つぶやき |
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この世界に来た切っ掛けは何だったのかはわからない。神のきまぐれか、悪魔のいたずらか。ただ一つ分かっていることはこの世界には魔法というモノが存在しているということだ。魔法、この言葉を聞いて浮かび上がってきた感情は歓喜、そして不安。前者は自分もその魔法が使えるのかもしれないというもの。後者は魔法というものが存在していることによって出てくる危険性。異形な怪物や危険な魔法使いの存在もいるのかもしれないという不安。だが、幸いにも自分には自衛するための力があるということも知っている。いや、知っていた。 ――竜の騎士 それが俺の今の正体だ。ダイの大冒険という漫画に出てくる存在で人間の神・竜の神・魔族の神が生み出した、人の心・竜の力・魔族の魔力を併せ持った究極の戦士という設定だったと思う。そして有難いのが竜の紋章という特殊能力だ。これがあればドラゴニックオーラと呼ばれる竜闘気が使える。これを身にまとうことによって攻防が飛躍的に上昇する。何より今の俺の中で一番有難いのはやはり【闘いの遺伝子】だろう。 そう、今目の前に、前世界では見たこともないような化け物が威嚇しても頭の中は混乱しているが恐怖で身が竦むなんてことは起きていない。竜の紋章の中に宿っている数千年にわたって代々受け継がれてきた闘いの経験値が俺をそうさせている。平和な日本育ちの俺には最初から難易度が高い相手でも素体のスペックと竜の紋章とこの遺伝子があれば何て事はない相手に成り下がる。 そして己が手にある剣は神が作りし神剣。竜の騎士の正統なる武器。真魔剛竜剣が握られている。これだけの条件がそろっていれば瞬時に相手を切り殺すことなど造作もない。ないと思う。ないはずだ。ない……よな?いや、実際自分がこういった闘いを人生で一度も経験したことがないんだ。しかも何故か身長が縮んでるし。 「GRAAAAAYYYYYYYYYYY」 「うわっ」 俺の悩み事なんぞ知ったことではないとばかりに敵は咆哮を上げながら目の前にまで迫ってきていた。凶悪な研ぎ澄まされた野獣の牙で俺を襲う。あまりの迫力に頭の中は真っ白だ。しかしそれとは相反するように体は自然と動いていた。身の丈ほどの真剣を横一文字に振り抜いた。 ――己が額に刻まれた竜の紋章を輝かせて 呆然とした頭を何とか再起動させ、現状を何とか把握しようと試みる。高鳴る鼓動が煩く感じながらも先程までの敵を見ると横真っ二つに胴体が切り裂かれていた。自分の手には何の感触もなかったのに……。切ったという感触すらも残らないほどの切れ味。自分に襲い掛かってきたとはいえ殺してしまったという恐怖と罪悪感。 しかし同時に俺の体は平然としていた。死体を見て吐きたいぐらい気持ち悪いと思う。だけど己の体は吐くという行為をしようとはしなかった。心と体が違いすぎる。正直怖い。これはどげんかせんといかん!……こんな冗談を言える内はまだ俺の心は大丈夫か。 空を仰ぎ見れば、雪がしんしんと降ってくる。俺の混乱した頭を冷まし、今までの記憶を整理するにはちょうど良いかもしれない。俺は気がつけば白銀に覆われた森の中にいた。そしていきなり獣との戦闘。頭の中には何故か俺の知らない知識が植えられていた。そして獣を撃退。今に至る。 やれやれ、もうわけわからないよ。意味不明。理解不能ってわけだ。今は血が飛び散った獣から離れるために闇雲に森の中を歩いている。その場から離れたのは何かの本に血の匂いで別の獣が寄ってくるだとか何とか聞いたことがあるためだ。 歩き始めて少しすると小さな湖が見えてきた。勿論こんな寒さだ。一面凍りついている。そっと覗いてみると自分の姿が映った。……これが俺?どうやら二十年間共に生きてきた顔とはおさらばのようだ。髪をオールバックに逆立てたまだ幼い顔つきながらも端整な顔立ち。そして今更ながら本当に今更だが、自分の服装に驚いた。鎧だろうか。一見するとコスプレのようにも感じるが、よく見てみると実践で使いそうなきちんとした作りになっているためあまりコスプレには見えない。