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大魔王からは逃げられない

作者:月下美人
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第六話 ※

 
前書き
感想……。 

 


 風呂でサッパリした俺たちはそのままベッドへ直行した。どうやらうちのメイドさんはあれだけでは満足頂けなかったらしい。俺もいい感じに気分が盛り上がってきたから望むところだ。


 俺を押し倒して馬乗りになる。


 蠱惑的な笑みを浮かべながら俺の視線を意識して少しずつ、見せ付けるように自分の服を脱ぐ。メイド服の前掛けを脱ぎボタンを外して下着姿になった。


 大き過ぎず、しかし小さ過ぎない、ほどよい大きさの乳房を保護しているのは、レースがついた黒のブラジャー。下も同じくレースがついた黒のパンティ。


 もちろん、この世界にはブラジャーやパンティなどの下着は存在しない。俺が創り出した物の一つだ。


 下着姿になったシオンは次に俺の服を脱がしに掛かった。


 シャツのボタンを一つ一つ丁寧に外し、露になった胸板を優しく指腹が撫でる。


「今夜は可愛がってください、ご主人様……」


「わかってるよ。今夜は寝かせないから」


「あら、それは素敵な夜になりそうですね。それでは、たっぷり愛し愛されましょう……」


 閨でしか見せない甘えた顔と声。


 俺の上から横にずれたシオンはそのまま上体を倒して胸板にキスをした。まるで私のものとでもいうように、時に強く吸引して唇の跡を残し、時に小鳥のようなついばむキスを落とす。


「ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……」


 胸板から首、顔へと唇が移動する。シットリとした柔らかな感触にくすぐったさを覚えた。


 キスを降らせながら右手は独りでに動き、俺のベルトを緩ませている。脱がしやすいように腰を浮かすと、一気にズボンをずり下げてベッドの脇に置いた。


「ご主人様……」


 熱の籠った目を向けながら寄せてきた唇が俺のソレと重なった。


 恋人同士がするような甘いキス。ちゅっちゅっちゅ、と触れては離す。


 唇が触れるたびになんとも言えない安堵感が湧いてくる。おそらくシオンも同じだろう。優しい顔で何度も何度も夢中になって唇を寄せてきている。


 数えられないほど肌を重ねた間柄故か、こうして肌を合わせると快感よりも安堵感が先にくる。日本にいた頃は独り身だったから分からないが、熟練の夫婦間の夜も俺たちと同じような経験をしているのだろうか。


「ご主人様……舌。舌を出してください……」


「こう?」


 口を開けて舌を突きだすと、待っていましたとばかりに吸い付いてきた。


 俺の頭を掻き抱くと舌を吸い、自分の舌と絡ませる。俺もシオンの華奢な肢体を抱き締めた。


 室内は天然の洞窟をそのまま改築しただけで、まだクーラーなどの暖房器具などは揃えていない。そのため室内はすこし寒気を覚える室温となっている。


 それにも拘らず、シオンの青白い身体は熱を帯び、うっすらと汗をかいていた。


〈ライト〉の魔術を封じたカンテラのような魔道具が室内を辛うじて照らしている。


「ご主人様……ご主人様……!」


 互いの体温を直に感じ合いながら、吐息とともに唾液を交換する。うっとりとした顔で夢中になって口内を蹂躙するメイドさんに、狂おしいまでの愛おしさを感じる。


「ご主人様の唾液、美味しい……美味しいです……」


「じゃあ、もっと飲ませてあげる」


 口内の唾液を溜めて口移しの要領で飲ませる。


「――♪」


 喜々とした表情で喉を鳴らし嚥下するシオン。飲み込むと舌に吸い付き、僅かな唾液も見逃さないとばかりに音を立てて吸引する。頬がこけるほど強く吸い付き、一滴も残さず唾液を自身の口腔に収めると、お返しとばかりに今度はシオンが唾液を垂らしてきた。


