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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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炎と雷。黒いリザードンと白いライチュウ!

 
前書き
皆さんは、旅に出るとしてどんなポケモンを連れて行きたい? 

 
ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は遂にライモンジムでのバトルに勝利しアヴェンバッチを手に入れたジン達は、次のジムがあるホドモエシティへと向かっていた。

「ふわぁ………」
「如何したの?大きな欠伸」
「いやねぇ、最近どうも夢が悪くて寝不足で……」

再びふわぁと大きな欠伸をするジン、夢見が悪い、それの原因に心当たりがあるユウヤ、フウロ、カミツレ。夢見の悪さの原因と直結されられたのはジンの手持ちポケモンであるダークライのシャメアである。シャメアの特性"ナイトメア"自身の意思に関係なく勝手に発動し人々やポケモンを深い眠りに誘い悪夢を見せてしまう能力。それがトレーナーであるジンに悪影響を与えて悪夢を見せてしまっているのではないかと3人は考えた。

「ねぇジン、もしかしなくてもその夢見が悪いのってシャメアの特性の性なんじゃない?」
「うん私もそう思う」
「シャメアが悪いって言いたい訳じゃないけどさ、お前の身体の事も心配だし手持ちを入れ替えた方が良いんじゃないのか?」

3人はジンの身体の事を心配し、善意でその事を話した。だがジンはそれを拒否した。

「そんなの事は関係ない。俺の寝不足は俺の寝方が悪かっただけさ、シャメアは全く持って関係無いさ。もしもシャメアの性だとしても絶対にシャメアを責めない、やりたくてやってる訳じゃないんだし
、それに俺はシャメアのトレーナーだ。俺は絶対にシャメアを責めない」

そう絶対の意思の表明し3人を強引に説得して話を終了させる。実際この夢見の悪さはシャメアが原因であった、特性ナイトメアが知らず知らずの内にほんの少しずつジンの精神を蝕み始めていたのだ。シャメア自身もそれに気づいて責任を感じていた。だがシャメアはトレーナーであるジンの言葉である程度気が楽になったが、この特性をコントロール出来るようになりたいと心の底から願うようになった。

渋々納得3人を連れて再び足を進める一行。先頭を行くジンだが時々大きな欠伸を欠きながら足元をふらつかせている。彼の動きを見る限り随分眠れていないのが容易に理解出来る。そんな時、彼とユウヤの足元に突然影が浮かび上がる。だが空には雲一つ無い美しいと感じさせるほどの快晴。影が出来るなど考えにくいが事実として影は出来ている。何かと思って空を見上げてみると白いドレスを纏った絶世の美女と黒いスーツを来た絶世の美男が空から落ちてきているではないか!!

「いやなんでってあっぶねぇ!!」

ユウヤは身体をクッションにしてスーツの男を受け止める。

「いったたたた………大丈夫かいアンタ?」
「大丈夫だ、感謝と謝罪の言葉を述べさせてもらう。怪我をする所だった」
「へへへ良いって事よ。それとさ、お礼と謝罪してくれるのはいいんだけど退いてから言ってくんね?」

言われて気づいたのか、ユウヤの上から退いて改めて謝罪と例の言葉を述べ、ゼロと名乗った。それを素直に受け取るユウヤ。

そしてジンはジャンプして空中で美女を抱きとめながら衝撃を自分の身体で全て受け止めてからまるで天子のように優しげに地面に降りた。何故か美女をお姫様抱っこの状態になっているのでカミツレは思わずむっとした。美女は正に傾国の美女と言わんばかりの美貌を持っていた。美女は顔を上げてジンの顔を見つめると直ぐに顔を赤くし顔を背けてしまう。

「おいジンなんだ今の動き!?空中で衝撃と勢い殺すとか人間業じゃねぇよ!!」
英霊(とうさん)妖怪(かあさん)に習った」
「い、今なんか可笑しくなかった!?」
「別に?ご無事ですか?痛い所とか、気になる点はありませんか?」
「ぁ……ぃぇ大丈夫です」
「それは良かった、お立ちになられますか?」

美女は立てますと答え、足を下ろして改めてジンに礼を述べた。

「危ない所を助けていただき誠に感謝致します。(わたくし)はラムと申します」
「私はゼロという。先ほどの件については礼しか言えん」
「まあ気にしないくれよ、でも如何して落ちてきたんだ?」