というよりこの服装と顔の面影からして俺はこいつを、いや自分を見た事がある。 ―――竜騎将バラン 彼が若返れば恐らく今の俺のような顔つきになるだろう。何より服装がバランと同一の物だ……と思う。バランとはダイの大冒険の主人公の父親だ。最後はバーン様に火葬か土葬で迷われたあげく、火葬されたキャラだがカッコイイ男でもあった。俺も好きなキャラだった。 ふぅ……何かもう疲れたよ。主に俺の軟弱な精神が。どこか落ち着く場所はないだろうか。と言っても、まずはこの森から脱出しどこか街に出ないことには始まらないんだが。 「ねぇ」 しかしどうするか。都会っ子の俺はこんな大自然の中にある森の抜け方なんか分かるはずもない。本来の俺の身体だったらすでに悲鳴をあげているだろう。 「ねぇってば!」 かといって森で生活できるほどサバイバル知識は持ち合わせていない。しかもこの雪の中だ。丈夫な身体とはいえ、軟弱な俺の心が先に死ぬ。クリームシチューが食べたい。 「私を無視するなぁぁあああ!」 「うおぉっ!!」 ビックリした。本気でビックリした。驚きすぎて鼻水が垂れるどころか湖まで飛んでいってしまった。おしっこがチビらなかったのは闘いの遺伝子のおかげだろうか。こんなところまでフォローしてくれるとはさすがだ。俺は驚かせた原因の方を見てみると、まだ俺と同じくらいの年齢であろう五、六歳ぐらいの黒髪の女の子がそこにいた。 「やっと気がついてくれた。せっかく親切で声を掛けてあげたのに」 「お、おう。悪いな。ぼーっとしてた」 「ふーん。こんな所で何してるの?ここら辺は魔物が出て危ないよ?」 「これには谷底より深~い訳があるんだが、一言で済ますとしたら」 「したら?」 「迷子になった」 「…………」 あまりの静寂に降り積もる雪の音すら聞えてきた。何だ?これは俺が悪いのか?いいや俺は悪くない。びた一文悪くない!しかし美幼女の呆れ顔が俺の心を蝕んでいく。 「ま、まぁいいや。行くところないんだったら私が今住んでる所に来る?」 「マジで?うっはっほーい!お世話になりやーすっ!」 「ふふっ……じゃあまた迷子にならないようにちゃんと着いて来てね。あぁ、そうだった自己紹介まだだったね。私の名前はウルティア。よろしくね」 「ウルティアちゃんね。よろしく!」 うんうん、良い名前だ。特にティアってのが良いよね。可愛らしい名前だ。しかしここじゃあ俺の名前浮きまくりになっちゃうな。どうするか。せっかく異世界に来て顔も変わっちゃったんだし思い切って名前も変えちゃうか。戸籍もねぇーしな!ハハッワロス……ワロス…… 「あなたの名前は?」 「へっ?俺?……あぁっと、そうだな、うん。えぇっい!俺の名前はバラン。巷では竜騎将バランと恐れられているのだっ!」 「はいはい。自称してるだけでしょ?……でもバランの着てる鎧と剣は竜をモチーフにデザインされてるわね。今は無理でも将来そう呼ばれるといいわね」 年下の女の子に一度ならず二度も呆れられてしまった。しかも最終的に慰めの言葉でフォローもされた。あれ?俺の方が年上だよな?あれれぇ? こうして俺とウルティアの世にも奇妙な共同生活が始まるのでした。しかしそれは序章でしかなく、この数年後、友情恋愛冒険活劇が繰り広げられようとは俺の平凡な脳みそじゃ予想もつかないのでした。 めでたし、めでたし。 |
第二の人生は割と楽しく送れている。生みの親の事をすんなりと親として接することも出来ているし、周囲の人間関係も良好だ。餓鬼と侮ることなかれ。前世の時はもうよく覚えていないがこの世界の子供達は意外と精神年齢が高い気がする。最近の子供は早熟よと言われればそれまでだが、さすがにクレ○ンしんちゃんのネネちゃんがやっているリアルおままごとのような設定で幼女と遊ぶとは思わなかったぜ。リアル過ぎるだろ。 それ以外にも鬼ごっこ、サッカー、悪戯など意外と楽しくて童心に戻れるものだ。と言っても俺は本当に子供に戻ったんだけどね。両親も俺を可愛がってくれているし、ちょっとませた男の子程度にしか思ってない。まぁ二人共少し豪快な面もあり細かいことは気にしないタイプの人だからという理由もある。