 口を大きく開けて、重力に従い落下する透明な液体を迎え入れる。妻の唾液は甘く、とても興奮する味だった。


「今度はご主人様のここをたっぷり愛しますね……」


「じゃあ、俺はシオンのここをたっぷり愛そっかな」


「……はい、たくさん愛してください」


 パンティの上から秘部を弄ると、嬉しそうに微笑んだシオンが反転してお尻をこちらに突出し、股間に顔を向けた。俗にいうシックスナインである。


 この世界ではペッティングなどの技術は普及していないらしい。フェラチオやクンニリングスなどは存在するが、シックスナインはあまり知れ渡っていなかった。


(初めてシックスナインをするときは皆驚くもんな。誰か思いつきそうなものだけどねぇ)


 本番――いわゆるSEXでも基本は正常位か騎乗位が一般的らしい。後背位は存在しているがこちらの人の話だと難しい技巧らしく、あまり使われていない体位だとのこと。対面座位や駅弁などの体位については聞く限り一人も知らなかった。


(何がどう難しいのやら……こっちの男の人ってそんなに下手なのかな)


 日本にいた頃は交際の経験があり、非童貞だ。そこまで回数を熟したわけではないが、そんな俺でも夜の王と言われるほどの腕前をしているらしい。なにより、一般的な男がみんな早漏と聞いたときは泣いた。同じ男として。本番開始で十分から二十分が男の限度なのだと。


(まあ、お陰様で、皆こっち方面では大変満足されているけどね)


 物思いに耽っているとシオンが濡れた目を向けてくる。


「ご主人様、焦らさないでください……。どうか、私を可愛がって……」


 お尻をフリフリと揺らして催促する。これまでのキスとこれからの期待で、パンティは傍から見て分かるくらい染みが出来ていた。


「ごめんごめん。それにしても、濡れ過ぎじゃない?」


 パンティをずらすと、綺麗なピンク色の割れ目からはしとどに濡れそぼった蜜が、秘裂から溢れていた。今にも垂れてきそうだ。


 シオンの秘裂はまったく黒ずむ気配を見せることなく、熟した貝のように綺麗なピンク色をしている。左右対称で女性の秘部をアワビと形容する理由がよく分かる。


「それは……ご主人様がたくさん口付けをなさるから」


「あれ、俺のせい? ふーん、そっか……。シオンは口付けが嫌いなのかな?」


「えっ? い、いえ、別に嫌いでは――」


「じゃあ、これからは辞めにしよっか。シオンも嫌がってるんだし、嫌なことは強いたくないからね」


 ちょっと意地悪なことを言うと、シオンは慌てて前言を撤回した。


「いえ、嫌いじゃ――嫌いではありませんっ!」


「んー? でも嫌なんでしょ?」


「好きです! ご主人様との口付け大好きですっ! 口付けると胸がほっこりして、きゅんきゅんして……幸せな気分になるんです! ご主人様の唾液を飲むとアソコがジュンっとして子宮が疼くんですっ!」


