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ルドガーinD×D (裏)

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61・5話:初夜

 
前書き
感想を本当に二十件送った読者の皆様に脱帽です。
それではどうぞ。 

 
ルドガーが優しくベッドの上に黒歌を下ろすと黒歌は誘うような目付きで促してくる。
 それに釣られるようにルドガーは黒歌の上に覆い被さり口づけをかわす。
 それはいつもの優しい口づけではなく激しく相手を求める口づけであった。
 一方の黒歌もそれに応えるように貪欲にむさぼり尽くす。
 二人は舌を絡め相手の舌を奪ってしまうかのように夢中で口づけを交わし続ける。
 今まで心が通じていてもこうして体を重ねる事がなかったために二人の我慢は限界に達していたのだ。

「はぁ…はぁ……黒歌」
「あぁ…ルドガー……」

 長い口づけの所為で酸素が足りなくなりお互いにボーッと思考で相手の名前を甘く囁く。
 ルドガーはそんな黒歌の頬を愛しそうに撫ででから自身の服を脱ぎ捨て、それから彼女の服に手をかける。
 黒歌は恥ずかしそうに頬を染め、身をよじるがその手から逃げ出すことはない。
 小さくも扇情的な布の擦れる音を出しながら彼女を包む物が全て取り払われる。
 産まれたままの姿になった彼女を見てルドガーは思わず息を溢す。

「綺麗だ……凄く」

 彼の目を虜にして離さない彼女の肢体は白磁のような美しい肌に大きくも形の整った乳房。
 引き締まったくびれからヒップにかけての曲線は同姓ですら魅了してしまうだろう。
 そんな肢体を見たルドガーの素直な感想が綺麗というものだった。
 劣情など起こりようのないレベルでの美しさにただ、ただ、見とれるだけだった。

「そんなに見つめないで欲しいにゃ……」
「ははは……可愛いよ、黒歌」

 じっと見つめられることに恥ずかしさを覚えて顔を赤らめて目を背けながら足を交差させ恥部を隠し、腕で乳房を隠す。
 そんな黒歌の様子にルドガーは微笑みを浮かべながら耳元に口を近づけ息を吹きかけるように可愛いと囁きかける。
 その言葉にビクリと身を震わせる黒歌に笑みを深め、ルドガーはその耳を甘噛みする。

「ひゃう!」
「黒歌って耳を撫でられると弱いよな」
「だ、だめぇ……耳はだめにゃぁ……」

 息を吹き掛けながら耳を撫でられた黒歌は甘く高い声を出しながら身悶える。
 ルドガーはその様子に発熱したかのような熱い視線を向けて彼女の額に口づけを落とす。
 そこから徐々に下に下がっていきながら丁寧に彼女の体を愛撫していく。
 触れるたびにビクリと反応する彼女の様子をルドガーは楽しむ。
 そして、必ず愛撫を終えた部分に口づけを落とし、まるで自分の物だと主張するように跡を残していく。

「んっ…そんなに吸ったら……あっ…跡が残っちゃうにゃ」
「残してるんだよ。俺だけの女だって証をさ」
「そ、そこは恥ずかしいにゃ!」

 ルドガーが足のつけね部分にまで跡を残し始めたので黒歌は顔を真っ赤にして逃れようとするが押さえられて逃げることができない。
 一頻り愛撫を終えたルドガーが顔を上げると黒歌が恥ずかしさで目を潤ませた状態で睨んできていた。

「バカ……恥ずかしいって言ったのに……」
「ごめん。その……押さえられなくて」
「仕返しにゃ」

 少しはぶてたように話しながらルドガーの首筋に吸い付いてくる黒歌。
 驚くルドガーをよそに黒歌は吸い付いて離れない。
 そして、長い口づけが終わり、ようやく離れた後にはしっかりとキスマークがついていた。

「ルドガーも私だけの物にゃ。浮気なんかしたら許さないんだからね」

 頬を膨らませて言われたあまりにもいじらしい言葉にルドガーは耐えきれなくなり、再び貪るように口づけを交わす。
 そして、長い口づけが終わり口を離したときには唾液が絡みあい糸を引いていた。
 それを黒歌は官能的な仕草で舐めとり、ルドガーを虜にする。

「君以上に愛せる人がいるわけないだろ」
「本当に? 絶対? 証明してくれる?」
「……証明ってどうするんだ」

 何となくわかっているものの確認の意味を込めて問いかけるルドガー。
 黒歌はそれに艶めかしく腰を動かすことで応える。
 ルドガーが試しに秘所を触ってみるがそこは既に十分に濡れており彼を迎え入れる準備は十分にできていた。
 そのまま弄ぶ様に指を入れるとくぐもったような甘い声と共に恨めしげな視線が向けられる。

