転生赤龍帝のマフィアな生活
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九話:原作開始
前書き
兵藤一誠~プロフィール~
身長:188㎝
体重:80㎏
トレードマークは肩にかけた服。学校のある時は制服、休みの日は大体スーツ。
目が合っただけで子供が泣き出す程度に目つきが悪い。
兵藤一誠、今年から二年生になりました。
それと同時に父さんから手紙が送られてきました。内容は――
『元気にしてるかい、一誠?父さん達は元気にしてるよ。この前母さんとランペドゥーザ島に行ってきたよ。自然豊かでいいところだったよ。今度はクロームも連れて家族四人で行こう。さて、ここからが本題なんだが、一誠も十六歳になったことだし、そろそろ守護者集めをしてみたらどうだい?以前にも説明したと思うけど、ボンゴレファミリーにはボンゴレリングを有する六人の守護者がいる。嵐・雨・雲・晴・雷・霧それぞれに適した使命があるがそれは分かっているだろうから省くよ。まあ、ボンゴレリングは同封してあるから自分が気に入った者達に渡していきなさい。それじゃあ、学校頑張ってね。』
………いいのか?そんなに簡単にボンゴレリングを渡して?というか手紙に同封して送ってくるとか大丈夫だったのかよ。取りあえずリングを確認したがちゃんと全部揃っていた。
取りあえず、大空のボンゴレリングを着けてみたがちゃんと炎を灯せた。
これで俺以外の奴にも匣を持たせられるな、数は少ないがリングも他にもあるだろうしな。取りあえず、雨のボンゴレリングと以前作っていた暴雨鮫は使い方を書いた手紙と一緒にカスザメに送っておいた。
霧のボンゴレリングと霧フクロウはクロームに渡した。
まあ残りの守護者はのんびり探すとしよう。焦ってもしょうがないしな。
「兵藤、何ぼんやりしてんの?」
「桐生か……少し考え事してただけだ。」
この桐生という女は俺のことを恐れずに話しかけてくる数少ない奴の一人だ。
中々に度胸が座っている奴なので気に入っている。
「あれ?右手に指輪着けてたっけ?」
「最近着け始めた……。」
「もしかして……彼女でも出来たの?」
「ちげえよ、こいつはそんな物じゃねえ。」
「ふーん、本当かなー?」
「……気に入らねえ、言い方だな。」
「あはは、ゴッメーン。」
「ちっ……。」
まあ、こんな風に偶に気にくわねえ言動があるけどな。
流石の俺も一般人相手に手を上げるわけにはいかないのでどれだけ気に入らないことを言われてもある程度は耐えなければならない。エロ馬鹿二人組は存在自体が気にくわないので不要物を持っていたり、俺を不快にさせるような会話をしていた場合は容赦なく窓から捨てている、ゴミはゴミ箱に捨てなければいけないがあいつらが二人とも入るようなゴミ箱がないので仕方なく窓から捨てている状態だ。
俺がエロ馬鹿二人組を捨てるたびにバジルが助けに行くようになっているので最近はバジルがエロ馬鹿二人組によく絡まれている……哀れだ。
大体、ああいう奴らはギャグ補正か何かは知らないが怪我してもすぐに治るから無視しても構わないのにな、バジルの奴は相当お人好しなんだろうな。
(相棒に血も涙もないだけではないか?)
(久しぶりに出てきたと思ったら、遺言を言いに来ただけか?)
(ふっ、いっそ本当に死んだ方が楽かもしれないな。)
何やら、感傷に浸っているようだが手を緩めるつもりはない。それと最近変態を見かけてないんだが……消えてくれたなら嬉しい限りだが、変態が消えるとは到底思えないので不気味だ……何も起こらなければいいんだがな。
「あれ?なんか廊下が騒がしいわね。」
「廊下?」
桐生に言われて見てみると確かに廊下に人が集まって何やらしている……何やってんだ?
「行ってみるか。」
「じゃあ、私も行く。」
「勝手にしろ。」
桐生を伴い廊下に出るとエロ馬鹿二人組と女子達が何やら向かい合って口論を繰り広げていた。
「ちょっと!!!変態が近づかないでよ!!!この子が怖がってるじゃない!!!!!」
「うるせー!!!お前らにもてない男の気持ちが分かるか!!?」
「そうだ!!!脳内で犯すぞ、ごらあああっ!!!!!」
「キャーッ!!!最低!!!!人間として最低!!!!!さっさと死んじゃいなさいよ!!!その方が世界の為よ!!!」
「「何だと!!!??」」
「何やってんだ?てめえら。」
「げっ!!兵藤!!?お、俺達は何もしてないぞ!!!」
「あ…お兄ちゃん。」
「「「「「………お、お兄ちゃん!!!??」」」」」
エロ馬鹿二人組から守るように作られた女子のバリケードの後ろから出てきたのは我が妹であるクロームだった。
……ほう、あのエロ馬鹿二人組はクロームに手を出そうとしたのか……そうか、そうか、そんなにも死にたいのなら望み通り殺してやるとしよう。
(ドライグ、どんな殺し方が一番いいと思う?)
