この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
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17伝承の鍵だか何か開けてしまいます
大勢が走り、巣を目指して走っているサッキュバスの農村。
「人間だ~~! 人間の軍隊が来るぞ~~! 巣に戻れ~~!」
サッキュバスちゃんに逆レイプされて、お尻の処女?を奪われた後、シクシク泣いて処女喪失?の涙を流していたカズマキュン。
表の騒ぎに気付いて旅支度をさせられ、飛竜の縄も解いたが、どうするか相談して逃してやる事にして家に返してやった。
「ありがとな、二人もここまで運んでくれて」
「キューーーーーー」
背中を洗ってもらえたカズマを見て、少し名残惜しそうにして「果物ごちそうさま」と一礼?してから羽ばたき、空に帰る礼儀正しい飛竜。
家族の元に帰ったのか故郷に帰ったのか不明だが、自由の身になったので空に消えていった。
「今なら巣に入れてもらえます、族長の印があれば神殿にも入れて、願いを叶える祭壇にも行けます、さあ」
「エ?」
問答無用で抱き付かれ、サッキュバスちゃんが羽ばたいて巣に連れ込まれるカズマ。
女神とリッチまでやって来てカズマを探している騒動までは伝わらず、この辺りを水没させて侵攻が遅れるならと放置された。
アクアのいる拘置所
女神とリッチを怯えながら警護?して、オチ*ポミルク茶なんかを出して接待していたサッキュバスも消え、拘置所の戸も開けられて「どこにでも行け、逃げろ」と言われて、ウィズの確認や面通しもされる前に追い出された。
「人間が来る? 残りの兵力だけ纏めて、すぐ追いかけて来たのね? そんなザコすぐに水で……」
そう思った女神が戸口に立った途端、目の前に大きい飛竜が降りて来て、どこかのクシャナ様とクロトワの兵みたいに兵隊を運んだ籠だかグライダーが切って落とされ、泥水をブチ撒けながら畑に着水した。
「「イヤーーーーー!」」
頭から泥を被って冷水と汚泥でグチャグチャにされたアクアとウィズ、ダクネスだけ屋内で毛布を使って防いで助かったが「泥に塗れて汚れた方が美味しかった」と思い直し「さあ、私も泥で穢すが良いっ」と次の汚泥を待ったが、全機着陸済みで軽装の歩兵が展開し始めていた。
「三班っ、索敵しながら前進! サッキュバスの目に気をつけろっ」
ホモの兵士が指揮を取り、薬を飲まされてイカれている兵士が武器を手に侵攻する。
人間世界とサッキュバスとは同盟関係も不可侵条約もないが、突然電撃戦を行って巣を破壊するほどの不仲でも無く、開戦には通達や宣戦布告が必要である。
それにここまで魔族領に近い魔族の支配地を攻めれば必ず魔族も対応して、この場所を拠点に侵攻されるのを嫌う。
何故かカズマきゅん一人が攫われただけで、魔族と人類社会との全面戦争の火蓋が切って落とされた。
「何してくれんのよっ、こいつら」
泥水を浄化したりクリエイトウォーターのシャワーで自分たちを洗い、髪と顔や目に付いた泥を洗い落として視界を確保すると、女神より先にウィズがマジギレして凍結魔法を放った。
「テメエラ全員ぶっ殺す」
「敵性魔法っ! 氷結の魔法と水が、あああっ!」
とりあえず汚泥の津波と凍結を起こして押し流し、目の前の敵?を全滅させた二人。
後続の馬車より先行して空挺隊が編成されて着地したが、まず女神とリッチとの戦闘で被害を出してしまい、サッキュバスの外部住人とカズマたちを逃がす結果になった。
巣の中。
「カズマさん、これが私達の巣です、普通は上の出入り口から入るんです」
跳ね橋も城塞もないサッキュバスの巣だが、入り口は三階の高さ以上で、攻められても高すぎて梯子が掛けられない。
徒歩で出入りするBBAのための小さな出入り口しか無い巣に、サッキュバス狩りや使者以外で初めて人間が入った。
魔族や人間の商人とも外で取り引きして、巣には入らせないサッキュバス。
蜂の巣のように奥で子供を育て、中心に近付くほど重要施設になり、特に男など立ち入らせないが、三階の高さまで飛んでカズマを引き入れた新人サッキュバスは、力を使い果たして左の角も砕けた。
