つぶやき

さき姫
 
本当にお前が大好きなんだ……(ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルドよりユウキ×ハルカ)※死ネタ注意
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




俺のお隣さんのハルカはホウエン地方のポケモンリーグのチャンピオンになり、さらにバトルフロンティアも制覇しホウエンでの最強トレーナーになった。

ハルカはもっと強いトレーナーとバトルしたいとカントーへと旅立った。ハルカならきっとカントーでも最強トレーナーになれるだろうと信じて俺はハルカを笑顔で見送った。

あの時はこれが最後に見るハルカの笑顔だとは思ってもいなかった。

まさかハルカが植物人間になるとは……

ハルカはホウエン地方を出てすぐに事故にあい植物人間になってしまった。あんなに元気で明るいハルカが動かない、何も喋らない植物人間になった……。

それから俺の世界は真っ黒になった。

俺の世界の中心はハルカだったから……

ハルカ一人が植物人間になったところで世界は何も変わらない。

けれど俺の世界はハルカがいないなんてありえなかった。ハルカの笑顔、ハルカの声、ハルカの全部が俺の世界の全てだった。

「ハルカの笑顔を見る事もハルカの声を聞く事ももう出来ないのか……?」

俺の目から涙が流れ落ちる。涙は止まらない。枯れ果てない。

俺は動かない、何も喋らない植物人間になったハルカを抱きしめた。その瞬間自然と言葉が出る。

「ハルカ……、俺は本当に……本当にお前が大好きなんだ……」

今までハルカに言えなかったハルカへの想いを言葉にしたユウキ。

けれど植物人間になったハルカにその言葉は届かない。

ハルカがユウキに笑顔を見せる事はもうない───



END