(俺にいつもするお仕置きをすれば勝手に死ぬだろう。)
(数が多すぎて何をやればいいか分かり辛えだろうが、カストカゲ。)
(それは俺のせいではなく、間違いなく相棒自身のせいだと思うぞ?)
仕方ない、エロ馬鹿二人組を殺ったらドライグも殺ろう。長い付き合いだったが悲しい別れだな、笑いをこらえるのが辛くてしょうがない。
(全く悲しんでいないだろ!!?)
ドライグが何か言っているが聞こえないな。
「クローム、何でこんなとこにいんだ?一年生は別の階だろうが。」
「お兄ちゃんと一緒に帰りたかったから…迷惑だった…?」
「構わねえ。」
「ありがとう、お兄ちゃん!!」
最近、妹が可愛くて仕方がないんだが……これが世間一般の兄の気持ちなのだろうか?
「さて……おい、カス共……神への祈りはすんだか?」
「ま、まさか兵藤の妹だとは思わなかったんだ。」
「おい、松田!!!ここは開き直って自分の本心を貫くんだ!!!」
「!?……そうだな、元浜……俺が間違ってたぜ。」
「ああ、行くぜ松田。」
「おう!!」
「「妹さんを僕に下さい!!!!!」」
「カッ消えろ!!!!!」
「「ギャアアアアアッ!!!??」」
殺害方法が思いつかなかったので二人纏めて蹴り飛ばすことにした。エロ馬鹿二人組は廊下の向かい側まで吹っ飛んでいってしまったので追撃はやめにした。感謝するんだな。
(今のでも十分殺傷能力があると思うのだが?)
(変態は死なねえから大丈夫だろ。)
(それは――そうかもしれんな、エルシャも死ななかったことだし。)
なぜだろうか?ドライグの言葉を聞いた途端に頭が痛くなってきた。
今日は早く帰って寝よう。
「帰るぞ、クローム。」
「うん…。」
そう言えば今日はバジルが現れなかったな……何してんだあいつ?
Sideバジル
はあ、まったく一誠殿にも困ったものです。ムカつくと言う理由だけで松田殿や元浜殿に危害を加えるのは本当にやめてもらいたいです。確かに松田殿、元浜殿にも非はありますがあれでは余りにも可哀想です。死なないから大丈夫だと言う危ない線引きのために拙者がいつもお二方の治療に駆り出されるのでいい加減にしてもらいたい。
確かに三階から放り投げられて軽傷ですんでいるお二方なら死ぬことはないでしょうがやはり心臓に悪いです。一誠殿には即刻やめていただきたい。
一誠殿も身内には優しいのだからその優しさを少しでも周りの人達に見せてあげればいいものを……やはり幼きころより『暴君』と呼ばれる一誠殿には難しいのでしょうか?
とにもかくにもすぐに暴力を振るうのはやめていただきたい。それが拙者の切なる願いです。
「あ、あの……。」
「あ!!すいません、少し考え事をしていたもので…拙者に何か用でござるか?」
「あの…ここじゃ、恥ずかしいので屋上に来てもらっていいですか?」
「かまわないですよ。」
「ありがとうございます!!」
この女の子は拙者に何のようなのでしょうか?しかし、何かこの女の子普通と違うような気が……まあ、ついていけばわかりますよね。
「あの私、天野夕麻って言います。」
「拙者はバジルと申します。」
「私……ずっとあなたのことが好きだったんです!!!だからその…私と付き合ってください!!!」
「さ、さようでござるか……その気持ちは嬉しいのですが、拙者お主のことをよく知らないので、その……気持ちに応えることが出来ません。」
「そっか……それじゃあ――死んで。」
「え?」
何で…ござるか?拙者の胸に突き刺さるこの光の槍は?
「ごめんなさいね。恨むならあなたに神器を宿らせた神を恨んで頂戴。」
っ!?この女、始めから拙者の神器を狙って……くっ!!
