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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【第387話】

 
前書き
マッサージ 

 
 夜、八時半前。

 とりあえずシャワーも浴び、セシリアが来るまでの間に俺は去年のキャノンボール・ファストの録画ROMを見ていた。

 専用機ではないが、仕様をキャノンボール・ファストに変更したその機体の加速は、アリーナ設定のそれとは違ってかなり速く、疾走感が映像ながらも伝わってきた。

 普通のレースではなく、バトルレースなので互いにライフルを撃ち合い、接近戦で妨害しと見る側からすれば白熱したレース内容だった。

 ――と、ここでコンコンッと控え目なノックが響き渡り、時間を確認すると八時半を回る所だった。

 キャノンボール・ファストのROMを取り出し、ケースへと仕舞うと俺は玄関に向かい、ドアを開ける。


「おっす、時間通りだな」

「え、えぇ。 お待たせしましたわ、ヒルトさん」


 セシリアの服装を見ると、既にパジャマを着ているのだが、見るからにシルク製の高級感溢れるパジャマで、光沢感も溢れ出ていて、軽く目がチカチカする。

 こんなパジャマ、金額も日本円にしたら多分俺の買った腕時計ぐらいはするんだろうなと思うと、改めて生まれの違いによる格差を感じさせた――まあ、だからといって萎縮するわけではないが。

 室内にセシリアを招き入れ、部屋の奥へと通すと俺は――。


「さて、まず最初に言うが俺はマッサージが素人だ。 だから色々と不手際もかなりあるかもしれないが、文句は無しで頼む」

「え、えぇ。 勿論ですわ」

「うん。 じゃあ早速始めるか? それとも一息入れてからにするか?」


 首を傾げ、そう訊くとセシリアは――。


「で、では早速お願いしようかしら? ――あ、ヒルトさん? お部屋の鍵、念のため閉めてくださいな」

「……? 了解」


 不思議なセシリアの注文に疑問を抱くが、あまり深く考えずに俺は部屋に鍵を閉めるとセシリアの元へと戻る。

 既にセシリアはベッドに腰掛け、俺を見上げていた。


「あ、ヒルトさん。 生徒会のお仕事の方はどうでして? 少しは慣れました?」

「ははは……慣れないな。 とはいえ、殆どまともにする事が無かったから基本先週は模擬戦ばっかりだったし。 まあゆっくり覚えていくさ」

「うふふ、慣れるまでは大変かと思いますが、頑張ってくださいな」


 ニコッと微笑むセシリアに、俺もドキドキしつつ――。


「じ、じゃあ始めるか。 ま、先ずはその……う、うつ伏せだな」

「は、はいっ……! お、お願い致しますわ……」


 若干声が裏返ったセシリアは、恥ずかしそうに枕に顔を埋めてうつ伏せになった。

 身体のラインは相変わらず綺麗で、魅惑的なセシリアのお尻も、正直めちゃくちゃ揉みたいという欲求に駆られたが、流石にそれは不味いと思って自重する。


「あ、あの、ヒルトさん?」

「ん? どうしたセシリア?」


 枕に顔を埋めていたセシリアが、真っ赤な表情で俺を見ながら――。


「そ、その……」

「……?」


 表情は赤いまま、言いにくそうに口をモゴモゴさせるセシリア――だが、意を決したのか、ゆっくりと言葉を紡ぐ。


「ぱ、パジャマの下……脱いだ方がよろしいでしょうか……?」

「……へ?」


 耳に反響するように、セシリアの言葉が何度も何度も脳裏を過り、そのイメージが浮かび上がる。


「ちょ、ちょっと待てセシリア。 し、下ってそんなに脱ぐ必要があるものなのか?」

「え? ……そ、その、ヒルトさんが少しでもマッサージしやすいようにと……!」


 顔を真っ赤にして告げるセシリア――いくら好意を抱いてるとはいえ、男性の前で自身の下着姿を晒すのだから恥ずかしいのだろう。

 それに、その布一枚の先にはセシリアの産まれたままの姿――もとい、成長した肢体がそこにあるのだから――ヤバい、鼻血が出そう。

 楯無さんもそうなのだが、下を脱いでもらった方がやり易いのだろうか……?

