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ダンジョンに異世界人が行くのは間違ってますか?

作者:黒ヤギ
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第七話。美の女神フレイヤ。

「へぇ〜、魔獣から取れる油だオイルを?」
「えぇ、私達の一般的な髪のケア方法ね」
「面白いな。今度やってみるか?」
「辞めておいた方がいいわ。断然にこっちのきの実のオイルの方が良いわ。良い匂いだし髪もツヤツヤになるわ。魔物のオイルは臭いしベタついて川で洗い流さないといけないもの」

あの出来事から数週間ぐらい経ってソフィアもヒルデとようやく打ち解けることができた。ヒルデは姉御気質だからな。今もこうして湯上がりにソフィアの髪のお手入れをしてあげてる最中だ。

おかげで今はすっかりとガリガリに痩せこけていた姿とは変わって美女になった。髪も昔と違って短く綺麗に整えられていて、アルビノの特有の白い髪と白い肌に赤い瞳。とても神秘的で美しい女性になった。

そんな系統の違う美女をはべらせてる俺はとても幸せ者だ。今日も風呂の水を捨てて掃除して来た後だ。帰ってきたら俺を見るなりお疲れ様でしたと言ってくれる。何とも嬉しい事だ。

「ご主人様。それは?」
「魔石だ。ちょっと実験したくてな」
「実験ですか?そう言えば魔石だけは一度も売ったことありませんよね。実験のために残してたんですか?」
「そうだ…」

俺は徐に魔石を一つ取り出して、握り砕き潰した。すると、目に見えないけど魔石からわずかながら魔力が溢れて空中に分散して消えていった。そして、俺は大きく深呼吸する。

そして、ほんのわずかだが自分の身体に異変が起きたのを感じた。そして、俺は確信を得た。たった今俺は経験値を得た。

原理はわからんが仕組みがわかった。冒険者は魔物を倒して経験値を得て強くなる。魔物が死んだ際に体から漏れ出た魔力を身体に刻まれた神の文字である。神の恩恵(ファルナ)が自動的に吸ってステイタスに変えているのであろう。

だから魔物を倒し際に魔石も一緒に壊したら、それらの分の魔力が全て吸われる。だけら普段売ってしまう魔石も壊した数で強さの経験値の所足があるんだろう。

だから一般がどんなに魔物を倒しても強くなれないのは、魔力を吸う神の恩恵(ファルナ)がないからだろう。だがしかし俺の元の世界には気功法と言う特殊な呼吸法がある。

気功は中国の伝統的な保健‧養生法の一種で、呼吸、身動き、意識の調整を通して、体を鍛え、病気を予防し、寿命を延ばし、体の潜在力を開発することを目標とされているが。

漫画なんかでは気功は体内の気を巡らせ、宇宙、大地、樹木など外部の気も取り入れて強くなる。そして、その中には魔力なんかも入っている。

神の恩恵は気功法の役割もあるのだ。だから実際に気功法で魔石から出た魔力を吸って身体中に巡らわした。ほんの少しだが経験値が強さが増した。

まあ、コレも俺が武の境地にいるから、感じ取れたし気功法なんてできたんだ。でも逆にヒルデ達にもこの気功法をマスターすれば経験値が手に入るはずだ。

「やっぱりな…」
「何がやっぱりなんですか?貴重な魔石を破ってよろしかったですか?」
「あぁ、今コレの世界の鍛錬方法試したんだが成功した」
「ご主人様の世界のですか?」
「あぁ、俺の世界では気功法と言う特殊な呼吸法で空気中や自然の中にある魔力を吸って身体中に巡らせて強くする鍛錬方法があるんだ。おそらくだが冒険者の身体に刻まれてるファルナは、やり方は違うが気功法と同じ役割があるみたいだ」
「なるほどそれでご主人様は冒険者じゃないのに冒険者みたいな力があるのですね」
「そうだ。だが残念なことにこの世界にの自然界は魔力濃度が低い。でも魔物から取れた魔石を壊したら魔力が出て来た。今その魔力を気功法で吸ってみたのだがほんの少し気が、こっちの世界で言うと経験値が入ってくるのを感じた」
「凄い大発見じゃないですか。改めてそう言う話を聞くとご主人様は本当に異世界から来たんですね」
「まだ疑っててたのかよ。まあ、いいや少し実験につきやってくれ」
「実験ですか?」
「この世界の人たちも気功法ができるか試してみたい」

