ひぐらし 幸せ満し編
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第5話「幸せの日常」
前書き
名前通り、鬼隠し編の名物のあれです・・・書けなかったので、ただの日常を描かせていただきました
私の父と母が夜の営み(SEX)をしていた。それは、すごく衝撃的であった。よく、圭一が持っている本や小さいころに、お父さんが○ラえもんと書かれたビデオに、金髪巨乳のお姉さんと車でプロレス(事実です・・・)をしているのを見た事はあったが、実際に見るのは初めてである。
(私が魔女でなければ、母さんや父さんの仲が良かったかも知れない・・・)
ループをする前は、夫婦仲も良かったし、それこそ私自身、お母さんに憧れていた。母自信、料理は下手糞だけど、すごく優しくしてくれたし、大事にしてくれた。
「みぃ、お母さん。怖い夢を見たので、一緒に寝てほしいのですよ・・・」
「はいはい、梨花は甘えん坊さんね」
「ワーイなのですよ。にぱー」
怒る時は、すごく怖いけど、私や、北条家である沙都子にも優しくしてくれた事だってあった。
「コラ・・・神社に罠をつけちゃダメっていているでしょう。梨花に、沙都子ちゃん・・・」
「あら、梨花のお母様。これは、罠ではないですわ。トラップですわ」
「はぁ・・・とにかく、片付けときなさい。それと、罠が片付いたら、お菓子とジュースを用意してあるからね」
「はーい。なのですよ」
トラップを片付け終わると、居間には、沙都子の分のお菓子も置いてあった。本来なら、どの家でも、子供や沙都子に、「北条の子とは、遊ぶな」や「北条の子に出す物はないねぇ」と言った差別する言葉や、罵倒が多い。
だが、古手家の母は・・・「沙都子ちゃん。今後も梨花と仲良くしてくれるかしら・・・」と言った、優しい言葉であった。それは、沙都子自身報われる言葉でもあったし、私自身も村の大人で、両親だけが沙都子や悟史の味方でいてくれた事に嬉しかった。
だけど・・・昭和56年6月、両親は死んだ・・・その絶望で、私は両親に対する全てが無くなった。最初は、羽入の力で、何度も救おうと努力した。沙都子の両親も、私の両親も、悟史も・・・
「何度、ループしても救えない。入江に頼んでも・・・大石に頼んでも、園崎家の力を借りても・・・私自身、方法を考えた・・・・ねぇ、羽入・・・」
『り、梨花。今度こそ、チャンスはあるのです。だからこそ・・・』
「諦めるな・・・無理よ。じゃあ聞くけど、説得しても、結局の所は、鷹野に殺されるのがオチよ? それとも、鷹野を殺して、私の両親の死を回避でもしろと?」
『別に、そういう訳じゃあ・・・』
「覚えていない、羽入? 鷹野が嘲笑いながら、私の母を解剖した話しをして、私を麻酔なしで解剖した世界を・・・」
『あの時は・・・本気で、鷹野を殺せたら、ボクの手で殺してやりたいって思いました。だけど・・・鷹野を殺せても、梨花や梨花の両親の死は変わらないのは、事実だと思うのです』
私達は、鷹野が黒幕で、その鷹野本人も、結局の所は操られたマリオネットなのだと理解したのは、祭囃し編だけである・・・
「回想に浸っていたら、もう朝ね・・・ふぅあぁ~」
「あら、珍しいわね? 今日は私なしで起きれたのね?」
「みぃ、ボクとて、お母さんなしでも起きれるのですよ。にぱー」
「へぇ・・・何時もなら、私や沙都子ちゃんに起こしてもらわないと起きれない梨花が、そういうなんて、雨でも降るのかしら?」
そう言うと、外の天気を確認する流花は、梨花も流石に怒ってしまう・・・
「みぃ、酷いのです・・・取り敢えず、お母さん! 布団を干すのを手伝えなのですよ」
「はいはい・・・」
お母さんが布団を干していると、ある質問をしたくなった・・・
「みぃ、お母さんはお父さんの事が大好きですか?」
「へぇ? 変な事を聞くのね? 梨花?」
「みぃ~良いではないか? 良いではないか?」
「何ネタよ・・・まぁ、言いわ。そうね、宗一さん(お父さん)の事が好きよ。優しいし、家族思いの所もあるわね・・・それよりも、今日は学校があるのよ? さっさとご飯を食べなさい!」
「はぁい、なのですよ」
今日の朝食は、ご飯・若芽味噌汁・塩鮭・切り干し大根・出し巻き卵である・・・見た目は、少しマシである・・・
「(意外と美味しわね・・・)みぃー、美味しいのです」
「はいはい、さっさと食べないと羽入ちゃんと若葉ちゃんと沙都子ちゃんと美代子ちゃんが来るわよ」
「(・・・増えている)みぃー、分かったのですよ」
美味しいは、本当である・・・無論、家族を思って作ってくれる料理は単純に味の良し悪しだけで評価することなどできないのだから。
「梨花ぁ!! 何時まで待たせるのですの!!」
「みぃ、待ってほしいのです! 沙都子!!」
梨花は、親友の沙都子と羽入と若葉と美代子と雛見沢学校に向かう・・・まだ、彼女は知る由もないだろう・・・この世界は、どんな世界なのか?