普通驚くと思うんだけどな、新聞読んでる五歳児なんて。 そんなファンタジーな世界でもなく科学が異常に発達した都市もない極普通な世界に俺は満足している……そりゃあちょっとは残念に思った時期もあったよ。でも平和が何より一番だよね。痛いのとか嫌だし。 しかしそんな俺の思いとは裏腹にある日それは突然起こった。 急に痛み始めた右目。最初はズキズキする程度だったが徐々に痛みは強くなり右手で押さえていた手のひらからは赤い液体が溢れ落ちてきた。そんな突然の事態に俺の脳細胞はまったく働く気がないのかテンパるだけでどうしようと部屋の中ウロウロしていただけだった……親か救急車くらい呼べよ、俺。 やっとのことで出た二つの選択肢を選ぼうとしたときにはすでに痛みは収まっており、先程の痛みが嘘みたいに消え失せていた。だが当然の如く不安な俺は鏡の前に立ちゆっくりと押さえていた手をどけた。すると…… ――――嘘だろ。何だ、これ 痛みを発していた右目の瞳の色が変色していた。何かの病気かと怖くなり動揺しかけたが更なる問題が俺を襲う。それは、右目の視界だけ窓の近くに小鳥が停まって見えるのだ。勿論左目は小鳥など停まってはいない。何なんだこれ。見間違いかと思い目を擦ると小鳥は消えていた。 するとその数秒後さっき垣間見た映像と全く同じように窓付近に小鳥が停まったのだ。 「何なんだよ。分けわかんねぇ」 そんな異常な目に怖くなり親にも言えず、このことを誰にも言わず数日過ごした。勿論親や友達からは瞳の色について指摘されたが問題ないと答えた。普通それでも親なら心配で病院とか連れて行くんだろうけど、うちの親は一味違った。 「そうかそうか! 痛くねぇなら大丈夫だろ。それに何か漫画のキャラっぽくて格好良いしなっ!」 「それに特殊な能力とか使えちゃったりしてっ! そうね。この際、眼帯とか着けちゃいましょう。きっと似合うわよ。ほら、これ着けなさい」 あ、ありえねぇ。さすがにここまでぶっ飛んでるとは思わなかったぜ。それに何故眼帯をすでに持っているんだ、母よ。ただ何というか勘が良いというか。母親の冗談まじりな発言の通りこの目は俗にいう魔眼というやつらしい。右目に力を入れると数秒先の未来を垣間見れることが出来るのだ。エネルギー消費は激しいけどね。まるで全力疾走した後のような状態になる。そして我思ふ。 ――これは、使えるんじゃないか、と。 そう俺は思ってしまった。前世で二十代前半まで生きた俺は大人の階段を登ることによってはっちゃけることをしなくなった。まだ高校生だった頃、俺は遅咲きの中二病が発症してしまいエライ目にあった。それからは自重し、周囲に合わせ行動するようになった。 たまに俺と同じような遅咲き中二病に出逢えば過去の自分を棚に上げ、こんなことをこの歳になってもやってるのかよと嘲笑った。いつまでそれが格好良いと思ってるんだと失笑した。 だがしかし、それは違うのではないか。周囲がそう言っているだけで、それに流されているだけで本当はそれがまだ格好良いと、立ち姿はジョジョ立ちが至高であるとまだ俺は思っているんじゃないか。素直になれよ!俺! だとすれば左右異なる瞳の色を手に入れたことによって、あの憧れの眼帯を着ける意味が出てきたじゃないか。右腕に包帯とタメをはれる程に最高に格好良いアイテムを付けれるではないか! 何を迷う必要がある。第二の人生だ。とことん突っ走っても問題ないじゃないか。そうだ、やってやろうじゃないか。これは病気なんかじゃない。本能だっ!ほとばしる熱いパトスを今ここに解放せよ!卍解! そうと決まれば俺は行かなくてはならない。例え台風が近くに迫ってきているとしても俺は行かなければならない。この解き放たれし魔眼を使うために。 「オヤジ……俺」 「ふっ……行ってこい。息子よ」 「オヤジィィィィイイイ!!」 三文芝居なんかでは決してない。一流だ!ブロードウェイだ! そのまま小雨が降っていようと傘もささずに外へと飛び出した。俺は走る。熱いパトスが俺を強くする。ただただ、がむしゃらに。時には雨によって濡れた髪をかきあげて。 