「サッキュバスちゃん、角が?」
一周しながら自分の背後を探り、尻尾がなくなったのと羽根が出せ無いのを確認する。
「あっ、尻尾も無い、羽根が出せないっ、私、人間になれたんですね?」
もう飛べないのを知って少し悲しくなり、足元が不確かで、こんな高い所が怖くなったのでカズマにしがみついたが、自分が人間になれたのだと知った喜びの方が大きくて泣いた。
「あっ、私、私……」
伝承の少年と共にあって、サッキュバスの歴史上、初めて人間になれた少女になり、その効果で代々受け継がれてきた呪いと性病と遺伝病が消えた。
若い内に新種の性病で死んだり、既存の性病や寄生虫で慢性疾患になって早死にする呪いからも開放され、人間のように長生きして、男の子を産む自由まで手に入れた。
「良かったね、で良いんだよね?」
昨夜聞いたサッキュバスの呪いから、ようやく開放された少女を抱きしめるカズマ。
それには飛べなくなったり、魅了の眼力が使えなくなったり、人間の食べ物を食べ続けなければいけない不自由もあったが、2,3匹子供を産めば抵抗力がなくなって死ぬか、常時病原菌に暴露されて腫瘍にも弱く、お婆さんのように長生きできる個体などほとんど存在しないサッキュバスの呪いからは開放された。
周りでは子供のサッキュバスが高い入り口に飛び込んできて奥に向かい、一階の入口付近ではいつもの大鐘が鳴って「テメエラッ、カチコミだっ、全員出て来いっ!」と叫んでいるBBAがいて、ヤマンバ軍団とかナマハゲ軍団が出場して髪ボサボサのBBAが「敵はどこだぁ!」と叫ぶ、いつもの地獄絵図を描いていた。
「臭い、汚い……」
クッサイBBAの経血臭以外にも、洗っていない便所と言うか、水で流していない公衆便所の臭いもして、絶句するカズマ。
通路にまで匂いが染み付いて黄色くなり、洗ったまま干してある汚い下着、靴下、股間に当てて生理の経血を防いだ布、洗っても汚いオムツ、酒瓶、生ゴミ、残り物にハエが集っている入れ物や陶器などなど。
あらゆる汚物が存在して女子寮のような動物園臭を発し、香水ですら効果なし、同性で同族のサッキュバスだけがこの臭気に耐えられ、「男が入れない」のでは無く「入ったら呼吸できないで死ぬ」ので誰一人として入れなかったのだと理解させられた。
「あの… 人間がこれ以上入るには、マスクが無いと死んじゃうんだ」
率直な意見を言って、マスク代わりになるものを探してもらったが、カズマは福島第一で作業できるような全面マスク、それも放射性物質も防げるチャコールフィルターと、個人用PDE警報装置とか放射線検知のガラスバッジと、長靴の安全靴と二重の防塵スーツが欲しかった。
「これしかありませんっ、我慢してくださいっ」
サッキュバスちゃん愛用の生理用下着と、経血を受け止める使用済みの布を鼻に被せられて頭の後ろで紐を縛られ、どこかの究極の変態、HK仮面みたいに変身した。
「フオオオオオオッ!」
BBAの経血臭や便所の臭い、ゴミや生乾きの洗濯物臭や足の裏臭から開放され、洗濯はしてあるものの恋人の経血臭とメス汁を吸収し続けた布を鼻と口に当て「メタモルフォーゼ」したカズマきゅん。
「こっちですっ」
サッキュバスちゃんに手を引かれるまま、混乱の中を走る二人。
服装はサッキュバス装束だったが、もし見つかって人間といて羽根が出せないサッキュバスだとバレればどうなるか分からない。
飛べないBBAには余り配慮されず建築され、隣の細胞に橋が架けられている場所を超える。
間に掛けられた橋も、徒歩移動を考えられたものではなく、飛んでぶつかりでもして落ちた時に捕まるための橋で、子供はともかく体重が重すぎて飛ばないBBAは通行しなかった。
「ここから向こうが長しか入れない神殿、でもこの印があれば入れます」
小さい頃には神殿、聖堂として入り、祈りを捧げた懐かしい場所。長の印を壁にIDキーのように当てると神殿の扉が開かれ、そこからだけは素人や虫が作り続けたような蜂や蟻の巣の構造では無く、床材も何でできているのか分からないような近代建築で作られていた。
「ラピュタは本当にあったんだ」
