明日はきっと
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チャプター3
「お前スゲーじゃん」
だの
「勉強教えてー」
だの様々な声がブイゼルに投げかけられる。真面目なブイゼルはその一つ一つにしっかりと返事をする。
「お前スゲーじゃん」
には
「ありがとう」
と。
「勉強教えてー」
には
「今は忙しいからまた今度教えるよ」
と。
その声の中で下から伸びてくる彼女の手があった。その手は乳白色、滑らかそうで柔らかそうだった。その手の先にはピンクの紙。
――女子か?
と彼の直感が働く。その手は彼に「取れ」と言わんばかりに彼に迫る。やがて、ブイゼルがその紙をとると手は引っ込んでいった。
「なんだろう。」
気にはなるが今はポケだまりの対応で忙しい。ブイゼルは後でその紙を見た。
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