| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

(仮称)転生教師バグま!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

原作開始前
  3時間目。造物主って何が為に魔法世界を作ったんだろうか? by作者

 

「ふむ、貴殿が噂に名高き金髪の殲滅王(きんはつのキング・オブ・ディバウア)のトバルカイン殿か?」


 やあどうも、おはこんばんちわ。


 どの挨拶の時間かは知らんが、取り敢えずハローハロー。今現在は取り敢えずトバルカインで通してる転生者さんだよん。生前の名前が使えないらしいから、某神様作品の魔名だとかその他にも色々と使ってる。
 現在の時代は紀元前620年である。まだ魔法及び魔術等が一般的に認知されている時代だ。

 さて、今現在困ったこと、と云うよりも、面倒な事が結構な頻度で起こっている。
 理由は言わずもがな、目の前の存在達である。放浪してる最中、戦争や各地の小競り合いに遭遇すると高確率で巻き込まれる。その際、魔法が秘匿されていない時代と云う事もあり、広域殲滅魔法で死なない程度――威力調整が大変だが――に殲滅していたら高額の懸賞金が掛けられ(支払いは生存している場合のみ)、二つ名や異名やらを沢山付けらた。その上で実力差も分からないような有象無象が挑みかかって来る様になってしまった。
 目の前の存在も同じ様な輩だと面倒だなぁ。


『人に名を聞くときは手前から名乗るのが礼儀って親に習わなかったのかタコ共』
「む、其れは失礼した。私の名はアレクサンドラ。アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア。魔法使いだ。そしてこちらが」
「ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア。アレックスと同じく魔法使いで、アレックスとは従姉妹関係だ」
『ぬ。名乗りを上げて尚攻撃を仕掛けてこないところを見るに、貴様等二人は俺の首目当てじゃないのか?』
「フフ、あの様な阿呆や気違い共と一緒にされては困るな。相手と自身の力量差も分からない程間抜けでは無いつもりだ」
「と云うか、あの様な者達と同列にされるなど、不愉快な事この上ないぞ」


 そう言って二人は苦い顔をする。まあ、気持ちは分かる。俺も嫌だ。


『まあ、名乗られたのだから名乗り返しておこう。トバルカインだ。他に、ヴァレリア・トリファ、クリストフ、ローエングリン、ヴィルヘルム・エーレンブルグ、ベアトリス、レオンハルト・アウグスト、マレウス・マレフィカルム、ナハツェーラー、ザミエル・ツェンタウァ、ウォルフガング・シュライバー、フローズヴィトニル、カール・クラフト、メルクリウス、カリオストロ、トリスメギストス、ジークリンデ、ディアーチェ、シュテル、エーベルヴァイン、エグザミア、他にも色々とあるが、まぁ好きに呼べ』
「ならば、カインと呼ばせてもらうとする」
「私もそう呼ばせて貰うぞ」
『で、魔法使いのお二人様が何用だ? 今時分、この地の魔法使いは教会に属す、若しくは教会の為以外に魔法を使えば皆等しく異端の烙印を捺され、魔女狩り部隊のターゲットにされる。(教会的に)イカれてる奴と、(フリーの奴的に)頭がイカれてる奴のどちらかしか居ないが、貴様等はどちらだ? 俺的には前者だと時間を無駄にしないで済むから有難いんだが』
「安心してくれ。私達は二人共前者の魔法使いさ」
「序でに言えば、私は先天的な不老不死、アレックスは先天的な不老不滅の存在だ。故に、教会の阿呆共に追い回されている」
『ん? 不老不死は分かるが、不滅? 』
「ああ。私は不死の者と違い、殺されれば死ぬが近くの生物に魂を移し、その体を乗っ取って永らえる。稀有な体質を持っている。相手によっては副人格的な立ち位置で共存する事も可能だ」
『何だそりゃ。稀有な体質ってどころじゃねぇぞ。よくもまあ、魔女狩り部隊に捕まらずに生き延びていられたものだ。不死殺しの魔法魔術は確立されていない分、並の拷問すら生温い諸行をされる。俺は何度もその光景を目にしてきた。そしてその都度、魔女狩りと称して不死者を嬲っていた連中を皆殺しにし、精神が壊れた不死者を滅してきたモノだ』
「それだ。私達が今日に貴方に声をかけた理由は。カインよ。貴方は如何に思う? 教会に属さなければ異端。属していても、外法や禁忌の書物を見ただけで魔女と断じて喜々として非炙り、杭打ち、打ち首、腰斬、八つ裂き、魔術による嬲り殺し、陵辱。教会が腐っているせいでこの有様だ。カインはこの様な世をどう思う?」
『あ〜……質問の意図を図りかねるんだが。それは魔法使い的な意見を言えばいいのか? はたまた魔法を使えない一般人の意見を言えばいいのか?』
「……質問を変えよう。その様な迫害や差別が無い世界を貴方はどう思う?」


 差別や迫害の無い世界ねぇ。


『……なるほどねぇ。迫害や差別が酷いなら、そのような事が起こりにくい世界を造っちまえと云う結論にでも至ったか? そしてそれに協力して欲しいと?』
「ああ。その通りだ」
『面白いじゃないですか。いいよ? 乗った。協力しよう』
「本当か!? 貴方に手伝って貰えるなら百人力。否、億人力だ!」


 その後、オレはアレクサンドラとパトリシアと一緒に世界構築の術式、何処に創るか、維持に使う魔力はどうするか等を話し合った。

 
 

 
後書き
・教会
 所属するのは主の為神の為と称して気に入らない相手や気に入った相手を殺したり慰み者にする、自分勝手で自己中で下衆で外道で気狂いばかりな魔法の管理団体を謳う宗教団体。HSDDのフリードみたいな奴ばっかり所属している。西暦に入る辺りでにキラが完膚なきまでに消し去ります(予定)

 2020/1/26
 シリウス。シリウス・ルピア・ザ・マクダウェル・エンテオフュシア
    ↓
 アレクサンドラ・ヨハイル・フォン・マクダウェル・エンテオフュシア

 メビウス・スカー・ザ・ヴェスペルスジミア・ハル・エンテオフュシア
    ↓
 ローレンス・バシレウス・ヘラス・フォン・ヴェスペルスジミア

 に変更 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