 素人故に、全くわからず、どう答えればいいのやら……とはいえ、脱いでもらった方がしやすいかもと、下心抜きでそう思い始めると――。


「そ、そうだな。 ……じゃあ、下も脱いでくれるか……?」

「わ、わかりましたわ……。 ひ、ヒルトさん……あまり見ないでくださいな……。 は、恥ずかしいですわ……」


 顔を真っ赤にし、パジャマの下を脱ぎ始めようてするので俺は思わず後ろへと振り向く。

 小さく衣擦れする音が耳に届き、六月のシャルとの着替えが思い出した。

 あの時は、手が滑ったとはいえシャルの下着をずらすという暴挙に……カウンターで顎に蹴りを食らってノックアウトしたのはもう遠い過去の記憶。

 ――と、衣擦れする音が聞こえなくなったのと同時に、セシリアの声が……。


「も、もぅ大丈夫ですわ。 ……は、恥ずかしいのであまり見ないでくださいな……」


 許可も得たので振り向くと、再度ベッドにうつ伏せになったセシリアが視界に映る。

 さっきと違うのは、下のパジャマを脱いで、露になった下半身――大事な所を隠す下着一枚のみの姿で、形の良いヒップが正直、下半身に血液を集中的に送るのがわかった。

 下着は派手な物ではないのだが、材質はパジャマ同様のシルクに思えた。

 若干身体が強張ってる様に見え、俺は――。


「せ、セシリア?」

「は、はい……」

「か、軽く深呼吸した方がいいぞ? か、身体が強張ってる様に見えるから」

「そ、そうですわね」


 そう言って何度も深呼吸するセシリア――一方の俺は、下着姿が目に映らない様に天井を眺めて待っていると……。


「も、もう大丈夫ですわ。 お、お願いします」

「りょ、了解……。 痛い時は言ってくれよ? まずは足からマッサージするから」

「え、ええ」


 短く返事をしたセシリア、足の方へと向き、視界に下着が映らない様に気を使いながら本で読んだマッサージの仕方を実践していく。

 手のひら全体を使い、脹ら脛から下へとマッサージを続ける、気持ちが良いのか時折セシリアはため息が漏れ出た。


「はぁ……凄いです……。 ヒルトさん、御上手ですわ……。 これなら、またしてほしいぐらいですわね……」


 本当に気持ち良いらしく、声に艶っぽさが出ていて妙にドキドキさせられていた。

 セシリアの肌も、シルクの様に手触りが良く、正直ずっと触っていたいとさえ思う。

 反対側の脹ら脛も使ってマッサージし、疲れを解す様に動かしてある程度終えると――。


「つ、次は腿な?」

「は、はぃ……」


 了解を得ると、俺はまた手のひら全体を使って、ゆっくり解していく。

 視界には既に、セシリアの形の良いお尻と、下着が見え、もう正直欲望の塊は突起していた。

 ここで改めて思う――下を脱いでもらったのは失敗だったと――まあ、セシリアのパンツを見れたのは、ありがとうございます。

 下心が出ないように気を付けつつ、腿を解すとセシリアが――。


「ど、どうでしょうか? わたくしの身体は」

「え? そ、そうだな……俺は綺麗だと思うぞ? せ、セシリアもやっぱり……も、モデル的な事をしてたのか……?」

「そ、そうですわね……。 だ、代表候補生になると、それらしい仕事も舞い込みますの。 ヒルトさんもご存知の様に、最近は代表候補生をアイドルとしてプッシュする手法もありますの」


