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ゼロの使い魔ー紅の書ー

作者:使い魔
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新たな旅立

 
前書き
サイトも登場しますが最初は絡みないです。 

 
  「大丈夫・・」

  クーと一緒なら・・・・

  二人とならどんなことだって出来る。

  どこへだって・・行けるーーーー

  固い絆を認識するようなにクーの手を強く握った。
 
  無情にも崩れゆく浮遊大陸の足場が崩落する。
 
  アンゲルでなんとか落ちずにぶら下がったけど
時間の問題だとわかってしまう。

  「クー・・・・」

  崩れゆく大地と瓦礫の中・・ 不安げな眼差しでクーの背中を見守る。

  「だいじょーぶッ」

  こんなところで終わらせてたまるか!

  「まってろ・・」

  絶対に助ける!

  「いま・・引き上げる」

  出血し軋む左腕にムチを打ちレンを決して
離さない。

  しかし・・この状況でアンゲルの力のみだと
引き上げられる重量は一人が限度なのだ。

  「クー・・」

  (ーーこのままじゃ・・)

  「無理だわ私がいたら」

  (ーーダメ)

  「上がれない・・・・」

  (ーーでも・・貴方はいつだって・・あきらめないから。)

  「大丈夫!!! あきらめんなレン!」

  レンがいないと意味がねぇんだよ!

  「これからッ・・いっぱい」

  もっとレンとしたいことが・・
山ほどあるしな。

  「楽しい事やるんだぜ」

  今度はのんびり綺麗なもの探す
旅をするのもいいな・・

  「オレ達ッ・・」

  一瞬・・顔が歪んだ・・それでも・・
前を向いてる。

  「今度は・・どこ行こうか? レンが望む場所なら・・」

  ただレンの笑顔を見るのが好きだから・・

  「どこだってオレが連れてってやるーー」

  はじめて・・会ったときみたいに。

  「世界はまだまだ広いんだぜ」

  エディルガーデンにもたどり着いた
オレ達なら。

  「見た事ないものオレが・・」

  どんな・・秘境だって楽勝だ。

  「見せてやる行ったことない所も絶対・・」

  その旅は楽しいだろうな・・

  「連れてってやるから・・」

  オレも行きたいんだレンと・・

  「ーーーー約束だ」

  (傷が痛んで辛いはずなのに・・)

  「だからッ・・」

  「あきらめたら・・もったいねーよ」

  (クーが笑っている。)

  「そうだろレン」

  この笑顔に何度も救われた・・

  「レンちゃんとオレに・・」

  「つかまってろよ! ぜったい
 」

  「手ェ・・はなすなよ・・ッ!!」

  ( ・・・・だから)

  「ーーーークー・・」

  「ーーもういいよ」


  「ばっか!! 何言ってんだよ・・」

  「オレにまかしとけって」

  「大丈夫なんだからッ」

  「レ・・・・」

  「クー・・」

  「いっぱい・・ありがとう」

  (あなたが・・大好き)

  愛しいクーの手を離すこのままだと・・
クーも危ないから。


  (ーーありがとう)

 ◇◇◇

  瓦礫が舞い崩れていくなか叫んだ。

  「レンーーーー!!」

  オレ一人だけ残っても意味がないんだよ!!
落ちゆくレンを追うように飛びこむ。

  「ーークー・・どうして?」

  泣きそうに揺らめく瞳で。

  「いったろ・・」

  絶対に離してやるかってんだ・・

  落ちながらレンの両手を強く握り
水平に向き合う態勢のまま落ちる。

  「見た事ないものを・・」

  「見せてやるってさーー」

  (また・・この笑顔に・・)

  (こころが・・いやされる・・)
 
  (ーー私の日溜まり)

  「ーークー貴方となら」

  「どんな場所でも・・楽しいわ」
 
  「ーー契約だレン」

  「もう少しだけ・・力をかしてくれ!!」

  こくっと・・頷く。

  「風纏いて契り龍ん」
 
  穏やかな風が吹くと二人の鼓動が重なりあい、
大きな風の大剣えと姿を変える。

  「ーーレン・・」
 
  「着地前に風で和らげよう」

  「ーー任せて・・クー」

  大剣を構え、ふるタイミングを計っていると・・
星の形をした何かが真下に表れ。

  導かれるように暗闇の中を落ちていく。

  「なんだこりゃ・・?」

  未知な現象に驚きを隠せないが
レンがいれば・・

  「ーークー・・」

  クーがいれば・・・・

  ーーなんとかなる・・

  見つめあい、手を更に強く握るけして
離れぬようにと・・
 
 

 
後書き
少しずつ書いていきます。手探りで書いてますので・・ 
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