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中学剣道少女~恥ずかしい穴まで身体検査~

作者:黒塚工房
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第17話「麗華の公開オナニー」

 麗華はさらにオナニーの方法を詳しく聞かれ、指をどのように動かすのか、どれくらい気持ち良くなっているのかまでもを話すことになっていく。
「……下着の上から上下に擦ったり、手を入れて表面を触っています。すぐに綺麗にできるように、主に風呂場かもしくは風呂に入る前に自分の部屋でしています。椅子に座るか、布団で横になりながらが多いです。膣内に指を挿れることはほとんどなくて、けどクリトリスは気分しだいで偶に……」
 麗華は羞恥を堪えるように、細めの声で話していく。
「偶にというと、オナニー自体は週に二回か三回でしたね。クリトリスで気持ち良くなるのは週におよそ一度くらい、と考えてよろしいのでしょうか?」
 講師は無遠慮に麗華の内心に踏み込んでいた。
「だいたい、それぐらいです」
 自分の全てが明かされている。胸の内側、精神の部分を切り開いて観察されているような気持ちに熱が込み上げ、全身の皮膚が熱くなり、麗華はもはや興奮さえ覚えていた。自分の中であらぬ性癖が芽生えかけているのを麗華は感じ取っていた。

 ふぅー……ふぅー……。

 肩で大きく息をして、熱い吐息の音を鳴らしている。湿気のたっぷり含まれた官能的な呼気は淫らに荒れ、狂おしい息遣いを演出している。
「では実演してもらいましょうか」
「実演……ですか? そんなことまで……」
 大勢の視線が体中を撫で回し、生きた熱の塊が皮膚を這うような感触にとろけていく。まるで自分が羞恥と屈辱に喜びを覚え始めているような予感がして、瞳がとろける一方で麗華はどこかゾッとしていた。
 このままでは自分は狂う。
 衆目の前での自慰行為など、それだけはしてはならない。本能的に危険を感じ取り、麗華はとろけかけの自分に戒めの言葉を投げた。
(しっかりしろ! お前はそんなふしだらな女か!)
 押し寄せる性の喜び――その波に押されて決壊寸前となっている理性の壁を意思の力で差さえ上げ、麗華は強く正気を保っていた。壊れてはいけない、堕ちてはいけない。自分への言葉を心の中で念仏のように唱え続け、覚醒しかかっていたマゾヒズムを封印する。
「どうしてもしなくてはいけませんか?」
 麗華は強い視線を保って確認した。
「ええ、して頂きませんと困ります」
 所詮駄目元だったが、やはり講師の答えは無慈悲なものだった。
 欲求を溜め続けていた自分の性器が、今どれほどこの指を欲しているか。何もせずとも、疼いた膣口が勝手に愛液を垂れ流すほどだ。溜まりに溜まった自慰への欲望は破裂寸前の風船ほどに膨れ上がり、触れれば一気に爆発してしまうことなど麗華自身わかっている。
 それでも、指示に従わない限りこの状況は終わらない。
 麗華は強く歯を食い縛った。
 この状況に息を淫らに荒れさせている自分の体を恨めしく思った。
「中学生女子の自慰行為にあたっての手の動きを記録しますので、大きく脚を広げて下さい」
 M字開脚の股のすぐ前にビデオカメラがセットされ、さらに講師は部屋全体を消灯で暗くする。カメラをケーブルで投影機と繋ぎ合わせ、天井からは映像を映し出すための白いシートが下りてくる。
 講師は麗華のオナニーをただ録画するだけでなく、医学生全員が見やすいために巨大なモニター映像を映そうというのだ。巨大映像を暗い中で大勢で視聴するところは映画館に近いものを感じるが、放映されるのは麗華の痴態である。映像のために麗華の股はライトで照らされ、その部分だけが黄色い光に輝いていた。
 麗華の女性器は画面で大きく拡大され、キュッとヒクつく様子までもがリアルタイムに映し出されている。恥毛帯のほっそりとした毛並み、恥丘を濡らす愛液、割れ目の微妙な色合いの全てが晒された。
 写真や映像などとっくに撮られている麗華だが、だからといってカメラのレンズが自分の秘所へ向いているのはとても気になる。それどころか拡大映像が映し出されて、あの時の恥ずかしかった気持ちがありのまま蘇るかのようだ。
(……私は絶対に堕ちはしない! 絶対に!)
 決意を固めながら、麗華はゆっくりと手を伸ばした。いつも使っている右手を秘密の丘へ、数百人の視線からなる羞恥を堪えながら近づける。毛先の綺麗に整った恥毛の草原を通り抜け、そして恥丘の縦筋にぴったりと指を乗せる。
 電流のような強い快楽が一瞬で、性器の表面から膣の奥まで広げ渡り、背中を駆け上がって麗華は大きく仰け反った。
「――――――――――っ!!!」
 喉を引き締めた無声の叫びをあげるように、仰け反った麗華は大きく口を開け広げる。

 キュゥゥゥゥ!