「……着けなくてもいいのか?」
「私との子供が出来たら困るの?」

 何をとは言わないが避妊する気はないのかと暗に問いかけるが背中に手を回されて逃げられなくされるルドガー。
 
「そんなわけないだろ。……いいんだな」
「うん……早くルドガーと一つになりたいにゃ」

 その言葉にルドガーも覚悟を決めて改めて黒歌の上に覆いかぶさり自らのものを愛する女の中に押し進めていく。
 きつく、絡みつく様に暖かい黒歌の中と、耳にかかる煽情的な喘ぎ声に思わずすぐに果ててしまいそうになるが何とか耐えて奥まで進めきる。
 痛くないかと黒歌を心配して問いかけるが大丈夫だと言われたので試しに少し動かしてみると黒歌は電撃が走ったように身震いをしたので一端動きを止める。

「大丈夫か?」
「だ、大丈夫。その……気持ちよかっただけだから」
「そうか……じゃあ、動くぞ」
「ん……あぁ…っ! 気持ちいぃ……」

 了承を得られたので再び腰を動かし始める。初めはゆっくり、ゆっくりと黒歌の様子を確認しながら。
 そして徐々に速めていく。すると、黒歌が堪える様に目をつむってシーツを握りしめ始めたのでその手を優しく取り握りしめる。
 その手の温もりに少し余裕が出来て目を開ける黒歌だったが目を開けた先にはルドガーの顔は無く、一瞬不思議に思っていると自身の乳房に甘美な刺激が走ったので大きな喘ぎ声を上げてしまう。

「ひゃうっ! だ、だめぇ……そんなに虐めちゃだめぇぇえええっ!」

 黒歌の叫びに少し罪悪感を抱くもののもはや止められる気などしないので、彼女のたわわに実った果実にむしゃぶりつき弄び続けるルドガー。
 適度な力加減でまだ出ない母乳を求めて吸い付いたり、その先端の尖った部分を舌で重点的にこねたり、歯で甘噛みしたりして彼女を虐める。
 黒歌はその度に甘い声で鳴き叫び、彼をさらに昂ぶらせていく。

「気持ちいいか、黒歌?」
「お、おかしくなっちゃいそうなぐらいにゃ……」
「俺はもっと黒歌に気持ちよくなって欲しい」
「もう、十分―――ん、んんんっ!」

 乳房を開放して荒い息を上げる黒歌と目を合わせながら話していたルドガーが黒歌の口を塞ぎ、舌を絡めてキスをしながら先程よりも早く腰を動かし始める。
 黒歌は下半身から伝わって来る女性としての快感と愛する男性に抱かれているという幸福感から意識を朦朧とさせたまま貪欲に応えていく。
 そのうち、彼女も自ら腰を振り始め、さらに彼を求めだす。

「ルドガァァ……もっと、ルドガーが欲しいにゃ」
「俺も……黒歌が欲しい。黒歌が足りない。もっと欲しい」
「ルドガー……私を―――めちゃくちゃにして」

 その言葉を皮切りに今まで黒歌を心配して抑えていた物を全て解放した。
 ただ、愛する女性が欲しい。もっと感じていたい。
 その想いだけでルドガーは叩きつけるように腰を振り続ける。
 寝室には黒歌の官能的な喘ぎ声と、肉と肉とがぶつかり合う淫らな音だけが響き渡る。
 黒歌はルドガーに一突きされるたびに高まっていく快感に耐える様に両腕を彼の背中に回してきつく抱きしめる。
 爪が背中の皮膚に当たり軽い傷が生まれるがお互いにそれを気にする余裕はない。
 余裕がない状態でもお互いに見つめ合うことだけは忘れずに目を閉じることは無い。

「く、黒歌……ごめん、俺…もう…っ!」
「う…んっ。大丈夫、私も……んっ……そろそろ」

 限界が近づいてきた事を悟ったルドガーはさらに速度を上げ、黒歌の中に自身の想いを吐き出そうとする。
 一方の黒歌も逃がさないとばかりに足までもルドガーの体に絡めさせて彼をより深くまで自分の中に受け入れるようにする。
 二人の間の距離はゼロになり荒い吐息と甘い喘ぎ声が大きくなっていき、そして―――

「黒歌ぁぁーーっ!」

「ルドガァァーーッ!」

 二人は同時に果てた。お互いがお互いを痛くなるほどに強く抱きしめ合い、大きく身を震わせる。
 ルドガーは自身の精を愛する女の中に注ぎ込み、黒歌はそれを逃さぬ様にきつく締まりさらに彼から絞り出す結果を導いてしまう。
 余韻に浸るようにしばらくの間、二人共動かずにそのままの状態を維持していたがやがて上に乗っていたルドガーが黒歌を抱えながら横に転がり彼女を圧迫から解放する。
 そして、先程の様子からは考えられないような優しい口づけを一つ彼女にプレゼントする。

「愛してるよ、黒歌」
「私も愛してる」

 黒歌もルドガーに優しい口づけを返し、彼の胸に顔を埋めて目をつむりながら情事の後の余韻に浸かる。
 ルドガーも黒歌の頭をそっと撫でながら目を閉じもう一方の手で抱きしめ愛した女性の存在をしっかりと確かめる。

「今夜は離さないからな」
「うん……離さないでね」

 二人はお互いの温もりを感じながらまどろみの中に落ちていくのだった。
 
 

 
後書き
初めてなので上手く書けてるか不安ですが、楽しんでくれたのなら幸いです。 
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