[竜宮城に行けた男]の小説情報

あらすじ
『小説家になろう』、『エブリスタ』に投稿。

 いかなる困難も必ず乗り越えて、竜宮城にたどり着き乙姫様に会い、幾重にも漆を塗り重ねた朱色に薄暗く輝く玉手箱を持って帰りたいと、幼いころから切望し続けていた養護施設の前に放置された私。
ルーテル教会の創始者でもあるマルチン・ルターの信奉者で、頭のてっぺんから足のつま先に至るまで、ガチガチのプロテスタントを標榜している土色の細長い顔をした施設長に孤児院で育っ。
会社勤めをしながら、時空連続帯を破って過去に遡行する実験は、何度も何度も、試行錯誤を繰り返しながら行っていたが、本格的に時間遡行する。
昭和、明治、江戸時代等をタイムトラベルをし、今を去る137億年前のビッグバンで、正物質と反物質がほぼ同数出現し、それらの間に微妙なゆらぎがあり、正物質の方がわずかに多かったので、現在の宇宙は、ほぼ全て正物質で構成されていると信じられています。
でも、ビッグバンで、様々な宇宙が泡のように生まれた。
その1つ全て反物質で構成されている世界に来る。
その世界で楽しんだ後、全員に惜しまれつつ、異界を後にして、21世紀に向かって浮遊を続けながらも、玉手箱を開けたい欲求は増すばかりである。
21世紀に帰った私は、玉手箱にヨシズミ オガワとを入力すると、画面に使用許諾の欄が現れ、イエスをクリックすると、何かのアプリケーションのダウンロード、インストールが始まり画面には、4本のまるで血のような深紅の帯が、往来し出した。
数分後には、鏡面が液晶パネルに変わり、映像の乱れと微かな雑音が聴こえた後、はっきりとした映像と音声が流れ出した。
その玉手箱に映ったのは、幼児(私)を差し出すと、施設長は、素早く口から、何やら薄いオレンジ色の物体(?)らしきものを取り出し、大事そうにしまい込んだ。
私の母らしき女性が「この子の魂と引き換えに、わたしの人生は薔薇色に輝くのね」と4度も繰り返し、死に神に念を押すかのように、独り言を呟いた。   
今後の私は、天国に召されるのか? 地獄へと堕ちてゆくのか? 
はたまた、宇宙の塵,あるいは分子、原子、電子、核、その他へと分解され、永遠に宇宙を彷徨し続ける存在になるのか?」と言う疑問である。
この答えを知るのは--
種別 短編〔全1話〕
年齢制限 なし
文字数 31,749文字
1話当たりの平均文字数 31,749文字
掲載日 2018年 02月 11日 10時 29分
最終投稿日 2018年 02月 11日 10時 40分
感想 0件  ⇒感想ページを見る
総合評価(話別評価除く) 0pt
総合評価 0pt
作品(文章)評価 平均:0pt 合計:0pt (0人)
作品(ストーリー)評価 平均:0pt 合計:0pt (0人)
話別評価 平均:0pt 合計:0pt (0人)  ⇒話別評価内訳を見る
お気に入り登録 0件
完結設定 短編
警告キーワード
キーワード 乙姫、怪談、恐怖、短編小説、バッドエンド、死神、
原作 オリジナル小説
ジャンル ホラー,ファンタジー
作品の傾向・要素 シリアス,バッドエンド,シリアス 
時代/世界/舞台 平成,パラレルワールド 
主要登場人物 サラリーマン,姫