思わずガリバー旅行記?にあったような小人の世界とか、言葉を喋る馬みたいな高等生物がいる世界、飛行する巨大都市を思い浮かべたカズマきゅん。
別にそこだけ重力方向がサカサマになっていたり、黒いキューブが重なって動きまわって黒服が潰れたりしていたりしなかったが、先客がいて声を掛けられた。
「待て、お前たちは何者だっ」
族長と補佐らしき人物が神殿に入って、怨敵折伏を願って祈祷を捧げていた。
「わ、私は、「本当の人間」と愛し合って角が取れ、尻尾も無くなり、羽根が生えなくなったサッキュバスです、カズマさんは伝承の黒ジャージの…」
『だまれえっ、この騒動の中だぞっ、下らない戯言を言うなっ!』
全く信じて貰えず、一族の一大事、巣を攻められて侵攻され、魔族が間に合わなければサッキュバスなど全員攫われて戦場で慰み者にされるか、使えないBBAは殺されて巣も神殿も人間の手に落ちる。
魔族に救われた所でそのまま駐留され、自治権すら怪しくなる事件中、下らない狂信者に出張られて神殿にまで入られて立腹する族長。
「え~と? 駐屯地を防衛する装置を作動させるには、まず壁の赤いボタンを押して施錠して下さい? 次にコントロールパネルの……」
カズマは書いてある説明通りにドアを施錠し、高い位置にあった赤ボタンのカバーを割って押し、火災報知器を作動させるようにシステムを起動した。
『お前っ! なぜ聖句が読めるっ!』
自分たちですら忘れてしまい、手順を間違っている祈祷?を的確にこなし、壁にある「こんあとろーらあぱねる」に近寄って次々に正解して動かす人間の男を見て、その変態な装束にも驚かされる。
「え? 全部日本語で書いてますし、ミツルギとかも日本人だから読めますよ」
『お前、まさか転生者か?』
ここでは臭気がなく、呼吸できそうだったので変態マスク?を外して顔を見せたカズマ。
「ええ、日本人です」
巣の入り口。
「ファイヤボール!」
「氷の矢っ!」
サッキュバスは魔力もある程度強く、基本の知力は低いが魔法を習っていた数少ない者が、魅了も効かないよう薬物投与された人間の軍隊に、どうにかマジックミサイルで攻撃して防いでいたが、空挺団に入り口近くを確保されたところに飛竜が着地し、また重装歩兵が現れた。
たった10体程の歩兵だが、アクセルの街でも猛威を奮ったように、サッキュバスの魔法など物ともせず、別班から盾や剣を受け取ると、簡単に扉を破壊して侵入して行く。
「やめろっ、子供がいるんだぞっ! 中は一般人だけだっ!」
サッキュバスの悲鳴など耳にせず、ズカズカと土足で踏み入る兵士達。
一瞬中の悪臭に戸惑ったが、自分の鎧や防具の臭さほどではないので、糞便の臭いがする男臭い鎧の中で、薬物の効果もあって平然と進んで行く。
刃物や槍をもったBBAの反撃など物ともせず、倒して踏み潰して進む重装歩兵。入り口の扉を捨てたサッキュバス達も、後を追ったが何一つ手出しできず、魔法兵にまで侵入を許し、カズマのいる方向に侵攻する。
「どこへ行くつもりだ? 輸出品や金でもない? 神殿かっ?」
中央の重要施設の中でも、祖先から守り続けてきた祈りの場、信仰の場所を穢されそうで、体制を立て直して再包囲しようとするが、腕力の強い男が一人もおらず、領地の外周のように一騎当千の傭兵も従わせた魔獣もいない、そんな場所に電撃戦を仕掛けられ、準備不足を嘆いた。
「待てっ、私たちは降伏するっ、神殿だけはっ、子供の命だけはっ!」
自分たちが捕まって、調べられているか弄ばれている時間だけでも稼ごうと、降伏を申し出たサッキュバス兵。それも無視され押しのけられて前進していく兵士達。
「何が? そこに何があるんだっ!」
泣いて縋っても前進され、やがて族長とカズマがいる神殿の出入り口に近付いた。
「目標、扉の奥に反応あり、突貫!」
「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
カズマが何かしているのも間に合わず、多数の兵士が魔法兵まで連れて殺到した。
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