素直になるということ
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「うあぁぁぁぁ―――!」
泣かれてしまった。
ど、どうしよう…!
「ご、ごめんね!!俺、相沢が可愛くて
…嫌だったよね…」
「ひっく…ち、ちがっ…嬉しい…っ…た、玉木くん…好きですっ…好き…好き…好きですっ…!」
ああ、もう…どうしたらいいの?
そんな泣きながら告白しちゃって。
そんな可愛い反応されたら我慢出来ないよ!
「俺も好きっ!相沢が好きだよ!」
ギューッと抱きしめる。
友達からなんて言っちゃってたけど、きっと悩みが無くなった時点でもう堕ちてたんだ。
気づいたら好きになることなんて単純。
「ほ、本当に?」
目に涙を溜めながら上目遣いで聞いてくる。
「本当だよ。相沢が好き」
「えっちも…できますか?」
「出来るよ。大丈夫」
強がりなんかじゃない。
相沢となら、出来るって思うんだ。
「玉木くん…キス、したいです」
「うん、しよ…」
最初は触れるだけ。
2回目からはためらいがちに舌を入れてみる。
相沢も答えるように舌を絡めてくれる。
「んっ…ふ…んんっ…」
俺は気持ちよくて声が我慢出来ない。
相沢が愛おしいそうに髪に触れてくる。
相沢の舌がするりと抜ける。
「はぁ…はぁ…相沢、もっとぉ…」
「…玉木くん…足りない?」
あれ、俺、やばい。
攻めてたはずなのに。
いつの間にか求めてる。
ネコの俺がどうしても邪魔をする。
「いいですよ、もっとしましょう…」
それでも相沢は俺に答えて再び舌を入れてくれる。
気持ちいい…こんなの初めて。
流される。
そっと、口を離して息を整える。
「ち、ちょっと待って…俺、攻めたいのに…」
「分かってます。僕も玉木くんに攻められたいです。ネコが邪魔するなら僕がもっと喘ぎます…だから、玉木くん…して?」
「うん」
相沢の口内をくちゅくちゅ音を立てながら貪る。
気を使ってくれてるのか、相沢から声が漏れてくる。
ああ、もう、たまんない。
十分に弄って舌を離す。
「…俺、勃っちゃった…」
「…僕もです」
あんなにしたら反応もしちゃうよ。
でもこんなとこじゃ、出来ない。
こればっかりは仕方ない。
「トイレ行こっか」
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