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神の左手を持つ雀士

作者:湯鵜
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10話-男子個人戦編 その1-

 
前書き
記念すべき10話です。
後、2話でワンクールですね。だから、といって何もないと思う。
当初、全く読まれなかったら10話で俺たちの戦いはこれからだって書いて終わろうと思ってましたが、10人もの方にお気に入り登録していただき、モチベーションが湧いてきたので行けるところまでは行こうと思います。

こんな駄文ですがこれからもよろしくお願いします。 

 
全国高等学校麻雀長野県大会が開幕した。
男子個人戦は去年インターハイ出場の3人の学校はシード枠があり、三人が本戦からの登場。
残りの29枠を争う予選がある。
予選は東風を10局行い、トータルスコアの上位29名が本戦出場
本戦はトーナメント方式で半荘を行い上位2名が勝ち上がれる。決勝だけは半荘2回となる。

<会場>
「さーて、京太郎いよいよ。予選大会だが、体調は大丈夫か?」
「いや、ダメっす。緊張して。」
「なんで、緊張すんだよ。お前は素人同然なんだから、本戦にいければいいんだよ」
「そうっすね…って、予選突破なんて無理っすよ」
「何いってんだよ。俺なんか1年で全国だぜ。余裕余裕」
「いやいや、俺は結局、咲達とやって一回もトップとったことないですし」
「言っておくが咲とかは男子にしたら余裕で化物で全国でもないとあんな奴いねぇーての
それに、俺の後輩だろ。俺は今年こそ全国の頂点とるし。長野の頂点も今年はもらう。」
「いやっ、後輩をそんなにいじめ無くても....って、先輩は去年優勝してないんっすか?」
あれっ、言って無かったっけ?
「俺は去年2位だ。去年は当時2年のあの人に負けた。」

視線の先には取材を受けている正峰高校3年 昨年全国ベスト8の 喜多方さんがいた。
やはり、団体優勝チームの主将は話題の的だな。
精々今のうちだけは目立ってな。今年は俺が勝つ!!


<予選観覧席>

そろそ始まるか。京太郎のやつくじ運ないな。
初っ端から、同じ卓の相手が団体1,2,3位から一人ずつとは...
だが、自信を持たせるにはもってこいの相手か
「久しぶりだね。三嶋君。」

声がした方を振り向くとそこには喜多方さんがいた。
「お久しぶりです喜多方さん。団体優勝おめでとうございます。」
「ありがとう。隣座っていいかな。」
どうぞといい、喜多方さんが隣に座った。

「今年も団体は出なかったね。君とは一度でも多く対局したいのに残念だ」
「すいません。部員が足りないので。頭数なら俺の友達を使えば出れたのですが。そんな素人じゃあ相手にも失礼ですからね。」
「それもそうだね。あの子は君の後輩かい?」
「そうです。まだまだですけど」
「あそこのうちの武田はやるよ。2年ながらうちの大将をつとめたくらいだからね。君のとこの1年生もくじ運がないね。」
「そうですか。
でも、さっきも言いましたが相手にもならない奴なら俺も出場させませんでしたよ。」

『ロン』

「俺も奴も舐めると、喉元噛み千切りますよ。」


『一気通貫、清一色。40符8翻 16000。倍満です。』
京太郎のあがり宣言が会場に響いた。


 
 

 
後書き
この京太郎は原作より強いです。
理由としては先輩が教えてくれているというのもありますが、雑務はみんなでやっているので麻雀にも集中できているの一番の要因です。

さぁ、どこまで勝ち進めるのか。(正直、決めてない) 
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