着いた先は駅前の広場だ。時計を見れば昼の三時半を過ぎた頃だ。丁度いい。ベストな時間帯だ。 早速俺は行動に出る。右目に付けた眼帯を某忍者漫画に出てくる白髪で車輪の目を持つ先生のように左手で眼帯を持ち上げる。解き放たれしは予知眼(ヴィジョンアイ)。 今駅前の広場には女子高生達が強風に負けないように短いスカートを押さえている。 「ふっ――無駄なことを。俺の目の前ではあまりに無力にして無意味。予知眼!!!」 するとどうだろう。あら不思議。数秒先のパンチラが右目に映るではないかっ! 「く、黒だとっ!けしからん! もう一度我に見せよ!」 そう、今見た映像は数秒先のパンチラだ。すなわち現実にてもう一度それが再現される。 クックック、ほぅれ、もう一度見せてみよ。ムフフ、キターーーーー(゚∀゚)ーーー! 一瞬、ただ一瞬の美しさと儚さがそこにはあった。このトキメキは刹那に見えるからこそだと俺は思う。女子の花園を包み隠しているだけの布だというのに何故あんなにも魅力があるのだろうか。気持ちよさそうな生地。まるで厚手のタオル地のような……そうあれがパンツだ。ウエディングドレスの生地すらも上回る美しさ。それはまるで神秘のベール。もはや芸術。芸術と変態は紙一重だとよく言ったものだ。 さてお次はっと、おっ!さすが台風が接近しているだけあって二度目のパンチラを拝むことが出来そうだ。今度は黒とピンクの小悪魔タイプかっ!けしからん。我を誘っているというのかね。も、もももう一度プリーズ。 「くっ……ハァハァハァ。さすがに二回連続ではエネルギーの消耗が激しいな」 地面に膝を着き顔に手のひらを当てて、少し休憩を図る。さながらそれは戦士の休息を思わせるに違いない格好だろう。ふふ、惚れてくれても構わないよ。それから一分も経たない内に回復したのは熱いパトスのせいだろう。 「よしっ! 次のパンチラだ」 「何ハレンチなこと言ってるのよっ!」 何故か背後からバチッと叩かれた。せっかくの意気込みも萎えてしまうではないか。どこの失礼なブスだと振り返るとそこには。 「……なんだ、ガキんちょか」 長い黒髪の俺と同年代くらいの女の子が睨めつけるように立っていた。 これが俺とこの子との最初の出会い。この時はまだこんなに長い付き合いになるとは思いもしなかった。 おわり あとがき 無駄に雨に打たれるのが格好良いと思っていた時期が小学生で止まってよかった。 やりそうですね。しかも校長と一緒に。 トラブルと書きつつ実際は最後にちょっとだけしか原作キャラが出てこないというとんでもない短編になってしまいました。前作のブラックキャットとの能力のみですがクロスSSとなっておりました。常識人がラブコメの世界へ行くとこういう風に変貌する小説を書いてみたかったんです。 この主人公学生になったら階段の下にいることが多くなるんじゃないだろうか・・・w まあエスカレーター等々色々ありますけどもw |
名前 アーデルハイド・バーンシュタイン(KOF)→ルガール・バーンシュタイン(マジ恋) 年齢 マジ恋の世界に来た当初は十歳程度、百代と同じ年代 性別 男 趣味 人間観察(巨乳美人にかぎる) 特技 総合格闘術 身長 KOF編では183 血液型 O型 誕生日 2月15日 一人称 俺 尊敬する人 ルガール・バーンシュタイン(父) ヒューム・ヘルシング 嫌いな人 ルガール・バーンシュタイン(父) ヒューム・ヘルシング ヤンデレの気質がある人 現代(死亡)→KOF世界(転生憑依)→真剣(移動)の流れ。主にマジ恋世界での話。 【外見】 KOFのアーデルハイド・バーンシュタインのまま。 色白で金髪の髪を中央で分けている。両耳にピアス。 【好みの女性とハーレムのきっかけ】 巨乳美人の一言に尽きる。 元々前世から巨乳好きだったがアーデルハイド家に生まれより一層巨乳好きに拍車が掛かる。前世から両親の顔すら知らず孤児院で育った彼はKOFの世界に生まれたとき初めて母親という存在と無償の愛を受けてマザコン気味になる。その母親が巨乳だったため巨乳信者に進化した。 