エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第07話 日米開戦 ターン07
前書き
エロ主の余命絡みで80ターン前後のクリアで考えているけど、
話を膨らませていけばいくほど1ターン1話が難しくなる(汗)
大帝国ってシナリオも7人体制なんだよな。
三国同盟締結から数日後。御前会議――
「本日、ガメリカから我が国に、また条約書が送られてきました」
「むぅ……またですか」
経済制裁や中帝国返還要求に続き追加の要求が来ることは分かっているけど鬱陶しいよなぁ。
「ふん、理不尽な要求なら叩き返せばいい。
それで、帝。この度の条約内容は?」
「はい、ガメリカは我が国と日米安全保障条約を結びたいそうです」
「日米安全保障条約……?」
「山下長官、先日の御前会議で海軍が掴んだ概要を提示したけど?」
「よもや……あの概要だけでも恥知らずなら条約がまさか送られて来るとは……」
「うん。序文は事前に掴んだ概要の通りだけど……」
<<<わかりやすい日米安全保障条約概要>>>
軍備強化を進める日本帝国は世界秩序を脅かしている。
っていうかガメリカに攻めてくる気でしょ?違うの?
攻めるつもりがないなら平和的に解決できるよね?
日本はガメリカの同盟国となって共に世界の自由と正義を守ろう。
そしたら世界を脅かす日本軍は即刻解体ね。
軍が無くなってもガメリカが同盟国の安全は責任を持って守るし問題ないよね?
「う~ん。何度読んでも酷い。alliedって属国って意味なの?」
「な……」
絶句する宇垣。海軍の掴んでいた概要に加えさらに理不尽な要求が続く。
『1.ガメリカ企業が日本で活動する全ての障壁を排除し、日本政府として支援する事
2.ガメリカ軍が日本領域を自由に航行できるようにする事
3.惑星日本及び、主要な日本の惑星にガメリカ軍の基地をつくる事
4.日本を守るガメリカ軍には治外法権を与え、日本の法律では裁けないようにする事
5.日本はガメリカ軍への感謝の気持ちとして、
国家予算の10%をおもいやり予算として献上する事
なお指定の期日までに受諾の返答がなき場合、
我が国民と世界の安全を守る為、日本軍及び日本帝国に対し、
ガメリカは軍事行動を開始する』
「……以上です」
「ば、ばっ、ばっ、ばっ――」
「こんな馬鹿な話があるかっ!
こんなものが安全保障条約といえるか!
単に属国になれと言う要求ではないか!!」
「最後通告というより、もはや宣戦布告でも良いんじゃないでしょうか?」
「……だよね。だから皆の意見を聞きたいです」
「もはや日本人としての尊厳の問題です!
このような条約、断固拒否するべきです!」
「そのための三国同盟です」
「……東郷は?」
「私というより海軍の総意として軍の解体及び属国化は容認できません」
「伏見ちゃんも?」
「東郷長官に同意します。
軍令部としても最悪の事態を想定し以前から対ガメリカ戦のプランは備えています」
「……そうですか。皆の意見はわかりました。
……少し時間が欲しいです。一時間ほど休憩にしますね。皆は休んでいてください」
そう言って帝は御前会議の席を立った。
「帝は苦しんでおられるようだな……」
山下陸軍長官が呟く。
「無理もない……まだあんなにお若いのに、
国家の行く末を左右する決断をせねばならぬのだから」
宇垣外務長官がため息をもらす。
「我々が意見を述べ多数の決を取ることで少しは負担を減らすことができようが……」
「ああ。最後に決断するのは帝ご本人であるからな……」
「あの……空気を壊すようですが、こんな大事に猫平内務長官は?」
シリアスに耐え切れず思わず口を挟んでしまう。
「猫平長官はコミティアでお休みです」
女官長のハルさんがいつもと変わらぬ平淡な声で答えた。
………………………………
……………………
…………
そして気まずい空気が一時間ほど続いた後、
戻って来た帝が穏やかな口調で最終的な決断を下す。
統一宇宙歴940年前半、日本帝国はガメリカの条約を拒否。
ガメリカ共和国との全面戦争に突入する。
ガメリカの同盟国であるエイリス帝国を巻き込んだ戦争は、
ヨーロッパ星海域の戦争と結びつき二度目の世界大戦に発展する。
人類統合組織ソビエトを巻き込んだ大戦が、
人類と宇宙の命運を懸けた戦いの序章に過ぎないと知る者は……
エロ主である軍令部総長、伏見空のみであった。
――――海軍司令部――――
東郷と伏見は主力艦隊の提督達を始め海軍の幹部を司令部に集めた。
「とまあ、そんなわけで我々はガメリカとエイリスと戦うことになった。
相手は国力差は大きいが三国同盟による支援もある。
