でんきタイプで縛りプレイ
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10話:ろくでもない奴ら
前書き
無茶苦茶ですが、生暖かい目で宜しくお願いします
豪華客船の一日目が終わる。
さて、ハミガキもトイレも済ましたし後は……
「あのさ……ここ俺の部屋」
「知ってるわよそんなのこと、ガキんちょハルト」
「……知ってるんだったら寝るからもう帰ってくんない?」
「カスミは帰っていいけど私は残っていいってハルトは心の中で願っているわ」
「……お前も出て行けよナツメたん」
このビッチ共を排除したい。クチクシテヤルー!
「ハルトさん、私はここに残って構いませんわよね?」
「うん、もうエリカたんと寝れるのならこの世界がエロゲーになってもこの身が滅びても構わない!!」
「まあ……///」
「「………」」
おっと、ついうっかり本音が出てしまった。ヤバイ鬼共がこっち睨んどる。
とりあえず、この2人を部屋から追い出してエリカと寝た。
男に生まれてよかった。
ふはははっ、俺の完全勝利だ。
そして、2日目の朝を迎える。
最悪の夢オチと共に……
『うはっwwこいつマジ漏らしてやんのwwしかもアヘ顔ってやつwwwwちょーウケるんですけどwwwww』
『きゃははっwwアタシの電気あんまが良かったのねwwじゃあ次はもっと気持ちよくさせてあげるwwww足で踏んであげるwwwwwwww』
『まぁ散々ウチらから逃げてくれた罰だし当然っしょwwペットが逃げてんじゃねーよwwwwwwww』
たぶん美少女3人という組み合わせがアカンかったんやろうなー。
…………………オネショした。
思い出したくもないトラウマのおかげて…………………
「ご、ごめん……エリカにくっついて寝てたから……その…………」
「」
「エ、エリカ……??」
「」
返事が無い、魂が抜けているようだ。
このあと、意識を取り戻したエリカたんが「まだ子供だから仕方ありませんわよね、あははっ」と乾いた笑みでこれの処理を手伝ってくれた。
ショックだ。完全にドン引きされた、もう俺はお嫁に行けない。
「あんたエリカにナニしたのよ? あの子、部屋に閉じ篭っちゃったわ、このマセガキ」
「………」
朝食も食べてないよな、俺のせいだな、もう死にたい。
エリカの部屋の前まで何回か行って扉越しからだけど謝っても返事こないしな。
嫌われたな、よし、もう死のう。
「大丈夫よ、ハルト。私はエスパーだからハルトがナニしたのかも視えたし羨ましかったけども……」
おい。この変態。
「でも、あの子ならその事をきっと許してくれるわ。だから、エリカが部屋から出てくるまで待ちましょ? ポケモン勝負でもしたら気持ちはきっと楽になるわ」
「ナツメぇ……」
ナツメが俺を慰めてくれる。
「お前…実はイイ奴だったんだな」
「失礼ね、最初から私はイイ奴よ」
よし、誰かとポケモン勝負でもしよう。
ナツメ以外で。
勝てそうな奴を探して……
「ヘイ、ユー。ビッチガールズとつるんでいるマセガキボーイww」
「あ??」
「暇ならミーとポケモン勝負するデース。ユーにならミーでも勝てそうデースwwww」
「……上等だよクソッタレが。おい、おっさん。俺が勝ったらバッジもついでにくれよ」
「OK!OK! ユーがミーにビクトリーしたらこのオレンジバッジをスペシャルにくれてやるデースwwww」
トレーナーを散策していたらカモがネギを背負って勝負を仕掛けてきた。
クチバのジムリーダー・マチスは……朝から酒飲んでるな。ヤケ酒のようだが。
「ゴーwwミーのライチュウwwww」
「ライライッwwww」
やはりマチスはライチュウを繰り出してきた。
「ミーのポケモンはライチュウオンリーデースwwでもwwバッツwwユーは何体ポケモンをチェンジしてもOKデースwwww1on6でもノーマンタイwwwwビコーズwwwwユーみたいなベリーチャイルドにハンデをテイクしてあげるのがジェントr……オゲェェエエ」
「………」
吐くぐらいにテンション上げすぎだ。
最後ら辺何言ってるのかわからんかった。
「ライライwwライライチュウwwオロゲェェェエエwwwww」
ライチュウが貰いゲロ……
「さて、ピカさんこんな雑魚はさっさと片つけようぜ……」
