無限の赤龍帝
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授業参観
オーフィスの可愛さを再確認してからしばらくの時が立ち、授業参観日となった。そう、現在の学園には正しい意味での魔王レヴィアたんとルシファーが来ている。そして、ナベリウス家とフェニックス家、八房までも来ている。ここまではまだいい。そう、まだだ。それは授業参観中にやって来た。和服を着崩した銀髪の美女が入って来たのだ。
「何故来た…………」
「息子と娘達を見に来たに決まっておろう」
「すいません、すいません」
扇子を持つ美女とウサミミを着けた女性。女性の方は謝って来ている。何に謝ってるかというと、突如として巨大な気配を察知してやって来た魔王2人とその女王に対してだ。
「小僧共、下がっておれ。ただの授業参観じゃ」
「いや、しかし…………その格好では…………」
「馬鹿者。ロリ姿でこれるか。授業参観だぞ」
「白夜叉様が常識を言ったのですっ!?」
「ほぅ、黒ウサギはお仕置きされたいらしいのぉ~~」
パンっと扇子を閉じるだけで、教室内の空気が一瞬で変わった。
「いえっ、決して黒ウサギはお仕置きされたいわけでは無く…………」
「まぁ、良いわ。ほれ、さっさと授業を見るぞ」
「ひっ!」
「どうした?」
「なっ、何でも有りません!! それでは、粘土や木材で何かを作って貰います! 仏像でも良いですよ! 刃物を使うので苦手な人は粘土でも構いませんよ。親御さんもどうぞ」
どうやら、母さんの気に当てられて狂ったか?
原作だと粘土だからみんな無いわ~と思ったと思うが、それが彫刻なら実際に有る。だって、今は古典じゃないしな。
「さて、イッセーよ。ワシはオーダーするぞ。黒ウサギのヌードを…………あべしっ」
「させませんよっ!!」
スパァァンッとハリセンで頭を叩かれた母さん。
「仕方無いな…………」
俺は彫刻刀で木材を集中して瞬時に削って行く。そして、しばらくった時、作ったのが家族と眷属が全員そろった物ともう二つ作った。
「じゃじゃーん。着色までした黒ウサギ1/10サイズ着脱可能と、母さんのロリと女性バージョン。同じく着脱可能だ」
「うむ。素晴らしい出来だな」
「何作ってやがりますかぁっ!! やっぱり、親子です! 最悪です、こいつ等ぁぁっ!!」
「まぁ、まぁ、落ち着け。こっちをやるから」
白夜叉バージョンをあげると、なんとも言え無いような表情をしだした。
「よく出来てるんですが…………それも無駄に…………」
「割れ目までバッチリじゃな」
「っ!?」
「おっと」
黒ウサギの神速の突きを軽く払いのける母さん。頑張れ黒ウサギ、負けるな黒ウサギ!
「誰の性だと…………」
「さぁ?」
「知らんな」
「この親子様は…………」
ブチギレかかってる黒ウサギは懐からカードを取りだした。訂正しよう。どうやらブチギレたようだ。
「…………インドラの槍よ…………」
ピンクに染まった髪の毛と黒い炎が灯る瞳。そして、呼び出されたインドラの槍。
「去らばじゃ!」
「待ちなさい!!」
「嫌じゃ!」
そして、窓から出て行く母さんとそれを追っていく黒ウサギ。一般人の先生達には何が起こったのかわからない程の速度だった。もちろん、魔王達はしっているが。どちらにしろ、こうして混沌とした授業参観は終わった。
『我も作って』
という、オーフィスの要望が有ったので、俺も余った物で作っておいた。全員の分を作った。小さくなって、ストラップくらいだが問題無いだろう。着色までの時間はなかった。
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