楽に……とは言わないが、決して勝てない戦ではなくなった」
海軍長官であり艦隊総司令官である東郷毅が御前会議の内容を伝える。
「ならば、諸君。あらゆる手を尽くし勝ってやろうではないか」
「帝ちゃんからも『がつーんっとやっちゃってください』とのお言葉をいただいてます。
軍全体の戦略構想については軍令部総長に一任されました。
東郷長官の御前会議での発案により開戦直後の奇襲攻撃よる序盤圧勝・早期停戦プランを採択します。
奇襲作戦はプランC、マイクロネシアとマニラ2000に同時奇襲です」
「マイクロネシア方面は第一艦隊の東郷長官が総指揮を、
マニラ2000方面は第三艦隊が私、伏見が総指揮を行います」
二方面作戦及び第三艦隊が方面指揮を担うことが発表され司令部にどよめきが走る。
「ふっ、相変わらず無茶をしようるわ
首都防衛はどうするんじゃい?」
山本無限提督が笑いながら訪ねる。
「首都防衛は北京より第二艦隊を移動、山本無限中将にお願いします」
「首都を空っぽにしないのがオマエさんらしいの」
「はい。二方面同時奇襲は勝算のある作戦です。
私は山本提督のような博打好きじゃありませんから」
「なるほど、ならガメリカを落とした暁には、
ベガスのカジノで博打というものを若いもんにシッカリ仕込んでやろう」
「そうなると、みんな、軍医の古賀中佐にお金巻き上げられちゃうと思いますよ?」
「伏見総長?」
いらぬ口を滑らせて看護婦姿の美人軍医に睨まれてしまう。
「おっと、これから各方面の艦隊編成を発表します。
まずマイクロネシア方面は第一艦隊の長門を旗艦に
第四艦隊、南雲圭子中将。
第六艦隊、田中雷蔵少将。
特設艦隊、戸塚文雄軍医中将。
田中提督の試作特雷型駆逐艦が相手艦隊撃破の胆になります」
「言われるまでもねぇ。鬼畜米英、まとめて叩き潰してやるぜ」
「マニラ2000方面は第三艦隊の三笠を旗艦に
第五艦隊、小澤祀梨少将。
また治安維持部隊を臨時艦隊として編成し須田少将に任せ
零号艦隊の柴神様に特別遊撃をお願いしています。
小澤提督には情報参謀としてのサポートもお願いすることになります」
「おいす。了解であります……」
「秋山総参謀、不安そうな顔をしていますが何かありますか?」
「い、いえ……。私は伏見総長の戦略を信じています」
「なるほど。なら方面司令としての戦術手腕の方ですか?
東郷長官プライベートのような不安があると?」
「こらこら。一言多いって。
ま、伏見総長は第三世代で実用化されるであろう正規空母を中心とした
航空戦の専門家として知られているから戦艦指揮官としての実績も乏しく評価も高くない。
けど何度かシミュレーションで相手をし用兵家としての手腕を認めたからこそ
山本提督に次ぐ実力者として第三艦隊を任せた。正規艦隊はお飾りじゃないんだ」
「軍令部としては早期停戦プランが頓挫した場合に備た計画も準備しています。
戦線が拡大した場合は提督の数もそうですが、方面軍を任せられる指揮官が足りません。
東郷長官の才覚だけに頼るのは危険だと考えています」
「その為に第一、第二、第三艦隊を分けたと?」
「はい。奇襲作戦の中からプランCが採用された要因の一つです。
今後、秋山総参謀は第一艦隊のみならず方面軍の総参謀の役割もになることなるかと」
「そういうことだ。ま、これからも頼りにしてるぞ、我が参謀」
後書き
伏見空のパラメータ
スキル=前線外交
特性1=全性能+20%
特性2=全性能+20%
特性3=航空+20%
特性4=索敵+20%
オリジナル提督だから指揮上限が360というハンデがあるけど良将。それほどチートではない。
特性1と2の全性能+40%は旗艦の三笠を表現するためのもので
目安として原作ゲームの主人公の東郷毅が、
特性1=全性能+30% 特性2=全性能+10% 特性3=全性能+10% 特性4=全性能+10%
情報戦のエキスパート小澤祀梨が特性1=索敵+60%
航空のガメリカのフリス・ハルゼー提督(空母艦隊の司令官)が
特性1=航空+20% 特性2=索敵+10% 特性3=索敵+10% 特性4=HP+10%
空母後進国である日本において空母先進国の優秀な提督と同様レベルの
航空と索敵に優れた航空戦の第一人者という設定
様々なコネクションを利用しているという設定でスキルは「前線外交」持ちである。
エロ主スキルとしては幸運Aランク
統一宇宙歴639年スタートで作中では1ターンを約1カ月間に起こった出来事として書いてます。
エロ主は記憶を取り戻したときが23歳で、
余命宣告の30歳までリミットが残り84ターンくらいかと。
どちらにしろ大戦の時代をエロエロと駆け抜けて最後は死ぬ運命ですw
ページ上へ戻る