こうして2人の気功法の鍛錬が始まった。幸い魔石は大量にある。気功法をマスターできたら一気に経験値が手に入るはずだ。






「がぁあああ!!」

大型の魔獣バグ・ベアーがヒルデに向かって飛びついてくるが、ヒルデは至って冷静で自分の間合いに入って来るの待ち構えていた。

魔獣はそうとは知らずに飛び込んできて、ヒルデは最速の技居合斬りでなんらくと斬りふさぐ。たった一撃で魔獣は首をボトリと落ちて生き絶える。

そして、ヒルデは血振りで刀についた血を取り刀をしまい。大きく深呼吸をする気功法だ。アレから3年の年月が経った。

2人は気功法をマスターして順調に強くなってる。逃げて隠れるしかできなかった。バク•ベアーを今では簡単に倒せるほどに強くなった。

「2人ともだいぶ強くなったな。コレなら並の冒険者達にも負けないぞ」
「ありがとうございます」
「私は何もしてませんでしたけど」
「お前がやったら跡形もなくなってしまうだろ。あと、今日アドルスキーさんのところ行くからお昼前に風呂に入ろう。食事もせっかくだからアッチで食べよう」

てなわけで久しぶりにオラリオに来たわけなのだが…。

「そこの貴方達良かったらこの後お茶でもどう?」

ラインベルト紹介で素材の査定をしてもらっている最中、時間がかかるから店内を物色している最中だった。

どえらい美女に話しかけられた。本当に物凄い美女だ。どのくらいだと言うとその美貌に誰もが振り返って、永遠と釘栖にされてしまう。

元に店の客や店員どころか隣にいるヒルデ達までもが釘付けにされてしまう。しかし、この人ならざぬ気配は、なるほど初めてお目にかかったがコレが神と言う者か。

俺らは食会の取引などに使われる大客間に案内されたVIP待遇だ。まあ、神様相手ならコレぐらい普通か。

彼女も当たり前のように紅茶をすする。流石だな茶を飲んでるだけに様になるな。

「改めまして、私はフレイヤファミリアの主神。フレイヤよろしくね」
「コレはコレはかのNo.1ファミリアと名高いフレイヤ様に会えて光栄です。私はマコト・ヒラタです」
「ヒルデ•ブリュンです」
「ソフィアです。ファミリーメイはありません」
「そう、よろしくね」

そう優しく微笑むフレイヤ。その笑顔にヒルデ達はノックアウトされそうになる。

「所でフレイヤ様と言うお方がどのような用事で?」
「う〜ん。本当は2人に用事があったんだけど、貴方を見て事情が変わったわ。貴方いったい何者?」
「どう言う意味でしょうか?」

俺は聞き直すが質問の意味が何となく理解した。こうしてフレイヤと相対して見てみたらわかる。彼女の目は特別でおそらくだが、どんなふうに見えているのかわからないが、俺が何かしら異形に見えてるんだろう。

「元々は2人の大きな輝きを放つ魂を見て来たんだけどそこに貴方がいた。最初は2人に埋もれて見えなかっただけかも思ったけど、今もこうして見ても全く貴方の魂が見えないの」

なるどとコレもスキルの影響かもしれないな。武人となった俺は心技体が境地にいるためそう言う心が見られるとか精神系は全くと言って聞かない。それで見れないんだろう。

「何者ですか?と…そうですね。簡単に言えば異世界人ですね」
 
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