ユウヤが事情を聞くと、二人は口を開いて訳を話してくれた。二人はホドモエシティからライモンシティへと移動する途中に休憩の為に近くの川に立ち寄ったのだが、そこで遭遇した黒いリザードンと白いライチュウに襲撃され、手持ちのマグマラシとデンリュウで反撃するも負けてしまい、更にリザードンのドラゴンテールで此処まで吹っ飛ばされてしまったというのだ。しかも荷物を丁度置いていたので回収しに戻りたいのだが、まだ出くわしてしまうのではないと恐怖心がある。事情を聴いた一行は困った人は見過ごせないとその川へと向かう事にした。

「申し訳ありません、態々ご迷惑をおかけする事になってしまい……」
「いいのいいの、旅は道連れ世は鬼ばかりって言うだろ?」
「それを言うなら世は情けな。まあ気にしないで下さいよラムさん、困って人は見過ごせないですよ僕達は」
「有難う御座います………私少し感動して涙が………」

思わず涙ぐみラムにすかさずハンカチを差し出すジン、この少年の女子力はカミツレ並みに高かったりする。その光景が長年連れ添ったカップルに見えたのかカミツレの機嫌は更に悪くなっていく。そんなカミツレの黒い空気を感じたフウロは冷や汗を欠きながら歩みを進める。そして遂に見えてきた川、其処に居たのは巨大な黒い体躯をし、青い炎を尻尾で燃やすリザードンと白銀ともいえる美しい白をしたライチュウがいた。その2匹の近くには二つのリュックが置いてあり、2人に確認すると自分達の物に間違いないと頷く。それを聞いてユウヤとジンが飛び出し2匹の前へと躍り出る

「リザードンにライチュウ!お前らの近くにあるリュック返してもらうぜ!」
「そして、ラムさんとゼロさんの仇も討たせて貰うぞ。行くぜ黒き闇から姿を現し、世界を悪夢で包め、シャメア!」
「レッツバトルスタート!メロエッタ!!」

ジンはシャメア、ユウヤはメロエッタを繰り出した。2匹は直ぐに戦闘態勢に入り相手を警戒する。ライチュウは悪人ずらな笑みを浮かべリザードンに視線を移した。リザードンも身体を起こしながら大きく吼えた。そしてかえんほうしゃと10まんボルトの同時攻撃を持ってバトルの口火が切られた。

「シャメア、シャドーボール!」「メロエッタ、ハイパーボイス!!」

黒紫色のエネルギー球と爆音の大声が火炎と電撃とぶつかりあい大爆発を起こして攻撃は相殺される。その中を突っ切る白い閃光、ライチュウは両手を光らせながらシャメアへと向かっていく。

「きあいパンチか!シャメア絶対当たるな!!」
『ハッ!!』

ジンの指示通りにライチュウのきあいパンチを深く注意しながら回避するシャメア。格闘タイプの技は悪タイプのシャメアにとって対敵、絶対に当たりたくないものだ。そして当たらない事に苛々し始めたライチュウは大きく振りかぶってパンチをするがそれも避けられると大きく体勢を崩した。

「今だ、あくのはどう!!」

両手から発せられたどす黒いエネルギーはライチュウに届こうとした寸前で火炎によって打ち消された。それはリザードンのかえんほうしゃ、メロエッタと戦闘しながらもそれだけの余裕を見せた。直ぐにメロエッタのインファイトが来るがそれをいとも簡単にいなして今度はリザードンがシャメアへ、ライチュウがメロエッタに襲い掛かる。

「ちっ!シャメア、ダークホール!!」
『了解!』

ジンは長引かせると厄介だと判断したのかダークホールを指示、シャメアは真っ黒い球体を生み出し、それを拡散させるように発射した。リザードンはその巨体で在り得ないとしか言えない小回りの良さを発揮し全弾を回避してみせる。

「ラムさんのマグマラシに勝ったってだけはあるな!でも負けねぇぞ、俺はあの二人の息子だ!シャメア!!」
『はっご指示を!!』
「あくのはどう!!!」

強い意志と気持ちの高まりに共鳴するようにシャメアのあくのはどうの威力も倍増し、波動自体も巨大化しそれをリザードンへと向ける。リザードンはまた小回りの良さで回避すると思われたが今度は避けずそれを真正面から受け止め、満足したような表情を浮かべそのまま倒れこんだ。あっけなさ過ぎる終わり方、まるで自分の気持ちの高ぶりを待っていたかのような。

「ラーイライ( ・´ー・`)」
「メンロォオオ!!!」
「ラーm9(^Д^)」
「うわうぜぇ!って俺がちょうはつに乗って如何する!?メロエッタ、サイケこうせん!」