 やはりセシリアにもそういった内容の仕事が来るようだ。

 ……正直、何だか面白くないが、だからといって俺が言っても良いものか……。

 ……だが、やっぱり言おう、言わなきゃ伝わらないのだから。


「……セシリア」

「は、はぃ……?」

「わ、わがままで悪いが……あ、あまりそういう仕事受けるな。 た、只でさえフレキシブルの特訓で大変なのに……き、気分転換だと思うなら、俺が気分転換に付き合うから」

「……わ、わかりましたわ。 ……うふふ」


 何故か嬉しそうに笑うセシリア――ヤキモチ……なのだろうか。

 とはいえ、アイドルだのモデルだのは、専門職の人に任せる方がいいし、正直そういった世界は枕営業とかも訊いたりする。

 もちろん眉唾物の噂だが、だからといって本当にあっても嫌なので……。

 正直、モデルをやった時の写真に興味はあるものの、見れば何かもっと別のを見たいと思うかもしれないのでグッと堪える。

 腿を丹念に解し、膝の裏、太股の付け根と解していくと、その都度気持ちよさから出る溜め息がセシリアの口から溢れ出た。

 次はお尻――とはいえ、流石に下着があるからといって揉んで良いわけがないし、俺自身、我慢できるかわからない。


「せ、セシリア……。 つ、次は腰を揉むぞ」


 そう言って太股の付け根から手を離すのだが――。


「ま、待ってくださいな。 ちゃ、ちゃんとしてくださいな、ひ、ヒルトさんになら……触られても、平気ですから……」


 うつ伏せのまま顔を向けるセシリアは、表情が真っ赤に染まっていた。


「りょ、了解……。 ど、どうなっても知らないからな……」


 高鳴る心臓の鼓動に、正直息が詰まりそうになる。

 全身の血液が沸騰する様な感覚に襲われるも、俺はセシリアのお尻に両手を伸ばし、そのお尻に触れると手のひらいっぱいに伝わる弾力が、一瞬理性を失いそうになった。


「っ……!!」


 下着越しとはいえ、ほぼ直接セシリアのお尻を触ってるこの状況……理性が一瞬失ったとはいえ、マッサージすると我慢できないかもしれない。

 指がセシリアのお尻に食い込み、全身にその感触が伝わるのを感じつつ、触っていくとセシリアは――。


「ん……はぁ……。 ……ひると……さん。 ……気持ち……ぃぃです……」


 声を必死に堪えるセシリア、時計を見るとまだ三十分程しか経ってなく、俺の中では既に一時間ぐらい経過したような気がしていた。

 解す様に揉む度、セシリアは身を捩らせ、必死に声を我慢していた。

 何とかギリギリ堪え忍び、念入りに解すと今度は腰へと手を動かす。


「ぁ……」

「ど、どうした?」

「ぃ、ぃぇ……。 す、少し名残惜しかったもので……」

「わ、悪い。 ……しょ、正直あれ以上マッサージしたら……理性が持たないよ……」


 小声でそう言い、セシリアに跨がる形で腰から背骨へと念入りに、一つ一つ指で骨を指圧――とはいえ、素人の浅知恵だから、危ない気がするのだがセシリアは本当に気持ちが良いらしく、何度も溜め息を吐いた。

 ある程度解し終えると、俺は――。


「セシリア、もう凝ってる場所はないか?」

「は、はぃ……。 ……ぁ、まだ……その、胸も……こ、凝ってますの」

「な、何ですと」


 む、胸って凝るものなのか?

 胸が重くて肩は凝ると聞いた事はあるが……。

 さ、流石に胸は不味い……最近理央の胸を揉んだとはいえ、セシリアのはそれよりも大きいのだから、我慢できそうにないかもしれない。

 だ、だが正直……揉んでみたいという欲求の方が勝ってくる。

 人は欲には勝てない――そのまま覆い被さる様に身体を重ねると、セシリアが――。


「ひ、ヒルトさん……その……お、お尻に……当たってますの……」

「……何が?」

「ひ、ヒルトさんのが……」


 恥ずかしそうに枕に顔を埋めるセシリア――何が当たってるのかといえば、欲望の塊だ――それも、ギンギンに突起し、正直パジャマ代わりに着ているジャージが大きなテントを張るぐらいに。