 本気ではないことは分かっているだろうに。そのシオンの剣幕と焦り様にクスクスと笑っていると、ジトッとした視線を投げかけられた。


「まったく……ご主人様は意地悪です」


「ははっ、ごめんごめん。好きな子には意地悪したくなるタイプなのよね、俺って。お詫びも込めて、たっぷり可愛がってあげるからさ」


 そう言うや否や、目の前にある披裂に指を這わせた。


「ひゃぅ……!」


 縁をそっと優しく、焦らすようになぞると蜜がさらに溢れてきた。その蜜を指で掬い、秘裂に塗りたくる。


「ご、ご主人様……もっと、もっと奥を……奥の方を」


「奥? んー、奥ってここかな?」


「ひゃあぁ……! そこは、違っ……」


 ご要望通りクリトリスを撫でたのだが、どうやら違ったようだ。白々しく「違うなー?」と首を傾げながらシオンの反応を楽しむ。


「ご主人様ぁ……お願いですから、もっと奥――膣をいじめて下さい……」


 要望に応え、指を二本小さな穴に差し込む。


「ああぁ……!」


 メイドさんの嬌声を耳にしながら指を抜き差しし、グリグリと奥をかき回す。


 快感に身悶えるメイドさんに腰を突きだす。息子の存在を忘れてもらっては困る。


「俺も気持ちよくしてほしいな」


「はい……いっぱいいっぱい、気持ちよくします」


 いきり立つ肉棒をそっと握りしめる。


「はあぁ……ご主人様の、すごく硬い……」


 感嘆の吐息を零すと、そのまま上下に優しく扱き始めた。


 先端から溢れ出る先走り汁を亀頭に塗り付け、自身の唾液を潤滑油にして手を上下に往復する。


 時に角度や圧力を変えて刺激を変化させている。俺が教えた性技だ。


「むぅ、やるな……。んじゃあ、俺はこうだっ」


 指を引き抜き濡れ光りする二指をクリトリスへ持っていく。ぷっくらと充血した豆は皮が剥け、ツルンとした実を晒している。


 二本の指でクリトリスを弄りながらひくつく披裂に舌を刺しこんだ。


「ああん、ご主人様ぁ……はむ、んむ……ちゅる、くちゅ……」


 負けじとシオンも股間に顔を埋めて息子を口に咥える。


「ご主人様、ご主人様ぁ……。ご主人様のおチンポ、硬くて熱くて……美味しいですうぅ」


 たっぷりと唾液で練らした口の中はねっとりと熱く、舌が絡みつく。根元まで咥えながら頭を振るため先端が喉の奥に当たるが、むせることもなくそのままディープフロートを続けた。


(くっ……日に日に上達してないか!? これだけしてるのに、まだ上手くなるのか!)


 上限は一体どこなんだ。そもそも性技に極めるという言葉はあるのだろうか。


「我慢しなくていいんですよ……ちゅぴちゅぴ、ちゅるるぅ……私のお口が、気持ちいいんですよね……? んん、んぶぅ……くちゅ、ちゅぷ……イキたかったら、いつでもイっていいんですからね」