 膣が強く穴を閉じるように引き締まり、蜜液が次々に沸き溢れる。
「っぁあ……はぁぁ……。ぃぁああ……ぁぁん」
 麗華は喉を引き絞ったような呻き声にも近い喘ぎ声を漏らす。卑猥な喘ぎ声を出しては負けだと思い、麗華は懸命に喉の筋肉を押し固め、声を封印しようとあがいている。あがいてもなお漏れてしまう呻き声が、絞りきられた淫らな喘ぎとして発せられていた。
「ひはぁぁ……ぁぁ……」
 麗華の指が恥丘を撫で、プニっとした柔らかな皮を柔軟に周り始める。縦筋の周囲をぐるぐると周回するような指の動きは、モニターの中にくっきりと映し出されている。画質の良さに肌の毛穴や皮膚の質感まで確認でき、愛液が白く泡だっているのも一目瞭然であった。
(こ、こんなに気持ちいいなんて……!)
 画面を通して、自分の大事な部分に医学生達の視線が集中してくる。誰もに見られながらのオナニーに悶絶したくなるほどの羞恥が込み上げ、麗華は苦悶するような表情で唇を結んで歪めていた。
「っぁぁん……ぁぁぁああ……んん――」
 漏れ出る声を抑えるように、麗華は口を塞ぎながらオナニーに耽る。
(恥ずかしい……! 死にそうだ――!!!)
 途方もない屈辱感を覚えながらも、手は夢中で動いていた。ぐっしょりと濡れた縦筋を上下に這いまわり、ぐっしょりとした股の洪水が星を散りばめたような輝きを放つ。生温かい粘液が指き絡みつき、まんべんなくしっとりさせる。
「ふぁぁああ……あぁぁ……ぁぁっ……っぅ……」
 いくら声を絞ったところで、身体による快楽への反応は隠しきれない。麗華の頭は官能に浸るかのように傾いたり、俯いたり、よがるかのように角度を変える。頬を紅色にした表情で首を動かす麗華の姿は、まさしく快悦に浸る女のそれだった。
 手の動きはだんだん活発になっていき、グチュグチュと粘液を掻き立てるような水音を鳴らしている。
「ぁぁあああ……あううぅぅぅ……」
 衆目の面前で、恥丘で踊る麗華の手は一心不乱に上下して、皮や筋の隙間をねちっこく撫で回す。割れ目の狭間に指を押し込めるようにクリトリスに触れ、より一層の刺激を貪った。
「……っぁ――――――!!!」
 凄まじいまでの快感の塊が全身に広がり、体中の皮膚が一気に沸騰した。愛液はより溢れ、湧き水のようにトロトロと流れ出る。今までにしたオナニーの非にならない、絶頂さえ予感させるほどの勢いである。
(止まらない……! 嫌だ……こんなの満足するまで終われない!)
 溜まりに溜まった欲求をやっとのことで晴らせているのだ。撮影されているにも関わらず、麗華の右手は誰の目に見ても一心不乱に動いている。快楽の波に溺れる自分をどこかで自覚しながらも、完全にブレーキが効かなくなっていた。
(駄目だ! このままでは私は……!)
 己の堕落を恐れた麗華は口を塞ぐのを諦めて、それよりも暴走した自分の右手を掴んで押さえ込もうとした。左で右の手首を握り、無我夢中で快楽を貪る指先の制して欲望を抑えようと強く握力を込めていく。
 ――堕ちたくない。
 ただそれだけを思って堪え込もうと、ひたすら左手に力を込めていた。
 しかし、口を塞ぐのを諦めたことで漏れ出る声が大きくなり、しかも喉の力も弱って卑猥な声を引き絞るのにも限界がやってくる。
「ふぁぁあ――ああっ、ひあ……あぁぁぁん」
 淫らな声が発せられた。
 いかにも感じた女が発するような色めく喘ぎ――決して激しいものでこそないが、確実にふしだらな女にしか見えない有様を麗華は晒していた。
(こんな姿……! いつまでもこんなものを見せるわけには……)
 いやらしい女に見られたくない。
 その一心で懸命に自制心を働かせようと自分の体に念じるも、まるでコントロールを失ったかのように暴走し、右手は全く止まってくれない。それどころか左手さえも胸へ忍び寄り、乳房を包んで乳首を貪る始末である。
(こんなの私じゃない! こんなの……!)
 いくら心で叫んでも、もはや黒崎麗華の姿は誰の目にも快楽に落ちぶれた一匹メスとしか映らない。自慰行為に夢中になり、卑猥な声を漏らしながら、表情さえもとろけている。悦に浸った気持ち良さそうな麗華の顔には、とても理性が残っているようになど見えやしない。