「余り動かない方が楽に死ねるわよ。それじゃあね、バイバイ。」
「ま……て……」
必死に女を止めようとするが女は拙者をあざ笑うように堕天使の羽を広げて飛び立って行ってしまった。あの女をこのまま野放しにしておけば一誠殿に被害がおよぶ可能性があると言うのに……体が動かない。
「拙者は……まだ…死ぬわけには……………」
だんだんと頭がぼんやりとしていき痛みも感じなくなってくる。
「遅かったみたいね……あなた大丈夫かしら?」
「あなた…は……?」
「部長、出血がひどいです、このままではこの子は……。」
「あなた、まだ生きたい?」
「は……い…………」
最後に紅い髪の女性にそう答えて意識は途絶えた。
「…………はっ!!」
目を覚まして見るとそこはいつもと変わらない我が家だった。
「……夢……だったんでしょうか?」
貫かれたはずの胸を触ってみても傷跡どころか痛みも感じない……やはり夢だったのでしょうか?
「……あ!?もうこんな時間に!!急がなくては!!!」
おかしい……明らかにおかしい、松田殿と元浜殿が明らかに成人向けと思われる本を堂々と読んでいるのにあの一誠殿がお二方に危害を加えないなんて……絶対にありえないです。
これも拙者の夢なんでしょうか?
一誠殿の方をそっと確認してもいつものように腕を組んで眠るように目を閉じているだけ……一誠殿に何が起こったのでしょうか?
そのまま、もんもんとした気分で悩みながら授業を受けていると、いつの間にか放課後になっており、ほとんどのクラスメイトが帰っていたので仕方なく拙者も帰ることにした。
しかし……昨日の出来事は本当になんだったのでしょうか?拙者の夢にしては余りにもリアルでハッキリと思い出せる……それに一誠殿の不自然な行動……何か繋がってるのでしょうか?それとも――
「ほう、こんなとこで悪魔に会うとわな。」
え?拙者が悪魔?一体どういうことなんでしょうか?
「貴様誰の眷属だ?」
分からない、なぜ拙者が悪魔になっているのかも、誰に変えられたのかも分からない。
「答えぬということははぐれか、ならば殺しても問題あるまい。」
そう言うやいなや光の槍を飛ばしてくる男、それを横っ飛びに避ける、身体能力が格段に上がっている……やはり拙者は悪魔に……。
「ほう、中々やるな、ではこれはどうだ。」
今度は光の槍を三本に増やして攻撃してくる男、そっちがそう来るならば拙者も本気でいかせてもらいます。
『銀狼の牙発動。』
「ぬう!?神器か!!?」
「参ります!!!」
目の前の光の槍を切り捨て、男の元へ斬りかかる。
「当たらんわ!!」
「まだ、攻撃は終わってません。」
「なっ!?」
銀狼の牙をブーメランとして投げ男を狙う。
「くっ!!かすったか…だがかすった程度――!?」
「ブーメランは戻ってくるものですよ?」
「がはっ!!!まだ、この程度――なっ!?体が動かない…だと!!?」
「それが銀狼の牙の能力です、相手の体を一度斬るごとに相手の体重を倍々にしていく能力……一度噛みついたら相手が死ぬまで逃がさぬ狼の牙です。」
まあ、本当に殺すことはほとんどないんですけどね。こういう時は相手を脅しておいた方がいいですからね。
「お主には聞きたいことが――これは!?」
「グレモリー家の魔法陣か!!?」
「あなた大丈夫!!?……て、大丈夫そうね。」
「あらあら、お強いんですね。」
これは…一体……それにあの紅い髪の人は確かあの時の……。
「色々聞きたいことがあると思うけど今は我慢して頂戴、後で必ず話すから。」
「分かりました……では。」
神器を戻し。堕天使の男にかかっていた体重の倍加を解く。
「………どういうことだ?」
「もう、お主と戦う理由はないですからね。」
「この子は私、リアス・グレモリーの眷属よ。はぐれなんかじゃないわ。」
「ふっ、それは失礼したな、その者が自分の主すら名乗れなかったものでな。」
「この子は最近悪魔になったばかりでまだそういうことを知らなかったの、迷惑をかけたわね。」
「そういうことか……小僧、また会おう。」
そう言い残して飛び去っていく堕天使の男――
「詰めが甘えんだよ、ドカスが。」
「誰だ!!?」
「怒りの暴発!!!」
「なっ―――――――ッ!!!!!」
超極太の炎のレーザーに飲まれ一瞬で灰になる男……こんなことが出来る人間を拙者は一人しか知りません。
「だれ!!?」
「うちのファミリーが世話になったみてえだな……リアス・グレモリー。」
「あなたは!!?」
「どうしてあの男を殺したのですか!!?」
「ボンゴレに歯向かう奴は根絶やしにする……それだけだ。」
絶対的な強さで全てを従わせる人物―――一誠殿だ!!!
後書き
原作イッセーの代わりになるので最初ぐらいは丁寧に書こうと思ったので今回はバジルがメインになりました。
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