 嬉しそうに微笑んでいるがその好意に甘える訳にはいかない。男としてのプライドがシオンより先に果てることを是としない。


 腹に力を入れて射精を堪えると、目の前の獲物に集中することにした。クリトリスを摘まみながら舌を奥まで突き刺す。


「んんっ! あああぁ、ご主人様ぁ! そこっ、そこ気持ちいいんです! もっと奥まで舐めて下さい! お豆いじめてくださいっ! ああぁあぁぁ……!」


 顎を跳ね上げて、コバルトブルーの髪を振り乱し快楽に身悶える。


「いいっ! 気持ちいいですぅ! もっと奥までほじくって! 私を食べてくださいぃ!」


「じゅる、じゅるるるる〜〜〜〜っ」


 音を立てて啜ると、一際高い嬌声が上がった。


「私も負けません……! はむ、んぶっ……ぢゅぢゅ、ぢゅるる……ぬちゅっ、ぬぽっ、ちゅぽっ……!」


「くぅうう!」


 強烈なバキュームに思わず呻く。激しい音がシオンの口から零れ出る。


「おチンポ、ピクピクしてる……イキたいんですね? 私に舐められて出そうになっているんですね……!」


 目を細めたシオンは剛槍から口を離すと竿の部位を舌で舐め上げた。


「でも、まだですよ。私も、もうすぐイキそうですから、一緒にイキましょう……! もうすぐですから……! あ、あああ、ああッ!」


 俺もラストスパートに入る。強くクリトリスを摘まみながらキュッキュッと捻り、空いている手の指でもう一つの穴に照準を合わせる。


「――っ! ご主人様、そこは……!」


「シオンはこっちも好きだよね」


 アナルに指を入れる。こちらの穴でも何度も繋がっているため、抵抗を見せることなく受け入れた。肛門括約筋がほぐれ、あっという間に根元まで指が埋没する。


「はあぁぁぁ! お尻も、かき回されてぇ……!」


 人の体温は直腸が一番高く、その次に口腔が高い。シオンの腸の中は焼けるように熱く、腸壁とは違いツルリとした粘膜の感触が伝わってきた。


「んあぁ! お、おぉう……! はぁ、ぁ……んっくぅ……んぢゅ、ぢゅるる〜〜ッ、くちゅくちゅくちゅるぅ、んぶぢゅろろ〜〜〜〜ッ」


「うっ、くっ……」


 激しく頭を動かしながら吸引するシオン。


「んふぅぅ! んぶぶっ、んぐっ! ぐぷっ! ――ご、ご主人様ぁ……! 私、もうイッてしまいます……! ご主人様も一緒に! 一緒にイッてください……! ぢゅぶぶううううう〜〜〜〜ッッ!」


 溢れ出る蜜を啜りながら舌を縦横無尽に動かす。クリトリスを強く摘まみ引っ張る。アナルをほじる指を一本から二本に増やし、直腸を思いっきり指の腹で擦り上げた。


「んぶぅううう〜〜ッ! ――ああッ! イク、イキます! ご主人様! ご主人様ぁぁぁッッ!!」


 一際強く、肉棒を掴まれる。不意を突いた刺激に思わず堪えていた枷が外れた。


「あぁぁあああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ッ!」


「おぉおおお!」


 勢いよく噴出す精液。恍惚の表情で呆けていたシオンはハッと正気に戻ると、慌てて肉棒を頬張り、迸る白濁液を嚥下していく。


「あぁ……。ご主人様のおチンポ汁、もったいない……んぐ……ゴク、ゴク……」


 うっとりと目尻を下げながら美味しそうに喉を鳴らして飲み干す。


 一滴も残さず、すべて嚥下したシオンは蠱惑的な笑みを浮かべた。


「ん、ふぅ……ご主人様の精液、美味しかったです。次はこちらの口に飲ませてください」


 身体を起こして反転し、再び俺の上に馬乗りになったシオンは熱く濡れそぼった秘裂に肉棒をあてがった。


 ――くちゅっこ、と亀頭に粘膜が触れると、一気に腰を下ろす。


「ん……はぁあああぁぁぁ!」


 艶めかしい吐息が零れ、顎が跳ね上がる。


「ご主人様の勃起おチンポ、子宮に届いてます……。んんっ、硬ぁい……」


 膣壁がネットリと肉棒を包み込み、やさしく締め付ける。肉刀がすべて鞘に収まり、子宮口と鈴口がチュッと触れ合った。


 息子がふやけてしまうのではないかと思うほど、シオンの中はトロトロに蕩けきっており、前後に激しく腰を振るうたびにジュクジュクと淫靡な水音を立てる。


 滑らかな身体がうっすらと汗ばんでおり、カンテラ型の魔道具がシオンの肢体をぼんやりと照らす。その姿は幻想的であり、艶めかしく俺の目に映った。


「ご主人様も、ご主人様もいっぱい突いてください……。子宮が壊れてしまうくらい強く突き上げて……っ」


 シオンの腰を掴み、前後に腰を振るう彼女に合わせてズンっと突き上げる。シオンの反応を確認しながらガムシャラのようでいて、その都度角度や強弱をつけながら腰を浮かせる。


「ああっ! ご主人様のが奥まで届いてます! あっ、ああンっ……!」


 巨乳と形容してもおかしくない乳房が、俺の動きに合わせてぶるんぶるんと跳ね上がる。


 時に重力に従い、時に重力に逆らい、自己主張するかのように暴れ回る巨乳。ぼよんぼよんと目の前で上下するその動きを眺めていると、無性に滅茶苦茶にしたい気持ちに駆られるのは男の性なのだろうか。