~圭一視点~
「圭一くん、華織ちゃん! お早う!」
「「レナ(ちゃん)、お早う!」」
圭一と華織は、レナに挨拶すると学校に向かう・・・レナは、華織の表情を見て、何となくだが、(またかぁ・・・)となった。
「その調子だと・・・また華織ちゃんが圭一くんを起こしたんだね」
「はぁ・・・うん、圭一が二度寝するからさぁ・・・布団を引っぺがして、無理矢理起こしたけどね」
「無理矢理・・・布団を引っぺがされて、プロレスをされられて、間接が凄く痛いんだけどな・・・」
「えっと、プロレスって・・・」
「そりゃあ、男性の性器と女性の性器が・・・」
行き成りの魅音が変な話しをしだした瞬間に・・・レナパンが顔面に直撃し、軽い脳震盪で倒れる・・・
「み、魅音!!」
「ありゃ~魅音も馬鹿だねぇ・・・」
「あ、裕美ちゃん、おはよ~う!」
「うん、お早う!! 圭一、華織、レナ」
普通に挨拶するのは・・・鹿納裕美(かのうゆみ)である。雛見沢分校に通っている生徒の一人である。
「ねぇ、レナパンが速さと威力が増しているのは、裕美の責でしょう?」ボソ
「まぁ、アタシ自身、結構鍛えているから・・・レナに教えてほしいって頼まれると、ね?」ボソ
「はぁ・・・」
「取り敢えず、さっさと学校に行かないと、知恵先生に怒られるよ? 圭一、華織、レナ」
「へぇ、あぁ・・・」
「うん、魅音・・・ゴメン」
「うん、行かないと・・・」
「ちょ、おじさんを置いて・・・ガクッ・・・」
魅音が気絶し、彼らは一目散に学校に行ってしまった・・・
―
――
―――
「梨花? 手伝ってくださいまし・・・」
「沙都子ちゃん、此れはちょっと、止めた方が・・・」
「圭一さん、絶対死んでしまうよ?」
「みぃ・・・沙都子、流石のボクでも、此れを作るのは難しいのですよ・・・」
沙都子が作っているのは、高性能探知機能搭載超高電圧電磁波発生装置と言われる危険装置である。ハッキリ言うと、圭一が確実に数回死ぬレベルである。
余談だが、沙都子が叔父を殺した世界の殆どは、この装置が原因である。
(何で、沙都子が此れを作るのよ・・・羽入?)
(ぼ、ボクに聞かれても・・・)
本来、此れを作るのは、叔母が死んで、叔父が帰ってきて、悟史の部屋を荒らされない様にする為の、トラップである。が・・・
(まさか、叔父や叔母がいるの・・・)
(考えたくないですが、その確率もあると思うのです・・・)
(嫌な話しね・・・)
すると、沙都子がトラップを付けていると・・・黒髪のショートヘアーの女の子が、入ってきた・・・
「コラ、沙都子! また、危ないトラップを付けてる・・・」
「裕美さん、せめて、付けてから来てくださいまし!!」
「お、若葉? 成長しているかな?」
「ひゃ、裕美お姉ちゃん・・・やめて?」
私は、こんな光景を見ていると、不意に怖くなってきていた・・・
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