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遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜

作者:ざびー
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エピソード6 〜紫苑姉登場!?〜

 
前書き
ヒロイン追加?いや、紫苑くんはおり主兼ヒロインな気がする… 

 
「レッドは出て行け!ここは俺ら誇り高きオベリスク・ブルー専用のデュエルフィールドだ!」

校長室を出た後、ぶらぶらしながら校内を探検しているとデュエルフィールドに来ていた。そこでレッドの生徒が二人がブルーの生徒に絡まれていた。レッドの生徒の内1人は実技試験の時に会った十代だった。それに、ブルーの生徒は絶対にプライドだけ無駄に高い奴らだ…自分で誇り高いとか言ってるし。

これ…絶対に巻き込まれて面倒事に発展するパターンだよな…十代には悪いがスルーさせてもらおう。俺はピンチに駆けつけるようなヒーローじゃないんだよ。

「お!紫苑じゃん!おまえ、ブルーの生徒だったんだな。」

「あ…可愛い人っす」

男に可愛いはないぞ…

「・・・・・・・・やっぱし、巻き込まれるのね。久しぶりだな、十代。そこのメガネは?」

「僕は丸藤 翔って言うっす。十代のアニキの舎弟になったっす」

「よろしく、叢雲 紫苑だ。それとなんであいつらに絡まれてるんだよ」

『俺はピンチに駆けつけるようなヒーローじゃないんだよとか言ってたの何処の誰ですかね?思いっきり、どうにかする気でしよ』

うるさいよ!?ホントは関わりたくないけど、かかわったちゃったんだから仕方ないじゃん!

「なんかなここはブルー専用だからレッドは出てけって言うんだよ。ちょっと使わせてもらうぐらいいいじゃないか、ケチ…」

最後のは声を最小にして言うが、ブルーの生徒にはバッチリ聴こえていたみたいで怒り出す。

「んだとぉ!?お前らみたいな落ちこぼれのレッドが使ったら、神聖なデュエルフィールドが穢れちまうじゃないか」

そうだそうだ
と囃し立てる残りのブルー生。

「諸君、静粛にしたまえ」

リーダー格らしき人物が声を発するとうるさかった取り巻きたちが一斉に黙る

「そいつ、お前らよりやるぞ。そこの110番は手を抜いていたといえ、あのクロノス教諭をまぐれでも倒したんだからな。」

「っふ、実力さ」

「こいつ、誰?」

誰だこのツンツン頭。ものすごく小物臭がするぞ

『こいつはくせぇ、小物臭がぷんぷんしやがるぜ。的な?』

エアトス、わざわざネタに走るな。しかもそのチョイスがお前のキャラととことん合ってないぞ

「おまえ、万丈目様を知らないのか!?」

知らないから聞いてんだよ。しかも様付けww

「俺ら一年生の中でも、中等部からの生え抜き超エリートクラスのナンバーワン!」

「未来のデュエルキングと呼び声高い、万丈目 準様だ!」

「それに、卒業後にはプロデュエリストになるのが決まってるとか決まってないとか」

それぞれモブABCが次々とツンツン頭の紹介をしていく。それを聞いている当の本人も満更でもない表情をしている。

『あぁ、思い出しました!?』

え?マジで!?

『確か万丈目グループって財閥の跡取りで、ほらマスターも年に一度や二度あってますよ!大会で』

「あ!思い出した!確か日本ジュニアデュエル大会で…」

「ふふ、やっと思い出したか」

「"ヘル"とか"地獄と"か付くやたらと厨二要素の高いデッキを使ってた毎年2位止りだった奴!!」

一斉にずっこけるブルー生徒。意外とこいつらボケ担当なのか?

『一位はマスターでしたよね〜。』

弱過ぎて記憶から抹消されてたんだ。いやだってさ、地獄戦士を単体で出してきて、ドヤ顔したり、伏せカード1、2枚伏せといて、わざわざ攻撃力の低いモンスターを攻撃表示で出してあからさまに攻撃を誘ってたりするんだぜ。

あ?正体バレないかって?その時も変装してたからバレないバレない。ついでに望月シオンとは違う変装だからその辺も問題なし

「確か君もクロノス教諭を倒した一人だったね。」

顔を痛そうにしながら立ち上がる万城目。
ズッコケたときに顏からいったのかな?

「話戻すけど、初ターンで攻撃力3000且つ貫通持ちを出しておいて手加減もなにもないだろ」

「お!そうだよな紫苑!」

肯定されて嬉しそうにする十代と明らかに不機嫌になる取り巻き's&万城目

アレ?なんか地雷踏んだ?

「なら、俺とデュエルをしようじゃないか。そうすれば、クロノス教諭が手加減をしていたかわかるし、それに君の実力もわかる。」

あ…やっぱそうなりますよね〜〜がんばれ、十代!

「いいだろう、紫苑さん?」

「・・・Oh」

まさかの俺かよ…しかも、やっぱり女と勘違いされてるし…

「あのな〜俺はおと「あなた達、何してるの?もう歓迎会始まるわよ」最後まで言わせて!!」

声のしたほうを振り向くと見事な金髪を腰辺りまで伸ばしたスタイルのすごい美人がいた。

『大丈夫です!マスターはあの金髪よりも綺麗で美人で可愛いです!金髪美人はいても、銀髪美少女は希少ですから!』

なにさりげなく美少女とか言ってんだよ!しかも、希少とかなんなのさ!俺は普通に黒髪がよかったよ!