 しかし、瓦解した理性は決して消滅したわけではない。
 今まで快楽の波を塞き止めていた理性の壁はとうとう決壊してしまったが、破片は沈むことなく水面を泳いでいる。すっかりオナニーに耽りながらも、そんな自分を嘆き戒める心が胸の奥深くには残っているのだ。
(私がこんな……違う……。私は……)
 なまじ理性が残っているだけに、麗華は他でもない自分自身の姿に傷ついていた。自分がこんなにもふしだらになるなんて、何百人もの人々にオナニーを見られて喜んでいる自分がいるなんて、その事実こそに泣きたい思いでいっぱいだ。
(どうして……。恥ずかしいというのは、こんなにも……)
 羞恥心こそ、快楽のスパイスとなっていた。おびただしい数の視線が集中し、最も大事な部分を観察され続ける恥ずかしさにこそキュンと下腹部が引き締まり、子宮の奥から膣がじわじわ熱くなる。
「はぁぁぁんっっ、あぁぁ――ああぁぁ……」
 喘ぎを漏らす麗華の口はヨダレを垂らし、だらしのない顔を晒している。自分がどんな表情になっているかを思い、どうにか頬を強張らせて顔つきだけでも硬くしようと試みるが、まるで続かず無表情を装うこともできなくなっていた。
 子宮の奥から込み上げる何かを感じる。
 何か――来る。
 絶頂の予感に期待が高まり、秘所の右手は愛撫のペースをあげていく。滴る蜜液を利用して、存分に指を滑らせ刺激を加え込んでいた。乳房の左手は柔らかな膨らみをじっくり揉み込み、指先で乳首を捏ね繰りながら揉みしだいた。
「――っはぁ……あぁぁ――いぃ……」
 ヨダレを垂らした淫らな表情と化した自分を麗華は理性で戒める。
(これ以上は駄目だ……! もう十分に見せた。そうだ! もうオナニーしたっていい! 一人になったらいくらでもしよう! だから……だから人前ではもう終わりだ! もうここまですれば十分じゃないか!)
 心の声で必死に自分へ言い聞かせる。
「ひやぁぁ……ああんっ」
 しかし、体は無情なまでに素直になって止まらない。ここまで来れば、もはや今更になってオナニーの中断など不可能だ。歯の隙までヨダレの音でも立てるようなクチュクチュとした音を鳴らしながら、右手は一心不乱に上下し続けた。
 麗華はもっぱら中指を使っている。立てた指を真っ直ぐに伸ばし、割れ目にぴったり沿うようにして上下に執拗に往復する。上下運動の際には必ずクリトリスを通過して、高い刺激を感じ取ることに夢中になった。
 背中全体にゾワリと鳥肌が立つような、そんな快感に襲われる。
(駄目だ……。もう、もう……)
 とうとう麗華の理性は理解した。今の自分はどうやっても止まれない。大勢の人々に見られながら、どうしようもない恥ずかしさを堪えながらのオナニーにどっぷりはまり、快楽の渦から抜け出せなくなってしまった。
 諦めの気持ちで麗華は快楽に甘んじた。
(もう……く、来る! この感じは――!!!)
 全身の毛がぞわぞわと、快楽の予感によって逆立っていく。性器の中、膣の奥から渦巻く快感が沸騰し、詰め込んだ電流が一気に爆発するような凄まじい刺激に襲われて――。

「――――っ!!!! っああ! あぁああぁああ!!!」

 麗華は大きく背中を仰け反らせ、ソコから潮の噴水を巻き散らしながら絶頂に尽き果てた。吹き出した膣液はカメラにもかかってレンズを汚し、投影されていた映像にもそれとわかる水滴の塊が映り込む。
 麗華はベッドに倒れ込み、魂の抜けた放心しきった顔となり、天井をただただ無意味に見つめていた。息切れした呼吸を無意識のうちに整えて、ぼんやりしきった曇りだらけの頭でぼんやりと麗華は思う。

(私はこんな人前で……。私はもう堕ちてしまったのか……)

 左手で顔に触れると、その羞恥的事実を前に自分の顔がいかにトロンと蕩けているのかがよくわかった。

 私は……私は……。

 麗華は堕落の実感の中へ沈んでいき、そのままゆっくりとまぶたを閉じた。
 
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