「ビカッ……」
ピカさん一体で十分だな。
「審判は、全国のジョーイ&ジュンサーファンであるこの俺ことタケシに任せてくれ」
「これ、公式戦だからな。ちゃんと俺が勝ったらバッジは貰うからな」
「オーケー、その時は俺が責任持ってバッジを渡そう。さぁ、試合を始めてくれ」
ゴングの金が鳴った。
朝一のポケモンバトルはジムリーダーとショタが戦っているということでギャラリーはそこそこいたりいなかったり……
「おいおい、この勝負もう勝ち見えているだろ、あのライチュウさっきから吐いてばっかじゃん。足元がフラフラだぜ? いいなー、これでバッジ貰えるんだからなー」
「でも、あっちのハルトって奴のポケモン見てみろよ? 珍種かよあのピカチュウ。ありゃ、相当体怠けてるぜ。ぶくぶく太ってらぁ、ポテチ食ってる場合かよ」
何やらモブたちが煩いが。
いつものように、試合が始まるとポテチを食べるスピードを早めるピカさん。
完食してはいつものように空になったポテチの袋を丸めて俺に返してくる。
それだけでギャラリーが沸くんだが……
「ハッハッハーッwwユーのピカチュウはインタレスティングでユーモア溢れるエンターテイナーなポケモンですネーwwwwバッツwwwwポケモンバトルにそんなものはノットニードなのデースwwwwwライチュウwwwwwww【メガトンパンチ】で一発K.O.してやるデースwwwwwwwwww」
「ライライチュウwwwwwwwwww」
ライチュウがヒャッハーいってその右拳を振り下ろしているようにしか見えなかったけどな。
振りかぶりぶん殴りピカさんの顔面にクリーンヒットした。
とても鈍い音がした。酔っていても相手はライチュウだ。ピカさんが反動でよろめくほどのダメージをもらった。それと同時にギャラリーがさらに沸く。
「ハッハーwwライチュウはピカチュウのエヴォリューションしたポケモンねーwwwwよってピカチュウがなどアウトオブガンチュウwwwwwwwwwwwwwww」
「………」
さて、ダジャレはスルーして………。
ピカさんはよく耐えた。
よってこれでお終いだ。
「ピカさん……【カウンター】」
「ビカッ……(あんちゃん覚悟できてるんだろうな?倍返しだ!!)」
「「ファッ!??」」
やられたらやりかえす。それがピカさん。
ライチュウはピカさんのカウンターによってぶっ飛んだ。
もうポケモンワザじゃないよな、殴るって……
そんでもってちょうど後ろにいたマチスと衝突するわけだが、そこで追加のダメージを負って戦闘不能になった。白目向いてやがる。
運も良かったが、中途半端にダメージを与えたのが悪かったな。それがお前らの敗因だ。
「ウ、ウィナー、ハルト!!」
「……おう」
「ビッビカチュウ!」
試合終了。
こうしてあっけなくも俺はマチスに勝利し、タケシにマチスのポケットを漁らせてはオレンジバッジを手に入れるのであった。
そして腐女子が湧いたがな……
あと、ピカさんと勝負させろというトレーナー共が煩わしかった。ビッチもな。
「おめでとう、ハルト。ポケモンバトル、観ていたわ」
「……ん」
ナツメが頭を撫でてきた。
今は別に嫌じゃない。
それより、ナツメは1人だった。
「あぁ、他の二人はきてないわ。カスミは彼氏探しするって言ってたわね……」
早く彼氏見つけてほしいな……俺の貞操のために。
それよりもエリカの事だけども。
「察しなさい」
察したくもないんだが。
「……もう一度、謝ってくる」
俺はこの後船内に戻ってずっとエリカの部屋の前でウザイほど謝りまくった。
お許しが出たのは2日目のディナーが終わってからだったかなー……
ただ、
「うふふふっ、ハルトさぁ~ん。ちゃんと責任取ってくださいね?じゃないと素敵な叔父様達の所へ行っちゃいますわよ~」
「ふぇぇ……」
なんか脅された。
あの清楚でおしとやかなエリカたんが耳打ちして脅してくるんだ。
責任取らないとおじさん達と悪い遊びしちゃうぞ☆アヘ顔ダブルピースしちゃうぞ☆みたいな感じー?
もちろんそれは困るぞ、ショックだぞ。
でも、もうやだ、エリカだけはまともな人間だと信じていたのにッ!!
エリカとは普通にイイ感じでお付き合いとか考えていたのに!!
これじゃただのビッチじゃねぇか!??