「……セシリアが悪いんだからな、胸も凝ってる何て言うんだから……」


 身体を重ねたまま、俺はセシリアを四つん這いの体勢にさせる――驚いたセシリアは、顔を俺に向けるのだが、嫌がる素振りは見せず、素直に四つん這いになる。


「……胸、凝ってるんだろ?」


 左手でセシリアの後ろ髪を掻き分け、うなじが見えるとそっと口づけを落とす。


「ひゃん……っ。 ひ、ひるとさん……」

「ブラ……外していいか?」

「……っ」


 顔を真っ赤にしながらも、小さく頷くセシリアを見て、俺はセシリアのパジャマの中に手を忍ばせていく。


「セシリア、フロントホックか……?」

「そ、そうですわ……ん……」


 小さく声をあげるセシリア――フロントホックのブラを外すと、それを無造作にベッドの隣へと置く。

 器用にブラを外せる辺り、正直びっくりするも、もう片方の手もそのまま腹部をなぞるように動かし、優しく包む様にセシリアの豊満な乳房を揉み始めた。


「ひゃん……やん……ッ! し、刺激が強すぎます……ッ!」


 両手で搾る様に揉み、ゆっくり回してみたりとその乳房の柔らかさを手のひらいっぱいで堪能し、小さく喘ぐセシリアに――。


「……気持ちいいか?」

「ふぁ……はぃ……。 で、ですが……刺激が――あぁん……っ」


 出来るだけ声を上げないように我慢するセシリア――理性自体、辛うじてあるものの、欲求には勝てず、そのまま揉みしだく。

 小さく甘美な声を上げるセシリア――右手は揉むのを止め、指をセシリアの口元へと運び。


「……セシリア、指……舐めろよ……」

「は、はぃ……あむっ……」


 素直に従い、口元に近付けた指を舌で舐め、ゆっくりと咥わえるセシリア。

 そのままちゅぷちゅぷと水音を立てつつ、俺の指をなぞるように舌で舐めていく。


「……何かエロいな、セシリア」

「んふ……ちゅぷ……。 はぁっ……ヒルトさんが舐めろとおっしゃるから……」


 恥ずかしそうにしながらも、れろんっと指の付け根から先まで丁寧に舐めるその様子に、ゾクゾクするのだが時計を見ると、九時半近くになっていた。

 さっきまでは遅く感じていたのに、こういう事をすると時が経つのが早く感じる。


「……セシリア、残念だけど時間だ」

「……そ、そうですわね。 ……ひ、ヒルトさんのえっち……」


 恥ずかしそうに呟きながら、無造作に置いたブラを手に取り、着けるセシリア。

 セシリアの唾液でべとべとになった指をタオルで拭くと、突起した欲望の塊をどうしようかと本気で悩む。

 手早く下のパジャマも穿き、来たときと同様のパジャマ姿に戻ったセシリア。

 だがその表情は惚けていて、肌も赤く染まっていた。


「……ヒルトさんのせいですわ。 ……わ、わたくしにこんなえっちな事を……」

「……せ、セシリアも悪いだろ? む、胸が凝ったとか、お尻のマッサージさせたりとか――正直、理性持たないって。 思いっきり突起してるし……」

「…………!?」


 セシリアも思わず目が行き、突起した俺のを見て見開く。


「い、痛くありませんの……?」

「……特に痛いって訳じゃないが……まあ男の生理現象だからな、暫くすれば沈むよ」

「そ、そぅですか……」

「まあ気にするなよ。 時間ももう無いし、これ以上長居したら俺だけじゃなくセシリアも危ないぞ? 代表候補生だし、長い時間夜の男子の部屋に居れば大変だからな」


 そう言うと、セシリアは小さく頷く。


「わかりましたわ。 ……ヒルトさん、その……わ、わたくしは……ヒルトさんが……し、してほしい事は……何でもしますからね? す、少しは知識もありますし……と、殿方のモノのほ、奉仕など……」


 言ってから顔を茹で蛸の様に真っ赤になるセシリア――それと同様に俺も一気に全身の熱が上がった。


「そ、そ……ぅか……。 ……ヤバ……い。 ……思いっきり想像してしまった」


 小声で呟き、時計を見ると九時半をそろそろ回ろうとしていたので、無理矢理欲求を押し込めると俺は――。


「さ、さて、お、お開きにするか」

「そ、そ、そうですわね。 あ、あの、ヒルトさん……。 ま、マッサージ……凄く気持ち良かったです。 そ、その……と、特に胸の凝り等……」

「…………」


 恥ずかしそうに視線を逸らし、そう告げるセシリア。

 正直、理性が限界を越え、今にも押し倒して事に運びたいとさえ思う――だが、特別規則第一条を破ってしまうだろう。


「そ、そか……。 ま、また機会があればな」

「え、えぇ。 ……この初めては……わたくしが……!」

「はい?」

「い、いえ。 で、ではヒルトさん、おやすみなさい。 良い夢を……」


 そう言って部屋の鍵を開け、静かに出ていくセシリア。

 良い夢も何も、悶々として色々不味い……。

 というか、セシリアが呟いた【この初めてはわたくしが】というのがよくわからない。

 ベッドに座り直すと、さっきまで行っていた行為を思い出し、悶々としながらも身体の重さには勝てず、俺はそのまま深く眠りについた……。 
 

 
後書き
後半はエロチック

乳揉んで指フェラさせるという……

まあ文章力がないですな('A`) 
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