超能力の光線をちょうはつをし続けるライチュウへと発射するが、ライチュウはうざったらしい顔を浮かべたままそれを回避し、更にちょうはつを続ける。

「ズサーc⌒っ゚Д゚)っ m9(^Д^)ラーイライー♪」
「なんか、ウザさが一周して何も感じなくなったわ………」
「メロ」
「ΣΣ(゚д゚lll)!?」

そう言われるとライチュウは膝を突いて如何にもショックを受けましたと言わんばかりにへこみ始めた、どうやらウザさが自分の持ち味だと思って居るようだ。その後も構えていたが余りにもショックが大きかったのか立ち上がる様子は見せず、復活したリザードンが担ぎ上げて何処かへ飛び立つまでそのままだった。

「なんなんだった、あの2匹」
「さあ………でも真面目に戦ったら多分苦戦は必死だったな。あのライチュウも相当なレベルだ」
「良かった、荷物は無事です」
「此方もだ」
「良かったわね」
「ほんとね………」

如何やら荷物は無事だったようでリュックを背負ったラムとゼロはその場で正座して4人に頭を下げる。

「本当に私達の荷物の為にここまでしていただき感謝致します!」
「本当に感謝の言葉しかない」
「否本当にいいですって。当然の事をしたまでです」
「では攻めてこれを受け取ってくれ、せめてもの感謝の証だ」

そういってゼロは懐から袋を出してそれをユウヤへと渡し、先に行くと去っていった。裕也が中身を確認すると貴重なげんきのかたまりが20個以上入っていたのだ。

「うわぁ凄いお礼ねぇ」
「本当に凄いわ………」
「ええっと私からもお礼を………」
「いやいいですって!こんな凄いお礼を貰っちゃってるわけですし!」
「そうですよ!どうしてもって言うならジンにしてあげて下さい!!」
「何で俺!?」
「そりゃ勿論」
「「ラムさんを受け止めた張本人だし」」
「………そうね」

確かにそうだけど……と渋るジンだが、ラムの矢張り私のお礼はお気に召しませんか………?という言葉に折れ、受け取る事にした。

「で、では目を閉じてもらっても宜しいでしょうか?」
「え?あっはい」

言われるがままに目を閉じるジン、すると抱き疲れたような感触と唇に暖かい感触を感じた。思わず実を開くとそこには

「なっ!!?」
「大胆……」
「な、何をっ………!?」
「!?!???!?!?!?」

なんとラムは抱きつき、ジンの唇を奪ったのだ。ジンは余りの事に思考が停止してしまったのか動きを止めラムはそのまま舌をジンの口内へと入れて、舌を舐め上げ唾液を吸い上げ自分の唾液をジンに流し込む。余りの事に周囲がフリーズし、5分間その行為が続くとラムは離れ、顔を真っ赤にして

「ご、ごめんなさい!さ、さようなら~!!!!」

と言い残して走り去ってしまった。フウロはいきなり目の前で行われた大人のキスに顔を真っ赤にし、ユウヤは羨ましがり、カミツレは黒いオーラを出しながらラムの走っていった方向を睨み続けた。そして問題のジンは唇にそっと触れて、行為中の暖かさと気持ちよさを思い出してしまい更に頭が茹で上がりフリーズする。


とんでもないハプニングを体験したジン、ラムの存在は彼の心に深く刻み込まれた!だがカミツレに気をつけるんだジン!ポケモンリーグを目指す旅はまだまだ続く、続くったら続く!!おやぁっ?


『全く、見極めだと言うのにいきなり惚れこむ奴があるか』
『し、仕方があるまい。我とてあのような男はタイプなのだ///そ、それにあれは我のは、初めてだったのだ………!』
『ハァ。伝説が聞いて呆れるな、さてと苦労をかけたなライチュウ』
『そ、そなたもだリザードンよ』
『さてユウヤ。そなたの気持ち、そして強さ、これからも見届けさせて貰おう。何時か、我を従える日が来るやもしれぬ』
『さてジンよ。そなたの気持ち、意思、魂、これからも見届けさせて貰おう。そして何時か、我を………よ、嫁として貰って欲しいものよ………♪』


to be continued・・・  
 

 
後書き
何よあのラムとかいう女!!ジンに抱きついたかと思ったら
次にはキス!?絶対に許さないんだから!!!!
それにジンもあの女を意識しちゃってるのか最近呆けがち!!!
こうなったらバトルよジン!貴方の心、私がゲットするんだから!!

次回、ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

カミツレ対ジン!恋する乙女のフルパワー? / イーブイはどの子に進化させる?

カ「皆もポケモンゲットで、Nice smile!!」  
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