クイーンズブレイド リベリオン 最強にして最高の主人
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第七話 VS魔物軍団
村の外へ向かう途中でアンネロッテの首に付いている馬のブローチが赤く光る。
冥界の馬・アンブロウシスを呼び出しアンブロウシスに跨り疾走する。
村の割には意外と広いこの村はどんなに早く走っても村の外に出るのに三十分はかかる。
だが、アンブロウシスなら十五分で村の外に出る事が出来る。
村の外に出たらすぐに戦わなければならない。
アンネロッテはそう思っていた。
一番乗りしたアンネロッテが見た光景は意外なものだった。
アンネロッテ「な!?・・馬鹿な・・全滅している・・・」
モンスターの軍勢が壊滅していた。
魔物の軍勢の死骸の上に立っている四人の戦士。
アンネロッテ「あ・・あの人はまさか・・せ・・・先生!!??」
その中の一人が自分の師であるアレインであることに驚く。
アンネロッテ「なぜ先生がここに・・・・・
先生は呪いのせいで森から出ることが出来ないはず・・・それがどうして・・・」
アレインの事が気になるアンネロッテだが、
彼女にはもう一つ気になることがあった。
ジンオウガを纏っている和樹の事が気になっていた。
アンネロッテ「獣の力を宿した鎧を使役するもの・・・・まさか・・・
あの人が予言の人なのか」
アンネロッテが到着した少し前に戻る。
急いで村の外に出て魔物の軍勢と対峙する和樹達。
和樹「すごい光景だな・・まぁぁぁ大体三百前後って所か・・・
久しぶりに大暴れしてやるぜ。」
敵の陣容は剣や槍を持ったスケルトンが百五十体。
中世で有名な鎧の魔物デュラハンが五十体。
竜と人が合体した様な化け物リザードマン、武器は薙刀で数は五十体。
最後に巨大な斧を持った人型の牛の化け物、ミノタウロスが五十体の群れ。
アイリ「どれだけいようと関係ありませんわ・・・所詮は烏合無象の集まり。
私達の敵ではございません。」
リーラ「和樹様。和樹様のお背中は私が守ります。」
アイリ「ああああ!?ずるいですわ!私だってご主人様の背中を守りますわ!」
抜け目のないリーラの言葉にアイリも乗っかる。
リーラ「ず・・ずるいとはなんだ!?ずるいとは!?」
アイリ「抜け目のない所がですわ!・・全く腹黒い・・・」
リーラ「腹黒いのはお前の方だ!」
アイリ「あなたに言われたくありませんわ!それに私は腹黒いのではなく
ご主人様に対する欲に素直なだけですわ!」
変な口論を始め出す。
アレイン「・・・何をやっているんだこの二人は・・・
和樹・・二人はいつもこんな感じなのか。」
今の状況が分かっているのかと思いつつ呆れた顔で尋ねる。
和樹「まぁぁぁな・・・でも・・」
アレイン「でも?」
和樹「いざとなったら頼りになるんだぜ、こいつ等。
もちろんアレインもその中に入っているけどな。」
アレイン「そ・・そうか・・私も頼りにされているのか・・・
ならば、その期待に応えて見せよう。」
柄にもなく和樹に褒められ更に闘志を燃やす。
和樹「なんかよく分からんけど・・・・えらい気合が入ったな・・・
それよりも後は・・・・・こっちの方だな。」
リーラとアイリの方を見ると二人はまだ口論していた。
和樹「やれやれ・・・リーラ・アイリ!!」
リーラ・アイリ『はい!和樹様(ご主人様)!!』
喧嘩をすぐにやめ和樹の方を見る。
和樹「喧嘩は目の前の問題を片付けてからにしろ。」
魔物の軍勢を指さして言う。
リーラ・アイリ『はい!畏まりました!』
リーラはワルサーP38とスカートの下に隠しているナイフを何本か出し構える。
アイリも鎌を出し戦闘態勢に入る。
和樹「開戦と行くか・・・・(リオレウス!!)」
リオレウス「(応!!いくぜ!!!)」
赤い勾玉を出し握り潰しリオレウスを纏う。
和樹「怒派手に行くか!」
両手の掌を前に出すと全ての指先が赤く光る。
和樹「賦零鴉乱射!!!!」
全ての手の指先から赤い小さな光弾が大量に放たれる。
放った光弾は次々と魔物達を死体に変えていく。
この攻撃で魔物達の三割近くを倒してしまう。
大量の光弾が放たれた影響で砂塵が舞い魔物達の視界を奪う。
和樹「皆行くぜ!!」
リーラ達『はっ!!!!!!』
和樹は上に高く飛び、
リーラ達は正面から突っ込んでいく。
砂塵が消え前衛の魔物のスケルトンとミノタウロスが各々の武器を構え
攻撃態勢に入った瞬間。
敵の殆どがただの動かぬ死体と化した。
アイリ「邪魔ですわ!!」