「ハルトにピーされたのだから仕方ないわ、誰だって女ならメスブタになるわよ」
「解析してないでナツメさんお願いします助けてください!!」
ナツメに助けを求め手を伸ばすが届かず。
俺はエリカに部屋に引きずり込まれ一夜を過ごすことになった。
まぁあとからナツメがテレポートしてきてナニは未遂に終わったがな。
こうして2日目も終える。
両手に華っつーか両手にビッチに挟まれて寝ていたんだけども。
俺は悪夢からまだ解放されない。一生解放されないのを改めて知ったのだ。
『ハルトちゃ~んww今日のお仕置きは今まで溜まりに溜まってきた鬱憤を晴らすためにいつもよりも過激でちゅけど死なないでねーwwww』
『今日はアタシらの知り合いのゲイ君とホモ君とバイ君を連れてきましたーwwww』
『ウチ、ちゃんとカメラ回してるからイイ声で鳴いてくれよなwwwwオラ、お前たちの好きにヤっちゃいな』
『『『ウホッ、イイ男いただきます!!』』
…………また漏らした。
俺の知らない記憶と共に…………いや、記憶を抹消したと思ったんだがな…………
しかし、2日連続でこれはアカン。
やっぱりコイツらと寝たせいだ。絶対そうだ。
「……おはよう、ハルト。2日連続でオネショしたのね、ありがとうございます!」
「お礼言われちゃった!??」
もうこのナツメはショタコンでもビッチでもなくただの変態だ。
「あぁハルトさんのニオイに包まれたイイ朝ですわね、おはようございます」
「……おはよう」
船から海へ飛び込もうかな、身を投げよう、そうしよう。
変態のエリカはいらないんや!
「それにしても何かしら……外が煩いわね、変な曲が流れているわね」
そうなんだ、悪い目覚めで最悪の気分なのだが、それプラスこのBGM? 本当にうるさい。
「こんな朝早くからはた迷惑な方もいらっしゃるのですか」
「この曲、たぶんメインホールから流れてるわね……」
「……どれだけ大音量だよ」
目覚めの朝にはちとヘビーだ。
ガンガン音楽鳴らしやがって……
嫌な気分になる。不安になってくる。とても焦燥感に駆られる曲だ。
「つーか、この曲……」
「心当たりがあるのですかハルトさん?」
……まさか、そんなワケがないんだがな。ゲームにはない豪華客船5泊6日も何するのかよく分からない旅に、この曲はない。
でも、俺の予想が当たっていたとしたら最悪だ……
「ハルト、着替えて行きましょうか、なんだか胸騒ぎがするわ」
「……何が見えた?」
ナツメの透視。
「……何も見えなかった。こんなことは今までに一度もなかったのに」
「ナツメさん……」
たぶんネタバレ防止だと思ったのは俺だけか。
ナツメの透視やら未来予知やらそんなエスパーな能力を使用されてはゲームは成り立たないのだろうけども。
俺達は急いでメインフロアに駆けつけた。
そこには沢山の人がいて迷惑行為をしている者達と対峙していたんだ。
「あの殿方達が……」
「これはまた珍客みたいね……」
「……ふざけた連中だ」
黒ずくめの怪しい集団。
胸の所にRとロゴが入った悪の軍団。
ポケモンを悪いことに利用するR団。
この会場にて、さっきからR団のテーマソングと共に奴らが俺達の朝食を食していた。
「まぁ見ての通りオレ様たちがここにある飯を全部いただくワケだからお前らは朝飯抜きな。まぁでも人間一日食べなくても死なないんだ、まして一食抜いたって死なねーってwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
1人の団員が話しかけてきた。
……俺と歳はあまり変わらないほどのガキだった。
そして、
「なぁそうだろ? そこの目を逸らした引きこもりのハ~ルト君。なんでお前がここにいるんだよwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
そいつは俺を知っていた。
「……どちら様で??」
俺はそいつを知らないがな…………
「おいおいww一ヶ月も会わないうちにオレ様の顔を忘れたのかよ? そりゃねーぜ、フツー忘れないだろwwwwオレ様だよオレ様、お前の幼馴染のグリーン様だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「……はて」
「はて、じゃねーよ忘れんなよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
……まさか、グリーンと名乗るとは思わなかった。
でも、確かにグリーンっぽい顔だ、キザ野郎って顔してやがるな……
俺とグリーンは最悪の出会い方をした。
後書き
私の予想に反して感想が送られてます。嬉しいです、ありがとうございました。
こんな駄作ではありますが、更新頑張っていきたいと思います
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