 本能に逆らわず、水風船のような巨乳を両手で鷲掴みにすると、捏ね繰り回した。


「はああぁぁん! ご主人様にお胸揉まれてっ、感じちゃいます……っ! ち、乳首とがるぅ、いやらしく勃起しちゃうのぉ……!」


「シオンはこっちをイジメられるのも好きだもんね」


「はい、はいっ! ご主人様にお乳揉まれるの、好きです! もっと揉んでください……!」


 力を込めると抵抗することなく掌で形を変える。吸い付くようでいて磁器のような滑らかな肌触りがなんとも心地よい。


 シオンが上体を倒すと美味しそうな二つの果実が目の前で揺れた。人間であれば白桃とでも比喩するのだろうが、シオンは肌が青いから、この場合は巨峰か?


 ぷっくらと尖った乳首はさながら甲州か。


「ああぁっ! ご主人様、ご主人様ぁ……!」


「シオンの乳首、すごく硬いよ。いやらしいね」


 このグミのような歯応えがたまらない。舌で舐め転がしながら甘噛みすると、いい声で啼くんだ。


「はい……私の乳首、いやらしく勃起しているんです……。ご主人様に擦って欲しくて、ビンビンに起っちゃってるのぉ……。もっと吸ってください、淫乱勃起乳首、痛いくらいジュルジュル吸ってぇ……っ」


「いいよ、たくさん吸ってあげる。そんでもって歯形残してあげるよ」


「あぁ、ご主人様に痕を残していただけるなんて、素敵……。私の身体にご主人様の証をいっぱい残してください」


 勢いよく乳首に吸い付きながら止めていた律動を再開させる。ジュルルっと舌を這わせながら千切れてしまうのではと思うくらい強く吸引し、シオンの背中に腕を回して密着し合い激しく腰を振るう。


「あああああぁぁぁッ! んふぅううう! んひぅ! ご、ご主人様、強すぎますッ! ち、乳首とオマンコ、両方はダメ……ッ、気持ち良すぎるぅッッ!」


 イヤイヤと髪を振り乱して悶え狂うシオン。背中に回した腕でガッチリとロックしているため逃げることは叶わない。さらに腰の動きを強く、鋭く、速くする。


「ダメです、ダメダメダメぇ……ッ! こんなの、すぐにイッちゃいますッ!」


「いいよ、いつでもイッても」


「はひぃぃいいいッ! おぉッ、ほぉぉッ!」


 獣のような嬌声を上げながら襲い来る快楽に身を任せる。よがり狂うその姿は淫らでありながらどこか美しい。


「ご主人様ッ! ご主人様ッ! ご主人しゃまぁぁぁッッ! あいして、あいしてますぅぅッ!」


「俺も愛してるよ、シオン」


 そう優しく囁きながら、尖った耳を甘噛みすると、ビクンっと一瞬シオンの身体が震えた。


 肉棒包む膣壁が一層強く締め付けられる。


「あ、ああああああああぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜ッッ!!」


「うっ、出る……!」


 顎をのけ反らせて小刻みに身体を震わせるシオンを強く抱きしめながら、子宮の最奥に子種を注ぎ込んだ。


 一滴も逃さないとばかりに膣が蠢き、尿道に残留した精子を吸い出す。


 すべて吐き出し終えて腕を解くと、荒い息をついていたシオンは俺の横にズレると肩の上に頭を乗せた。


「ご主人様……いっぱい出されましたね」


「だってシオンのなか、気持ち良すぎるんだもの」


 柔らかなコバルトブルーの髪を梳き頬を撫でると、擽ったそうに首を竦めながら胸に顔を擦り付けてくる。


 その姿がまた可愛くて、もっと彼女を構ってあげたくなる。


「……ご主人様」


「ん?」


 まるでバカップルのようにシーツの中で戯れていると、ふと俺を見上げた。慈母のような優しい笑顔を浮かべながら囁くように呟く。


「愛してます……」


「……俺もだよ」


 今日はよく眠れそうだ。

 
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