何体か低級霊を召還し魔物達の動きを封じ。
攻撃を行わせず、鎌でスケルトンを切り裂いていく
リーラ「ご主人様のご負担を少しでも減らす・・それが私の役目。」
ナイフで次々とスケルトンを切り裂きある時はナイフを
ミノタウロスの眉間に投げ敵を倒し。
またある時はワルサーP38でリザードマンを撃ち倒す。
銃の弾が切れたら素早い動きスカートの裏側に隠している
マガジンを出し弾を補充していく
隙のないリーラの攻撃で次次と敵が倒れていく。
そんな中、複数のリザートマンとデュラハンが前ばかりに集中しているアイリにゆっくり
と近づき攻撃しようとするが・・・・・
アレイン「トルネードストライク!!」
杖を地面に刺し、それを軸に激しく回転し竜巻を起こし敵を吹き飛ばす。
アレイン「アイリ!後ろが隙だらけだぞ!・・・三十五点!!」
アイリ「あ・・・ありがとうございます・・・・」
微妙な思いでとりあえず礼を言う。
この時点で魔物の数は六割まで減っている。
天高く飛んだ和樹は飛んでいる時にリオレウスを解除し。
代わりにジンオウガを纏いモンスターの群れの中央に着地する。
大将を倒せばもしかしてと思った和樹の周りの魔物たちが一斉に襲い掛かる。
和樹「跡形もなく消えろ!地擂焼!!」
背中に際している王牙刀を鞘から抜き地面に突き刺すと。
地面の下のあちこちから緑色の雷が噴き出す。
周りにいる魔物たちは和樹の起こした電圧によって次々と消滅していく。
大きさや物質などはお構い無しに。
この技で魔物の群れは全滅した。
その直後アンネロッテが到着し予想外の状況に驚く。
そして時間は戻る。
アイリ「ご主人様、お怪我は?」
和樹「全然かすり傷一つない」
リーラ「そうですか・・・それはなによりです。」
和樹「俺の事よりお前等は怪我とかしてないよな。」
アレイン「私達も無傷だ。それにしても和樹が強い事は分かっていたが
ここまでとは・・正直驚いた。
私は長いこと生きているが和樹ほど強い力を持っている人間を見た事がない。」
和樹「おいおい、褒めすぎだぜ、そんなに言われると照れるぞ。」
いつも辛口評価のアレインに褒められ照れるが何かを感じ取ったのか。
有頂天な顔から少し真剣な表情になり左側の森の奥の方を見る。
リーラ「?和樹様?如何なさいましたか?」
和樹「(気のせいか?)いや・・なんでもない。」
気配は感じないだが、誰かの視線。
良くない視線を敏感に感じ取った和樹。
気のせいかと思ったがそれは気のせいではなかった。
和樹が視線を飛ばした森から離れた場所で
先程の戦いの一部始終を見ている奴がいた。
ユーミル「わしの視線に気づくとは中々じゃな。
あれが予言の力か・・・確かにあれなら世界を変えれるのぉ」
今回の魔物の群れは鋼鉄参謀ユーミルが仕掛けた事だった。
ある方法で魔物たちを操り和樹の力を測った。
ユーミル「あれがお主たちのターゲットじゃやれるな?」
いつの間にかユーミルの後ろに三人の女が立っていた。
一人は露出が激しい紅い忍び装束を着ている女忍者。
もう一人も女忍者でこれも露出が激しい・・・
特に胸の所がまぁ・・・これは前者にも言えることだが・・・・・
髪型は赤い忍びと微妙に違うポニーテールで
青い忍び装束。
そして、背中に霞という字が書かれている
最後の一人は忍びではなくそれどころか人間ですらない。
彼女は人の生気を吸うサキュバスだ。
前胸部周りを強調した服装が特徴的で
スーパーハイレグ状の黒いレオタードに蝙蝠
の模様があしらわれた紫色のタイツ
ふくらはぎを引き締めヒールの効いたハーフブーツを着用している。
???「当然・・それより約束は守ってもらうわよ。」
ユーミル「無論じゃ」
???「中々いい男じゃない・・久しぶりにゾクゾクして来たわ。」
???「・・・それを聞いて安心しました・・・それでは」
一人だけ率直な感想を言うと背中に霞と書かれた
女忍者の回りに桜が舞・・消えると女忍者もその場から消える。
???「さぁ・・・楽しませてもらおうかしら。」
黒い蝙蝠が彼女を覆い蝙蝠が周囲からいなくなると彼女の姿はなかった。
???「あ・・ちょ・・ちょっと!!」
先を越されてたまるかと思った紅い女忍者は天高く飛びその場から離れる。
ユーミル「お手並み拝見といくかの」
ユーミルも森の奥の方に引っ込んでいく。
一難去ってまた一難。
これからどんなことがおこるのかそれは分からない。
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