「やぁ、天上院君。この身の程知らずのドロップアウト達にこの学園の礼儀というものを教えてやろうとしていたところだが一緒にどうかな?」

万城目…女性に対してそのセリフはない。流石に男の俺でもひくぞ…

「そろそろ、歓迎会が開かれる時間よ」

万丈目は舌打ちをして、取り巻きを連れて出て行った。

「それとあいつらにあんまり関わらないほうがいいわよ。」

そう言いながら、腕を掴んでくる。・・・・なんで?

「お、心配してくれるなんて俺に気があるな?」

十代のジョークにも嫌な顔をせず、微笑んで返す。
美人が笑うと絵になるな。

『マスターも笑えばいいと思うよ』

どこのシンジくんだよ!?てか、タイミングがおかしい!笑って俺にどうしろと?

「じゃあな、紫苑と…え〜と?」

「天上院明日香よ。行くわよ、紫苑さん!」

「ど、どこに…」

嫌な予感がして、ダラダラと冷や汗が垂れる

「どこって、歓迎会によ。女の子は全員、ブルー寮なんだから」

俺の腕を引っ張りながら、走りだす明日香

「ちょ、ちょ、ちょっとまってぇぇぇえ!!俺は男だぁぁぁぁぁあ!」

俺の声は虚しく廊下に響いただけだった






「よかった…歓迎会が男女混合で助かった…しかし、相当豪華だな」

会場に入った後は明日香から離れて、なるべく人目につかない場所を選んで手にした料理を口にする。
なんというか料理の質といい、バリエーションといいとにかくすごいのだ。

これは是非レシピ教えてもらいたいな…

『ますたぁぁぁぁぁ〜〜、私も豪華な料理食べたいですぅぅぅぅぅぅ〜〜実体化させてくださいーーー』

無理

『そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!』

この世の終わりだという感じで項垂れるエアトス

まぁ、今度何か作ってやるから。

『本当ですかぁぁぁぁあ!絶対ですよ!!』

うるうると目に涙を浮かべて懇願してくるエアトスはなんというすごく癒される


「あ!ここにいた!」

ギクリとして、声のした方を向くと先にほど、自分を強制連行した明日香と何人かの女子がいた。

「まったく、着いたらすぐにどこか行っちゃったから探したわよ。」

探さなくていいから!?

「明日香さん、この方は?」

茶髪の子の一言で自己紹介タイムに入ってしまった。男女比が1:5。地獄か!

「叢雲 紫苑だ。よろしく」

「自己紹介はさっきしたと思うけど、私は天上院 明日香よ。よろしくね、紫苑」

「私は枕田ジュンコよ。」

「あぁ!思い出した!あなたってクロノス教諭を倒した娘ね!あ、ごめんね。私は浜口ももえよ。」

娘の文字が間違ってるぞ!正しくは子な

「あら、やっぱりあなただったのね。私は好きよ、強い人」

そう言いつつ、身体を近づけてくる。
誰この高校生の癖に妙にアダルトな口調な人は…

「雪乃ちゃん、紫苑さんが困ってますよ〜」

「ふふふ、顔を赤くしちゃって可愛いわね。私は藤原 雪乃よ」

「私は宮田 ゆまです!よろしくね!」

ハキハキとしたゆまと名乗った子はいいとして、雪乃とかいう女性はなんか苦手だ。

女子五人に対し、俺一人とか居心地が悪すぎる。しかも、全員俺の性別を女と錯覚しているからたちが悪い。


「しおーーーーーーん!!!」

突如大声で名前を呼ばれ、ビクリと肩を震わせる。

ま、まさか…

銀髪を揺らしながら、こちらに走ってきている人がいる。そして、その紫の瞳は俺を目線に捕らえている。
もうお気づきですね。案の定、ウチの姉です。はい…

「久しぶり!紫苑!!」

「あうち」

そう言いつつ、抱きついてくる。というよりタックルに近い
そして、俺をホールドしたまま頬をこすりあわせてくる。

ものすごく周りからの視線が痛い

「あ、あのあなたは?」

代表として明日香が訪ねてくる

「新入生の子かな?私は3年生の叢雲 翠。よろしく」

「え?叢雲?」

同じ苗字したも、叢雲なんて珍しい苗字はそうそういないだろう
この場に居た女子たちが驚きの表情をあらわにする。

「まぁ、想像通りだろうよ。これはうちの姉です。」

「そゆこと。私は紫苑の姉で、紫苑は私の可愛い妹。つまり、姉妹だね」

「何ナチュラルに嘘を吹き込んでんだよ!俺は男だ」

「またまたご謙遜を。紫苑が男だったら、世の中の女の人はみんな男ってことになるよ」

「わけが分からんわ!!とにかく、嘘を吹き込むな!みんな唖然としとるだろうが」

実際に、他のメンバーはあんぐりと口を開けてこちらのやりとりを見ている。
これくらいで驚かれても、日常茶飯事なんだが…


「なかなかがいいんですね…」

「「「えぇ…」」」

「優しいお姉さん、羨ましいです♪」

一人ゆまだけ違った感想を持っていた 
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