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ダンジョンに異世界人が行くのは間違ってますか?

作者:黒ヤギ
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第五話。ディーマン。

今日は久しぶりにオラリオに来ていた。一度来たことある場所なら移動魔法で一瞬で来れてしまう。初めてヒルデに見せた時は驚いていた。

今日はこの前熊から助けた。ラインベルト商会のアドルスキー・ラインベルトの店に来ていた。この店は革製品などを取り扱っている超高級店だった。今日は魔物素材などを換金してもらいに来た。

「そう言えばマコト様はどこのファミリアに所属しておるのですか?」
「いえ、どこにも所属してませんが」
「そうですかどこにも…。どこにも?」
「えぇ、そうです」
「えっ〜!?そ、それは本当ですか!?」
「本当です。試しに裸になって見せましょうか?どこにもステイタスは刻まれてませんから」
「いえ、そこまでしていただかなくても。しかし驚きました仮に今の話が本当ならマコト様は何者なんでしょうか?」

いや、だから本当なんだって。まあ一般人があんな大型魔獣に勝てるはずもない。それがこの世界の常識なんだもんな。

「まあ、少し剣が得意な青年だとでも思ってください」
「全然納得できないですが、実は忘れてただけで本当は恩恵を授かってるじゃないですか?」
「私は記憶喪失か何かですか?」
「いや、わからないですよ。実際に更新したらポット出て来たりするかもしれませんよ。まあ、ステイタスが刻まれてないなんてありえませんけどね」
「まあ、仮にアドルスキーさんの話が本当だとしても確かめる手立てがありませんからね」
調べる方法ならありますよ」
「あるの?」
「はい。更新薬(ステータス・スナッチ)と言う物があります。あくまでステイタスを更新するだけでレベルアップまではできませんが」
「へぇ〜、そんな物があるんだ。それはやっぱりなかなか手に入らない物なのか?」
「えぇ、それはもちろん。しかしこの私なら手に入れらる…。かもしれません」
「かもですか。でも面白い話を聞けました。いくらくらいするんですか?もし手に入ることがあったら買いますよ」
「安く見積もって100万ヴァリスです」
「たか!?」
「しかも使い捨てです」
「割りに合わね〜」







お金を換金してもらって貯金が合計で1000万近くまで戻ったので、ハーレム要員を1人増やそうと思う。そのためにはヒルデを説得しなければ。

「仲間をもう1人入れようと思うんだけどいいかな?」
「私に聞く必要なんてありませんよ。決定権はご主人様にあるんですから」

なんか棘のある言い方だな。今まではちゃんと意見してくれたりしたのに。まあ、こんな食事中に言うことでもないけど、いつ言い出そうか迷っていたら数日も経ってしまったからな。

何となくだけどヒルデが嫉妬してくれる気がする。まあ、俺が願ってる願望がそう見させているだけかもしれないがな。ここは下手に言っても拗れそうになるから開き直って連れて来た方がいいかもしれないな。

「すまないな。同じ仲間になる後輩だ。先輩としていろいろと面倒を見てくれ」
「先輩。そっか…。私先輩になるのか」

何やらヒルデが呟いている。上手く聞き取れなかったがどうしたんだろうか?俺は心配になって見つめるが次の瞬間に笑顔を見せる。

「お任せくださいご主人様。先輩としてビシバシ鍛えます」

何やら自分の中で吹っ切れたようだ。よく一匹狼などと言う言葉があるが、実際は狼は仲間意識が非常に高い。その本能的な何かがヒルデを前向きにさせてくれたのかもしれない。

「それじゃあ…」
「どうされました?」
「いやその…」
「…私もぜひご一緒させてください」

一緒に行くかどうか、どっちが良いのであろう。あまり良い思い出も無さそうだし連れて行かないほうがいいと思ったが、つい口がそこまで出て来てしまったが、ヒルデは何となく察してくれたようで、ついて行ってくれるそうだ。