そして初めて童貞を捨てた時の相手が父親の秘書のマチュアとバイスという美人巨乳コンビだったためそれが追い打ちとなり、盲信的な巨乳信者となる。おまけに彼のハーレム論を受け入れてくれたのもこの二人が初めてだった。だが実際はこの秘書二人は別に彼のハーレム要因になるつもりはなく、別に良いんじゃないの程度に肯定しただけだった。この時彼はハーレムを肯定してくれた人が初めてだったので浮かれていた。ハーレムを目指すようになったのは漫画の影響もだが孤児だったこともあり愛情に飢えていたことが起因する。ただしこれは本人に自覚はない。 【性格】 割と温厚で楽観的。めんどくさがり屋な面が多分にしてあるが格闘技と巨乳美人に関しては有り得ないほどに意欲的に取り組む。妹達からは変態やら残念イケメンと呼ばれているが、妹達も巨乳美人なため寛大な心で許している。弟が一度同様の意味の言葉を発しようとしたらジェノサイドされそうになった。 人生をハーレムに費やす漢。 決めセリフは「ハーレムを前提に付き合ってください」 格闘技以外は全くの無能。KOFの世界に生まれてからは主に家事に関する事柄はメイドに任せっきりだったためより堕落しこいつから格闘技をとったらただの淫欲ニートと家族から言わしめたほどの傑物。煙草と酒好き。 戦闘時は口調が変わる。 ロック・ハワードとは旧知の関係? 【オロチの力】 オロチとは地球意思と呼ばれる肉体を持たない思念集合体。活動する際は何かしらの触媒が必要。例えば、オロチの力や意思を受け継いでいる人の肉体に憑依して降☆臨みたいな。 人が誕生する遥か昔から地球を見守り続けていた。しかし進化した人類は徐々に地球に害をなす存在になり、その傲慢さに耐え兼ねてオロチは人類と敵対するようになった。 人の負の感情をふくらませ世に混乱を招く。 オロチの力は別名「暗黒パワー」と呼ばれており、それは地球上に存在する万物の精神力とされており、その源泉となるのは地球に存在するものすべてと言われている。要は元気玉の肉体強化バージョン。ただ暗黒パワーと呼ばれているだけあって負の面での精神力で強化されるため、その力を扱う者はたちまち暴走してしまうがマジ恋の世界に来たことによりオロチの制御下から離れ本来のオロチがまだ人間と敵対する前の力の状態に戻っており、負の面だけを取り込むわけではないのでそうそう暴走はしない。まぁ主人公は負の面だけでも暴走はしなかったが。しかし負の面も取り込むことには変わりはないので注意が必要。なおオメガ状態になったとき、禍々しさがあるのは気づかぬうちに父親のようにと望んでいるためオロチの力による禍々しさというより本人の問題。 【遍歴】 元は少し変わった現代の学生。一般常識はきちんと持ち合わせていたのだが、漫画に感化されハーレム計画を企んでいた。元々の外見は良かったため学校の屋上で告白され無事彼女が出来るが、その直後ハーレム宣言をし彼女の態度が豹変(当たり前だ)。短刀で殺された。相手は元々ヤンデレの気質を持っておりヤクザの娘だと噂されていた子。 気がつけばKOFの世界でアーデルハイド・バーンシュタインとして生を享ける。父親は勿論ルガール・バーンシュタイン。彼は父がルガールだということを知りオシッコを漏らしたが赤ん坊だったためセーフと思うことにしている。アーデルハイドという名前は女性名なためこの名前が嫌い。ルガールが娘が欲しかったためにこの名前にさせられた。 バーンシュタイン家の長男で父親からの格闘術の英才教育を幼い頃から強制させられていた。肉体スペック的にはかなり高水準。元々前世から格闘技の才をもっていたようで、あっという間にあらゆる格闘技をマスターしてしまった。それどころか父親の技すらも扱えるようになる。しかしその溢れんばかりの才気、才能に父親のルガールは危機感を覚え、数年もしない内に自身を超えてしまうと焦りを覚え始める。 ちなみに格闘技以外のことに関しては全くの無能。元々バーンシュタイン家は貴族だったため身の回りのことは全てメイドにやってもらっていたのでまだ良かったが、食事のマナーや帝王学などに関しては覚えが悪かったため母親を除く妹や弟達とはあまり良好な関係ではなかった。