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詩織の【全裸で家庭教師】

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高校生の初めての相手は私じゃないわ。


「お姉さん、処女?」

……お前は中学生か?


ガラじゃないのに、家庭教師なんて引き受けてしまった。
しかも、男子高校生。
真面目そうな眼鏡。草食系(死語?)だが、やっぱりエッチ。
火曜と木曜には、異性と密室で二人きり。

それだけでドキドキなんだろうな。今日で5回目なのに、まだ視線は泳いでいるし、泳ぎながら、おっぱい見てる。


「彼氏、いるから」

そう答えた。

「やることやってるから」

嘘ついても仕方ない。

ある夜、克己くんに抱かれる夢を見た。

克己くんは全裸で登場した。
全裸になる勇気があったんだと驚く私。
驚くポイントがずれているのは、夢だから仕方がない。

私も全裸であることを――思い出した。(夢だなぁ)

そのあとは曖昧……。

私は、ショーツ一枚で寝る。
火事の時はそのまま逃げ出す覚悟はしている。

彼に肌を与えたあとは気分次第。ショーツを穿いたり穿かなかったり。
穿いても、夜明けに脱がされたり。

……まだ未明。

なるべくゆっくりとショーツを下げた。
やがて、白い布を床に落とす。

初めて、ひとり寝なのに、全裸になった。

夢の続きを見たかったのかもしれない。


家庭教師7日目。

おっぱい解禁。

上半身裸で、新鮮な視線を浴びた。気持ちよかった。

「サ、サイズは?」

がくっ。
そのリアクションは想定外だった。

「測ってみたら?」

特別授業の保健体育の始まりだった。

中学生に入る時のオリエンテーションの思い出。
教科書をもらったり、学用品を注文したあと、「制服の採寸」があった。男女別室で。

克己くんは、女子はパンツ一枚になっていると信じていた。
二人一組で、メジャーを相手の素肌に当てていると。

……お疲れさまです。

学校によって違うとは思うが、せいぜいブラ姿になって、合いそうな既製品を試着するだけだ。
中学生の妄想はすさまじいな。
今、克己くんは、妄想を実体験にしている真っ最中だ。

具体的には、半裸で直立する私にメジャーを当てている。
乳首のすぐ上を通すのだが、ものすごくぎこちない。

「時間かかったら、女の子は恥ずかしいよ」

逆効果となるように、意地悪なアドバイスをする私。

なんとかバストを終え、
許可してないのに、ウエストに移っていく。

ウエストの計測を終えた彼に、「今日はここまで」
と言った。


保健体育のつづき。

白いブラウス。
濃い青のスカートは膝下。
いつになく清楚な私が直立している。

「始めます」

手を離すだけでスカートが落ちた。
止め金もファスナーもリリースしていたからだ。

ショーツ。
いや、パンティという言い方しか知らないだろうな。

制服スカートが短くなって、かえって下着見えないし。
どうせなら、初パンティはクラスのマドンナのほうがよかったよね。

計測は、上半身の時よりもぎこちない。
メジャーでお尻がきゅっと締まる。
無理して触らないようにしているのが、かわいい。

でも、次は、さすがに私も恥ずかしい。

なんとか目盛りを読んで、お尻を解放した克己くんに、

「私も、普通は下着の上からなんだけど……克己くん、上手いから、お願いするわね」

躊躇ったら、負け。
でも、さりげなく。

克己くんにお尻を向けて、ショーツを脱いだ。

後ろ向きとはいえ、下半身裸。

このいやらしさは、測れない。

高校生には刺激が強すぎるだろう。

でも、お尻ぐらいちゃんと見てほしい。

じっくり一分間。

「測って……恥ずかしいよ」

裸の臀部の計測がやっと終わった。

私はブラウスとブラジャーを取り去って、全裸になって振り向いた。

後ろから触るか触らないかギリギリだった下腹部へ、ようやく焦点の定まった視線が注がれるまで、たっぷり3分。

さすがに、恥ずかしかった。


私が処女をあげられないのが辛い?

いや、彼の童貞を奪うのが辛かった。

ファーストキスをかわいい同級生と交わし、
恥ずかしがる彼女の可憐な下着を取り去り、
薔薇の花のようなヌードを見せる彼女を、
優しく壊してあげてほしかった。

昨日、一晩考えた結論が、アナルセックス。

克己くんが告白したい相手は、メグミちゃん。

キスしたい?
裸にしたい?

……痛がらせてでも、壊したい?

彼は答えを出した。

つまり、全裸で、屹立した中心をさらしていること。

「あああー! ああっ ああっ 」

覚悟はしていたけど、ロストバージンよりも痛かった。

「だ、大丈夫ですか?」

彼も必死だが、夢中で訊いてきた。

「大丈夫。メグミちゃんはもっと痛がるよ」

なんとか答えられた。

アナルセックスならバックスタイルだろうが、初体験の練習として、極限の正常位をとった。

ほぼ180度に折り曲げられた私の裸体に、彼の凶器は垂直につき立った。

「ぐっ、うう、うう、あ、あ、はあっ」


アナルだから、中に出してもいいのは、アドバンテージだった。

終わった。

克己くんがメグミちゃんの処女を奪う日は来るのだろうか?

「裸のメグミちゃんには優しくするのよ」

まだまだ家庭教師は続けるけど、行為はこれが最後になる。

―――――――――
(終わり) 
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