのか?

「急に性格を変えるな!」

理子が自分自身で性格を選んでるのか二重人格者なのか不明だが急に性格が変わると会話するのが面倒だ。
さっきの冷静でクールな理子をお願いします!

「駄目だよあっくん〜女の子は2つの顔を持ってるの〜」

「2つの顔?」

「教えないけどね〜」

あ、駄目だ凄くイライラする。
脳の血管が切れそうだ。

「早くあっくんの家に行こ〜よ〜」

自分で言った言葉が災いを呼んだ。
裏リコなら家で会話した方が断然良いと思ったが今の理子は状態は違う。
出来れば関わりたく無い。

「あれれ〜?」

俺の血管が切れるのが先か俺の堪忍袋が破れるのが先かな?
頭の血管からギシギシと変な音が腹からは堪忍袋が大量のイライラを吸収ひ破裂寸前状態。
耐えろ耐えるんだ俺!!

「す、少しだけだからな!」

「流石、蒼太。
話が早いな」

また、性格が変わった?

「お前は話が解る奴だと信じていたぞ。
キンジ程じゃないがお前は良い奴だからな」

性格が変わった理子は会話しやすいが言葉に刺が有るな。
まぁ、テンション高めのリコに比べれば全然、問題ないが突然性格が変わると対処に困る。

「皇偵は世界の覇者に相応しい人間のDNAを受け継いだ者だけが成れる選ばれし皇偵。
お前は皇偵なのに武偵と普通に接し普通に学校で授業を受けているが何故だ?」

「何故?」

「お前は選ばれし人間だぞ?
凡人、才能に落ちぶれた人間を笑う権利が有る」

「お前は何が言いたい?」

先程から理子は才能にこだわる。
理子が自己紹介で言っていたが理子は探偵科のAランクらしい。
俺のランクには到底及ばないがAランクでも充分過ぎる才能の持ち主だ。

「私は当たり前の事を言っているんだ。
上に立つ人間が下に居る人間を見下すのは当然だと思うが?」

冷たい視線が俺の思考を一瞬止める。
明るい理子では有り得ない視線だが今の理子は冷静な理子だ。
だが、理子は理子に変わらない筈なのに。

「お前は孤独、、、なのか?」

「孤独?
私が、、、、、、孤独?」

理子風に言うならビンゴかな。
明らかに動揺している。

「私は孤独じゃない!
友達も先生も私を見てくれる!」

「見てくれる?
だからお前は派手な制服なのか?」

「私は孤独じゃない!!!」

スカートの中から拳銃を取り出し構える。

「公衆の面前で拳銃を構えるな」

「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!」

完璧に動揺している。
彼女は理子は孤独なのだろう。
だから制服も派手に改造して目立ち口調を変えた。

「アタシは私は!!」

理子が複数の人格も持ち主の理由も今の理子の言葉で解った。
理子は孤独を紛らわす為に新たな人格を自分の中で創り孤独を跳ね除けてるんだ。

「君は孤独が怖いんだ」

「黙れ!!!」

拳銃のトリガーを弾き弾丸が発射された。
武偵は拳銃の所持を認められているが勝手に拳銃を使って良い訳じゃない。
ある程度の理由が必要だ。
警察の協力して泥棒を確保や犯罪者の確保、ある程度の建前が必要なんだ。
今の理子に拳銃を使う資格は無い。

「遅い」

弾丸を避け俺は拳銃を構える。

「水無月 蒼太が皇偵として命ずる!
理子、俺と友達になれ!!」

武偵憲章裏一条 皇偵の命令は絶対遵守

「お前が孤独なら俺がお前の孤独をぶち壊す!
拒否権は認めない!!」

理子は驚いていた。
俺自身も相当、驚いている。
自然と口から放った言葉だが理子の心にも届いたか?

「友達?」

構えられた拳銃は徐々に下がる。

「ああ、君が望むならだけどね」

皇偵の威厳が感じられない普通の男子高校生の声で俺は言った。
武偵だから皇偵に逆らえない?
そんな現実が当たり前なら、その当たり前を俺が書き換える!
嫌なら嫌だと言えばいい良いなら良いよと言えばいい。

「お前は孤独じゃない」

理子が孤独?
俺は知っている。
理子がクラスでどれだけ明るいかどれだけ愛されているか。
理子は自分が孤独と勘違いしてるだけなんだ。
理子の過去に孤独を生み出した原因が存在するかも知れないが今の理子は孤独じゃない。

「お前は1人じゃない」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