NARUTOで男娼になりました。
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奮闘記
第三次忍界大戦
1話 僕の軌跡と第三次忍界大戦
君にはこれから転生してもらう
さぁ、これが君の"力"だ
それでは、君がどのような物語をつくるのか、楽しみにしているぞ ― 秋人 ―
◆◇◆
初めてお会いいたします。僕は、九十九 秋人(つくも あきと)といいます。
神様から"ひみつ道具"を頂き、僕がこのNARUTOの世界に転生してから16年の月日が経ちました。
僕の転生後、最初に感じたものは、熱い程の赤と徐々に失われる女性の腕の体温だった。
急な展開に理解できず、視界を辺りに巡らせると、僕を抱く女性の背後に血濡れのクナイを片手に持つ男がいた。
僕は、パニックを起し、幼い脳が情報を処理しきれないのか、視界が徐々に暗くなる時、唐突に背後に見える人影が崩れ落ちる事だけを感じた。
後から聞いた話ですが、僕が生まれ落ちた九十九一族は、血継限界、童具を持った一族だったそうです。
血継限界・童具
この能力は、代償も必要とせず道具を生み出す能力だそうですが、肝心の能力もは輪眼や白眼のようなものではなく、既存の道具を作成するだけで有り有機物の作成は出来ないため重要視されなかったそうで、一族の人間も多くが一般人として生きていたそうです。
しかし、そんな一族に一人の男が生まれました、男の名前は九十九 一(つくも はじめ)彼は発現した血継限界で様々な刃物を作る事が趣味だったそうです。
そして彼は、霧隠れの里、忍刀七人衆大刀・鮫肌に魅せられ作成したが不完全な道具が出現しそのまま鮫肌の意思に体を奪われたようだ。
その後彼の肉体を奪った鮫肌は男の体を使い、次々と一族を殺害しはじめるが、最後には木ノ葉隠れ暗部に止められたようだ、彼の死体は右腕が幾重の棘状の刃が重なった刃に覆われ鮫肌と一体化していたと言う。
僕は第二次忍界大戦の戦争孤児として育ち、九十九一族の血継限界を知ると、発現すれば、"ひみつ道具"が使えると思い、特訓の日々が始まりました。
当時の僕は確かに誰もが一度欲するであろう"ひみつ道具"が欲しいという思いとは別にもっと切迫した理由がありました。
それは、木ノ葉隠れの所属する火の国全体で起こった食料不足。
第二次忍界大戦が終結をむかえたばかりで、多くの餓死者が出た時代です。
そんな時代に、僕の身を寄せるこの寺院はとても優しい方々が運営されており、自分達の食べ物を子供達に分け与えて下さっていたんですが、それでも食料が足りず、僕や弟、妹達は毎日飢えていました・・・。
どうにかしたくとも当時僕は僅か9歳でありお金を稼ぐ事も出来ません、しかし僕には一つの希望がありました、
それは"ひみつ道具"のグルメテーブルかけ
どんな超高級料理でも、どんなB級グルメでも一瞬で出す事が出来る道具。
僕は1日でも早く血継限界を発動する為、未だ幼い手のひらを握り締め特訓に向かいます。
日々頬のこけていく大人と細く針金のような腕の僕の弟、妹達、そんな日々が続き、とうとう餓死者が出てきそうな時、九十九の血継限界がやっと発現しました。
そして童具・グルメテーブルかけを使い、寺院の人たちの飢えを満たす事ができました。
嬉しそうに食器を持つ僕の家族たちを見て、
僕の"力"で救えた。
その事実が僕にはとても嬉しく、同時に誇らしかった僕は自分の"力"を持つ手を握り締め実感します。
・・・これでお金を稼げる、僕は、自分の手を強く、強く握り締めた・・・その日から僕は忍になった。
当時12歳の時に勃発した第三次忍界大戦に参加し目標の金額を寺院にも残す事ができました、。。。
只、代償として僕の心に大きな傷跡を残して。
◆◇◆
各国の国境付近で長引く戦いが次第に戦火を広げていき、第三次忍界大戦へと発展し、現在未曾有の消耗戦となっていた。