母親は可愛い馬鹿な息子程度に思っていた。それは彼がマザコン気味だったことも影響している。 KOF(キングオブファイターズ)が始まり優勝チームが決定。その優勝者達と戦う前にルガールは子であるアーデルハイドを呼び出し殺害を図る。そのことに薄々気がついていたアーデルハイドも全力でルガールに挑むもオロチの力を手に入れたオメガ・ルガールには勝てずルガールエクスキュージョン(相手に暗黒パワーつまりオロチの力を注入してダメージを与える技)により重傷を負い気絶する。息子に止めを刺そうとしたときKOFの優勝チームが現れ戦闘。そしてルガールがやられる数秒前に意識を取り戻すも時すでに遅くルガールは致命傷を負わされていた。殺されかけたとはいえ十数年修行をつけてくれた初めての父親を殺される所を目撃し暴走する。 ルガールエクスキュージョンを受けた時にオロチの力はそのまま彼の身体に順応してしまったためオメガ・アーデルハイドとなり優勝チームに勝負をしかけた。ただここで彼の凄い所はこの暴走というのはオロチの力の暴走ではなく彼の憤怒による暴走だということ。つまり彼はオロチの力の制御という面だけ見ればすでにオロチ四天王クラスに力を扱えるのだ。 優勝チームはルガール戦で消耗していたとはいえ、三人同時に重傷を負ったままのオメガ・アーデルハイドに負けるはずもなく勝利した(実際にはアーデルハイドの傷が悪化し倒れた)。それでも尚アーデルハイドはあがき更なる力を手にしようとした(殺意の波動)が、勝負の結果がついたと判断したルガールは自爆スイッチを押しその会場諸共吹き飛ばした。ルガールが何故その勝負を見届けるまで自爆スイッチを押さなかったのかは定かではない。 ここでアーデルハイドの人生は幕を下ろすかと思いきやまたも異なる世界に飛ばされることになる。それがマジ恋の世界。ただ元々彼はマジ恋の知識が全くと言っていい程なく、とある金髪執事と会うまで二次の世界だとは疑いもしなかった。新たな世界に来たことにより戸籍も新しく作成しなくてはいけなかったため、これ幸いと名前をルガールに変更した。 異世界つまりマジ恋世界に移動した理由 不安定な殺意の波動と崩壊寸前のオロチの力を持つルガールとアーデルハイド、それを祓うもの草なぎの力。さらには爆発時のエネルギーがそれらと混ざり合い次元の壁に極小さな綻びが生まれアーデルハイドだけ呑み込まれてしまった。 公式設定で次元の壁がゆるかったものの殺意の波動の力で豪鬼は異世界移動を可能としていたのでいけそうだなと。 主人公セリフ集 並び立つ双丘はブロンズ像より美しいぞ。 さあ、もっと胸を張るのだ! 貧乳などに興味はない! 私が欲するのはただ巨乳のみだ! 貧乳好きな奴らはすべからくホモだと思っている。 揃いも揃って愉快な胸だな。 貧乳ごときが何人束になろうと 所詮は烏合の衆、巨乳の敵ではない! 何を悔しがる?豊かな者と貧しい者の 差が生じたまでだ!! こんな(胸の)形でまた会えるとはな。少しは成長していると思った私が馬鹿だったか。 雁首揃えてご苦労なことだ。 自身が貧乳であることが、これでよく判っただろう? 巨乳か貧乳、 君の行きたい方を選びたまえ! 相変わらず馬鹿の一つ覚えか? ロリ、ペッタンなどと・・・、虫酸が走るわ!! 巨乳こそ、この世界の原動力なのだ! 迷うな! 迷えば正道(巨乳)も邪道(貧乳)と成り果てる! この道(巨乳)をゆくと決心した以上、私は迷わん! ただマジ恋の世界でジェノサイッ!カッタッ!をしている主人公を見たいがために作りだした妄想。本家のジェノサイドVS金髪執事のジェノサイド対決とか見たいなぁ。 FTとトリコ、共に読んでくださっているとは感謝感激であります。 マジ恋はトリコとどちらを連載しようか迷っていた作品でした。しかしそこで私は気がつきました……マジ恋って原作やったことねぇや、と。すぐさま断念しトリコを書いた次第でございます。 |
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2013年 02月 17日 19時 23分