「いや〜、恐れ入りました。まさかここまで上者に化けるとは思いもしませんでした。どうですか?今なら最低でも200万以上で買い取りますよ」
「バカ言え。絶対にやらんわ。ヒルデとは死ぬまで添い遂げるって決めてるんだよ」

奴隷商に来るなり見違えたヒルデを見てふざけた事を言い出した。答えはもちろんNOだ。まあ、それだけヒルデを評価してくれたことは褒めてやろう。

俺なら百万であろうが一千万であろうが即即決で買うからな。ヒルデも出しゃばることなくおとなしくしているが、俺は見てるぞ尻尾がご機嫌に揺れているのを。

「それでこの前と違った奴隷は入っているのか?」
「入っているには入っているのですが…」
「何だ渋って、また訳ありか?」
「はい。実は昨日金と一緒にディーマンを押し付けられまして」

ディーマン。羊のツノを待ったアルビノの亜人種で、山羊の頭に人間の体を持った悪魔バフォメットを連想させて、悪魔の血が混ざっていると言われ、昔から嫌われている種族らしい。

俺からしたらファンタジー美女キター!って感じなんだがな。何でもディーマンは千年以上前に神が降臨前に多種族との戦争に負けて、人々が寄りつかない最果ての地に追いあられてひっそりと暮らしているらしい。

ごく稀にティーマンの掟を破ったのか何をしたのかわからないが、里から追放されて人間に捕まって奴隷として売られる事があるらしい。

この先あと何度拝めれるかわからないディーマンを見たいと思い。奴隷商に案内してもらった。そして、そこには今にも死にそうで、ガリガリに痩せこけていて餓死寸前な無気力なディーマンがいた。

「かなり傷ついていまして、おそらく前の奴隷商に酷くやられたんてましょう。物凄く警戒します」

見ててとても痛々しい生ギスや古傷など至る所にあって可哀想だなと思う。いったい今までどう言う扱いをされたんだろうか。

こんな酷いことをするとは、ここの奴隷商はまだマシな人間なのかもしれないな。虐待されても反抗できないなんとも胸糞悪い話だ。

「奴隷商。この子買うよ」






そして、彼女を買って家に連れて来たので、まずは風呂に入れて汚い身体を洗おうとするが、警戒されてまともに洗えない。

一応同じ女性で奴隷のヒルデ1人任せているが、彼女もダメだったらしい。なので俺は少し話をしてみる。

「何もしないわ。お願いだから大人しく洗われてくれない?」
「嘘です。どうせ私に何か酷いことするつもりですよね」
「こんな感じです。どうされますか?」
「……」

ヒルデも説得するが全くどうじることはなかった。ヒルデもわからない様子だった。

(彼女はとにかく親切にされると絶対に裏があると考える子だ。今まで酷い扱いをされたんだ。無条件に親切にされると、コイツはいつか豹変するんじゃないかと疑心暗鬼になってるんだろう)
(だとしたらどうするんですか?)
(初めから割り切った関係になればいい。何か彼女に支払せれば良い。衣食住を提供する代わりに彼女に何かを提供させるんだ)
(だとしたら…)
(性行為しかないだろうな)
(貴方がしたいだけでは?)
(下心ないかと言えば嘘になります。だけど初めから親切の裏っぽい事をしないと信じてもらえないぞ)
(はぁ…。それじゃあお願いします)

ヒルデとのヒソヒソ話を終えて、俺にバトンタッチされた。ヒルデは浴槽から出て行って、俺と彼女の2人きりになった。俺は彼女の前に立つと彼女は警戒するように睨んできた。

「俺の名前はマコト ヒラタだ。突然だが俺はSEXが大好きだ。お前がSEXさせてくれるなら衣食住を提供してやろう」
「やっぱりこんな事だと思いました。どうせ拒否権はないんてみすから好きにしてください」
「わかった。早速SEXをしようと思うが、俺は汚いのは嫌いだ。まずはお前を洗う。だからここに大人しく座れ」
「自分で洗います」
「やり方も知らないくせに、それに俺はお前の身体を堪能したい」
「……」

俺がそう言うと彼女は大人しく座ってくれた。そして俺は頭から洗っていく。
 
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