此処は五大国の1つに数えられる「火の国」と呼ばれる国に存在する忍びの隠れ里。 木ノ葉隠れの里。
<木ノ葉隠れの里 第3演習場>
そこに、腰まで伸びたを後ろに一つに結んだ少年が、その切れ長の瞳を細めながら今回の任務を共にする忍達を待っていた。
その少年の名前は、九十九 秋人、齢14歳で特別上忍に昇進した少年だ。
少年、九十九はこの演習所にある3つの丸太の一つに腰掛けていた。
「ふぅ、少し早かったかな・・・。」
九十九は腕時計を確認しながら苦笑いを浮かべていた。
腕時計は、集合時間の40分前を示していた。
九十九は腕時計から目を離すと、ふぅ、と一つため息をついた。
すると、穏やかな日差しに照らされた、演習所に柔らかく九十九の頬をなぞった。
風を感じ、ゆっくりと目を閉じた九十九は、その艶やかな黒髪に白雪のように白い肌がまるで一つの絵画のようだった。
「・・・・・、出てきなさい。」
風が止んだ時九十九は、先程から感じる視線の主に向かい声をかける。
「っ!あ、あの、ごめんなさい!!」
視線の主は、隠れていた木の陰から飛び出してくるなり、がばっ、と勢いよく頭を下げた。
九十九は、いきなり頭を、ぺこぺこ、と何度も下げる少女に苦笑を浮かべる。
「いや、大丈夫だよ。別に気にしてないから。」
「うぅ・・。ごめ・・なさい。」
ついには涙を浮かべ出す少女に、少し慌てながらも九十九は、少しクセのついた髪を何度も下げる少女の報告書を思い出す。
【報告書】
夕日紅(13歳):幻術に極めて高い才能を発揮、冷静な戦術眼を持ち、今年度中忍に昇格。
「(・・・・冷静ってなんだっけ)。」
九十九は、報告書の将来有望なくノ一と、目の前の少女がどうしても一致しなかった。
「あ・・あき・と、さん・・ごめ・なさい」
「うん、わかったよ。大丈夫(あれ?なんで僕の名前知ってるんだ?)」
同じ里の忍とはいえ、別に目立つ事などない九十九は、何故自分の名前を知っているのかが一瞬疑問に思ったが、ぼろぼろ、と涙を零しはじめた少女に慌てて、懐から取り出したハンカチで涙を拭った。
「ね、僕はなにも気にしていないよ。だから落ち着いて・・。」
「ぐっ・・はい・・(あっ、このハンカチ秋人さんの匂いが・・)。」
号泣から一転、今度はりんごの様に真っ赤になった少女、夕日紅を不思議そうに見つめながらも泣き止んでくれた事に安堵する、九十九の姿があった。
結局、集合の時刻直前まで、九十九は紅を慰めていた、止める切っ掛けがつかめない、と内心焦る九十九と、もぅ・・このままでいいです、と涙とは別の意味で潤んだ瞳を九十九に向ける紅だったが、もう人の男の中忍がやってきた事でようやく終わりを見せた。
「・・では今回の任務の隊長を務める、九十九 秋人ですよろしくお願いします。」
九十九は一つ咳払いをして凛とした雰囲気を醸し出す、すると残りの二人も気を引き締めなおす。
「あぁ、俺は熊手 嵐、中忍だ。得意なのは火遁だよろしく頼む、隊長さん。」
まずは、最後に到着した、髭面に大きく出っ張った腹、熊のような大男がこれからの仲間へ挨拶をする。
「はいっ!私は夕日 紅と申します、中忍に昇格したばかりの若輩者ですがよろしくお願いします!」
最後に、先程まで熊手を睨み殺さんばかりに睨んでいた紅が挨拶をした。
各班員の自己紹介が済むと今回の任務内容を確認する。
「よしっ、では僕ら九十九班の任務を説明します。」
【任務】
現在、火の国国境を破らんと猛攻を仕掛ける岩隠れ忍軍に対し、敵の進軍の勢いを止めるべく、 その補給経路を破壊する作戦を実行中
九十九班は補給経路に向かう岩隠れの援軍の撃破を最重要目標とする。
ランク:SS
「では、各員確認しましたね?」
「「はっ!!」」
九十九は任務内容を確認すると、紅、熊手は了解の返事を返した。
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